『翔んで埼玉』を観た

まあ、トータルで言えば、ぼちぼち楽しめたで(・∀・)

熱いシーンもあったり、笑えるシーンもあって中々良かった。

観始めの時は「あれ(´・ω・`)?」って思ったけれども、入れ子構造的な作りにしたのは正しいような気がする。おそらく「翔んで埼玉」の世界だけでやってしまうと終盤の埼玉フォロー的シーンで違和感が出てきてしまうから。 まあ、正直なところ、入れ子構造だとしても、あの辺はそれなりに違和感があったけれどもw

また、起きるかもしれない批判を徹底的に回避しようとする姿勢や全方位的に関東各県を小馬鹿にすることによって相対的に埼玉だけが貶められてる感の緩和、ラストのフォローというか予定調和的埼玉持ち上げ等々、その辺に関してはそつがない作りだったw

こう書くと褒め言葉と思われないがw、「翔んで埼玉」のパートはテレ東深夜ドラマの出来が良いレベルのものと同じくらいのクォリティとテイストであった。何だろう、全力で馬鹿やってる感が映画の端々に有った気がするw

なんて表現していいかわからないが、埼玉県の人はこんな作品を作ってもらえて良いなぁとふと思った(・∀・) 言葉としての意味が違うし、用法は間違っているが、
この映画は埼玉県を代表する作品だと思ったw


「翔んで埼玉」世界の麻実麗役のGACKTと白鵬堂百美役の二階堂ふみはトータルでは、まあいいかなとは思うが、なんかちょっとやっぱりうーん(´・ω・`)なところがあった。それについてはネタバレ含みのところで後述する。大した話じゃないけどもw

現実世界側の菅原好海役のブラザートムと菅原真紀役の麻生久美子の夫婦の喧嘩シーンとかは普通に面白かったw 菅原愛海役の島崎遥香は可もなく不可もなく。ただの突っ込み役だったな。

下川信男役の加藤諒は良かった。熱い演技であった。
バンコラン役の青木玄徳が強制わいせつかなんかで逮捕されて降板したのが原因なのか、「パタリロ!」の映画版の公開が2019年秋に延期になってたが、加藤諒演じるパタリロってどんな感じなんだろうか。余裕があったら観に行きたいところではあるが。

阿久津翔役の伊勢谷友介も悪くなかった。中尾彬とか麿赤兒とか竹中直人等のベテラン勢はいつも通りなので敢えて特筆すべきことはないw そう言えば変な役で小沢真珠も居たなw


ネタバレを含むヽ(`Д´)ノ

やはり魔夜峰央のキャラの実写化は難しい(´・ω・`)

正直、麻実麗役のGACKTにしても白鵬堂百美役の二階堂ふみにしても、原作絵から考えるとちょっとビジュアルが微妙な気がした。二階堂ふみは特にちょっと…
演技は頑張っていたし、悪くはなかったけれども、そんなに上手くはまっているかというとそうでもないような…
まあでもこの役は難しいのかもしれない(´・ω・`)

GACKTももっと美形のイメージがあったが、この役だと普通の顔長な人って感じだった。ただGACKTに関しては声が凄く良いと思った。声が良いだけで演技の評価は意外と上がるものなので、思い返してみると二階堂ふみは声が微妙だったのかも。なんか残念な声質というか発声だったような。

ビジュアル的な話で言うと、やっぱり埼玉デューク役の京本政樹ってガチで美形なんだなって観てて思ったw 

あと、これは宝塚とかで舞台にした方がいいかもなぁとも思った。下手に美形な男を麻実麗にするよりも、綺麗な女性が男装した方がはまりそう。

予算が少なかったのかしら

結構色々とチープなところが多かった。とりわけエキストラの動員数が少なかったような気がする。CGとか他のイベントの映像等を流用して頑張ってはいたが、人をそんなに呼べなかったのかな?

最後の紙のシーンだったかで思いっきりエキストラの一人がカメラ目線みたいな感じになっちゃっていて、ちょっとげんなりもした(´・ω・`)

埼玉というか関東ネタの知識

埼玉に関する知識がなくても楽しめると言えば楽しめるんだろうけれども、やっぱり散りばめられた小ネタを楽しむためには関東の知識(実際の知識ではなくネット上で流布しているネタ)は或程度必要なのかなと思った。これは別に製作側の問題じゃないんだけどもw

埼玉から遠く離れた神奈川南部の辻堂というところで観た所為か、他のお客さんの小ネタに対する反応が薄かったような気がする。
序盤でカーラジオの液晶に映る79.5(=NACK5)や山田うどん、十万石饅頭ネタの段階で、埼玉県民や埼玉ネタを知っている人達は「最初からぶっこんで来やがって(・∀・)」とwktkし始めるわけだが、知らない人はそのままスルーして冷えたまんまという劇場内温度差が生まれるな、あれは。

草加せんべい、海なし県ネタ、大宮vs浦和、池袋植民地等々、その他にも色々あった。

秘境グンマー(及び徳川埋蔵金的隠し場所)、神奈川県の崎陽軒、千葉県の落花生と九十九里浜とまあ、それなりに関東各県を触っていたけど、茨城県はほぼ言及のみだったかな? 栃木県については何か言ってたっけ? ちょっと覚えていない(ノ∀`)

流山橋合戦のやり取りはワラタw
何気にふなっしーがいたので、ちょっと吹きそうになった。
悦っちゃんも出てきたで(´;ω;`)

ああ、あとエンペラー千葉の写真を理解するのには数秒のタイムラグを要したw

「こういう格好の人」+「リーダー的存在」+「千葉県」===> ジャガーさんかΣ(゚∀゚;) みたいな感じ。

しらこばとについては全く解らなかった(´・ω・`)
あと現実世界の方の助手席のシートカバー(?)の唐辛子もなんか意味があったんだろうか、関係ないんだろうか悩んだ。

王道展開ではあったが…

ストーリーは基本的な部分においてはあれで良かったとは思う。原作のギャグや要素をきちんと取り入れて、かつ展開は読めちゃうが王道物で綺麗にまとめていて。

ただ、最後の歴代都知事達の不正を暴くのがビラっていうのがちょっと…(´・ω・`)
金塊の隠し場所関連の話もちょっと…
というよりも、本流である麗パートの方にお金がかかりすぎて、百美パートの方まで予算が回らず、あんな感じで誤魔化すしかなかったのかなぁ?

あとこれは、俺氏が勝手にそういうことかと早合点して期待してしまったのがいけなかったのであり、実際の終わり方の方が整合性的にもまとまり的にも良いのだが、ラストの地下の空間は

埼玉県産サザエの為の海水取水用トンネルを完成させたんだと思ってたらちがた(´・ω・`)ぼんしょり

キスシーンとかも要らんかったかなぁと思うけれども、魔夜峰央原作作品だからなぁ…

まあ、あんまり細かいことをgdgd書き続けていると、体中の穴という穴にピーナッツを突っ込まれて九十九里浜で地引網を引かされそうなので、この辺でやめておこう(´・ω・`)アレハチバカ


まあ、なんやかんや言いつつも楽しめたから良かったかな。
ラストのはなわの歌はつまらなくはなかったが、せっかく観た映画の余韻を打ち消してしまって、結果的にはいまいちだったな(´・ω・`)

最後にどうでもいいことに気づいたが、この映画の英語タイトル名は
Fly Me to the Saitamaなのか…( ;・´ω・`)ゴクリッ
※「パタリロ!」の中でも名作として愛されている回「Fly me to the Moon」に乗っけて来たのか…