カテゴリー: 本・雑誌等

最近読んだもの

最近は無料配信や99円本ばかりを漁ってる。
故にほとんど一巻までの内容しか知らない(ノ∀`)


百鬼夜行抄 今市子

妖怪物が好きなら気に入るのではないだろうか。
第一話目がパイロット版で第二話とで青嵐と父親の話が
違っていて戸惑った(ノ∀`)
巻末のあとがき漫画にそれに関する記述があったけど。

主人公に関わらない人間は結構呆気無く死んだりするので
その辺のイメージ的には恐怖新聞やうしろの百太郎に近いw

昔ドラマ化したのを観た記憶がある。
まあまあ面白かったような。
青嵐役が渡辺いっけいだったので、原作を読んでみて、
|ω・`)。oO(なんかちょっと違うわぁ…)と思ったり。
演技的には問題なかったけどもw

機会があれば続きを読みたいところ。
ブックオフで100円くらいで売ってたりしたのを見かけたな。


教艦ASTRO 蕃納葱

ジャンルとしてはいわゆる「学園モノ」だが、メインとなる舞台は教室でもグラウンドでもなく職員室。メインの登場人物も全員教師で、レギュラーの生徒が存在しないなど、徹底して生徒の出番が少ない。文化祭、体育祭、修学旅行などの各種学校行事についても同様であり、舞台として描かれるのは会議や事前準備、終了後の打ち上げ等、生徒の目に触れない場面である

まあまあ面白かった。休載状態で1巻しか出てないらしいw
作者のページを見に行ったけど、今も活動しているのかどうか不明。


賢い犬リリエンタール 葦原大介

基本的にジャンプ漫画は銀魂くらいしか興味がないから買わないのだけれども、
100円で、なんかリリエンタールの間抜けそうな顔が良かったので買うたった。

万人に勧められるような面白さではないけど、こういうの好き。
リリエンタールのキャラが微妙に金色のガッシュのガッシュベルに似てるような。
設定というか話の構造も微妙にかぶってる?
wikipediaを見たら三巻くらいで終わってる模様…(´・ω・`)

ネタバレが嫌なので詳しくは見て来なかったけど…バトル物になってたらどうしよう。
これも続きが読みたい(・∀・)


Mission! スクール 大見武士

ローションエロ漫画というかエロ・ローション漫画というべきか
はたまたエローション漫画というべきか悩むべきところではあるが、
ローションを主体としたエロ漫画と八月薫のような読者投稿のHな体験談漫画を
描いてる人が描いた非エロ漫画。

軍隊技術を叩きこまれた女子高生軍団の中に放り込まれた主人公の満ち足りた
毎日というかミリタリーな毎日を描いた内容?

ぼちぼち面白かった。

読者投稿の漫画では表表紙と裏表紙の漫画で色々と毒づいてたが
この漫画ではそれほどでもなかった。ただのあとがき風。


大飢饉 本宮ひろ志

うーん(;^ω^)
なんで八重は秘伝の法を最初からやらなかったんだべか。
やはり汚されたことを苦に死にたかったんやろか。
まあ兄一家もあれで幸せだった世界が崩壊してしまったから
消えたかったんかな。全員は生き残れそうになかったし。
だから蘇助達の血肉となりたかったんかな(´・ω・`)

一つき半次郎はまあ良いとしても、
かん太郎物語は何が描きたかったのかよくわからないw
はみだし海軍もうーん(;^ω^)

何とも言えない一冊だったw


すんドめ 岡田和人

ナナとカオルのようなアブノーマル系のエロ漫画や(・∀・)
と思ってdmm半額セール等を利用して結局全巻購入した。

読み進んで行った時の俺氏の状況 ↓

エロです(・∀・)
エロですけど(・∀・)
エロはエロだけど(・∀・)あれ?
エロだけど…(´・ω・`)もしかして…
エロだよ…エロだけど…(´・ω・`)なんか嫌な予感…
エロだけど純愛だけど…・゚・(ノ Д`)・゚・ヒィーン

