もぐら王国

色々と適当に

パタリロ!

概要・初期の主な登場人物

概要



『パタリロ!』は、魔夜峰央のギャグ漫画。『花とゆめ』(白泉社)で1978年に連載を開始し、2018年現在、『マンガPark』にて連載中。1982年にはアニメ化もされた。また2016年に舞台化作品が上演され、2018年にも第2弾の舞台が公演されている。 Wikipedia: パタリロ!


金にがめつく、人にイタズラすることが生きがいの、少年国王パタリロが側近のタマネギ部隊や英国諜報機関 MI6のバンコラン少佐やその情人マライヒ達を巻きこんで引き起こす騒動の日々を描いた作品。
(尚、以下の内容は白泉社文庫の「パタリロ!選集」50巻までの内容に基づく。単行本換算で言うと85~86巻までの内容に相当する。 )

基本的に新規に『パタリロ!』を読み始める人、或いは昔途中まで読んでいて再び読み始める人用の紹介の為、Wikipediaの項目のように詳細には記述していない。先に知ってしまうとつまらないであろうネタバレは"ネタバレを含む話"の方に出来るだけまとめた。つもり(´・ω・`)

初期の主な登場人物


パタリロ・ド・マリネール8世
主人公。10歳。ダイヤモンドを産出する常春の島国・マリネラの若き国王。 天才的な頭脳と人間離れした生命力を持つ、人をおちょくったり困らせたりすることが大好きな潰れアンマンである。初出時は左の画像のようにスリムな体型であったが、数話の間に頭身が短くなっていった。血液以外に黄色い体液が流れている。

その他の特徴として、小銭に弱い守銭奴、底なしの胃袋を持つ大食漢、発明好き、推理好き、変装好き等があり、こういった要素に絡んだ騒動を巻き起こす。 また、時間跳躍タイムワープ 能力やゴキブリ走法などの特技を持つ。 一応、7年後には美少年になるらしい。


ジャック・バルバロッサ・バンコラン
イギリスの情報機関の一つである秘密情報部(MI6)に所属するエージェント。階級は少佐で殺しのライセンス所持者。27歳。
女性には興味のない同性愛者で"美少年殺しキラー "の異名を持つ。見境なく美少年に手を出す色魔のイメージがあるが、一応、彼の中でも最低限の基準があるらしい。無類の美少年好き、不治の浮気性の為に情人のマライヒにしばしば懲らしめられるが決して懲りることがない。

第一話「美少年殺しキラー 」で、イギリスへ親善大使として来たパタリロのボディーガードを任じられ、それ以来の腐れ縁である。多くの場合、おイタの過ぎたパタリロに制裁を加える側になることがほとんどだが、しばしば酷い目に遭わされることも。 極度の現実主義者で、パタリロのタイムワープ能力や超常現象系の事象を一切信じようとしない。酒に強く、ヘビースモーカーでもある。

(左上) 10際の頃のバンコラン。天真爛漫である。抱えているのは愛犬のフンギー。 オダダダダダダサァンヽ(`Д´)ノ

(右上) グローブナー将軍に拾われた後の17歳のバンコラン。

( 下 ) これは文庫版 49巻でのバンコラン。結構前から全体的な絵のタッチが変わって来ているのだが、バンコランに関しては明らかに鼻の辺りや顔パーツの配置バランスがおかしくなっているのが判る(´・し・`)


マライヒ
バンコランの情人。外見は女性っぽいが少年で、元は国際ダイヤモンド輸出機構のラーケン伯爵子飼いの暗殺者。

嫉妬心が強く、バンコランの浮気性にいつも悩まされている。比較的常識人的ポジションではあるが、宝石や毛皮に釣られて、しばしばパタリロのお金儲けに協力してしまうことがある。また、性格も比較的温厚ではあるが、バンコランにちょっかいを出そうとする相手には容赦しない。 頭の回転が速く、パタリロに変わって事件の謎を解いたり、パタリロを出し抜いたりしている。

