ドッ硬連 松田一輝 全20巻
資産数兆円のスガタ財閥の御曹司である姿強平は、当主である高齢の父・剛三の命を受け、謎の学ランを身に着けて、私立東凱高校へと入学する。そこは関東高校幹部総連傘下にあり、東凱グループなる不良生徒達が暴力で支配する学校だった。入学初日から、その学ランのせいで強平は東凱グループからのリンチを受けることになる。
まあまあ楽しめたところもあったかな(・∀・)?
1985年くらいの作品なので、色々と昔の漫画ではあるw
ネット上では『北斗の拳』や『魁!!男塾』の影響を受けているのではないかという話があったが、それ以外にも『リングにかけろ』や『ブラック・エンジェルズ』からの影響もあるんじゃないかなと読んでて思ったw
作者の松田一輝は
絵を描くのが好きで、小学生の頃から漫画家志望であった。しかし漫画家になるのには時期があると思っていたため、高校卒業後は俳優の学校に通った後に、会社勤めをしていた。
そんな会社勤めをしていた時期に、『週刊少年ジャンプ』(集英社)の第五回手塚賞の入賞作品の中に高橋よしひろの作品があったのを見て、自分にも漫画を描けるという実感を持ち、漫画家の道に進むことを決意した。
とあるので、別段、誰かのアシスタントでもなかったみたいだけれど。
一巻の最初の方は少女漫画家が描いてるような感じだけれども、誰かに師事していたのだろうか?
全20巻で、話を分けるとすると、
1~8巻が「東凱高校編」
9~13巻(?)が「関東幹部連合編」 ※大合本で読んだので明確な巻数が不明。無麗免の話を後日談的に捉えるなら119話まで。
120話~142話(16巻)までが「呪教滅人団」編。
17巻~最終巻が「総長編」といった感じになる。
その話で人気がなかったのか、作者が飽きてしまったのかわからないが、ニ回くらい、急に話が展開したり、出したキャラを大して活用せずに始末してしまったりしているw
連載が長かった所為か、名称の変更というか、揺らぎもあったりした。
スガタ財閥 -> スガタグループ、スガタコンツェルン
関東高校幹部総連 -> 関東幹部連合
剣持 -> 室川 ※これは単純に作者が設定を忘れただけかw 別キャラじゃないはず。
スガタ財閥の御曹司。正義を愛する心優しい少年で喧嘩を一度もしたことがなかった。但し気功拳を習得していて、実は滅茶苦茶強いw 気功拳そのもの説明は乏しく、途中でいきなり「コスモ十気」なる奥義とかも出てくるw
スガタ財閥の令嬢。強平と同い年だが、叔父と姪の関係。強平をほのかに慕っている。基本的には優しいが、強平絡みで嫉妬もする。ピーチ姫のようによくさらわれる。一応読者サービス要員? 強平を追ってホワイト・プリンセス女学院から東凱高校へ転校する。
作者じゃなくてアシスタントや他の人が描いているのかと思うくらい、目が変わることがあるw
テコ入れだったのか、ミス東凱コンテストみたいなのが開始早々行われ、そこでレオタード姿などになっている。
スガタ財閥当主にして強平の父。強平に謎の学ランを渡し、東凱高校への入学を命ずる。実は結構クズ。
強平の気功拳の師匠。本編中で再会することはないが、時々、強平がピンチの時に心の声(?)として現れるw
その他の登場人物
東凱高校編
強平と兄弟の契りを交わす。基本的に不良漫画によく居るお調子者の虎の威を借るタイプのキャラだが、男気はある。情報通であり、狂言回しの役も担っている。作中では"東海の青鬼"と自称し、その通りに周りからは"あおおに"と呼ばれている。
東凱グループから抜ける際に片腕と両目を失った。剣道の達人。青鬼同様に強平をサポートする。強いは強いが、新しい敵キャラのかませポジションであることは否めない。
後ろの大きい方が岡倉淘汰。柔道の全国大会の準決勝まで行った実力がある。小さい方が佐野俊次。ボクシングのフェザー級では敵なしと評される。両名共に十文字に心酔して、付き従っている。
高峰との戦いで傷ついた強平の手当をしてくれたり、窮地を救ってくれる。謎の強キャラ感がある。
ニ年連続のミス東凱。平家の血を引く由緒ある貴族の家柄の娘で、各地に10のホテルを持つホウジョウチェーンのオーナーの娘。羽生魔奇人とも知り合い。成績優秀で生徒会の役員もしている。北条だから平氏筋ということか。
火事現場で取り残された子供を助けようと飛び込んで負傷した梓の入院先に毎日花を届けていた気弱そうな少年。
暴走族 無麗免のヘッド。上述の通り、後で出てきた時には"室川"と名乗っているw
腕っぷしは強いようだが、取り立てて何かがあるわけではない。行動パターンから言えば、ただの女好きと言える。
東凱グループの一年番。武道の達人。
東凱グループの主任幹部。通称"チェーンの錠次"。高峰の命を無視して、強平を夜の河原におびき出し、襲撃する。
東凱グループ内のスケバングループ(?)
