適当にテレビ等で観た映画やらドラマなにやら(35)

喜劇 ニューヨーク帰りの田舎っぺ

一台も売ったことのないベッドのセールスマン圭太は、自分で買った自社のベッドの懸賞に当選して、アメリカ旅行に出かけたまでは良かったが、帰国早々、馘になってしまった。社員にあるまじき行為という理由だった。失意の圭太は、ひょんなことで風呂屋の娘あきと知りあい、当分そこで働くことにした。

ドタバタ喜劇なのでそれなりには楽しめないこともないが、あんまり主役の圭太に特に魅力を感じられなかった。
ハンサムでもないし、なんでこの人が主役なんだろうとググったら、東京ぼん太という、当時売れていたコメディアンらしい。

1960年頃から寄席に出演。1963年からは唐草模様の風呂敷包みを背負ってテレビに登場して「夢もチボーもないね」「イロイロあらあな」など、栃木訛りを誇張したギャグで人気を博した。レコードも発売しており「マアいろいろあらァな」は、20万枚のヒットとなった。
しかし1976年に賭博容疑で逮捕され、1978年に復帰するも長期の謹慎を余儀なくされて寄席も出演が無く地方廻り、キャバレーを主とした。晩年は不遇であり、郷里の栃木県で芸能活動をしていたが深酒が祟って体調を崩し、1986年に胃癌で死去。47歳没。

実際に亡くなった若水ヤエ子とは異なるが、1970年代に芸能界人生というかテレビにおいて死んでしまったが故に忘れ去られた人か。

ヒロインは北林早苗、圭太が懸想するマドンナ的存在は松原智恵子だったかな。
アメリカ喜劇であったようなカーアクションもあったw

圭太はベッドのセールスマンで、その絡みか協賛(?)にフランスベッドの名があった。
飛行機シーンの絡みでJALかどこかの航空会社の名も。

どうもこれは第二作目らしい。一作目もアマプラにあったから、いつか観てみるか…いや、別にいいかw

大筋において『結婚作戦』と似たような部分があったな

街燈

洋裁店“ナルシス”を経営する早川千鶴子は、ある晩、見ず知らずの青年、能瀬精一郎の訪問を受けた。能瀬は千鶴子が定期を拾って届けた学生・雄生の兄だった。歓談を交わす中、千鶴子は定期落としが学生の間で流行っているナンパの手法と知り、その成功談と失敗談に大笑した。ひとしきり笑い終えると、千鶴子は能瀬に、その手法で成功した青年・小出について語りだした。

能瀬精一郎役の葉山良二は全く知らないけど、時代劇や刑事ドラマでのゲスト出演が多いから、きっと目にしたことはあるのかな?
クレジット的には大谷吟子役の月丘夢路、早川千鶴子役の南田洋子の方が上だから、女優陣がメインの映画か。
原作者の永井龍男も全く知らない。鎌倉文学館の初代館長だったみたいだけども。

小出役の岡田真澄が若い、そして細いw

草薙幸二郎演ずる三宅慎吾にこの野郎ヽ(`Д´)ノと思ったり、小出の女たらし振りというかだらしなさや中原早苗演じる久里目鳥子の奔放さに憤慨したりと色々忙しかったが、まあそんなに悪くない文学寄りの作品だったかな。

一番右側が岡田真澄演じる小出…の筈

フランキー・ブーちゃんのああ海軍旗

海兵団の新兵入団日。ウルサ型の酒巻一等水兵に怒鳴りつけられる面々は--江戸っ子育ちで要領の良い門馬三太郎、東北生れで農村出の間々田伍助。口の上手い三太郎にいつも損な役廻りをさせられる伍助も、いつか大の仲良しとなる。

フランキー・ブーちゃんの殴り込み落下傘部隊

--祖国を目指す日本帝国軍艦。そのヘンポンと飜る軍艦旗のそばで、サンマを釣っては焼いている二人組がいた。いわずと知れた門馬二水と間々田二水である。--総員甲板洗いの最中なのに彼らはノウノウとしているのである。何故なら、彼らは飛行機が不時着し酒巻兵曹と共に救われた身で、いわば員数外であったからである。祖国についた三人のうち、酒巻を除いては戦死とされ、幽霊兵隊になっていた。

どちらも梶野悳三の原作があるように書かれてるけれど、それがどれか分からない。
そもそも梶野悳三自体を全く知らない(ノ∀`)

あまり真面目に観ていなかったのもあるが、内容的にはほぼ一緒のような気がした。
駄目コンビがコミカルに失敗を繰り返して、最後の最後に手柄を立てるみたいな。

フランキーはフランキー堺だからわかるとして、相棒のブーちゃんって誰やねんって思ってぐぐったら、市村俊幸という俳優らしい。
ハナ肇の名付け親だったり、『アップダウンクイズ』等の司会として活躍してた模様。
全く知らない(´・ω・`)