非常に倒錯愛作品であり、それでいて純愛作品やった(´・ω・`)
英男の心情を考えれば切なすぎて胡桃の心を思えば哀しすぎて(´;ω;`)
ちょっと余韻が残る作品。ただクライマックスシーンを受け入れられるか
どうかで判断は変わるだろうw

サブキャラが幸せになったのはせめてもの救いかな。
教科書にないッ!を最後まで読んでないのであっちも読もうかな。
あっちは明るい終わり方をすると信じてる。

今は引退してしまった鈴木茜が胡桃役で実写化されているらしい。
機会があったら観てみたい(・∀・)


天より高く 宮下あきら

魔界に居る大魔王の息子・ソラは兄・ヨミとの跡目をめぐって対立していた。そんな兄弟に、下界に降りて、ある条件をクリアした者に跡目を継がせると父は言う。その条件とは、「大和撫子を見付けて来い!」。かくして兄との家督相続争いが始まった・・・

5巻まで読んだけど可もなく不可もない、いつもの宮下あきら漫画だった(ノ∀`)
続きは…割りとどうでもいい(・∀・)

ボギー THE GREATとかは好きだったんだけどなぁ。
男塾もまぁまぁ好きだった。
BookLiveで5巻まで無料配信してた時に久しぶりに読んだ。


シブすぎ技術に男泣き! セミコン見ル野

絵はあれですな。期待していたほど、技術の取材内容が深くなくて
ちょっとガッカリ感は避けがたい。

でも本人が携わった機械の話や体験談のパートは面白かった。
2巻まで出てるらしい。


スラム団地 松田奈緒子

団地がまだ真新しい物だった時代に団地へと引っ越した
作者の思い出話漫画。

正直期待しないで読んだんだけども、結構面白かった(・∀・)
年代的にもまあまあ近いからというのもある。

これはもうちょっとエピソードがあって、親世代からの視点での
エピソードもあったら、野田ともうします。みたいな形でNHKで
ドラマ化しても良かったんじゃないかなと思った。
若い人には通じない内容だろうけどもw


信長のシェフ 梶川卓郎

戦国自体にタイムスリップしたシェフの話。

まあまあ面白かったけど続きは特に気にならないw
これだったらへうげものをきちんと読んでみたい。

ドラマ化されてたけど、ゴリが嫌だから観なかった記憶が。
もうドラマに吉本芸人を使うのやめようぜ( ´・ω・)


極道めし 土山しげる

正月まであと1か月となった浪速南刑務所・雑居房204号室では、正月になると特別に出るおせち料理の話で盛り上がる。そこで、部屋の長老格である八戸伍三郎の提案により、今年もおせち料理の争奪戦が開催されることになった。その闘いに勝利すると、部屋の各人のおせちから好きなものを1種類ずつ取れるというもの。その勝負とは、今までに一番旨かった食い物の話をして、その中で一番旨そうな話をした者を勝者とするというもの。クリスマス・イブの夜、勝負が始まった。

面白いっちゃ面白いけど、そんなに続きは気にならないw
全10巻らしいけど、どんだけ話を伸ばしたんだw

二回戦三回戦とかを別の日にやったんだろうか。

映画化されてるけど特に観たくないw
huluで配信されてたら観てみてもいいけど、
他のことをやりながら観そうw


禁煙はじめました 伊藤三巳華

禁煙エッセイ漫画。
まあ面白いといえば面白い…かな?

多分これは喫煙者で禁煙したことがある人、
禁煙しようと思ってる人、卒煙した人、
スリップした人向けの作品かな。

日頃は吸わないけどたまに喫煙者の友達と会った時や
飲み会で吸ったりすることもあるので自分は喫煙者と
言えば喫煙者であり、禁煙中というか禁煙体験者なので、
まあ過去の自分の経験と重ね合わせて楽しむ感じだったかな。

