『早春』『セーラー服と機関銃』他を観た

早春

杉山正二は蒲田から丸ビルの会杜に通勤しているサラリーマンである。結婚後八年、細君昌子との仲は倦怠期である。毎朝同じ電車に乗り合わせることから、いつとはなく親しくなった通勤仲間の青木、辻、田村、野村、それに女ではキンギョという綽名の金子千代など。退社後は麻雀やパチンコにふけるのがこのごろでは日課のようになっていた。

小津安二郎作品で初めて観たのはこないだの『お茶漬けの味』だったのと、
なんとなく抱いてた"小津安二郎"イメージが何故か純文学的で居て家族愛に
溢れる、凄く清い映画を撮っていた人という感じだったので「あれ(・∀・)?」と思ったw

『お茶漬けの味』はまあ、倦怠期に起因する夫婦間の危機がアクシデントによって
幸運にも取り払われる結果となる「いちゃつきやがって、もげろ(・∀・)」的
ストーリーである。この『早春』もまた、ぱっと観、倦怠期とそれに加えて
過去にあった悲劇に起因する夫婦間の危機とその回復がテーマのようにも思えるが、
それだけがメインではないような気がする。

一応ストーリーは夫婦間の危機とそれを加速させるものとによって展開され、
最終的にはその回復によって幕を閉じるわけだけれども、その流れと〆は極めて単純で
投げやりに見えなくもない。この映画を観ていて心に残るのはこれらのことではなく、
劇中に散りばめられたサラリーマンという存在にまつわる話(出世、自営業、定年後)、
とりわけネガティブな話である。

映画というものは所詮はフィクションであるから、その中の内容も5~7割、
もしかしたら9割くらい差し引いして観なければならないものとは思うが、
それだけ差し引いてみたとしても、劇中で語られるサラリーマンに対する
ネガティブトークは現代のそれと大差がないように感じるw
1956年の作品なのにw

この先、科学が進歩して社会の風潮や労働者の意識が変化したとしても、
組織というもの、人間関係というものが劇的に変化しなければ、
「すまじきものは宮仕え」という言葉は永久に不滅なのかもしれない(ノ∀`)


蒲田駅のシーンや江ノ島ハイキングシーンなどは現在の姿を知っていると
観ていて少し面白い。江ノ島のハイキングシーンで海の上に見えるのは
烏帽子岩かな?

色々当時の有名どころが出てくるけど、一番印象に残ったのは青木大造を演ずる高橋貞二
なんか凄くうざいw 後で観た『東京暮色』でも良いウザさ加減を出していたw
他にも何に出てるのかなと思ってWikipediaを観たら…

1959年11月3日、神奈川県横浜市において、自ら運転(飲酒運転)する自動車(メルセデス・ベンツ300Sクーペ)のハンドル操作を誤り、横浜市電に激突して死亡。短い生涯を終えた。事故に遭ったメルセデスは現存している。

33歳で亡くなってたんか…(´・ω・`) ナームー


セーラー服と機関銃

父を事故で亡くし天涯孤独になった女子高生の星泉が、遠い血縁に当たる弱小暴力団「目高組」の四代目を継ぐことになり、4人の子分と共に対立するヤクザと戦う、というストーリー。

子供の頃に観たような気がするがあんまり覚えてなかった。
原作も読んだ筈だが細かい話はあんまり覚えてなかった(ノ∀`)

結論から言うと映画としては酷いと思うw
太っちょ絡みのシーンはもはや訳わからないw
薬師丸ひろ子のプロモーション映画だな(ノ∀`)
ラストシーンなんかもう何とも言えない気分にw
斉藤由貴のスケバン刑事のEDみたいだ…
まあそれでも笑い飛ばせるからメイン・テーマよりはいいとは思う。

よく「カ・イ・カ・ン」と表記されてるが、「カイ……カン」の方が
正しいような気がするけど、どうだろうか?

薬師丸ひろ子演じる星泉の性格もなんだかなぁと思ったが、
原作でもこんな感じだったかな?

前に長澤まさみ版の連ドラを観た時に微妙な出来かなと思ったが、
もしかしたらこの映画版よりは頑張っていたのかもしれない。
確か回数が最初から7話だかそこらしかなかったけど、話の内容が
足りなくて、なんだか間延びした出来だったんだっけかな?

