『侍タイムスリッパー』と『はたらく細胞』を観てきた

侍タイムスリッパー
大雑把に言うと、長州藩士・山形彦九郎暗殺の命を受けた会津藩士・高坂新左衛門が現代の時代劇撮影所にタイムスリップし、なんやかんやで時代劇の斬られ役として現代で生きていこうとするお話。

正直言って、前半は冗長だったり、ありきたりだったりして、途中で出たいなと思うほどであったけれども、新左衛門が現代に定着した辺りから右肩上がりで面白くなっていく感じで観了後には「なるほど、拡大ロングランヒットするわけだわ(・∀・)」という感想になった。

取り分け、すごく良い台詞があったんだけど、あれがアドリブだったとはw

やはり高坂新左衛門を演じた山口馬木也が良かったかな。あと先輩斬られ役の安藤彰則の顔が悪役でも良い人役でもいけそうな良い顔だと思った。

劇中劇の町娘が結構可愛かったので、どこかのアイドルかと思ったが、ヒロイン・山本優子役の沙倉ゆうのの姪とかいうのをXか何処かで見かけたけど、実際のところは知らないw

ストーリー的には、「あれ? そうしたらあの人は(´・ω・`)?」となるので、展開そのものは予想出来るんだけど、どうやって風呂敷を畳むのかなって思いながら観てた。
ラストのアレは、昨今の映画手法ではエンドロール後に挿入されるものかなと思ったけど、予算等の絡みかな。あるいは高齢者がエンドロールの最後まで観ないという考えか。

観客は若い人もそれなりに居たが、やはり俺氏同様の中高年や高齢者夫婦が多かったような気がした。
高齢者達の人達はそこまで笑わんでも思う箇所でも控えめに声を出して笑っていたけど、何か笑うタイミングが数コンマ遅れていたような気がしないでもない。自分もまたそのうちそんな風に笑うのにタイムラグが起きるんだろうなと思った("・ω・゙)
ラストのアレとか他の笑いどころで反応がなかったのも若干気になった。

三谷幸喜の『マジックアワー』とは異なるが、何か似た熱さを感じた。大きな括りで映画物だったからかな。
殺陣師関本の台詞かも。
何はともあれ観て良かったわ(・∀・)

未来映画社の他の作品も観てみたいけど、アマプラにはなかったわ(´・ω・`)
監督と一緒に、俳優と同時に何役ものファンクションをこなした沙倉ゆうのが全作出てるみたいだけども。


はたらく細胞

寄る年波に勝てず、前半で若干ウトウトしてしまったが、十分楽しめたと思う(・∀・)
『翔んで埼玉』の武内英樹が監督だったので、またネストした世界にしたのかと思ったけど、これは『はたらく細胞BLACK』の外の人の概念をベースにしたのかな?
ガワというか外の人パートの親子が阿部サダヲと芦田愛菜ということもあり、『マルモのおきて』が好きだった人には感慨深いものがあったのではなかろうか。 ← 鈴木福はいなかったけど…

女性赤血球が皆ショートデニムパンツだったので、太ももとかお尻好きな男性諸氏や子供に観に行きたいと言われて付き添ったパパ達へのボーナスなのかと思って観ていたが、翌々考えてみると元々の原作でもそうだったわ(ノ∀`)

戦闘シーンや映像にやけに力入ってるなと思ったら『ゴジラ -1.0』の白組がVFXを担当していたんだなとエンドロールで納得した。

佐藤健や仲里依紗やメフィラス星人がアクションを頑張っていたが、やはりストーリー的な部分もあるがキタ━━ヽ(゚∀゚)ノ━━ !!!!!ってなるのは、やはりマクロファージ先生だったw

山本耕史の筋肉、CGなのかと思ったけど、自前なのかな、あれ?

加藤諒や小沢真珠がチョイ役で出ててワラタw 青いやつ、片岡愛之助だったのか。
埼玉ファミリーだったんだな。DJ KOOもちょっと笑ったw

『キング・オブ・エジプト』の吹き替えは未だに絶許級のトラウマではあるが、永野芽郁の赤血球も好演してたと思う(・∀・)

あとはBLACKの方の赤血球をやっていた板垣李光人も良かった。
想像以上に好演してたのがFUKASE。ラジオでこういう役ばっかりオファーが来るってぼやいていたなw これからも来そうw
血小板役の子役達もわちゃわちゃしてて可愛かった。
エキストラ参加者達も楽しかったのではなかろうか。

テーマとしては、表面的には原作そのものの"はたらく細胞"の紹介、ガワの親子愛的な物なのだと思うが、隠しテーマとしては劇中に何度も繰り返される"シゴト"、所属するその社会、組織、従事していることに対する責任と義務と誇りとかなんかなと思った。

それと同時にエッセンシャルワーカーに対する感謝とエールも含まれているのかと。
体内の戦時下においてでも自らの役割を全うする様は、コロナ禍に自らを犠牲にしてでも社会の維持に努めた人々と重なる部分があった。
赤血球が酸素の運搬を担うことやガワの阿部サダヲが演じる漆崎茂がトラックの運転手(?)であることを踏まえると、取り分け物流系に対する部分が強いのかなぁとも思った。

まあ俺氏の勝手な思い込みなのだが(・∀・)

あと熱さを感じたものの、人間社会においてはやりがい搾取やサービス残業などの奴隷労働に繋がってくる可能性があるので、手放しでは賛美できないとも思った(ノ∀`)

最後の方の展開は、大人ならともかくキッズたちにはどうかなと思ったけど、なるほどそういう形でそうしたかという感想。
キッズはきっと誤認誤解して安心するだろうし、ある一定以上の年齢ならば、ショックは受けないだろうし。

上述の俺氏が隠しテーマだと思い込んでることを踏まえると、人間社会もまた、己の役割と決めたことをやり遂げた人々の屍の上に存在・維持されているということも示唆しているような気もしないこともない(・∀・)

何はともあれ、涙あり笑いあり、アクションあり、太ももお尻ありで色々と熱いシーンもあったりしたので楽しめました(・∀・)(小並感)

まあでも、一言で感想をまとめると、

マクロファージ先生しぇんせー(・∀・)!!になってしまう(ノ∀`)