『ウォルト・ディズニーの約束』を観た

中々良い内容だったが、
これを伝記映画と言っていいものかどうか(・∀・)?
これを真実の映画とか言い張るなら、さすがに捏造映画として分類せざるを得ないかなぁw

物語は『メアリー・ポピンズ』の作者であるパメラ.L.トラヴァースの現在と過去の二軸で構成される。

現在の軸は気難しい毒舌家のパメラが困窮の為に嫌々ながらも「メアリー・ポピンズ」の映画化を認める(契約書に署名する)までの話、過去の軸はギンティと呼ばれていたパメラが何ゆえにそう育ち、歪み、特定の事象を嫌うようになったのかという話、この2軸の話が交互に展開され物語は進んでいく。

実際に作成された映画の『メリー・ポピンズ』(どうも日本では書籍は”ア”ありで、映画は”ア”なしらしい)を観たことがある人であれば、ギンティ編で引っ越す時に陽気なお父さん(コリン・ファレル)が掛け声か何かで言う”銀行”という文字を観て、これからの不吉な展開を予想せずには居られないだろう(´・ω・`)

だって,
(無邪気なギンティ + 面白いお父さん + 優しそうなお母さん) * X

=> 歪みまくったパメラ・トラヴァース + 『メアリー・ポピンズ』(『メリー・ポピンズ』)
となるなら、Xは絶対に不幸な出来事に違いないし、『メリー・ポピンズ』で一家の長である銀行員のバンクスさんが幸せになったのなら、現実の銀行員であるギンティのお父さんはきっと不幸に違いないから…

まあ予想通りにギンティ編はどんどん観てて辛くなっていく(´・ω・`) ホンマツライデ ナシハアカン,ナシハアカンナッシー


パメラ・トラヴァース役のエマ・トンプソンは名前も知ってるんだけども、ハリーポッターシリーズを観たことがないので、観たことのある出演作は『メン・イン・ブラック3』のみだった(ノ∀`) チナミニエージェントOラシイ

ギンティのお父さん役のコリン・ファレルもお母さん役のルース・ウィルソンも知らない(´・ω・`)
ウォルト・ディズニー役のトム・ハンクスも良く知らないwww 『ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生』の主人公のお父さん役くらいだな。つーか、あれって本当の息子が息子役で出てたのか。

脚本家のドン・ダグラディ役をずっと『フレンズ』のチャンドラー(マシュー・ペリー)だと思って観ていたが、ブラッドリー・ウィットフォードという全然違う人だった(ノ∀`)

リチャード・シャーマン役のジェイソン・シュワルツマンも知らない人だが、クレジット無しで『銀河ヒッチハイクガイド』 に出ていたらしいw エキストラ?

味のある運転手・ラルフ役のポール・ジアマッティも知らない(´・ω・`)
ダウントン・アビーのシーズン4のハロルド・レヴィンソンらしい。コーラの兄弟?

以下はネタバレを含むヽ(`Д´)ノ


感想としてはここからが本編かもしれないw
良い話ではあるけれども、なんとなく綺麗過ぎてて、今ひとつ脈絡がないというか説得力に欠けるというか雑な展開があったりで作り話臭がプンプンと漂う作品であったw

だから「これはきっとフィクションなんだよなぁ(・∀・)」と思いながら、他の人の感想などをぐぐる。ちょこちょこ読む。
なんか皆実話とか言ってるけど、本当かよΣ(゚∀゚;)?

そりゃありえんやろと思い,IMDbのTriviaやらその他のブログ記事をグーグル翻訳を使って読む…
(相変わらずの英語能力なのでちょっと勘違いしてるかもしれない(´・ω・`))

9 ‘Mary Poppins’ facts ‘Saving Mr Banks’ did not get right
Saving Mr. Banks: true story? Fact and fiction in Walt Disney, P.L. Travers movie.
Saving Mr. Banks Left Out an Awful Lot About P.L. Travers
Ûoroto Dizunî no yakusoku (2013) – Trivia – IMDb

Disney already owned the rights when Travers went to L.A.(ディズニーはトラヴァースがLA行く前から権利を所有してたよ(・∀・))
工エエェェ(´д`)ェェエエ工

