ホビット〈上・下〉―ゆきてかえりし物語 / J.R.R.トールキン

ごちそうの好きなひっこみ思案のホビット小人ビルボ・バギンズが,魔法使いガンダルフのたくみな誘いにのせられ,13人のドワーフ小人とともに思いがけない冒険の旅に出発.魔法の指輪を手に入れ,邪悪な竜と戦って財宝を奪い返します.
オリジナル版 ホビットの冒険

※この作品紹介は実際に読んだ原書房のものではなく、岩波書店版の物w だって原書房の紹介文は"時代を越えて読み継がれる不朽の名作『ホビット』を、さまざまな角度から詳細な注釈をつけた新訳決定版。トールキン自筆の挿絵つき。持ち歩きしやすい文庫判。"みたいなやる気がない感じだったから(ノ∀`)

30年以上放置してきたミッション 『指輪物語』の読破に取り掛かった俺氏、序章2ページの最初の部分まで読んで翻意する。
 
 
 
先に『ホビットの冒険』を読まねばならんと(`・ω・´)!


もともと『ホビットの冒険』の存在は知っていたものの、昨今ありがちな、「後付けの前日譚、いわゆるエピソード0だろ( ゜σ・゚)ホジホジ?」と勝手に思い込んでいたので、そのままスルーして『指輪物語』を読もうと思っていたが、決してそういうわけではないと気づき、先に目を通すことにしたのである。← まあ『指輪物語』構想の為に幾度かの改訂を行っているので、或る種エピソード0的な後付というか作為が施された作品とも言えるのだけれど(ノ∀`)

そう思ったものの、『ホビットの冒険』は子供向けとか旧版とか新板とか何種類かあって、どれを読んでいいのかわからない。加えて言うと電子書籍を探してみたが見当たらず、右往左往することしばし。『指輪物語』はブックオフで100円で買い揃えられたけど、『ホビットの冒険』は全く見当たらず(´・ω・`) ← 上巻は読み終わった頃に一冊だけ売っているのを見かけた(ノ∀`)

Amazonで買うと本が傷ついてる可能性があるから書店で買うんやヽ(`Д´)ノと思っていたので、結局、書店で見つけたこの版のものを購入。880円x2だったかな?
← まあ上巻は裁断ミスか何かで、角の部分が5mmくらい内側に折れてたけどな…_| ̄|○ ヒドイヨ

ジュンク堂では児童文学のところで売っていた。子供向けの『ホビットの冒険』も売ってたような気がする。

上下巻それぞれ、362ページ、420ページくらいなんだけども、実際の『ホビットの冒険』の物語は246+274=520ページだけ。それ以外のページはは異常に細かい注釈や訳者のあとがきや解説等。どうもダグラス.A.アンダーソンがJ.R.R.トールキンの『ホビットの冒険』に注釈を加えたものを底本にしているらしい。

最初のうちはチラチラと注釈をいちいち見ながら読んでいたが、途中から一切見なくなった。なぜならば『指輪物語』への言及が多く、ネタバレにつながりやすいからw

注釈は物語や章で出て来た注釈対象に対する、その展開段階での限定的な注釈と、物語やシリーズ全体、作者の思惑等に対するメタ的な注釈に分けるべきではなかろうかと思うんだよねぇ…

まあ紙ベースだとそれは難しいのかな。電子書籍でも若干難しいか。そんなに手の込んだことが出来るフォーマットでもなさそうだし。読了後に制限が解除されて読めるようになる解説やあとがきや後日譚とか有ってもいいのにな(・∀・)


ビルボは良い具合に主人公だったような気がする。
現代の漫画の主役とかは皆強くてヒーローヒーローしすぎてるから、こんな感じの物語は逆に新鮮な気がするわ(・∀・)

そういえばビルボがゴラムのように指輪に取り憑かれてる感じは今作品ではなかったな…
ロード・オブ・ザ・リング』では何か異常な振る舞いをしていたような…

やっぱり『指輪物語』とのつながりは後付なんかねぇ?

ネタバレを含む感想の羅列
  • D&Dとかファイティング・ファンタジーの世代だったから、オークとゴブリンが同じものだなんて知らんかったわ Σ(゚∀゚;)
  • 『ドラゴンランス』シリーズにおけるタッスルホッフは本当にホビットがベースなのだなと改めて思った。 オーブ会議の時の振る舞いはアルケンストンのくだりの影響があるように思えた。
  • ドワーフ達、取り分けトリンが欲深くて笑ったw
  • エルフ達も結構欲深で人間臭くて笑ったw これは西に行かずに残ったエルフだからなのか。
  • ガンダルフが賢者というよりも、冒険というか物語のプロデューサーみたいな感じなのも意外だった。魔法使いとしてはそれほどの活躍をしないんだな。
  • トリンはまあ仕方がないかなと思わぬこともなかったが、フィリとキリがな…(´・ω・`)ワカイノニ
  • これは作品自体からではないが『シルマリルの物語]や『終わらざりし物語』やミドルアース・サーガみたいなのがあるのを知ったΣ(゚∀゚;)
  • アップルブックスだけみたいだけど、日本語版の『指輪物語』と『シルマリルの物語』の電子書籍が配信されてるらしい。

まあ、何にせよ、面白かったので先に読んで良かったかな。
さて、『指輪物語』を読み始めるとするか(`・ω・´)