吾輩は猫である / 夏目漱石 他

もっと溜まってからにするかと思ったが、そんなに最近小説を読んでいないし、中島敦とかの短編は読んだけど、内容を忘れてしまったので、これだけでエントリ化する。下書き状態で残ってるエントリは邪魔なのでw


吾輩は猫である 夏目漱石

言わずと知れた、明治の文豪である夏目漱石の著した猫視点の長編小説。

学生の頃から何度か手に取り、「お、こんな読みやすい文体で面白いのか(・∀・)」と第一章を読み終えた後、何故かそのまま放置して忘れてしまうということをその度ごとに繰り返していたが為に読了をなし得なかった作品を遂に読み終えた(`・ω・´)

結論から言うと、読みやすくて面白いのは第二章くらいまでなんじゃないかという身も蓋もない感想にw (更に言うと、一章は高浜虚子が添削しているということなので、純粋に夏目漱石の文章が読みやすかったというわけでもないのかもしれない(ノ∀`))

後の章は猫仲間達が全く出て来なくなって、猫視点というか、それを借りた夏目漱石の意見や、苦沙弥先生に対する金田とかの嫌がらせや落雲館の生徒とのいざこざやらの羅列になり、次第に飽きてしまった(ノ∀`)

まあ吾輩の餅騒動、鼠取り騒動、日頃の運動などの部分や迷亭や寒月とのやり取りは面白かったけどね。 "自覚心"の話とかも。

漱石はそれほどこの作品に力を入れていたわけではないようで、凄く適当に吾輩は溺死してしまう…(´・ω・`)ネタバレダケド


武蔵野 国木田独歩

うーん(´・ω・`)

正直よくわからないと言うべきか…
まあ、国木田独歩が愛する武蔵野を散策した日記だったり、外国人作家の作品を引用して、「似てる(・∀・)」とか「良いよね(・∀・)」とか言っているだけのように感じたw

土地鑑があったり、草木への造詣が深い人ならば、より良き楽しみ方も出来るんだろうなぁと思いました(・∀・)(小並感)


寒山拾得 芥川龍之介

これまたさっぱりわからない(・∀・)

まあ、エッセイなのかな?
取り敢えず、この頃、夏目漱石は『夢十夜』を書いていたんかなぁ程度の感想w

寒山拾得自体は

中国,唐の伝説上の2人の詩僧。天台山国清寺の豊干禅師の弟子。拾得は豊干に拾い養われたので拾得と称した。寒山は国清寺近くの寒山の洞窟に住み,そのため寒山と称したといい,樺皮を冠とし大きな木靴をはき,国清寺に往還して拾得と交わり,彼が食事係であったので残飯をもらい受けていた。ともに世俗を超越した奇行が多く,また多くの詩を作ったという。しかし,これらの事績はすべて,天台山の木石に書き散らした彼らの詩を集めたとされる『寒山詩集』に付せられた閭丘胤 (りょきゅういん) 名の序,および五代の杜光庭の『仙伝拾遺』に記された伝説に発するもので,寒山,拾得の実在そのものを含めて真偽のほどは確かめがたい。

という存在らしい。

なんか奇行とかの部分に注目すると、何らかの障害を持っていたり精神的な病に罹っていた人間が一番下の受け皿として機能していた寺に保護(?)されていただけのようにも思えたがどうだろうか?

森鴎外の『寒山拾得』も、いつか機会があったら読んでみるかな。


こういうのをもっと楽にできないのだろうか(´・ω・`)?jQueryを用いた埋め込みデータ表示とかでやりたかったことの一つはこんな感じ。

ルビ自体も消して情報表示の方で表示するようにしてもいいのかもしれない。
全然関係ないが、青空文庫のデータって<rb>とか<rp>が入ってるけど、<ruby>タグに対応してないブラウザってまだあるんだろうか?

disp
吾輩は近頃運動を始めた。猫の癖に運動なんていた風だと一概に冷罵れいばし去る手合てあいにちょっと申し聞けるが、そうう人間だってつい近年までは運動の何者たるを解せずに、食って寝るのを天職のように心得ていたではないか。無事是貴人ぶじこれきにんとかとなえて、懐手ふところでをして座布団ざぶとんから腐れかかった尻を離さざるをもって旦那の名誉と脂下やにさがって暮したのは覚えているはずだ。運動をしろの、牛乳を飲めの冷水を浴びろの、海の中へ飛び込めの、夏になったら山の中へこもって当分霞を食くらえのとくだらぬ注文を連発するようになったのは、西洋から神国へ伝染しした輓近ばんきんの病気で、やはりペスト、肺病、神経衰弱の一族と心得ていいくらいだ。もっとも吾輩は去年生れたばかりで、当年とって一歳だから人間がこんな病気にかかり出した当時の有様は記憶に存しておらん、のみならずそのみぎりは浮世の風中かざなかにふわついておらなかったに相違ないが、猫の一年は人間の十年にけ合うと云ってもよろしい。吾等の寿命は人間より二倍も三倍も短いにかかわらず、その短日月の間に猫一疋の発達は十分つかまつるところをもって推論すると、人間の年月と猫の星霜せいそうを同じ割合に打算するのははなはだしき誤謬ごびゅうである。

青空文庫 吾輩は猫である