カテゴリー: 映画

『男はつらいよ 柴又慕情』を観た

男はつらいよ 柴又慕情

おいちゃんが違う人だよ…(´・ω・`)
決して松村達雄が悪いということではなくて森川信が良すぎたんだな。
『うたととらこさん』という言い間違いを継承してたな。

オープニングの時代劇の話は今作の家絡みとも思えるし、前作の
「寅次郎恋歌」の貴子の店の騒動絡みとも思える。

序盤の貸間騒動で帰ってきたと思ったらすぐに旅に出て
今作のヒロインと出会う寅次郎、色々と慌ただしい展開だ。

考えてみると不動産屋は一ヶ月の家賃を手数料を取ると
言ったのだから、結果的には0円なんじゃなかろうかと
思ったり思わなかったり。


今回のヒロイン・歌子を演じているのは吉永小百合。
わかった、やっぱり俺氏は吉永小百合の顔が好みじゃないんだなw
可愛いっちゃ可愛いのかもしれないが、全然惹かれないな(´・ω・`)

歌子が寅に結婚を決意したことを告げるシーンが良かったな。
何故かセットだけだったけど。あの間というか溜めが何とも言えない。
歌子と寅が反対の方向を向いて流れ星の話をするカットが非常に良い。
源公が邪魔だったけどw

なんか今回は登のシーンが多かったな。
とらやはペプシ派なのか。

『男はつらいよ 寅次郎恋歌』を観た

男はつらいよ 寅次郎恋歌

なんとなく第一作くらいの傍若無人の酷い寅次郎が復活した気がするw

大空小百合役の岡本茉莉ってこの後も何度か出てくるけど、
マドンナ回は志穂美悦子に変わるのか。なんでや(´・ω・`)

折角おいちゃん達が気をつかって優しくしてくれたら、
それはそれで切れる寅さんww 面倒くせえw

森川信のおいちゃんが今作で最後(´・ω・`)
「まくら、さくら取ってくれ」も聞き納めか。


博の母の葬式に何故か訪れた寅。最初は殊勝な感じであったけれども、
だんだん崩れていってコップとお菓子で丁半博打の壺振りを真似たり、
写真撮影でも一悶着起こしたり(ノ∀`)

『はい、泣いてー』は吹き出さざるを得ないw

博の父・飃一郎のりんどうの話を聞いてすぐに感化される寅さんw
受け売りをそのままとらやで打つけれども反応は薄い。
それもそのはずおいちゃん達にしても博達にしても、無意識のうちに
それを体現しちゃってるから。りんどうの話に感銘を受けるのは
寅のような流れ者や家族を顧みなかった飃一郎のような類のみだろう。


今回のマドンナは子持ちのきっちゃ店店主の六波羅貴子。
演じている池内淳子の名前は知っているけど、今まで観た映画には
出てきたことがないな。「喜劇駅前」シリーズや「社長~記」シリーズは
ほとんど観たことないし。テレビドラマの方で有名なのか。

貴子の苦境を救わんと頑張るも『色男、金と力はなかりけり』と
うまくいかず、せいぜいりんどうの花が関の山(´・ω・`)

今作では振られるわけではないので失恋はしていないとも言えるし、
落ち着いた定住を望む寅と刺激的な旅を望む貴子というすれ違いに
寅が恋を諦めたというか恋心を失ったという意味では失恋したとも言える。

隣家のりんどうは我が家のよりも色鮮やかに見えるということに
気づいてしまったのだろうか(´・ω・`) リンドウノハナハチリニケリ

この後のさくらが「一度は交代してお兄ちゃんに心配させたい」みたいな
ことを言うんだけどもこれがまた・゚・(つД`)・゚・

まあでも今作は少しだけ心が軽くなるようなラストで救われるよね(´・ω・`)

『八日目の蝉』を観た

八日目の蝉

これって身勝手で馬鹿な女が不倫妊娠堕胎の挙句に相手男性の子供を
誘拐して家庭を崩壊させ、子供にとって大事な乳幼児期に誤った認識を
植えつけてその人生を台無しにしちゃったっていう物語だよね(・∀・)?


もう冒頭の裁判シーンからして受け付けられなかったw
まだ話の大筋がわからないところであったが、永作博美演ずる野々宮希和子の発言シーンを観て『永作博美、またキチガイ役かよ (ヽ'ω`)』と思ってしまったw

森口瑤子演じる恵津子がヒステリックだから旦那の丈博(田中哲司)が浮気したのか丈博が浮気したから恵津子がおかしくなったのかよくわからんが希和子は頭がおかしいw

被害者である恵津子を悪者にする為の印象操作としてか希和子を酷い言葉で罵るシーンがあるけど、そもそも不倫を継続していなかったらそんなことを言われることもなかったわけで。

一回きりの関係ならば騙されたと言う免罪符もあるが、『いずれ離婚するから』という言葉を信じて不倫を継続していたならば、その間は相手の婚姻関係というか家庭を侵害しているわけであり、罵られるのに十分に値する(・∀・)
その上、衝動的とはいえ相手の赤ちゃんを誘拐するなんてキチガイ以外の何者でもない。

それとは関係ないけど、施錠云々はともかく幼児を置いたまま外出したりするんだろうか?
まだ寝返り出来ないからうつ伏せ寝による危険はないということなんだろうか。
寝返りは早い子だと生後2ヶ月くらいでするみたいだけども、まあ何にしても生後数ヶ月くらいの子を放置していくなんて有り得るんだろうか?