それ以外にも

  • ディズニーはトラヴァースをディズニーランドへ招待したけど、案内はしなかったよ。サイン済みのカードを配ってたのは本当だよ(・∀・)
  • トラヴァースはダンスしなかったし、気に入っていたのは凧揚げの歌じゃなくて『二ペンスを鳩に』やで(´・ω・`)
  • プレミアで泣いたのは感動じゃなくて、ガチ切れで泣いたらしいよ((((;゚Д゚)))
  • プレミア後にトラヴァースが手直しするように言ったら、ウォルトは「だが断る(・∀・) 船は出てしまったんだよ。」とつれなかったみたい(´・ω・`) ダマサレタ
  • なんかトラヴァースは映画版の続編を書いていたらしいよ
  • トラヴァースは独身ではあったけれども、バイセクシャルで、養子(カミラス)を育てたよ(・∀・)
  • しかもその子は双子で、片方だけを養子にもらって事実を隠していたから、後でバレて息子激おこだったらしいよ(´・ω・`)
  • トラヴァースが帰国後にウォルトは説得に来てないよ。ウォルトが子供時代に苦労してたのは本当だよ。
  • 映画ではプレミアからハブられて直にウォルトを訪ねたけど、実際には電報で来たことを知らせたらしいよ。
  • トラヴァースは映画を褒めながらも、しきりに“the real Mary Poppins remained within the covers of the books.”と言及してたらしい。まあ映画と小説は別物というのはよくある話で。
  • トラヴァースが7歳の時に父を亡くし、その頃から文筆に目覚めたらしい。
  • お母さんが自殺しようとしたのはお父さんの死後らしい。 パメラ・トラバース

まあ伝記物って色々と脚色があって当たり前なんだけど、ここまで改変してるとどうかなぁ?
監督(脚本家?)の言いたいテーマを押し出す為なのは判るが、あそこまでトラヴァースをデフォルメしてしまうと凄く嘘臭く感じちゃうなぁ(´・ω・`)

その他諸々の嘘臭さのせいか、ラルフって良いキャラなんだけど、あれも存在的になんか浮いてたような気がした。

エージェントのプレミアへのけしかけやお母さんの入水自殺シーンとかもちょっと脈絡がないわけではないがなんか変な感じがしたわ(´・ω・`)

プレミアへのけしかけがなんか変な風に感じたのは、ロンドンまで追い掛けて来て赤裸々に自分の過去と今も尚抱える苦しみを語ってトラヴァースを説得した、彼女とは対照的に善人として描かれているウォルトが彼女をプレミアに呼ばないのはどう考えても話の流れがおかしいことに起因してる気がする。

入水自殺の方も精神状態がおかしくなっているところで愛娘のある種の裏切りが判って絶望してしまったからと言われれば、そんな気もしないこともないが、やっぱりなんか違和感を覚える展開だったかな。


何にしてもギンティが可哀想で観てられなかったわ。・゚・(ノД`)・゚・。 ミテテイガイタクナル
愛するお父さんの頼みとは言え、イネーブラーになってしまうとことか、2ペンスで梨を買いに行くところなんか、もう展開が判ってるから「ギンティ、駄目だよヽ(`Д´)ノ」って気持ちになって非常に辛い。

作品内でメリー・ポピンズが助けに来たのは子供たちじゃなくてバンクス氏であると言及され、この映画の原題も『Saving Mr. Banks』ではあるものの、実際に救われるのはパメラの中のギンティなんだよね。まあ今のパメラこそがバンクス氏であると言えばそうなんだけども。

そういえば、なんでギンティって呼んでるんだろ?
ギンティってなんか意味あんのかな?と思ってぐぐってみたが、特に大した理由はない?

GINTY means: Ginty is British slang for an Irish person.
What is the meaning of GINTY, what is the slang definition of GINTY, GINTY is slang for

英語のスラングでアイルランド人を意味するらしく、ギンティのお父さんはアイルランド人家系なので、その為か。

また、

Ginty is an Irish surname and, less commonly, a given name
Ginty

基本的にファミリーネームで、ファーストネームは一般的ではないような記述があるが、これは後に父のファーストネームである”トラヴァース”をファミリーネーム部分にして名乗ることの伏線みたいなもんだったんだろうか?

そう言えば、パメラが梨を嫌っていた理由はすぐに判るが、”赤”が嫌いな理由が判らなかったというか、完全に失念していたが、上記の英語レビューサイトで父親の喀血に起因するものだみたいなことが書いてあって、「ああ、なるほど(・∀・)」と思った。すっかり忘れきっていたわw

日本語のP.L.トラヴァースのことについて言及しているエントリも中々興味深かった(・∀・)
P.L.トラヴァース年譜
ゲイブラー『創造の狂気』補完計画(4):メリー・ポピンズの頃
メリーポピンズの著者はQLDで生まれました~ 1/2 – QLD 4000
メリーポピンズの著者はQLDで生まれました~ 2/2 – QLD 4000


トータルで言うと良い映画だったけど、細かいところを気にしすぎると何か違和感を覚えてしまうかもしれない。不可抗力とは言えど、自らの過去の行いを、子供だった自分を、その惨めだった環境を許せずに苦しんでいる人向け? ちょっと違うか(´・ω・`)

まあそんなことはともかくも、原作の『メアリー・ポピンズ』を読みたくなってきた(`・ω・´)