テーマやオチなどを完全に理解しているわけでもないが色々と面白かった(・∀・)
テレビプロデューサーの風松吉は、美しい妻・双葉がいながら、多くの女と浮気していた。愛人たちはお互いの存在をそれとなく知っており、松吉が浮気者であるという事も重々承知しているものの、なぜか松吉から離れられないでいた。
という感じのお話で、少し補足すると、
松吉は悪意なく優しさを振りまき、次々と女と関係を持ってきた。
離れられもせず独占することも出来ず、モヤモヤした気持ち抱えたまま、
行き詰まりを感じていた風の女達。その中でも一際真面目な美和子が
本妻へと会いに行き、何気ない話から風の殺害計画が持ち上がった。
てな感じ。
浮気男の風松吉は船越英二。風の女達は
石ノ下市子(岸恵子)、風双葉(山本富士子)、三輪子(宮城まり子)、四村塩(中村玉緒)、
後藤五夜子(岸田今日子)、虫子(宇野良子)、七重(村井千恵子)、八代(有明マスミ)、
櫛子(紺野ユカ)、十糸子(倉田マユミ)。百瀬桃子(森山加代子)も出てくるけど
未遂と言っていいかな。
息子は糞みたいな俳優なのに船越英二はかっこええな(・∀・)
女性陣は実質的には後藤までが主で、名前忘れたけど評論家の人が
ちょっと関わってるくらい。
宮城まり子ってねむの木学園となんか事件に関わった人だな( ・´ω・`)
|ω・`)。oO(と、思っていたがそれは倉田まり子だった件…)
ねむの木学園で横領があったり、倉田まり子は愛人じゃなかったのに、
投資ジャーナル事件で叩かれて芸能界からは消えたけど、違う道で
復活していたとかどうでもいいことを知った夜…(・∀・)
正直これ10人は要らなかったよね(´・ω・`)
6~7人で事足りたような気がする。残りの人は特に見せ場がない。
タイトルやインパクトの問題で10人にしたんだろうか。
テーマを語られるのは三輪子が双葉を訪ねたシーンと局長と後藤が面談するシーンと
後半で市子と風が二人で話してるシーンかな?
出産能力の有無に関わる男女の性差と社会での労働やら一度家庭に入った者の
社会復帰やらその辺の女性の社会進出に関することが隠れたテーマ?
優しさ云々もちょろっと関わる感じで。
よくよく考えてみると、最終的に確かに「風は殺された」し、
「その役を演りたかった」という市子主導によって、それは
なされ続けるんだなぁ(・∀・)
疑心暗鬼になった風を驚かすのも、失意の果てに泣きじゃくる風を
いたずらする或いは慰めるのも、"風"だったな。何か意味があったのかな?
ラストシーンの炎上は何なのかもよく分からなかったなぁ(ノ∀`)
2002年にテレビでリメイクされてるのか。どんな感じだったんだろうか。
今リメイクしたらきっとゴリ押しが酷くて目も当てられない代物に
なりそうだけども…
古いけど新しいというかオサレな感じがなんかした(・∀・)
若い頃の夏ばっぱこと宮本信子が出てた(・∀・)
お父さん役が森繁久彌だった。
二代目のおいちゃんになる松村達雄がスケベ医者役で出てきた。
森川信は第8作目まで出てその翌年死去か(´・ω・`)
若尾文子はあんまり好みではないのでマドンナ感が足らなかったが
さくらがいっぱい出てきたので良かった。
ヒロシの独立話等でやらかす寅さんだったけど、さくらのフォローで
なんとかなったり、失恋後のタコの地雷踏みでも爆発せず。
乱闘がなかった回のような気がする。
源公はひょっこり帰って来て、最後は寅さんと旅に出ているw
あの豆腐屋さんはどうなったんだろうかw
ラストの方で寅さんが言えなかった言葉はなんだったんだろうか。
「遠くにありて思うもの」って強がりたかったんだろうか。