希和子が子供に優しくし楽しげに過ごしてる頃、実の両親、取り分け母親は胸が押しつぶされんばかりに心配し狂いそうになっているのを想像すると、後々の涙や発言に対して『何言ってやがんだこいつは(´・ω・`)』としか思えなかった。

一番の見せ場であろうと思われる逮捕時の台詞を言うところで待ってましたとばかりに
ばかじゃねーの( ^ω^)
とニヤニヤしながら、つぶやいてしまったw 

お前が誘拐してなければ、今頃両親の元で不自由なく飯くっとるわ(・∀・)

松雪泰子、芦田プロ、田中裕子がやっていた日テレのドラマ「mother」の場合だと尾野真千子演ずる毒親がネグレクト+恋人の折檻等の設定があったからまだ納得が出来たけれども、これは本当にただの誘拐という凶悪犯罪以外の何物でもないからなぁ。


物語的には恵理菜が希和子に愛されていたことを思い出して大団円みたいな感じになっているけど、この希和子の愛って偽りというか狂的な愛或いは所有物としての支配に過ぎないと思う。

四歳くらいだったからまだ可愛がっていたが、成長して"薫"が自分の玩具人形でないことに気づいた時にどうなるかわからない。

恵理菜は誘拐されなければマロンが希求しも得れられなかった"普通の生活"が得られたのに、それを根こそぎ奪われ、かつ選択出来ない状況で与えられた"モノ"を愛と勘違いすることは新たな毒親連鎖、歪んだ人格の連鎖の始まりになりそうな気がする。

なんとなく最近ニュースで見た病院の取り違え事件を思い出した。
あれは数十年も経過していてどうしようもないレベルになっていたな。


「容疑者Xの献身」では俺氏は泣いたんだけども、この「容疑者Xの献身」に対して『罪のない人間を殺しておいて何が愛だ献身だヽ(`Д´)ノバーヤ バーヤ』と言う人が多少居た。

その時は『何言ってんだか(・∀・)』と生暖かい目で眺めていたが、この作品を観てなんとなくその主張というか、その主張が根ざすところがちょっとだけわかったw

どう考えても肯定出来ない部分があると登場人物に対して感情移入が全く出来ないもんだなと痛感した(ノ∀`)

映画なんだから難しい事言わずにメインストリームである希和子の方に感情移入をし、
「誘拐犯だけど子供を愛していたよね・゚・(つД`)・゚・」って感じになるように
視聴すべきなんだろうとは思うけど、それは無理(・∀・)


劇団ひとりがコント演技なのは致し方ないとして、それなりに演技力のある小池栄子がなんか変な演技してんなぁと思ったけど、最後の方で納得した。

永作博美はいいっちゃいいけど…設定的な問題でどうでもいいかなと思ってしまった。
恵津子役の森口瑤子は鬼気迫る感じ良かったな。

そういえばカメラ揺らしがうざかったな。
今でもあの阿呆な手法をイケてると思って多用している馬鹿は居るんだろうか。

子役は台詞を言ってるだけって感じだけど、まああんなもんだろう。
芦田プロが異常に出来すぎるだけで(・∀・)


八日目の蝉ってタイトルもなんか内容と合致していないような。
このタイトルから連想出来るのは子供の話ではなくて、特攻隊の生き残ってしまった人や知り合いが皆死んでしまった寂しい老人などが『図らずも一人生き残ってしまった…

七日目に死ねなかった蝉は哀しい(´・ω・`)』という自嘲的な感じで八日目に見る景色はなんであろうか的な話だなぁ。

永作博美作品としては「人のセックスを笑うな」よりはまともでちゃんとした作品なんだけども、その根底にあるテーマというかロジックが変なんじゃねと思った。テレビドラマ版もちょっと違うようだけども原作も色々と違うのかな。

「曲げられない女」の永作博美は良かったんだけどな(・∀・) シネ、ビッグママ
でもよくよく考えてみるとあれも虚言癖持ちだったな…
まともな役の永作博美を観たことないかもしれないw

『デッドボール』を観た

デッドボール

全く観る気もなかったのだが、頭を使わずに観れるのないかと
探していた時にたまたまあったので(ノ∀`)

地獄甲子園」の続編……というか焼き直しになるのかな?

