シベリヤ帰りの松本安五郎は、外地に抑留される和尚をもつ浄念寺にころがりこんだ。若くて美しい住職の妻の夏子に安五郎は秘に恋慕していた。堂々たる風貌と腕ぷしの強さで安五郎は、早くも町の人気者となった。そのきっかけは、町の劇場に出演中の怪力スーパーマンを負かした事件が、町中に広まったからだ。以来、安五郎には乾分も出来、又一軒の家を構えて、町のボスとなった。
1964年1月公開。GEOレンタルで観た。
全然知らなかったが、山田洋次が渥美清と組む前にハナ肇と組んで作った『馬鹿』シリーズの第一作目。ハナ肇とクレージーキャッツの犬塚弘、桜井センリ、安田伸、石橋エータロー、植木等が出てる。出演者一覧に植木等の名前が出てないのは東宝との契約の絡みだとかどうとか。
正直、俺氏の年代だと、ドリフターズ以前の人気コメディアンであるクレージーキャッツのハナ肇はほぼほぼわからない(ノ∀`)
せいぜい、知っていて植木等メインの映画シリーズや銅像コントや『遥かなる山の呼び声』でくらい。
ドリフターズの初期メンバーの名付け親みたいだったのか。
ちょっとお馬鹿でお人好しで直情的な男が、偶然事件を解決し、持ち上げられて調子に乗って酷い目にあったり上手く利用されて…と言った感じのお話だったかな。後年の寅さんにつながる、ちょっと物悲しさを含んだ感じの。
嫁さんが浮気しただかで相談に来る萬やん役を渥美清が演じてた。
この時に山田洋次に声を掛けて、なんやかんやでドラマ版の『男はつらいよ』につながったと渥美清の項目に記載されていた。
まあ普通に楽しめる感じかな。


捨て子の安吉は源太爺さんに拾われ、瀬戸内海の平和な島で自由気ままに育った。そのころ疎開してきた少女弓子は、安吉にとって近づき難いアイドルであった。ある日安吉は弓子に海の底の魚をみせてくれとせがまれ、二人は海に小舟をのりだした。しかし舟は沖に流され、やっとの思いで救け出されたものの、安吉は源太爺さんにこっぴどく怒られたことから島を逃げ出した。
1964年4月公開。GEOレンタルで観た。
『馬鹿』シリーズの第二作目。
クレージーキャッツのメンバーで出ているのは犬塚弘だけ…かな?
マドンナは岩下志麻。
今作の主人公は前作の安五郎に比べて、若干寅さんよりというか、一発逆転を狙うようなタイプの安吉。
でもやっぱり観ていてなんか物悲しさの残る主人公(´・ω・`)
前作同様に根は良いやつなんよ。
根は良い奴なんだけども、根っからの馬鹿なんよ(ノ∀`)
二代目おいちゃんの松村達雄や穂積隆信も出てきたな、そういや。
まあこれも楽しめるは楽しめた。


海釣りに来た中年の男と若い男は、船頭から海辺にある“タンク根”のいわれを聞かされた。その昔日永村は変った人間ばかりが住んでいた。この村はずれに貧しい一家が住んでいた。家族は、少年戦車兵あがりで農器具の修理をしているサブと、オシで頭のよわい兵六、それにツンボの母親とみの三人暮しだ。この“汚れの一家々”といわれているサブたちは村中からのけものにされていた。
1964年12月公開。GEOレンタルで観た。
『馬鹿』シリーズの最終作。
これは前2作と異なり、團伊玖磨の小説『日向村物語』が原作らしい。
話の始まり方も前二作と異なり、船頭が釣り客に話をするというネスト構造だった。
マドンナの紀子は前作に続き、岩下志麻。
クレージーキャッツのメンバーで出ているのは犬塚弘と谷啓だけかな?
その他に松村達雄、穂積隆信、常田富士男、東野英治郎、飯田蝶子など。
花沢徳衛は三作全部に出ていたのか。よく知らない人だけどw
前二作と異なり、ハナ肇演じるサブも安五郎や安吉のような"馬鹿"でもなく、設定的に若干『ギルバート・グレイプ』を彷彿とさせるものがあった。まあでも最後に感じるペーソスはやはり同じようなモノであった(´・ω・`)
3作いずれも笑いもあるが結末は物悲しく、山田洋次は底意地悪いななどという結論に達したのだが、まあ現実世界にはこれらのような事象をありふれていて、それを切り取って少し喜劇の要素を入れて表現しただけと言われれば、そんな気もしてくる。
初めにこの作品を観て、「なんやこれ、あすなひろしの漫画みたい…(´・ω・`)」と思ったりもしたw
まあこれもこれで観て良かったとは思う。
どうでもいいけど、この三作品の公開スピードは一体何なんだろうかw


