『重力ピエロ』を観た

重力ピエロ

仙台の街で起こる連続放火事件。放火現場の近くには必ず奇妙なグラフィティアートが描かれていた。過去に辛い記憶を抱える泉水(加瀬亮)と春(岡田将生)の二人の兄弟は、事件に興味を持ち謎解きに乗り出す。グラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎を解き明かしたとき、その先に見えてくるものとは。

内容的に暗いというか重い部分があったり、そのラストでいいのかw
という思いはあるものの、中々良かったで(・∀・)
濃度が濃いというか密度のある映画であった。

早い段階で何となく犯人はわかってしまうのだれけれども、夏子の使い方とか、ヒントの提示が良い感じなので小気味良く観れた。

ピンの位置が表すモノやガンジーの長写しという、数秒後には答えが登場人物によって開示されるのだけれども、その1テンポ前に視聴者が気づいて「お(・∀・)」ってなれるところが良かった。


渡部篤郎が相変わらずの超絶糞野郎キャラを好演していて、キャラとしてはむかつくが良い仕事してるなと思ったw

一応サイコパスとして分類していいんだろうけれども、サイコパスの人間がここまで何でもかんでもしゃべるものなんだろうかと考えると強度の反社会性人格障害くらいなのかな。

岡田将生と吉高由里子はちょっと呂律が回ってないシーンがあったような気もするが全体的には問題ない感じ。これの加瀬亮は良かったのぅ。

二人の父・正志役の小日向文世は若い頃を演じている時のヅラが不自然過ぎたが、〆るシーンではきちんと〆ていたので良ぅござんした。

岡田義徳と鈴木京香はフツー。


タイトルである「重力ピエロ」はどう捉えるべきなんだろう。

「楽しそうに生きれいれば、地球の重力なんて消してしまえるから」とか笑顔でシリアスでヘビーなことを言うのはやせ我慢でもあり、ガンジーが掲げた無抵抗主義のような、正志が自分で考えた現実との戦い方であり、生き方なんかな。

お母さんは宙に浮きたかったんだろうか(´・ω・`)
春は再び落ちてきたけど、心は既に宙に浮かんでいるのだろうか。


原作読んでみようかな(・∀・) → 読んだ…でもエントリ化してないな……あれ?

でもなんでこれ映画そのものの賞を全く取れてないんだろうか?
なんか一つくらいもらっていてもおかしくないのに。

「三人目が生まれたらバネって名前にしようと思う( ・∀・)」
           「いいから、いい加減ちゃんと歌を歌えよヽ(`Д´)ノ」