『ココシリ』を観た

ココシリ

アメリカ地域の分類にあったので観てみたが、中国映画だった(ノ∀`)

平均海抜4,700m、中国最後の秘境と呼ばれるココシリ。この地域に棲息するチベットカモシカは、その毛皮が高値で取引されることから1985年以降乱獲が進み、わずか数年で1万頭にまで生息数が激減した。これを取り締まるために民間のパトロール隊が結成され、元軍人のリータイ(トプギェル)が隊長となっていた。ある日、隊員が密猟者に殺される事件が発生。ガイ(チャン・レイ)はココシリに入り、密猟者を追う隊員に随行して取材を開始した。

何気にカモシカから皮を剥ぐシーンや兎をさばくシーン、鳥葬シーンなどがあるので耐性がない人にはグロというか衝撃的な映像を含む映画と思われるかも。

白鯨を追うキャプテンエイハブのようなリータイ隊長の執念というか使命感があんまり伝わって来なかった。ココシリの地を愛してるというようなシーンはあるけど、なんというかラスト近くの密猟者のボスが言う「人より大切か?」という台詞と似たような疑問を感じてしまった。

後味が悪いラストのような気もするが、後日譚の部分で救いがあったと見るべきか。
ハリウッド映画だったら、ガイが金髪女性でリータイ無双の後、二人のキスで終わるんだろうけどw

話を成立させるために仕方がなかったんだろうけど、マー爺さんの存在がちょっと都合が良すぎるような気がした。


撮影はえらく大変だったみたいだ。景色は綺麗というか雄大だった。
パトロール隊がズボンを脱いで川に入るシーンがあったよ(・∀・)うほっ
凄く寒そうに見えた。

リータイの娘役?の子が可愛い感じではあったが、中国的可愛さであった。
福原愛が中国で人気があるというのがなんとなくわかるw
リウの恋人役は如何にも上海とかに居そうな感じの女性だった。

リータイは何となく役所広司に見え、ガイは若い頃の萩原聖人や窪塚洋介風だった。

英語版のKekexili: Mountain Patrolのプロダクションヒストリーには

Except for the two leads Qi and Tobgyal, all of the cast is made of Tibetan amateur actors.

とあり主演二人以外はチベットのアマチュア俳優ということらしい。
中国の侵略占領状態だから映画等のプロ俳優はいないということなのかな?

つーか主演ってリータイとガイじゃないのかΣ(゚∀゚;)
まあ確かに運転手リウ役のキィ・リャンはガイよりも見せ場が有ったような気はする。

ただ下の方の、チベットカモシカを殺す代わりにモンゴリアンカモシカに枝角をつけて殺したのでクルーの一部が怒ったという話を

According to lead actor Zhang Lei,

って紹介してるからチャン・レイが主演?

つーかあのシーンって麻酔銃とかでやったんじゃなくて本当に殺したんかΣ(゚∀゚;)
そういや皮を剥いでいたか…

gazelleとantelopeの違いってなんだよヽ(`Д´)ノとぐぐったら、
Difference between a gazelle,deer and antelope?

ガゼルはアンテロープの一種。アンテロープはウシ科で、頭蓋骨から角が生えていて生涯保ちつづける。雄雌共に角を持つ。鹿は一年の一時期に雄のみが角を持ち、繁殖期がすぎれば脱落し、それはケラチンで形成されたものではない。

みたいなことが書いてあるようだ。アンテロープの方が大きい括りなのか。


背に腹は代えられず毛皮の一部を売却すること自体は別にいいけど、死骸を集めてガソリンで火葬したのはよくわからないな。鳥葬ではないけどそのまま放っておけば自然に帰るような気がする。

流砂は怖いでーと思ったが、流砂って本当にあんな感じなのか気になった。

国家級の保護区になる前に青海省が動いてたのか。ボランティア募集したり(チベットカモシカを保護)、ボランティアが死んじゃったりしつつも(青海:ココシリ保護区でボランティアが遭難死 2002/12/05(木))、2005年段階でそれなりに回復して(ココシリ国家級自然保護区管理局ツァイガ局長の願い)、2010年にはかなり増えてきた模様。

今のところチベットカモシカの主要な生息地であるチベット自治区のチャンタン(羌塘)自然保護区では、その数が6万頭から12万頭までに回復している。
4大自然保護区でチベットカモシカの保護を_中国網_日本語


まあでも中国はチベットカモシカは保護してもチベット人は虐殺するんだろうな(´・ω・`)
東ティモールは独立出来たけれども、チベットは無理か。