Bird / かざま鋭二

Bird 全8巻 かざま鋭二

どこからでもバーディを狙っていくことから“バード”の異名を付けられた天才プロゴルファー鷹木翔。
予選ラウンド初日、優勝がかかった大事なパットを外したバード。
“大勢のギャラリーの中からたった一人の女の視線だけを感じるんだ…”
真冬の中、裸にされ、パターが100回連続成功するまで練習が終わらず、
気を失えば【実の父親から】小便をかけられてきたバード。
そんな強烈な練習から培われてしまった、悪魔のようなゴルフが始まる…!
男たちの戦いの物語。

10円x8巻=80円で購入。
絵柄的にハンサムなスーパープロゴルファーと天才美少女キャディとの爽やかな無双物かなと勝手に思い込んで読み始めたが全然違った(ノ∀`)
関係ないけど、最近、ハンサムって言葉を聞かないね(´・ω・`)
 

内容は、
3巻頭まで赤木竜太郎との試合。
4巻頭までは早見丹奈との話。
7巻頭までは乾 一嚇いぬい いっかくとの試合。
7巻中盤は精神科医・岡田と亜希子の話…?
~最後 グレッグ・ノーマンと中嶋常幸との試合。
といった感じ。
 
展開やキャラの性格や行動がブレブレで、行き当たりばったりな話のように思えてしまった。
最終話からして、まあ打ち切りなんだろうなぁ…
 
バードの設定とかって最初から決まってたのだろうか?
なんか色々と読んでて、ん(´・ω・`)?となることが多かった。
フェード、ドローをかけた展開にしようと思ったが、思ったよりもかかってしまい、スライス、フックとなってしまったのだろうか。
『Dr.タイフーン』も結構アレなところはあったけれど、あっちはもっとバランスが取れてたかなぁ…まあ、あっちはコメディ要素が強かったというのもあるか。
 
この漫画を読んでいた頃に、作者のかざま鋭二の訃報を知り、あらまぁと思った(´・ω・`)
もっと長生きして、この作品はどう思って描いていたのかとかインタビューしてもらいたかったわ…


登場人物

鷹木 翔
今作の主人公。通称、"バード"。
一見、爽やかなハンサムな青年で好印象だが、序盤はいい加減で軟派な男、スイッチが入ると悪魔という感じのキャラ。途中からその悪魔モードで潰した男を思い、涙したり、自分の中に居る悪魔を追い払おうともがく。

ただ、ストーリーの絡みなのかちょいちょい悪魔モードに戻ったり聖者モードになったりと情緒不安定w
こういう表現は好ましくないのかもしれないけれども、"メンヘラ"という言葉が似合うw

登場時は『Dr.タイフーン』の泉大風のような軟派なキャラっぽいところもあった。
悪魔モードの翔。若干『ああ播磨灘』のキャラっぽいw

山口 亜希子
バードのスポンサーであるM・Mスポーツ社長令嬢で重役。
バードがゴルフに真剣に向き合わない為に成績が振るわず、契約が打ち切られそうな現状を危惧している。

バードの婚約者でもある。気丈ではあるが、一途にバードを愛する。それゆえに振り回されて、こちらも情緒不安定になって悩みがちw


早見 丹奈
プロゴルファー 早見正吾の一人娘。何らかの目的を持ち、バードのキャディーになろうと執拗に接近してくる。原因が原因だけに納得できなくもないが、この子も情緒不安定になりがちw

実は女子高生で、結構な世間知らず。


良二

バードの大学時代からの友人。同じゴルフ部であったが、自分の才能に見切りをつけ、バードのキャディとなる。

短気で女好きで、あんまり優秀とは思えないが、バードとの絆は強く、互いに信頼しきっている。


赤城 竜太郎
27歳。中々目が出ないバードの後釜として目されていたM・Mスポーツのイメージキャラクター候補。

自制心がなく、かなりいけすかないやつなので、こんなのを起用していたら、炎上間違いなしだったろうなw


乾 一嚇いぬい いっかく

登場時は一癖も二癖もある、風格のある強敵風であったが、ただの噛ませ犬だった(ノ∀`)
ほとんどコメディリリーフと言っても良い。登場巻の多さから言うと、準主役かもしれない。

このキャラも情緒不安定な感じでコロコロ性格が変わったような気がするw



一嚇のキャディ。
アメリカでのキャディ経験もあり、色々とダーティーなテクニックを持ち、一嚇と共にバードを苦しめようとする。(但し、バードは痛痒だに感じないけどもw)


山本 広美
自由奔放に見える亜希子の友人。亜希子に愛を説きがちw
過去に何かあったような感じではあるが、話の中では説明されていない。

連載が続いていたら、もう少し何かあったかもしれないが。


熊井 花子
丹奈の友達。
まあ、見た目の通りのキャラ。コメディリリーフ。『Dr.タイフーン』でも似たようなキャラが居たので、作者がこういう使い勝手の良いキャラを投入して話を展開させたりするのが好きなのかなと思った。

岡田
亜希子の学生時代の友人で精神科医。
バードの精神分析を亜希子から依頼される。
亜希子へ恋心を抱いている…

早見のぶ子
丹奈の母。
女手ひとつで丹奈を育てる。初登場時は床に臥せっていたが、別に病弱というわけではなさそう。
芯が強い、しっかりとした女性。

早見 正造

バードの父。
諸悪の権現。早見コンツェルンかなんかの会長で子供の頃のバードに常軌を逸した過酷な特訓や仕置を施し、彼の性格を大きく歪ませた。
途中までは回想シーンでしか出てこないが、最終巻で突然出てくる。打ち切りが決まったからか、駆け足すぎる感じだったw


ネタバレヲフクム
  • 亜希子の友人の精神科医は頭いかれてる連続強姦魔(ノ∀`)
    バイオレンスシーンが怖いわ(´・ω・`)
    『Dr.タイフーン』でも祐子の婚約者がおかしくなって犯罪者ムーブするが、作者はこういう感じで一見真面目そうなエリートが嫌いだったんだろうかw?
  • 本当にこういう展開を構想して描き始めていたのかどうかが気になるw 丹奈が全くゴルフの知識がなかったこととか、一嚇の二転三転する性格とか。
  • 丹奈の終盤での心境の変化もなんか変だったな。もしかしたら、もっと長期の連載中で徐々に変化させるつもりだったのが、打ち切りかなんかになって、無理くり入れてしまったから不自然な情緒不安定漫画っぽくなってしまったのであろうか?
  • のぶ子に申し出を断られ、切れる正造だけども、

    こんなことや、

    こんなことをしといて、

    何故激昂できるのか不思議w
  • でも最後、バードは父を許すんだな、これがw
  • 一嚇編も打ち切りが決まって、急に終えたんだろうか。一嚇の横暴かつ非道さ(正確には自分に対する扱いの酷さ?)に切れた、陳の超蹴りで試合のけりは着いたw

 


うーん、正直言って、あんまりおすすめできる漫画ではないかもしれない(ノ∀`)
エッチなシーンは3.5回くらいあったかなぁ…
あれも人気のテコ入れだったんかな?