『息子』を観た


息子

岩手県の山奥で暮らす父親と、都会でフリーターを続ける息子との葛藤と心の変化を描いた社会派ドラマ。

観ていて結構楽しめたが、”都会でフリーターを続ける息子との葛藤と心の変化を描いた
社会派ドラマ”という点には首を傾げてしまうw

あらすじはちょっと改変すると

東京でフリーター生活を送る哲夫(永瀬正敏)は、母の一周忌で帰った故郷の岩手で
その不安定な生活を父の昭男(永瀬正敏)に戒められて喧嘩する。帰京後、哲夫は
下町の鉄工所で働き始めたものの、その仕事のきつさに即日で辞めそうになるが、
取引先で出会った征子(和久井映見)という美しい女性に一目惚れし、バイトを
継続することにしたのだが…

みたいな感じ。


細かいことは忘れたが3章くらいに分かれていて、それぞれ「息子の帰郷」
「息子の恋」「父の上京」というタイトルだったかな? 話の流れが
時間的に飛ぶ場合はこの手法は有りかもしれない。但し時系列が正しい
順番の時に限るが。

哲夫にはサラリーマンとして働き、妻子を持つ兄・忠司(田中隆三)が居る。
独居老人である父を案じ、引き取ることを視野に入れてマンションを購入
してるのだが、なんだか扱いが悪いw 同じ”息子”なんだけれども、
この映画のタイトルである”息子”からは対象外のようにも思える。

「息子の恋」ではいかりや長介、田中邦衛、中村メイコ等々が出て来て
無駄に濃いいが見応えはあるw 今の映画にはない濃厚さだな。

「父の上京」では戦友会の為に上京してきた昭男が忠司のマンションに
泊まり、丁重にもてなされるも気詰まりするのに対し、朗報があったから
とはいえ哲夫の家で伸び伸びとしている様は非常に対照的だった。

征子を送って行った時の哲夫とのやり取りや哲夫の家で眠れない昭男や
三人でショッピングするシーンは非常に観ていて楽しかった(・∀・)
三國連太郎が可愛いスーさんモードだったw

ラストはどう解釈すべきなのか。かつて出稼ぎから帰ってきた時の
家族の団らんを単純に思い出しているのか、東京で感じた”家族”の
感覚に、自分の中で消えていた”家族”に対する想いが再び灯ったのか。
或いは息子が新たな”家族”を作ることを喜び、それによって今は亡き
かつての自分の”家族”に想いを馳せたのか。


色んな賞を獲得したらしいが、そこまで凄いものとも思わない。
とはいえ題材が題材だけに色んな年齢層の人に何かを考えさせるトリガーが
存在しているので、そういう意味では気に入る人は多いかもしれない。
まあでもあっさり風味かもなぁ(・∀・)