月: 2009年10月

JIN-仁- 第二話

JIN-仁- 第二話を観た。
コロリ(コレラ)大流行の巻。治療法というか対処法を知りつつも歴史を変えてしまうことへの
恐れから関与を避けようとする仁。しかし運命はそれを許さないかのように枝豆小僧がコロリに
感染する。父を奪ったコロリに対する咲の想い、目の前で苦しむ枝豆小僧の姿が仁の心を
翻させる。


いくつか、んー(´・ω・`)と思った点
・ストーリー上、仕方ないのかもしれないが子役をちょっと前面に出しすぎな感じ。
うまい子だとは思うけれども、ボロが出てくる(´・ω・`)
・決め台詞っぽい「神は乗り越えられる試練しか与えない」は毎回出てくる
のだとしたら、少し萎えるかも。咲も毎回走るんだろうか。
・尺の関係上、仕方がないのだろうが、町人たちの理解力高すぎ(w
緒方洪庵のシーンも足早で勿体無い。全体的にメイン以外は足早にならざるを得ないか。


ゴンゾウ龍馬に慣れたのか前回ほどの大味さは感じなかった。
田口浩正演じる山田純庵がコロリに感染した瞬間に実況では「デブ、ざまーみろ!!」的なレスが
一気に書き込まれたが、本人にとっては役者冥利に尽きることだろう(w
NEOにしても9係にしても善人っぽい役が多いし。


まあなんやかんや言いつつ全体的には今週も良かった。
やはりラスト辺りのごたごた揉めてるところで咲が熱弁を振るい、
龍馬がコロリ浪士を背負いながら正論を吐き、緒方洪庵が山田純庵を
背負って戻ってくる流れは観ていて盛り上がった(・∀・) 来週も期待。
だけどドリームハウスとかぶるのは勘弁な…_| ̄|○

サムライハイスクール

サムライハイスクールを観た。
三浦春馬という人のドラマを観た事がなかったので事前印象なし。
杏は華麗なるスパイで結構良かった。城田もイケパラでまぁまぁいい感じだった記憶が。

ミムラは銭ゲバで良かったズラ(´・ωメ`)、ニコは顎が残念になったけど演技的には問題ないし…
とまあキャスト的には可もなく不可もなくといった感じ。


延長の所為か、やや冗長な部分もあったりしたけれど、結論からいうとアリなんじゃないかと(・∀・)
取りあえず第一話を観る限りでは世界に破綻がない、世界が完結している感じ。
酷い棒読みなども特になく脚本・演者・スタッフできちんとドラマ世界を構築していた。
来週からサムライ状態で現代の学校で大暴れして、時々入れ替わったりして、その過程に
おいて現在の小太郎も成長して、周りも変化していく展開だろうか。


三浦春馬演じる望月小太郎もサムライ状態とのメリハリのためか、ださださな感じにしている
ようだけれども、狙い通りにサムライ状態のかっこ良さを際立たせていると思う。基本的に
演技はいいんじゃないかと思った。殺陣はまあちょっとあれかもしれないけれど。
実況で「時代劇をやって欲しい」などのレスがあったけど、取りあえずテレ東辺りの時代劇に
でも出たらいいかも(w おでこさんがやってるNHKの時代劇でもいいか。


杏の女子高生役は…演技はいいけど外見的にどうなんだろ(w
余りにもスタイルが常人離れしてるから若い役は向かないか。
デカ杏パグ杏城田は特に問題なく、室井岸谷等ベテラン勢はいうまでもなく、ミムラも良い感じ。
ブザービートで酷かったキモヒゲの警官もかなりマシになった感じがしたけれど、まだ表情が変に強張ってた感が。真田幸村が怨み屋rebootの情報屋か。前期に寺島進が出ていたがなんか意味があんのだろうか(w あとこの枠ではかかせない倉庫さんも復活してた。


