『鍵泥棒のメソッド』を観た

鍵泥棒のメソッド

35歳でオンボロアパート暮らしの売れない役者・桜井(堺雅人)は、銭湯で出会った羽振りのよい男・コンドウ(香川照之)が転倒して記憶を失ってしまったことから、出来心で自分とコンドウの荷物をすり替え、そのままコンドウになりすます。しかし、コンドウの正体は伝説の殺し屋で、桜井は恐ろしい殺しの依頼を引き受けなくてはならなくなる。一方、自分が売れない貧乏役者だと思い込んでいるコンドウは、役者として成功するため真面目に働き始め、徐々に事態は好転していくが……。

まあまあ面白くて、結構好き(・∀・)
でも映画としてのギミックはそれほどでもないかな。
普通の監督ならこれでも良いけど、『運命じゃない人』、『アフタースクール』の監督でもある内田けんじの作品としてはギミック的には物足りないかなぁ。まあ観て楽しめたのだからこれで十分と言えば十分か。

カマキリ先生こと香川照之の好青年演技や堺雅人の上手い下手な俳優演技とこの二人の絡みはかなり面白かったw

この作品の広末涼子(水嶋香苗役)は下手ってほどではなかった。演じてた役がちょっと変な人だからそれほど自然な演技が必要ではなかったというのもあるが、話を阻害するような酷さはなかった。ただちょっと歳を取りすぎててなんかアレだったわ(´・ω・`) 2012年の作品だから、5-6年経っている今現在の外見はどうなっているんだろうな……

ムロツヨシが佳苗の合コン相手候補としてカメオ出演していたな。
副編集長役の人の頬骨が凄いから韓国系かなと思ってたら、やっぱり祖父が韓国の人らしい。名前は李千鶴なので、まあアッチ系なんだろうな……あれ、どっかで観たこと有るような…と思って出演作を眺めていたら、『非婚同盟』の大江和子役かw 懐かしいww

佳苗の姉・水嶋翔子役の小山田サユリは『わたし出すわ』の道上かえで役か。旦那に与えられた金を流用してホスト狂いになっちゃう役だったな(´・ω・`)

桜井の元恋人・理香役の内田慈はつい最近『捨てがたき人々』の浮気する人妻というか、愛人関係を続ける為に形骸的な結婚をした女性役で観たな。


以下はネタバレを含むヽ(`Д´)ノ</summary class="spoiler">

佳苗と偽桜井は良いカップルだったな(・∀・)

堺雅人というか桜井の精一杯の演技が好きだったわw
堺雅人は主役的脇役が一番活きる気がしないでもないw
『アフタースクール』の時と同様な扱いだったが、最後は幸せになりそうな感じだったから良かったw

悪役の荒川良々。

最初のコンドウに狙われた人間は死体も発見されずに完全に消え去るってところから、なんか怪しいなぁと思っていたけれども、桜井を撃った銃がモデルガンだった時に、夜逃げ屋みたいなもんかと確信した(`・ω・´) まあそのすぐ後でコンドウが種明かしをするんだけどもw

記憶喪失時の記憶って、元の記憶というか主体?というか本人に戻った時にアクセス出来るものなのだろうかと思ったり(´・ω・`)

しつこいまでの警報音を出していてなんだろうかと思っていたけども、あそこに被せて来たところは結構好きw


まあ堺雅人と香川照之が好きなら観ても損はしないかな(・∀・)
それ以外の人でも、まぁまぁ楽しめるとは思う。