『青春放課後』を観た

青春放課後

『青春放課後』(せいしゅんほうかご)は、NHKで1963年(昭和38年)3月21日に放送された単発ドラマ。放送時間は88分。里見弴と小津安二郎の共同脚本。翌1964年(昭和39年)3月23日に再放送されている。既に映像は現存しないとされていたが、2013年(平成25年)にNHK内部からキネコ映像が見つかり、デジタル化された上で、同年10月14日にNHK BSプレミアムの「プレミアムアーカイブス」で約50年ぶりに放映された。

ただのドラマと侮ってながら観してたが、真面目に観なかったのが悔やまれる(´・ω・`)

いわゆるいつもの小津調で、大きいドラマティックな出来事なんて
起きないんだけれども結構面白かった(・∀・)

キネコ映像ってビデオテープが開発されるまでテレビ映像を録画する方法がなかったから、
画面映像をフィルムカメラで撮影したもの?全然方向性は違うけど昔は映画泥棒みたいな
手法しかなかったんだな。

あらすじはなんと表現すればいいかと悩んだが、凄く端折った的確なものがあったw

適齢期を過ぎようとする娘とその周囲の人々の姿を描く。

NHKネットクラブ 番組詳細 プレミアムアーカイブス ドラマ「青春放課後」


小林千登勢演ずる主人公の女性の名前は千鶴だと思っていたけど、
wikipediaだと"佐々木千島"になっているような…(´・ω・`)?
小林千登勢って10年も前に亡くなってるんか。
どうも脳内の生死情報がアップデートされないのか
毎回驚いてるような気がしないでもないw
基本的に「ヒントでピント」の"おっかさん"というイメージしかない。

イケメン役の佐田啓二や手厳しすぎる杉村春子、
宮口精二、環三千世、北竜二等々が出演してた。

ローガン役のマイク・ダニーンをぐぐってみたら色々出てたw
「恐怖女子高校」ってどんな映画なんだろう、凄く気になるw


北竜二が"放課後"で表現し、千鶴が適齢期の現状を
子供の頃の"隠れんぼの最後"と重ねあわせた部分、佐田啓二が
同棲状態を例えた部分がこの「青春放課後」というタイトルを
構成しているのか(・∀・)

がっつり観ていなかったのでちょっと勘違いしてるかもしれないけど、
このドラマの肝はやはりその部分の感覚や考えなのかねぇ。
これはおそらくリアルタイムで観ていたとしても単純に首肯出来るというか
共感出来る経験と心情の表現であり、味わい深き面白い部分だから
多分そうなのかなぁ。

そういった肝の部分そのものを除いたとしても、50年前に既に存在していた
こういった感覚や考えを真空パックにして損なうことなく現代においてでも
味わえる形にしてる点だけでも十分に鑑賞に堪える作品かもねぇ。

もっと小津安二郎のドラマを観たかったけどもうこれを書いてる段階で
胃がん闘病中だったのか(´・ω・`) (青春放課後)


まあ小津安二郎が嫌いじゃない人なら楽しめるかな(・∀・)