禁煙日記なのである種の依存症になったことがない人には
あんまり作中の作者の苦闘はよくわからないかもしれないw


うちのコ柴犬 影山直美

柴犬飼い主のエッセイ漫画。

こっちは結構面白く読んだけど、もう一つの
創作漫画の柴犬三丁目の方は微妙。
最後まで読んでない。


だしの取り方 北大路魯山人

6pくらいの内容。
美味しんぼで書いてあったことはこれに書いてあることまんまやんか(・∀・)


ごんぎつね 新美南吉

これも短編だった。
何となく新美南吉が過去にこういうイタズラをやって
その罪悪感を持ち続け、作中で自分であるゴンが撃ち殺されることによって
贖罪を果たしたのではないかと思ったが、きっとそんなことはないだろう(・∀・)

( ゚Д゚)ハッ ごんが食材を運んでいたのは贖罪の為なのか…( ;・´ω・`)ゴクリッ


歯車 芥川龍之介

読み終わった後で思い出したが、これ芥川龍之介の遺作だったな。

昔読んだけど全然記憶に残ってなかった。
ついでに言うとやっぱりようわからなかった(・∀・)
壊れていってる感じはわかるけど。

実際に義兄の死に触発されて死んだんかな。
そういう意味では私小説風か。

気がつけば、芥川龍之介も大分年下になったな(´・ω・`)

「探偵はバーにいる」を読んだ

3ヶ月ほど前に観た「探偵はBARにいる」の原作本を読んだ。
正確に言うと原作シリーズの第一作目である「探偵はバーにいる」を読んだ。

なんでそういう風に表現するかというと、実は映画版の「探偵はBARにいる」の内容は
原作シリーズの第二作「バーにかかってきた電話」という捻れが存在するからだったりする。
映画原作の方を買って読もうか第一作から読もうか悩んだが、結局第一作目からにした。

あらすじは

ススキノのバー〈ケラー・オオハタ〉を根城にして仕事を受ける探偵兼便利屋の〈俺〉の元にある依頼が舞い込む。
行方不明になった半同棲状態の恋人を探して欲しいという気乗りのしないものだったが、調べ始めると、その失踪した女が先頃起こったデートクラブ殺人と関係があることが分かる。
探偵はバーにいる

こんな感じ。

感想は…んー、まぁまぁ?かな(´・ω・`)
まあ第一作目ということもあるので、巻を重ねていくごとにもっと面白くなっていくかも。
あと映画の方から入ったせいか、高田が活躍しないんでちょっと寂しい気がした。
松尾の方が出番多かったかな。映画の続編で美恵子とかどうすんの?って思ったけど、
出さなくていいっちゃいいか。
この第一作目も映画にするほどの展開じゃないかも知れないけど6話くらいのミニドラマならありかな?
勝手に濃厚なハードボイルド物と思ってたけど、ライトなハーフボイルド物だった。
まあ暴力表現や殺人事件が起きたりはするけども基本的にライトだな。
筆致がライトだからそう感じるのかもしれないと思ったが、
もしかすると現代小説を数年振りに読んだので筆致が
ライトに感じているだけということも否定出来ない。


とりあえず「バーにかかってきた電話」も読もうかな。
この第一作目で<俺>は28歳なんだけども、解説によるとシリーズ10作目で
<俺>は52歳になっているらしい。ちょっと面白そうなのでそこまで読みたいが、
気力が続くかどうか怪しい(ノ∀`) 金も続くだろうか、一冊800円近くするからなぁ。
まあでもラーメン一杯分くらいか。ぐぬぬ(´・ω・`)

次は「容疑者Xの献身」を読もうっとヽ( ・∀・)ノ

中世都市鎌倉を歩く

山形大学教授である松尾剛次氏によって著された中世の鎌倉について紹介した一冊です。
従来の研究においては放置され歴史と土砂に埋れていた時期の鎌倉を文字通り掘り起こした内容です。

歴史好きな人は言うまでもありませんが、鎌倉のハイキングコースや切通しを歩いたことがある人にお勧めです。
「ああ、なるほどあそこはそういうところだったのか」と散策時の体験と知識がリンクする喜びを味わえると思います。
章立ては源氏、北条氏、足利氏、上杉氏という主の変遷で分けられており、
時代背景とその時代における"鎌倉"が解説されています。


