月: 2013年11月

『スペースアドベンチャーコブラ』を観た

スペースアドベンチャーコブラ

正式な名称は「コブラ SPACE ADVENTURE」?

ストーリーは、左腕にサイコガンを持つ海賊コブラは、第7銀河崩壊を目論む海賊ギルドの陰謀を阻止するべく幻の惑星ミロスへ向かう、というもので原作の「『刺青の女』編」「『黄金の扉』編」をベースにした劇場版オリジナルストーリーとなっており、クライマックスは惑星ミロスでのコブラとクリスタル・ボーイの対決シーンである。

なんかストーリーがおかしいのぅと思って観ていたが、そういうことだったのか。
オチは今の時代ではありがちではあったけれども、1982年の作品ならまあいいか
と言った感じ。

正直、しげる松崎の声が微妙なような気がするけど、そこは我慢して観た。
昔TVアニメ版を観ていたけど、こんな声だったっけ(´・ω・`)?と思って
wikipediaを見たらコブラの声は野沢那智だった。この映画の後にTVアニメ版が
始まったのか。この作品を観ながら、誰の声ならいいんだろうと考えて
漠然とルパン三世の山田康雄がいいかもという結論に達したが、実はTVアニメ版の
コブラは山田康雄がやるかもしれなかったという話を見て驚くΣ(゚∀゚;)
そして色々ぐぐってたら、そもそも作者の寺沢武一が山田康雄の声を想定して
描いてたというような情報を見かけたのでそう思っても当然なのだなと納得した。
それがほんとかどうかは知らないけどw


最初に出てきた賞金首がなんか石川賢の漫画っぽかった。
左手部分が自動で切り替わるのはどうもなぁ(´・ω・`)
あれも武器になるやん。
コブラは2005年生まれらしいので、今年で8歳かw

クリスタルボーイがやけにぬめぬめした感じだった。
というかクリスタルボーイがあんまりかっこ良くなかった(´・ω・`)
まあコブラもこの作品ではあんまりかっこ良くなかったけどw

ドミニクの乳首が星で笑ったw
この頃から乳首はタブーだったんかw

アニメ表現で面白いシーンなどもあったけど、人に勧められるものでもないか(´・ω・`)

原作の方は俺氏による未来に残したい漫画作品ベスト10に入るものなので
原作読め原作ヽ(`Д´)ノ

『続・座頭市物語』を観た

続・座頭市物語

前作のヒットにより直ちに製作された続編。監督は『不知火検校』を撮った森一生。 勝新太郎の兄で東映から大映に移籍してきたばかりの城健三朗(若山富三郎・大映移籍に伴い芸名変更)が映画の中でも市の兄・与四郎を演じている。

というようなことからか、上映時間が73分と短い。(一作目は96分)

前作とは全然関係ない土地で似たような話をやるんかなぁと思っていたら、
前作の舞台を再訪する話だった。しかもその目的が前作で斬った平手造酒の
墓参りとはΣ(゚∀゚;) おたねも小坊主も出てきた(・∀・)

他の事をしながら適当に観てた俺氏は市と与四郎の会話を聞き取れず、
「兄さん」というのが一般の若者~中年男性に使用される呼称だと思い、
かつぶち切れモードになったのは、争いはすれど、かつては同じ女性を
愛した男の死だからだと思ってた(ノ∀`)

そして作品の出来とかそういったものには一切目が行かず、
「ひゃっほーい、助五郎斬られてやんの、ざまーヽ( ・∀・)ノ」と
一人快哉を叫んだのであった。


その後、他の映画サイトなどのコメントを観に行ったら、「ストーリーがいまいち」
「実際の兄弟を劇中でも兄弟にするのは陳腐」みたいな評価を見て驚くΣ(゚∀゚;)

前作自体、そんなにドラマ性とかあったっけw?
尺が長かった分、話に余裕があったとは思うけど。
確かに今作は平手造酒との心の交流みたいなもんはなかったか。
一応市の過去が明かされてはいたが…。
殺陣は今作の方が多かったな。

お節(水谷良重)と三蔵(中村豊)って後のシリーズで再登場するんだろうか?
そうでないとお節はともかく三蔵は何しに出てきたんだか、よく分からないw
おたねはこのまま嫁に行ってフェードアウトかな?そういや黒田家の話も
決着がついてないな。

あとお千代はいずれ出てくるんだろうかw
悪女といえば悪女っぽいけど。

まあ何はともあれ前作の最後のモヤモヤが晴れたので個人的には良かった(・∀・)

『黒い十人の女』『男はつらいよ 純情篇』を観た

黒い十人の女

テーマやオチなどを完全に理解しているわけでもないが色々と面白かった(・∀・)

テレビプロデューサーの風松吉は、美しい妻・双葉がいながら、多くの女と浮気していた。愛人たちはお互いの存在をそれとなく知っており、松吉が浮気者であるという事も重々承知しているものの、なぜか松吉から離れられないでいた。

という感じのお話で、少し補足すると、

松吉は悪意なく優しさを振りまき、次々と女と関係を持ってきた。
離れられもせず独占することも出来ず、モヤモヤした気持ち抱えたまま、
行き詰まりを感じていた風の女達。その中でも一際真面目な美和子が
本妻へと会いに行き、何気ない話から風の殺害計画が持ち上がった。

