やめたくてもやめられない脳 / 廣中直行

"やめたくてもやめられない脳"を読み終えた。

薬物依存と脳の関係について、
「その答えを探す糸口になる話題を選んで紹介した」本だった。

前半部分は薬物がどのように脳に作用するか、
神経系はどういったものかという説明で面白かった。

特に「恒常性維持の機構」(ホメオスタシス)の為に薬物が残ってる状態では
受容体の感度が落ちるなどは非常に面白い仕組みだ。

心やその中にある"世界"は結局のところ肉体の産物だから、
このホメオスタシスというものの制約、仕組みの上に成り立っているのかもしれない。

防衛機制、空想や妄想によって自己愛、自分の中の"世界"の安定を図る仕組み、
"幸せ"というトータルでの安定した状態を求める心理は精神的ホメオスタシスである
という捉え方も出来るのではないかと思った(・∀・)

後半部分は話があちらこちらへと迷走して
何について語りたいのかよくわからなかった(´・ω・`)

まえがきで「糸口となる話題の紹介」をするよとあったので
それは仕方がないのかもしれないが専門家ではないので、
ただの羅列のように思えてしまった。部分部分で面白い箇所はあったけれど。