・高時腹切りやぐら~八雲神社をつなぐ祇園山ハイキングコースがありますが、その祇園山の名前の由来

・和賀江島と極楽寺、光明寺の関係
・頼朝の墓と大倉御所(西御門)

・建長寺や巨福呂坂切通し周辺の成立

・源氏山公園(化粧坂)~高徳院(大仏)をつなぐ大仏ハイキングコース、極楽寺辺りの過去

・カヤックのボウルズや清川病院付近が鎌倉御所跡らしい

・六浦道~朝比奈切通し~金沢称名寺や鎌倉公方屋敷

・由比ガ浜の人骨
・鶴ヶ岡八幡宮の各時代での存在意義
・古河公方(鎌倉公方)/関東管領と戦国大名とのつながり

などなど、自分には列挙すればきりがないくらい興味深い要素満載の一冊でした。

東海道中膝栗毛

十返舎一九作の戯作本です。
内容は弥次郎兵衛と喜多八の江戸~伊勢~京都・大阪間の道中記です。

現代語訳ではないので多少ハードルは高いですが古典というほど難しくありません。
脚注等も多く二人のやり取りがメインなので慣れれば何とか読み進められると思います。
時間はかかるとは思いますが随所に現代にも残る表現や方言を見ることが出来るので、
現代語訳では味わえない知識のリンクによる喜びを得られると思います。


基本的な構成要素は弥次喜多のやり取り、狂言や笑い話をベースにした事件、
その事件を詠んだ川柳、各宿道中での名所名物の記述、出会った人々の方言や
衣装の記述といった感じです。


てっきり最後まで東海道を旅するのかと思って読み進めていくと、下巻に入って間もない
五編下から伊勢参宮道へ行ってしまいます。まあ二人の旅の目的は伊勢参りなので
それは当然なのですが、近江辺りの話も読んでみたかったのでちょっと残念です。
そういった点から言うと上巻は東海道旅、下巻は伊勢・京都・大阪編と言えます。


下巻を読み終えてから上巻の発端などを読んでいてふと思い出したのが、
喜多八は元は鼻之助という弥次郎兵衛の若衆だったはずなのに旅の途中では
特にそういったこともなく女を取り合ったりしていてなんか変だなということ。
まあ歳が長じてそういう関係ではなくなったのかと勝手に解釈して読み進めていましたが、
よくよく考えてみると発端は八編の後に出されたものなので後付け設定なのかもしれません。
現代で人気が出た漫画やドラマでよくある外伝とかスピンアウトみたいな感じで。


ちなみに初編での弥次郎兵衛は一人住みの能楽者(怠け者)、喜多八は食客(いそうろう)とありますが、
発端では

弥次郎兵衛
元は駿州府中(今の静岡市)の商人。遊郭や衆道にはまって身代を潰す。
若衆である鼻之助(喜多八)と夜逃げして神田八丁堀へ。
周りの勧めで御末奉公上がりの女・おふつと結婚していたが……

喜多八(鼻之助)
駿州江尻(今の静岡市清水区?)の人。
旅役者の花水多羅四郎(はなみづたらしろう)の弟子で陰間。
江戸に来て元服、喜多八と名乗る。奉公先の商人に気に入られ、
それなりに金に融通が利く状態になるものの……

というような感じになっています。大分受ける印象が異なります。
現代のモラル、思考をもって過去を、しかも戯作本の内容をはかるべきではありませんが、
発端の内容は結構酷いです(ノ∀`) おつぼもおふつも不憫でなりません。
もしも発端が最初に書かれていたのならば、旅の途中で触れられたりしたのでしょうが。


八編の最後で弥次喜多は河内屋四郎兵衛に路銀を用立ててもらい木曽路経由で"めでたく帰国したりける"とあり、東海道膝栗毛は終了します。
この後の二人の道中を描いた続膝栗毛があるようですが岩波文庫では出ておらず、
静岡出版で出されていたものも今は入手困難のようです。

いつか機会があったら続編を読んでみたいものです。