適当にテレビ等で観た映画やらドラマなにやら(34)

酔いどれ幽霊

成仏できないやくざ幽霊と、その幽霊に見こまれた呑ん平なヨロメキ青年とが捲きおこすコメディ。

三平役の柳澤愼一って全然知らないけど、ジャズ歌手、俳優とかなり人気のあった人なんかな?
池内淳子の最初の夫だった模様。2022年に89歳で逝去って長生きしたんだな。

幽霊の大五郎は二代目黄門様の西村晃。酒屋の娘の新子役の香月美奈子は1950年後半から1960年代にかけて日活で活躍した女優さんらしいけど知らないな。この当時のことだから結婚引退したのかな? ユミ役は後の仕事人シリーズのりつを演じた白木万理。全然気が付かなかったけどキリマンジャロの鉄役で高品格が出てたのか(・∀・)

まあまあ面白かったけど、( ´・ω・)エ? そっちエンドみたいな気分になったわw

こんな昔の頃から幽霊と共闘(?)する話があったんだねぇ

おヤエのもぐり医者

隅田川に面したスラム街にある若水医院は老院長と一人娘のおヤエの人柄によって貧しい人々から親しまれていた。ある日、老院長が突然他界してしまい、看護婦免許しか持たない一人娘のおヤエはやむなく「売り家」のフダを貼り出した。しかし怪我人や病人達の嘆願を受け、おヤエは無免許で治療を続けてしまうのだが…

主役の若水ヤエ子は1973年に45歳の若さで亡くなった人気喜劇女優らしい。
存在自体をこの作品を観て初めて知った。
千葉県出身なのでビジネス東北弁というか演技としての東北弁が人気の一つだった模様。
イケメン役の若林を演じていた待田京介は50歳の頃(1986年頃)に引退したらしい。『ザ・ヤクザ』にも出てたのかw

『男はつらいよ』のおいちゃん、森川信も出ていたようだが、全く気がつかなかった。徳さん役らしい。

ストーリーはまあごくありきたりな感じなので、可もなく不可もなくといった感じだった。
まあ若水ヤエ子を楽しむ映画だと思う。

実際に看護師に手術とか出来るのかな。一定の医学知識はあるにせよ。出来てもやっちゃ駄目だけどもw

大阪娘と野郎ども

“大阪娘の商魂”というテーマを貰った週刊現代の新米記者信一は、評論家の大方荘太先生をひっぱり出して特ダネ探しに出かけた。御堂筋にやってきた二人は、“求むスポンサー”のプラカードを掲げた数人のハイティーン族を見つけた。このグループは、下着問屋のチャッカリ娘早苗、作家志望の才女女中小春、ロカビリー狂の坊主千吉などで、衝動的瞬間的美的観念芸術を売物に、この芸術の援助者を求めているのだった。二人は彼等のアトリエ拝見に行った。そこで奇抜な数々の作品を見た荘太先生は、喜色満面「東京へ出絡え東京へ」と胸をたたいた。--早速、彼等は東京で一旗あげようと家出して来た。

五代早苗役の中原早苗は日活パールラインの一人で色んな映画に出ていた模様。深作欣二の妻だったのか。
伊駒千吉役の小沢昭一ってラジオの人というイメージしかなかったけど、俳優だったんだねぇ。
他にも岡田眞澄やら西村晃やら柳沢真一やら若水ヤエ子などなどが出ていた模様。
この頃は六社協定の絡みもあって、日活は日活所属の俳優しか出せなかったから似たようなメンツばっかりになるんだなw

ストーリーはあるような、ないような…
なんやかんやで大騒ぎですかね(・∀・) ← もう内容を詳しく覚えていない
まあ上京してきて評論家の家に行って大騒ぎして奥さん激おこで追い出されたんだったか…
クラブかなんかで下着姿で大人気かなんかでなんやかんやで大阪に帰るんだったかな。

面白いかどうかと言うと微妙(・∀・)
この時代の俳優・女優を知っていたら楽しめるのかな?

一応、この頃のお色気シーンです、多分。

おヤエのママさん女中

女中奉公のために上京したおヤエが奉公先の串本良吉の家を訪れると、そこでは夫婦喧嘩の真最中。財産目当てで結婚した妻・花枝は元ダンサー。田舎ではそんな女と結婚した良吉に財産など譲れないとご立腹。財産相続の話でしびれを切らした花枝は弟の家に家出してしまう。そこに上京して花枝を見極め、合格点なら財産を譲るという両親からの手紙が届く。困った良吉はおヤエに身代わりを頼むのだが…

良吉役は柳沢真一、良吉の父・串本熊左衛門役は森川信、花枝役は高友子。
高友子という人も1960年前半で映画に出なくなってるけど、結婚引退でもしたのかな?