まあそれなりには楽しめるとは思う。

フランキーとブーちゃん。『海軍旗』の方は無料配信が終わってた。

東京のお転婆娘

美術大の学生佐伯有子は飛行機で大阪の姉のところへ遊びに行くことにした。待合室で渋田昭七という男と知りあい、夫婦になりすまして割引料金で乗りこんだ。姉の真冴は未亡人で、バー“ど・とんぼり”のマダムをしている。彼女は夫の友人で画廊経営の城戸に何かと励まされた。その城戸は借金を期限までに払えぬなら画廊を明け渡せといわれていた。それを知った有子は、金主で渋田布地問屋の社長のところに押しかけて行った。社長の昭七は、なんと、飛行機で同席した男だった。

ケチンボの佐伯有子(中原早苗)が意地悪ケチンボの渋田昭七(藤村有弘)を打ち負かすというか出し抜く話といった感じかな。
藤村有弘はコメディアンで俳優? 初代ドン・ガバチョの声を演じ、バンサと呼ばれていたとか。
糖尿病性昏睡で48歳で逝去。ゲイを公言していたって珍しい人だな。

まあまあ楽しめたけど、この頃、白黒邦画を連続して観ていた為に『大阪娘と野郎ども』と何故か記憶が混濁してしまっている(ノ∀`)
東京vs大阪の構図だからかな。

中原早苗…だと思う

お笑い三人組

あまから横丁の住人で揃いも揃って間抜けのお人好し--パン屋の六さん、保険外交員の良夫さん、酒屋の金ちゃんの三人に、警察から呼び出しがかかった。おそるおそる出頭した三人に、係員が手渡したのは、六つ位の男の子紋太である。首に吊した荷札によると、紋太は大財閥の御曹子なのだが、故あって一カ月、ひそかに他人に預って貰いたい、ついては人情篤志家で名高き三人組に是非、というのである。お礼はたっぷり、と聞いて、三人は紋太を連れて帰った。ところが、この紋太すこぶるつきの腕白小僧だった。

NHKの人気番組「お笑い三人組」を映画したものらしい。
期待したほどには面白くはなかったが、それなりに楽しめた。
駄目な誘拐犯とか厚かましい自称母達とか。
パン屋に来る強請り紛いの連中にはちょっとイラッとした(#^ω^)

六さん役の江戸家猫八は名前は聞いたことがあるが、良夫さん役の一竜斎貞鳳、金ちゃん役の三遊亭小金馬は全く知らない。
猫八と小金馬は落語の名跡だから、名前だけ知っていても実際に見知った顔かどうかわからないな(ノ∀`)
一竜斎貞鳳は講談師で、一期だけ参議院議員にもなったことがあるらしい。

紋太役の藤田安男は子役を何年か続けた後、声優をやっていた模様。

もう少し人情味溢れる感じのストーリーを期待してたんだけどね…

摩天楼の男

大峡谷にそそりたつ電神ダム。その建設にあたる三浦組と荒川組との間には、はげしい対立があった。そんな頃、竜崎三四郎が三浦組の現場監督として乗りこんできた。片桐所長の妹夏子は、彼の体に潜むエネルギーを感じた。三浦組の現場では事故が続出していた。荒川組の仕業なのだ。組頭の源吉がいくらくやしがっても、証拠がないので手が出ない。東京の雑誌社では、電神ダム取材のことで大騒ぎだった。現場の妨害で記者が重傷を負ったのだ。カメラマンの井川ユリが強引に名のりを上げた。数日後、ダム工事場へ向う三四郎は、一人の浮浪児を拾った。ユリが変装したのだ。彼女はむりやりにカメラ助手になってしまった。

二谷英明かっけー映画ですかね。
演ずる竜崎三四郎はモテモテです(・∀・)
白木万理、西村晃といったいつもの面々の他、丹波哲郎や吉行和子も出ていた模様。

井川ユリ役の清水まゆみは日活パールラインの一人。日活後は『北の国から』シリーズや『スケバン刑事』で麻宮サキの母親役とかを演じた人らしい。

獅子熊役のユセフ・トルコは樺太生まれの元プロレスラーらしい。
色々黒い仕事の人と関わったり、ゴーストライターを脅迫して逮捕されたりしていた模様。
湾岸戦争前にイラクに抑留状態だった日本人の為にチャーター機を手配させた功績もあるようだが。

まあ、ストーリーはきちんとしてた感じ。

ハーレム状態じゃないですか(´・ω・`)ウラヤマケシカラン