節分(2)

豆まき以外に節分には行われる風習として

やいかがし 【焼嗅】
節分の夜、鰯(いわし)の頭など臭いにおいのするものを焼いて戸口に刺し、疫神を追い払う風習。
大辞林(三省堂)

ひいらぎさす【柊挿】
節分の夜、魔除(まよ)けのために、イワシの頭を付けたヒイラギの枝を門口に挿す。大辞林 第二版

なんてものがあるらしい。柊はとげとげしてるから魔除けになりそうな気もするけれど、なんで鰯の頭なんだろう。鰯の臭気で鬼を払うとあるが、猫が寄ってきそうな。

「かかし」の直接の語源は「嗅がし」ではないかとも言われる。獣肉を焼き焦がして串に通し、地に立てたものもカカシと呼ばれるためである。

かかし

なんて案山子の語源について書かれてるから爆竹などと同じように「人間や鳥獣が嫌がるもんだから悪霊とかにも効くに違いないべ(`・ω・´)」という思考が昔の人たちにはあったんだろうなあ。
元々は鯔(ぼら・なよし)の頭を使ってたいたが、いつしか鰯の頭へと変化したようだ。(柊鰯についての古い文献)土佐日記の頃は鯔の方が馴染み深い魚だったんだろうか。伊勢志摩の方で「盤の魚」という古くからの神事に鯔を使ってるようなとこもあるようだから案外そんな感じか。
広島県にある住吉神社では焼嗅がし神事で鰯1000匹の頭を焼いてるらしい。なんか変なストラップとかもあるようだ。欲しいような欲しくないような(w (焼嗅がし神事

目黒辺りでさんまの頭で焼嗅がし神事でもやらないかな。
藤岡市鬼石や、かつて村が鬼に救われたという民話がある地域では鬼を追い払わずに呼び込んだりするという。「泣いた赤鬼」の青鬼もそんなところで幸せに暮らしているといいな(・∀・)

wikipediaの「特色ある節分祭・節分会」の項で気になる一文が。

箱根神社(箱根町、厚化粧の少女の巫女たちが水上スキーの鬼に豆を撒く)

箱根神社(九頭龍神社)公式ホームページ(http://hakonejinja.or.jp/)に行ってみると確かに鬼の扮装っぽいウェットスーツを着てる女性が水上スキーをしてる。なにしてんだ(w