東京からこの街の学校に転校して来た山内修二は、この学校に古くから受け継がれている、風習に義憤を感じた。それは“勇者の帽子”と称して、校内で一番勇気のある者に与えられる風習だった。現在は上級生の古山がそれをかぶっていた。今年のその栄光は、街の有力者でレストランを経営する隅田が、立てたヌード画の看板にペンキで服を着せたものということになった。悪質なイタズラをもって勇気と讃える古山たちに、修二は怒りを感じた。
1963年公開。プライムビデオで観た。
つまらなくはなかったが、凄く面白いということもなく、なんかふつーといった感じの映画だった(・∀・)
少し年代が古い青春映画だったので、あんまりノれなかったかな。
舟木一夫が主役じゃなくて山内賢が主役だった。
山内賢って知らないな…『あばれはっちゃく』シリーズの担任役だったらしい。
何はともあれ、松原智恵子が可愛かったです(・∀・)




聖母マリア女子高等学院で、経営者の娘にして全校生徒の憧れの存在である白石いつみが、校舎の屋上から謎の転落死を遂げた。彼女の手には、なぜかすずらんの花が握られていた。真相が謎に包まれる中、いつみが主宰していた文学サークルの誰かが彼女を殺したという噂が流れる。いつみから文学サークルの会長を引き継いだ親友の澄川小百合は、「白石いつみの死」をテーマに部員たちが書いた物語を朗読する定例会を開催。部員たちはそれぞれ「犯人」を告発する作品を発表していくが……
2017年公開。プライムビデオで観た。
特に何も期待せずに観たこともあってか、結構面白かったわ(・∀・)
でも最後はそこまでせんでその手前で終わっても良かったような気がしないでもないw
白石いつみ役の飯豊まりえがちょっと女子高生に見えなくて、「ちょっと無理あるやろぉ(・∀・)」と思って観ていたが、1998年生まれなので、この時19歳だった模様(ノ∀`)
澄川小百合(千眼美子 1994)、高岡志夜(清野菜名 1994)、ディアナ・デチェヴァ(玉城ティナ 1997)、小南あかね(小島梨里杏 1993)、二谷美礼(平祐奈 1998)ということなので、平祐奈と最年少だったのか…
平祐奈のおでこと清野菜名のショートカットが良かったです(・∀・)
玉城ティナも良かったです。
千眼美子(清水富美加)は良い女優だったのにね…(´・ω・`)
小島梨里杏という人は知らないが、戦隊物のトッキュージャーに出ていた人らしい。
まあ何はともあれ中々良かったわ。




何年も恋人がおらず、ひとりきりの暮らしにもすっかり慣れた31歳の黒田みつ子。そんな彼女が楽しく平和に生活できているのには、ある理由があった。彼女の脳内にはもう1人の自分である相談役「A」が存在し、人間関係や身の振り方に迷った際にはいつも正しい答えをくれるのだ。ある日、みつ子は取引先の若手営業マン・多田に恋心を抱く。かつてのように勇気を出せない自分に戸惑いながらも、一歩前へ踏み出すことを決意するみつ子だったが……
2020年公開。プライムビデオで観た。
つまらなくもなかったが、あんまり合わなかったというか、よくわからなかったです(・∀・)(小並感)
まあ橋本愛と片桐はいりが出ていたので『あまちゃん』が好きだった人なら、それだけでも観てて楽しいかもしれない。
Aの声、中村倫也だったんかいw
まあ別にいいんだけどもw


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