思いっ切り端折ったざっくりとしたストーリーは
吉原に火付けをして八丈島に流された花魁・豊菊(松坂慶子)等々が居てそこに博打の罪で喜三郎(西島干博)が流されてきて、なんやかんやあって"島抜け"を試みるが…
という感じ。
監督の奥田瑛二は女の愛をテーマにしたと言っているらしいんだけど、
うーん、へぇ、そうなんだぁ(・∀・)ぐらいの感想。
豊菊と喜三郎が愛しあう流れがよくわからん。
一目惚れとか運命で片付けろという話か。
博打狂いで流された男が「闇をみた」だのなんだの言っても
何言ってんだかなぁとしか思えない。そもそも喜三郎のキャラが
よく分からないw まあ合わない系統の映画ということか。
八丈島の過酷な生活というのもイマイチ表現出来てないような気がしたw
みんな和気あいあいと楽しそうで全然切羽詰まった感じがなかったし。
冒頭のぶっころがしシーンでカメラを斜めにして斜面であるかのように見せかけてる?
その割に次の遠くから撮影してるシーンでは平地で撮ってるのがバレバレなんだけど、
あれは何がしたかったんやw
原作というかこの映画の撮影を要望した團紀彦の「るにんせん」という本の方が
面白そうだな。実際に島抜けに成功した喜三郎と花鳥の話らしいけど。
喜三郎役の西島千博って誰や(・∀・)?と思ってぐぐったら、池袋ウエストゲートパークの
尾崎京一役とあり、あああのダンサーかと思い出した。
松坂慶子と小沢まゆだか麻里也がおっぱい出してたよ(*´・ω・)
そういえばなすびが出てた。ひかるという男娼役は素人なのか。
このひかると松坂慶子は良かったかな。女の子二人も頑張ってたか。
落ちは予想通りだったので特に何も言うことはないな。
流罪人の現地妻だった水汲み女の話の方が素材としては良かったのではなかろうか。
関係ないけど感心→関心か。
八丈島の女性達は新人好み{あらびとごのみ}とも言われ渡海者に対して強い興味を示しました。この島は古来女護ケ島と呼ばれていたように女子の数が常に男子の数を上回っていましたからおのずと女子が男子によせる感心も高く好意の寄せ方も並々ならぬものがあったようです。
(中略)
八丈島で流罪人による 凶悪な犯罪が少なかったのもこのような水汲み女のかげの力が大きかったのではないでしょうか。しかし御赦免の沙汰 があったときはほとんどの流人が妻や子を島に残して故郷へ帰るというのが悲しい現実でしたそこで水汲み女は夫の待ちこがれている赦免の知らせを何より恐れその沙汰の一日も遅いことを願わずには いられなかったことと思います。
「 昔の八丈島 」 に ついて
まあこの作品はどうでもいいんだけども、元ネタの「るにんせん」や
「八丈実記」にちょっと興味がわいた(・∀・)