長澤版では堤真一が佐久間をやっていたが本作では渡瀬恒彦。
後半くらいでオールバックのような髪型をするが、その時既に髪の毛がちょっと…(´・ω・`)

柳沢慎吾が出てたのはすぐわかったが、光石研はよくわからなかった。
柄本明、寺田農、三國連太郎も出てた。
あれ去年亡くなった独立愚連隊の佐藤允も出てた?
気付かなかったのでまた機会があったら注意して観よう。

俺氏、愚かな中年になってしまいました(´・ω・`)…◯


東京暮色

杉山周吉(笠智衆)は銀行の監査役を勤め、男手一つで二人の娘を育ててきた。ところが、姉の孝子(原節子)が夫との折り合いが悪く幼い娘を連れて実家に戻ってくる。妹の明子(有馬稲子)は大学を出たばかりだが、遊び人の川口(高橋貞二)らと付き合ううち、恋人の木村(田浦正巳)の子をみごもってしまう。

上記の『早春』の感想に書いてあるとおり、小津安二郎ワールドにnewbieな俺氏は
この映画でも、なんか度肝を抜かれるというか「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」という感想にw

これ結局山田五十鈴が演じる相馬喜久子が全ての元凶じゃろがいと思ったヽ(`Д´)ノ
それなのに何一つ悪びれず、駅では期待してるわ、なんだこのキチガイレベルの
人格障害者は…( ;・´ω・`)ゴクリッ

杉山周吉役の笠智衆はああいう台詞回し(小津映画故?)だからか娘を思いやってる
ようで何処か現実的に触れてないというか他人行儀な感じもし、田浦正巳演じる木村は
不誠実で高橋貞二演じる川口を始めとする麻雀屋の面々も酷い連中。

ビックリするくらいに意地悪で救いのない世界なので有馬稲子演じる杉山明子が
不憫でしょうがない・゚・(つД`)・゚・

ラストで原節子演じる沼田孝子が「子供には両親が揃っていなければ」と思い、
沼田の元に戻る決意をするわけだけれども、単純に二親が揃っていればいいという
単純思考もどうかなぁ…毒親の類にも成りえそうな沼田の元にきちんとした考慮と
対策もなく戻っても、子供が不幸になりそうな気もする。


まあでも「え、ちょ、待、え、どうなっちゃうのよ(´・ω・`)」と俺氏は
ながら観から作業を止めて引き込まれてしまったので、小津安二郎の脚本に
負けたということか(ノ∀`)

いい加減ノーマルというか小津安二郎の王道作品を観たいんだが、
何故か異色作ばかり観ている気がしないでもないw


ヒロイン! なにわボンバーズ

商売敵で犬猿の仲の有閑マダム率いるママさんバレーボール・チームに、浪花のシングルマザーが仲間と共に勝負を挑んでいく姿を描いたスポーツ・コメディ。

或る意味で予想を裏切らない微妙さ(ノ∀`)
一応ストーリーや設定は思いっきり王道なんだけども、
色々と強引で盛り込まれた色々な要素が消化不良というか
イマイチで特に引き込まれることもなくw

関西テレビが製作に関係しているからか、他の出演者達も
馴染みのある人が居なかった。

室井滋と伊原剛志が好きだったら観たら?くらいの物かなぁ。


テケテケ

基本的にホラーは好きではないので観ないのだが、
『テケテケ2』に引退した仲村みうが出てるというので観てみるか→
話が続いてたらあれなので『テケテケ』から観てみるかということに。

期待してなかったというのもあるけど、それなりに暇つぶしにはなった。
どっちかというとモンスター物なのと変に尺を伸ばそうとしてないので
話もそんなに破綻してなかったかな。ツッコミどころはあるけどもw
まあでも、これなら映画じゃなくてテレビのスペシャルで
良かったんじゃないかと思ったり思わなかったり。

あんまり華のない感じの子だなと思ったけど元AKBの子か、大島優子って。
助かったと思った後のシーンでちょっと笑ってしまったw


テケテケ2

開始後数分で『テケテケ』のあらすじを見事にやりやがったw
ちくしょうヽ(`Д´)ノ

仲村みうは声がちょっとあれだな(´・ω・`)
主役の岩田さゆりって人知らないな。結構ドラマには出てるみたいだが。

「なかしまの"な"はなんだこれはの"な"ー(・∀・)」
いえ、予想通りでしたけどラストは笑った。
まあこれはこれでw

下手にリングとか着信アリみたいに凝ろうとして失敗作品になるより、
このくらいのライトな感じの方がいいなw