「マライヒ・マライヒ」(文庫版 2巻)や「殺しのライセンス」(文庫版 4巻)でそっくりさんが出てくる。「この世には自分にそっくりな人が3人はいる。」というから、あと一人くらい出てきてもおかしくない( ・´ω・`)イヤ、オカシイ

他のキャラと比べると、国際ダイヤモンド輸出機構でのかつての仲間が登場する話、性別を問わず年下の子に慕われる話、謎解き話等々、主人公ポジションの回が多い。


タマネギ部隊
国王直属の親衛隊。異常な知能を見せるパタリロの行く末を案じた母・エトランジュの願いから結成された特殊部隊である。(「タマネギ!」文庫版 4巻)

初出は単行本 1巻の「墓に咲くバラ」(文庫版 1巻)。 但しこの時はまだタマネギ部隊としての設定は固まっておらず、ただの衛兵隊の一武官であった模様。単行本 4巻の「マリネラの吸血鬼」(文庫版 50巻)で完全に存在が確定する。

全員、タマネギ頭のカツラと眼鏡と菱形の口のメーキャップをした間抜けな外見だが、その素顔は美形である。基本的に安い給料でパタリロに虐げられるだけの存在だが、時折、マライヒの力を借りて逆にパタリロをやり込めたりしている。また、極稀にパタリロが見せる国王としての矜持やタマネギやその他の人間に見せる優しさに感じ入り、パタリロへの忠誠を新たにすることもある。

号数は自己申告かつ数字のみに限定されていない為、とんでもなく大きい数字や文字列の者もいる。厳しい選抜試験を乗り越えて来た清廉潔白な人間のみがタマネギ部隊に入隊出来るはずなのだが、中後期以降では不正を働くタマネギの話が何回かある。

精鋭の黒タマネギ部隊や予備軍であるネギボーズ部隊など派生系が幾つかある。

初期の頃は特にその傾向は少なかったが、中後期以降、部隊内は同性愛者だらけになり、タマネギのホモホモしい話が多く、読んでいてちょっと食傷気味になってくる( ´・ω・) 


警察長官
マリネラ王国の警察長官。名前は不明。初出は単行本 3巻の「マリネラに降る雪」(文庫版 5巻)か。その2号前の「パタリロ活殺拳」では衛兵隊長が出ており、1号前の「パタリロ桜吹雪」はタマネギ頭の武官しか出て来ていない為、この回から切り替わった模様。但し衛兵隊長は「ベビーパタリロ」(文庫版 44巻)の過去シーンで再登場している。

初中期頃まではその存在を確認出来るが、それ以降は消息不明。「気分・紀文・奇聞」(文庫版 9巻)でキャラの方向転換をしてしまったからであろうか? 文庫版では収録されていないが、単行本85巻で「長官の息子」という回があるので、もしかするとその回やそれ以降で再登場しているかもしれない。


※マンガPark連載の「イカロスの羽XVIII」で再登場。

国際ダイヤモンド輸出機構関連

本当はもっと居るが、面倒くさいので今はこの二人だけ(ノ∀`) しかもバットは後期のキャラだったw

デュラン・ド・ラーケン伯爵
国際ダイヤモンド輸出機構のナンバー2。

エトランジュの従兄弟。マライヒを拾い、殺人の技を教え込んだ。実際の登場は一回だけだが、その後も回想シーンで再登場する。
初出は「パタリロ大混戦」(文庫版 1巻)。


バット
マライヒの友人。オカマ。国際ダイヤモンド輸出機構で情報収集の任務についていた。

ロンドンにオカマバー「東カリマンタン」を開き、そこに関連する話が何回も続くのだが、正直言って東カリマンタンシリーズはあんまり好きじゃない(´・ω・`)
初出は「フェアリーアイズ」(文庫版 34巻)。

情報部関連

MI6、CIA、KGB等の情報部関連キャラ。

イヨマンテ・サンダース
バンコランの上司であるMI6の部長。若い頃は「稲妻のイヨマンテ」と呼ばれるほどの抜き撃ちを特技としていたようだが、抜き撃ちが速いだけでまともに的には命中はしない。