凄くはまるかどうか分からないけれど、来週も観る(・∀・)
良くも悪くも土9ドラマという感じ



小公女セイラをちょっとだけ観た。
100年以上前くらいの外国の話を現代に移植してるのでほころびがあるのはしょうがないけれど、まあ一応、ドラマ世界は成立してる…かなぁ(´・ω・`)
見所は斉藤由貴と大和田伸也の熱演くらいであんまり引き込まれる感じではなかった。
樋口可南子はヒステリックに怒鳴ってるだけだし。インド人メイド?の吹き替えやねずみとのやり取りのシーンの志田未来の演技が著しく変な感じに観えた。やっぱり話しかける対象が目の前にいないと難しいものなのか。これはまあ特に観なくてもいいかなぁ。


深夜食堂を観た。
原作を知らない所為か、なんかいまいちだった(´・ω・`)
なんか、で?っていう感じ。湯けむりスナイパーの非エロ回みたいに味わい深い感じのドラマなのかと思って期待していただけに残念。これも観ても観なくてもいいかなぁ。


そういや不毛地帯をどうにかして観ないと…


JIN -仁-

「JIN -仁-」を観た。原作はスーパージャンプ連載のIF幕末医療漫画。
原作者は六三四の剣や龍などで知られる村上もとか。

他の漫画目当てでスーパージャンプを購読していた頃に一緒に読んでいたので、
まあ初回だけでもとドラマを観てみた。
舞台が幕末ということもあり、TBSだしなぁ(´・ω・`)と正直期待していなかったが、
予想を裏切りよく出来ていたと思う。豪華というわけでもないけど、子役をはじめ
最低限の演技はできる面子が揃っているというかドラマ世界を破壊するほどを
酷いのがいないと思った。まあ現代編がいまいちだったとか、ゴンゾウの芝居が
如何に坂本竜馬といえどちょっと大味過ぎな気もするとか、多少の引っかかりは
あるものの、全体的には非常に良い出来。来週も観る(・∀・) 
仁が現代で犯していた過ちに気づく辺りから咲の家に帰るところまで良かったと
思うが、MVPは大沢よりも麻生祐未かなと思った(w

人格障害かもしれない / 磯辺潮

いそべクリニック院長であり医学博士、臨床心理士である磯辺潮氏による人格障害の光と影について書かれた一冊です。「人格の定義」、「境界性人格障害」「治療の現場」「実例を交えて人格障害の種類」「DSMの説明」「人格障害の光と影」などが主な内容です。全体的に人格障害の影の部分を限定的に捉え光の部分を繰り返し強調する感じの内容でした。


読んでいてなんとなく感じたのですが、この方はおそらくまともな普通の家庭に育った方のではないのかなぁと感じました。なんというか踏み込みが甘いというか、加藤諦三氏・岸田秀氏・小此木啓吾氏などの著作に見られる、狂気や苦悩や内観の末に得られた洞察がない感じがしました。特に「人格障害者の影の部分」に出てくる犯罪者たちに対する見解というか捉え方が非常に普通の人っぽいです。毒親家庭などの異常な家庭環境を想定出来ない育ちの良い人のような印象を受けました。


環境要因以外に資質というものは存在するとは思うのですが、著者の主張するようにそれが凶悪な殺人犯を産み出すのに必要な因子だとは考えにくいです。人としての一線を越すような快楽殺人者の多くが持つ小動物への虐待経験や共感能力の欠如、現実世界の秩序からの乖離は、幼少期の虐待、極度の支配、性的トラウマに起因するものであり、その事象は主に養育環境で発生するものと考えます。


自分も音楽・絵画・文学などの芸術、政治、発明その他の分野における天才たちの多くが人格障害者であったろうと考えているので、その辺の部分は大いに首肯できました。細かい用語の定義や治療現場の状況などを知ることができました。(初版は2003年なので色々と現在とは違うのかもしれませんが)
また人格障害の影響があろうとも凶悪犯罪を実行したのは本人の意志であり、その責任は本人に帰するべきであるという意見には同意できます。
人格障害そのものについて考察するというよりも手っ取りばやく人格障害というものについての理解を得るには良い本だと思います。