てな感じ。

浮気男の風松吉は船越英二。風の女達は
石ノ下市子(岸恵子)、風双葉(山本富士子)、三輪子(宮城まり子)、四村塩(中村玉緒)、
後藤五夜子(岸田今日子)、虫子(宇野良子)、七重(村井千恵子)、八代(有明マスミ)、
櫛子(紺野ユカ)、十糸子(倉田マユミ)。百瀬桃子(森山加代子)も出てくるけど
未遂と言っていいかな。

息子は糞みたいな俳優なのに船越英二はかっこええな(・∀・)
女性陣は実質的には後藤までが主で、名前忘れたけど評論家の人が
ちょっと関わってるくらい。

宮城まり子ってねむの木学園となんか事件に関わった人だな( ・´ω・`)
|ω・`)。oO(と、思っていたがそれは倉田まり子だった件…)

ねむの木学園で横領があったり、倉田まり子は愛人じゃなかったのに、
投資ジャーナル事件で叩かれて芸能界からは消えたけど、違う道で
復活していたとかどうでもいいことを知った夜…(・∀・)


正直これ10人は要らなかったよね(´・ω・`)
6~7人で事足りたような気がする。残りの人は特に見せ場がない。
タイトルやインパクトの問題で10人にしたんだろうか。

テーマを語られるのは三輪子が双葉を訪ねたシーンと局長と後藤が面談するシーンと
後半で市子と風が二人で話してるシーンかな?

出産能力の有無に関わる男女の性差と社会での労働やら一度家庭に入った者の
社会復帰やらその辺の女性の社会進出に関することが隠れたテーマ?
優しさ云々もちょろっと関わる感じで。

よくよく考えてみると、最終的に確かに「風は殺された」し、
「その役を演りたかった」という市子主導によって、それは
なされ続けるんだなぁ(・∀・)

疑心暗鬼になった風を驚かすのも、失意の果てに泣きじゃくる風を
いたずらする或いは慰めるのも、"風"だったな。何か意味があったのかな?
ラストシーンの炎上は何なのかもよく分からなかったなぁ(ノ∀`)

2002年にテレビでリメイクされてるのか。どんな感じだったんだろうか。
今リメイクしたらきっとゴリ押しが酷くて目も当てられない代物に
なりそうだけども…

古いけど新しいというかオサレな感じがなんかした(・∀・)


男はつらいよ 純情篇

若い頃の夏ばっぱこと宮本信子が出てた(・∀・)
お父さん役が森繁久彌だった。
二代目のおいちゃんになる松村達雄がスケベ医者役で出てきた。
森川信は第8作目まで出てその翌年死去か(´・ω・`)

若尾文子はあんまり好みではないのでマドンナ感が足らなかったが
さくらがいっぱい出てきたので良かった。

ヒロシの独立話等でやらかす寅さんだったけど、さくらのフォローで
なんとかなったり、失恋後のタコの地雷踏みでも爆発せず。
乱闘がなかった回のような気がする。

源公はひょっこり帰って来て、最後は寅さんと旅に出ているw
あの豆腐屋さんはどうなったんだろうかw

ラストの方で寅さんが言えなかった言葉はなんだったんだろうか。
「遠くにありて思うもの」って強がりたかったんだろうか。

『醜聞』を観た

醜聞

序盤はなんだか男っぽい青江が好印象で痛快な大作か(・∀・)と
期待したが意外と小粒だったイメージは否めない。
まあ悪くはなかったけども…

これの主人公って三船敏郎演ずる青江一郎と見せかけて、
志村喬演ずる弁護士・蛭田乙吉だよねぇ。
三船敏郎はカッコイイんだけども。

ある一点を除けば、これは教科書に載ってる話や、
手塚治虫辺りが描いていそうな話に似ていると思う。
面白いとかつまらないということは抜きとして。

何が足らぬかというか駄目なのかというと蛭田の変化をもたらすコトが
青江や西条由来じゃないところ。厳密に言えば青江という存在が間接的に
影響しているかもしれないが。加えて言えばその変化は不可逆的な結果を
受けてのことで、自らの罪悪感からの逃避や自暴自棄とも考えられなくもない。


山口淑子演ずる声楽家の西条美也子は完全に脇役といっていい。
千石規子演ずる絵画モデルのすみえの方が良い役どころか。

李香蘭こと山口淑子が起用されたのは声楽家という役ゆえか、
というよりも山口淑子を起用したがゆえに声楽家という設定なのだろうか。
千石規子ってどっかで観た人だと思ったら「静かなる決闘」の人か。
「クレージー作戦 くたばれ!無責任」にもおたね役で出ていたらしい。
おたねって何の人だったっけとぐぐったら、頭取の家の女中さんだったw
あれかぁと思い出した(ノ∀`)

wikipediaで蛭田正子役の桂木洋子の項目へのリンクが訪問済みだったので
他に何に出てたっけと見に行ったら「晩春」と「喜びも悲しみも幾歳月」…
はて、何役だったかと更に見ていくと「晩春」は小野寺美佐子……?
ああ、"不潔な"おじさんの再婚相手か(ノ∀`) 最後の方にちょっとだけ出てたなw
「喜びも悲しみも幾歳月」の方はどうかなぁと見に行ったら、藤井たつ子……?
ああ、藤井さんかwww

関係ないけど、役所広司、阿部寛、長瀬智也の男臭い系統は三船敏郎の系譜だな(・∀・)
この映画ではちょっと渡辺篤史を思い出した。


「僕は誓う、来年こそやる、今年なんかもぅ糞食らえだぁ(・∀・)」

大いに同意しました(`・ω・´) ほーたるのひーかり♪