元々、『おヤエ』シリーズはこの女中物から始まったらしい。
そもそもが『女中のおトラさん』という女中さんを描いた人気四コマ漫画があり、それをドラマ化した、柳家金語楼がおトラさんを演じるテレビシリーズで女中仲間のお八重を演じていたのがきっかけの模様。

『女中のおトラさん』という漫画自体知らんなぁ。長谷川町子の『サザエさん』みたいに残らなかったのは女中という存在の消失故だろうか。まあ家政婦という歴とした職業に変わって今もその一部の機能提供だけは残っているけれども、住み込みでその家に属する形はかなりレアだろう。

これもまあ、可もなく不可もなくありきたりな感じのストーリー。
それなりには楽しめた。

この作品だけ配信停止というか無料配信が終了してた。


おヤエのあんま天国

旅館の女中おヤエは苦学生の弟・孝志の学資を融通する為に、実入りの良い按摩に転業することを決意し、按摩学校へと入学する。弟のためにと一心に昼夜問わず懸命に頑張るおヤエであったが…

孝志役の藤野功はこの一作品だけで辞めたのかな?
柳沢真一と森川信も出ていた模様。

少しだけ構成に凝った始まりではあった。そりゃおヤエも怒りますよとちょっと思ったw
まあこれも歴史や作品が積み重なってきた現代ではありきたりなストーリーに思えるだろうが、やはりそれなりには楽しめた。

押入れの中段に座って即席麺か何かを食べるおヤエ

大日本チャンバラ伝

“中村馬之助一座”はどこへいっても不入り続き、今では呼んでくれる土地もなくなっていた。ようやく、ある村の“大黒座”という芝居小屋で興行できることになったが、その夜から一座に大騒動がはじまった。文芸部員兼演出家の花山は、見習いの三吉と芸術的大激論、馬之助の女房・トマトは、娘のリンゴを歌手に仕立てようと横車を押し、大道具方の太作は浪曲入りの芝居でないと仕事をしないとごね、女形の大根、ラッキョ、カボチャは役のとりっこ、牛五郎と女房・さといもはあいそつかして夜逃げの相談、赤ん坊をかかえたキンカンは給料の前借りを申し出て、てんやわんや。

“大日本”喜劇シリーズの第三作目らしい。
由利徹、大村崑、左とん平、若水ヤエ子等々出演。つーか出演者多いw
一座が分断しちゃったりするドタバタ劇だったからそれなりに面白かったような気がするが、あまり詳しくは覚えていない(ノ∀`)

これもお色気シーン…かな?

結婚作戦

商店街の人気もの・立花マリは泉家のお手伝いさん。泉家ではお嬢様・節子の母が社交界への進出を望んでおり、節子に恋人がいるにもかかわらず、良家の男性と交際させようとしていた。明るいお手伝いさんの生活を中心に、恋の当て馬作戦をユーモラスに描くホームドラマ。

マリ役の笹森礼子は可愛い感じの顔立ちだけど、映画デビューしてから5年ほど活動して結婚引退した模様。まあでもよくよく考えてみたら、ある程度活躍したら引退して普通の生活に戻るのも有りだよねと思わなくもない。

正二役の沢本忠雄は一時、白木万理と結婚していたのか。
2022年に86歳で逝去か。

これも若水ヤエ子出てた。
通信教育の合気道を習ってるとか言ってたw
こんな時代からこのネタがあったのかという驚きと、通信教育っていつから普及したんだろうかという疑問が浮かんだ。

節子の母役が、『男はつらいよ』のおばちゃんこと三崎千恵子。
おばちゃんの時と違ってちょっと意地の悪い人の役だった。

ストーリーは女中さんのハッピーエンド物ですわ。
まあでも、この当時の状況とか実際の女中さん達の身の上を考えてみると、こういうストーリーが求められていたのかもなぁとも思うので、余りご都合主義的だとか責めるわけにもいかない。

まあそれなりには楽しめた(・∀・)

この頃の女優さんは和風な美人さんが多かったんだなと思う