無能だがプライドが高く、バンコランに信頼が集中していることに嫉妬して出しゃばるが、基本的に役に立たない。ただ運だけは良く、周りの活躍によって成果を得ることが多い。天丼が好き。右の画像はバンコランに扮したサンダース部長。サンコランと呼ぶべきか。


カール=グローブナー将軍
大英帝国陸軍元帥。家を飛び出したバンコランを拾って情報部員に育て上げた。有能な少年少女を将来の優秀な情報部員として訓練をほどこす養成所を運営していた。

ガタイの良い丹下段平のような気がしないでもない(´・ω・`)
初出は「時を駆けるパタリロ」(文庫版 3巻)。


デミアン=ナイト
MI6のエージェント。29歳。グローブナー将軍の養成所でバンコランの先輩だった。銃の使い方から戦闘法、その他諸々のあらゆることをバンコランに教え込んだ。
「霧のロンドンエアポート」(文庫版 3巻)で登場。


アンタダレ・アンダンテ
通称・プロフェッサー。MI6の兵器開発担当者。リカルドの祖父。

怪しい秘密兵器を開発してはバンコランに試用させようとする。風水や易にも造詣が深い。
初出は「秘密兵器は永遠に」(文庫版 39巻)?


アーサー・ヒューイット
FBI上がりのCIAエージェント。狙撃の名手。アメリカの千葉といわれるノースダコタ出身で、そのことを隠している。(この部分に関しては「翔んで埼玉」の話に通じる田舎disのような気がしないでもないw)
異常なまでのロリコンだが、それ以外の部分は基本的に常識的な人間。まあ、ロリコンというだけで一発アウトだけどな(・∀・)

そのロリコン癖の為に任務に失敗したり、パタリロに利用され、ほぼ毎回酷い目に遭うか、結論を出すことの出来ない苦悩を抱えることになる。「パタリロ娘」(文庫版 45巻)で謎の設定が後付けされたが、単行本85巻以降にこの設定が出てくるかどうか不明。
初出は単行本4巻「バンコラン死す!」(文庫版 2巻)。


ミハイル
S国情報部のエージェント。体温を零下32度まで下げることが出来る特異体質を持ち、「氷のミハイル」の異名を持つ。ダート(投げ矢)が得意武器。ポーカーが唯一の趣味。妻子持ちで二人の子供が居る。

青い帆立貝ブルースカロップ」 「ミハイル爆弾」(文庫版 17巻) 「モヤシ畑でつかまえて」(文庫版 27巻)に登場。Wikipediaによれば単行本85巻で再登場しているらしい。

パタリロの登場人物としてはかなり常識人というか良い人だと思う(・∀・)

動物キャラ・他

パタリロの友人やアイキャッチキャラ等。

スーパーキャット
空を飛べるマントを持つ猫。パタリロの友人。初出は「スターダスト」(文庫版 2巻)。

「ヒューイットの災難」(文庫版 14巻)で地球生まれではないことが判明する。(というか、まんまスーパーマンのパクりパロディ設定w)

覚醒後は、"機関車なみの力と弾丸をもはね返す強靭な体"を持った文字通りのスーパーキャットとなる。裕福になった後のスーパーキャットの姿は「がきデカ」の栃嵐を彷彿とさせるw


間者猫
時に狙撃手スナイパー、時に破壊工作員デストロイヤー として世界を股にかけるフリーランスの工作員。パタリロの友人。「スターダスト」(文庫版 2巻)ではスーパーキャットの兄にして、バンザイぬいぐるみの従兄弟としてパタリロが紹介しているが、これは特に深い意味もなく魔夜峰央が勢いだけで描いてしまっただけではないかと思ってしまうw 

一応、後の話でスーパーキャットとは兄弟として絡むものの、兄弟だとするとスーパーキャットのスーパーマンのパロディ設定との整合性はどうにも説明がつかないw その辺は85巻以降で解明されたのであろうか? まあ、地球で拾ってくれた猫夫婦の本当の子供で義理の兄弟という解釈も出来なくもないが。