相変わらずのバイオレンスグロスプラッタコメディだったw
今作も首が飛んだり、顔に色んな物が突き刺さったり、血飛沫ブシャーなので
その手の物に好きか耐性がある人ではない限りは観るべきではないだろう。
但し、前作の「地獄甲子園」に比べると一応映画の形にはなってる感じではある。


主人公は前作と同じ坂口拓演ずる野球ジュウベイ。この人以外のキャストは全て一新。
この映画は「少林サッカー」や「カンフーハッスル」みたいだなと思いながら観ていたが、
それは劇中内の坂口拓の髪型や外見がチャウ・シンチーに似ていたからかもしれないw

ジュウベイは矯正施設“鳥竜矯正学院高校”の寮(牢獄?)で鈴木新之助という眼鏡を
かけた中性的な少年と同室となる。俺氏、なぜか凄くこの少年にそそられる(*´・ω・) ナンデヤ…
ショートカットや男装のボーイッシュな女の子やパンツスーツの女性は好きだけど、
ついにそっちに目覚めたのか俺氏…( ;・´ω・`) ヤバイゾ…

と焦って演者を調べたら星野真里だった(ノ∀`) ホットシマシタ
鼻血ブーしたり、赤紙持って怒鳴りつけたりと碌な役ではないけど好演であった(・∀・)


石原校長役の蛯川みほとイルザ・ツヴァイ役の播田美保を途中まで同一人物だと
思っていたのは内緒(ノ∀`) 試合の時になってなんでこっちにも居るのΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)と
なったが別人だったw よくよく考えてみるとイルザが野球部監督に就任する際に
「校長命令だ」と言ってたな。校長だけど「校長命令だ」ってなんで言ってるんだろうと
思ったが全ては自分の聞き落としが原因か_| ̄|○ ナガラミダッタカラ…

播田美保の顔怖いわー(´・ω・`)と思いつつ他にどんなのに出てるんやとぐぐってみたら……
あー怨み屋本舗のラーメン店に嫌がらせする姉弟の姉かΣ(゚∀゚;) あの人かぁ。

鳥竜矯正学院高校に送られてくるような連中はそれぞれ残虐な殺人事件等を起こして
いるんだけど、アイボールは在日で新大久保で云々とあって、こんな設定の役を
よくやる人が居るなと思ったらアイボール役のペ・ジンミョンは在日韓国人だった。
じゃあいいのかなと一瞬思ったけど、周囲からなんか言われたりしなかったんだろうかw
役どころとしてはまあ3番手くらいだから良い役と言えば良い役だけども。「東京大学物語
やCMとかドラマにもちょくちょく出ているみたいなんだけどピンと来ない。
まあ目にボールがくっついていて顔がよくわからなかったというのもあるw

そういえばチームメンバーの中に小人症の人が居た。
これ以外で小人症の人を観たのは湯けむりスナイパーだったなぁと思って
ぐぐってみたら同じ人みたい。エンドロールでTERUって出てたし。
まほろ駅前番外地の第四話にも出てたみたいだけども覚えていない。
他にも着ぐるみの仕事を引き受けているようだ。

対戦相手のブラック・ダリア高校の女の子達は水着みたいなユニフォームだったから
「お、これからお色気ですか(*´・ω・)?」と期待したけど、特に何もなかったw
エンドロールで名前だけの女の子達のようだが、一体何の人かさっぱりわからない。
ピッチャーとバッターボックスに立った子は事務所所属の女優なのかな?
一人は西田奈津美?

弟のムサシ役は深澤大河? 校長の部下役は龍坐?

慰問アイドルユニット・ププってなんなんだろうかと思ったが、
実在する刑務所慰問アイドル・Paix2(ぺぺ)をもじったものなのかな。

なんでこんなどうでもいい映画のことに時間を費やしているのだろうかと思いつつ、
色々とググってるw 伏せられたカードはめくりたい性分なのだろうか(ノ∀`)

カミヤマ役の須賀貴匡って学生服の人か。クロマティ高校の実写版と同じ役らしい。

山寺宏一の口汚い実況と田山涼成のなぜか水野晴郎を彷彿とさせる部分が
何とも言えない。二人とも仕事選べと思ったw


これ"SUSHI TYPHOON"という北米向け日本映画タイトルの一つだったらしいけど、
ハーケンクロイツをガンガン出してきたり、北朝鮮ネタをちょこっと絡めて来たりと
アグレッシブと言えばアグレッシブな作品なのかもしれないw

長々と書いたわりに普通の人が観て楽しめる映画かと問われればどうかなって感じなので
星野真里が好演してるから、星野真里が好きでグロスプラッタが平気なら観てもいいんじゃ
ないのかなぁぐらいで(・∀・)