江戸時代後半。御算用者(会計処理の専門家)として、代々加賀藩の財政に関わってきた猪山家。八代目の直之(堺雅人)は、生来の天才的な数学感覚もあって働きを認められ、めきめきと頭角をあらわす。
微妙というか微妙過ぎる(´・ω・`)
正直つまらなかった。
直之(堺雅人)が猪山家の借金を知り、緊縮財政に取り組む辺りは
面白くなりそうな雰囲気があったが、それも長続きせず、
なんだかなぁという展開になった。 ヽ( ・∀・)ノタイジャタイジャ
四文銭探しの雨降りもわざとらしい設定だったなぁ。
元々時代劇として撮ろうとしてないのだろうけれども、なんちゃって
時代劇感が酷くてこれまた観ていてなんだかなぁという感じになった。
特に仲間由紀恵が酷いw トリックとかごくせんみたいなはっちゃけ
キャラ以外は駄目なのかなぁ、この人。松坂慶子もアレな感じ。
この人は或る程度歳を取ってからは一本調子の演技しかしなくなっているので
期待はしてなかったけど。
仲間由紀恵と松坂慶子の嫁姑役共演というと「エラいところに嫁いでしまった!」を
思い出す。あの時の仲間由紀恵の役は山田奈緒子風味だからそれなりに観られた
けれども、松坂慶子はもう一本調子の状態だったような気がする。
まあ中村雅俊も草笛光子も下手ななんちゃって時代劇風演技だったから
そういう演出なのかもなぁ…でも仲間由紀恵はちょっと突出してたな。
「クヒオ大佐」以上に堺雅人の無駄遣いじゃないかなと思ったw
話の作りは猪山成之(伊藤祐輝)が父・直之の一生を回顧する感じ。
直之の人物像が随分とアヤフヤだったので全編を通して何がしたかったのか
よくわからないとまではいかないが、それはこの形で表現出来てるの?的疑問を
観終わった後に感じる。直之の人物像は
- 先見の明があって算盤を選んだわけでもなく、算用者の家に生まれた故に算盤をやっただけ。
- 文武両道に優れていて尚算盤を極めたわけではなく、他に選択肢がなかった故の算盤バカ。
- 全てにおいてきっちりしているのかと思えば駒に買ってやった櫛は見逃す。砂糖は子につながるものと考えれば理解できなくもないが。
- 自らがスパルタ教育で育てられたわけでもないのに成之には理不尽なスパルタ。
- 上司の不正を知りつつも、父の職や猪山家の為にスルーするわりに成之は"さだめ"みたいな一言で片付ける。
- 偶然の発覚がなければ成功体験もなく上司の不正を見逃す正義も主君への忠誠心もない。
と言った感じだったので、一体何を大事にしてたのかよく分からないw
融通の効かない算盤しかなかった人がたまたま算盤による成功体験を得て、
守株が如く子供にそれを叩き込み、その子がこれまたたまたま政治的動乱で
職に就いて出世しただけの話と言っても特に問題ないかなぁ(・∀・)
なんか凄く合わない映画だなぁ(´・ω・`)と思って観てたがエンドロールを観て納得した。
監督は森田芳光だった(ノ∀`) 直之は劇中で"帳尻合わせ"を嫌っていたけど、森田芳光の
作品ってなんか適当に有名どころの俳優を器用して適当に尺を埋めてなんとなく映画
みたいなもんが出来ましたよっていう感じの"帳尻合わせ"の結果みたいなイメージが
あるけど、何か自戒的な思いを込めていたのであろうか?
原作というか原案はノンフィクションの本らしいからそっちを読んだ方が良かったかな。