何気に初出は本編ではなく、時代劇系外伝の「猫間天狗」(文庫版 4巻)だった。単行本で言うと1巻なので、かなり早い時期に登場している。

後に格闘技大会出場、整体師、デュモンとの対決、道場主等々の形で結構な頻度で登場する。


バンザイぬいぐるみ
パタリロの友人。見た感じが、あの黒鼠野郎に似ているので鼠なのかと思っているが、他のサイトでは猫軍団やぬいぐるみと分類されていた謎の生物。

スーパーキャットや間者猫と異なり、ほとんど喋らないというか喋ってるところを見た記憶がない。スーパーキャットのマントを奪って空を飛んだり、釣りをしているカットはあるが、物語に直接関与するキャラとして具体的に意志を持った行動をしているところも見た記憶がない。

どうも「ラシャーヌ」の方でも登場しているらしい。


バンパネラねずみ
これもバンザイぬいぐるみと同様のアイキャッチ的キャラの模様。

バンパネラとは萩尾望都の描いた「ポーの一族」に出てくる不老不死の吸血鬼らしく、バンパネラねずみは「ポーの一族」の主人公のエドガーを模したキャラらしい。読んだことがないからよくは解らない(´・ω・`)イツカヨム


ニャンコ
アメリカのマリネラ大使館に時々エサをもらいに来る野良猫。 恋人のメリージェンーンの為に大活躍する。プララの一連のシリーズでは旅の道連れとなる。何気にきつい突っ込みのプララと底抜けに阿呆なニャンコのコンビは結構好き(・∀・)

そう言えばバンコランが猫語を話せるようになった設定って、一回こっきり?
初出は「ニャンコはニャンコ」(文庫版 7巻)。


パタッシー
パタリロ湖の湖底に住む古代の恐竜。「キャハハハハ」と鳴く。初出は「いたいけなプララ」(文庫版 8巻)。「散る薔薇咲く薔薇」(文庫版 11巻)で再登場する。それ以降でも観光ネタ回等で1コマだけ出てきたりする。


カリブの赤い星
間者猫の昔の仲間。 初出は「哀愁のチェンジアップ」(文庫版 44巻)。 他にもアラビアの疾風、マカオの虎、九竜の毒蛇、シャムの紅玉等が出てきて、このあと何話か猫の話が続く。


ジャック
卵卵友らんらんとも の会のコンテストで優勝しようとしたパタリロがスーパーアヒルを生み出そうとして、何故か生まれた単なるスーパーサイズのアヒル。「旅立てジャック」(文庫版 44巻)で登場。


高円寺のおばさん
"秘境異次元ごっこ"をする時に、天井裏で秘境異次元装置を操作しているらしい。"秘境異次元ごっこ"は後に"なんちゃって異次元ごっこ"へと進化するが、もうおばちゃんは関与していない模様。

どうも「おやじ太鼓」というドラマに出てくる高円寺の伯母・正子がモデルらしいが、本当のところはどうか知らない。
「ゲルマン城の虜」(文庫版 6巻)等で登場。単行本100巻で数コマだけ出ているらしい。
※マンガPark連載の「イカロスの羽XIX」で再登場。


ヤンコちゃん
アイキャッチ、空白埋め、場面転換等で描かれる謎の生物。Wikipediaの項目によれば、漫画ではなくアニメ版で名前がついたらしい。左の画像は画面埋めで初めて使われた時(「パタリロ大混戦」(文庫版 1巻))のもので、右の画像は第一話の「美少年殺し」の背景で使用されたもの。


バンコラン菌/マライヒ菌
後期の方で出てくる細菌。バンコラン菌に感染すると男性同性愛者になりやすくなる。これがタマネギ部隊に蔓延したが為にタマネギ部隊がホモ集団になったというような説明がなされているw

マライヒ菌は変異体や改造バンコラン菌の猛威を収める為に活躍した。
取り敢えず言えることは、余り深いことは考えてはいけない(´・ω・`)

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