『スミス都へ行く』を観た

スミス都へ行く

ある州の上院議員フォーリーが急逝した。焦ったのは同僚のペイン(クロード・レインズ)であり、その黒幕である州財界のテイラー(エドワード・アーノルド)及び州知事のホッパー(ガイ・キビー)たちだった。なぜなら、今彼に死なれたことは、彼等が不正な巨利を貪るべく計画していたダム建設安案を通過させるために大痛手だったからである。直ちに対策が講ぜられ、自分たちに有利な後任議員を指名する必要に迫られ、政界の事情には盲目同然の少年団長ジェフ・スミス(ジェームス・スチュアート)が選ばれた。スミスは首都ワシントンに赴き、美しい女秘書サンダース(ジーン・アーサー)の協力を得て議員生活の第一歩を踏み出すことになった。

スミス都へ行く

ぼちぼち面白かった(・∀・)
1939年制作の映画なのでシンプルな作りなのと俺氏の心がテイラー並に汚れているので大絶賛するというところまではいかなかった。

今から75年前の映画と考えるとその簡素さをマイナス点にしてしまうのはアレな行為ではあるが、現代映画に慣れすぎてしまったというか非常に大衆的な人間なのでテイラー達への鉄槌が映像で見られなかったのがやっぱり不満w

まあテーマは政治のあるべき姿への回帰や利権派に転んでしまったペインの懺悔がメインであってテイラーはそれを彩るただの脇役だから端折られて当然なんだろうけども。

最後を盛り上げる為に絶体絶命の状態に持って行く必要があったんだろうけれども、もう少し弁明が出来たんじゃないかと思ったり。裏切られたショックで打ちのめされていたという設定だったのかな。ダムの建設予定地もそれなりの金額が支払われるように思えるがもしそうならスミスが金のためにダム建設に反対して強行的にキャンプ場を建設しようという根拠に成り得ないのではなかろうかと思った。

あと少し理想論過ぎるような気もした。
現代人で違う国の人間だからそう思うのかもしれないが。


この映画で一番好きなのはジェフでもサンダースでもなく、上院議長(ハリー・ケリー)だなw
一番いい味出してたでw

ジェフも最後の鬼気迫る演説の時はかっこ良かった。デレた後のサンダースも良かった。
ペインは糞むかつくヽ(`Д´)ノとは思いつつも凛とした感じがあって良かった。

この映画、政治の腐敗だけを問題にしているように見えて、その実、テイラーのような人間に従って捏造報道をするマスコミとそれに先導される大衆をも皮肉ってたりするのかなと思った。

映画の終わり方が余りにも小説のようなあっさりとした終わり方だなと思ったら、これは「ミネソタから来た紳士」という小説の映画化なのか(ノ∀`) ドウリデ
と思ったら、どうもカットされた部分があるらしいのでこれは的外れな感想w

最後は故郷でパレードをするみたい。ホッパーはテイラーの追放を誓うのかな?
ジェフはペインを許して必要だと言ってる?imdbは英語なのでよくわからないw

「ミネソタから来た紳士」の書評をぐぐったが無いなw

imdb英語版wikipediaの項目を見たら「The Gentleman from Montana」とか
「The Gentleman from Wyoming」と呼ばれるLewis R. Fosterの未発表作品をSidney Buchmanが映画用のシナリオにしたとか書いてあるような。

じゃあ日本語の書評なんてあるわけないなと思ったがなぜミネソタ?
モンタナとワイオミングの近くにあるのかなとごっぐるマップを開く。
america

おい、ちょっと離れてるじゃねぇかヽ(`Д´)ノ

※2016/12/5追記
俺氏、四十数年間、ワシントンD.C.がワシントン州にあるという恥ずかしい勘違いをしていたことに今日気づいた模様(*´・ω・) ハズカチィ
ワシントンD.C.って東海岸側なのか…( ;・´ω・`)ゴクリッ

「ミネソタ」って言い出した奴誰だ(・∀・)?


まあなんやかんや言ったけど名作に入る類ではないかな。
75年前、太平洋戦争前の作品と考えると面白いな。
俺氏も牛久観音にでも登って目の所から外を覗くか(`・ω・´) ノゾケルノカ?