ユウコという飛燕ゴマ使いが読者サービスの為か、コマで梓の制服を破く。蛇はオタミという名前らしい。1984年辺りに結成された、女子プロの極悪同盟がモデルかな? 全然関係ないが、大蛇を首に巻くキャラって元ネタはなんだろう? 『ブラック・エンジェルズ』や『傷追い人』でも見かけたような…プロレスラーとかで居たのだろうか?
東凱グループの準幹部。このグループの階級が良くわからないw
師団長の下に準幹部がいる感じなのか?
登場時の頭身がキャプテン翼並におかしいw
冷静沈着なキャラかと思ったらそうでもなかった。造形からしてそうだが、戦闘時に凄く車田正美感を覚えたw
再登場時はなんか雰囲気が変わっていたな。
東凱グループの準幹部。名前と登場シーンからして、なんとなくハーフなのかなと思ったが、特に生い立ち等に関しての言及はなかった。
初めは「いいヤツそう(・∀・)」と思ったが、「そうでもなかった(´・ω・`)」となり、最終的には「やっぱり、まあいいヤツかな(・∀・)」と評価が変わるキャラ。十文字達と同様に、戦闘においてはかませキャラっぽいポジションであったが、色んな場面でそれなり活躍するので、アルデバランさんよりはランクは上だと思いました(・∀・)(小並感)
ボクシングシーンの擬音表現がなんか『リングにかけろ』っぽかったような気がしないでもない。
ホッケーマスクの男と言うべきか?
強平をして"全身の毛が逆立ち、背筋が凍りつくような"妖気を発する。
なんやかんやで強い。
ネタバレ
動物の死体とその血で書いた文字で強平へ脅しをかけ続ける陰湿なヤツ(´・ω・`)
異常な身体能力と武器の鎌で強平を追い詰める。
ネタバレ
関東幹部連合編
関東幹部連合に背く高校を懲罰する阿弥陀仏高校の師団長。無双念珠拳を使う。相手の体の動きを封じる術を持つ。この他に慶霖・閻蒙というキャラが居たが、キャプチャが面倒くさくなってきたので省略( ゜σ・゚)ホジホジ
中華武漢高校の師団長。離れた位置を爆破する念波拳の使い手。肉弾戦ではまさにハート様w
"三猿孤蟹の法"(強平との関わりを保とうとする生徒を闇討ちし続けるだけw)で強平達を孤立させ、苦しめる。
K県の名門カルチュア学園から転校してきた。生徒達が襲われるのは強平一派が東凱に居るからだと周りを扇動し、強平達に学校から去ることを要求する。
黒羽隙高校の師団長。裏サンボの使い手で、脊柱圧搾卍固めという必殺技を持つ。
画像だけを見ると「指圧の心は母ごころ、おせば生命の泉湧く。」の浪越徳治郎かエドはるみとかその類かなと思ってしまう。
千億高校の師団長。関東幹部連合の上納式の時に登場。
その名の通り、占いを得意とし、強平が将来、日本を治める大人物になるかもしれないと、集まっていた他校の師団長達に告げる。
体型的に清斗と似ているが別人。終始、強平のサポートに努めた(´・ω・`)
関東幹部連合幹部長。鼻が長い、というか変(・∀・) 梓の華道の師匠となる。フェンシングが得意。紳士な優男に見えて、それなりにえげつない感じ。
そして兎にも角にも鼻が変(・∀・)ニドイイマスガ
関東幹部連合編の後で、無麗免の女と揉めてさらわれる。救出後、特にストーリーに関わってくることはなかったw
関東幹部連合編の終盤で出てくるが、ほぼほぼ活躍することもなく消えていくw
錦織陣くらいかな、一応の活躍を見せるのは…
呪教滅人団編
外国人学校のドクトリン・ハイスクール所属。無覇滅人の部下。バシュラド以外は雑魚だった(・∀・)
ホラーの神を信じる呪教滅人団の長。身長3メートル。今だと色々と問題になりそうなネーミングであるw
総長編
氷堂魁の腹心の部下。顔が長いのが竜騎、パンチパーマが虎騎。共に濛気功拳の使い手。
公方省燕から気功拳を学ぶも、増長し破門される。独自に発展させた濛気功拳の使い手。気功拳の奥義「コスモ十気」の最後の秘拳"太陽の気"を習得するために、公方省燕やその継承者であろう師範達を襲う。
ネタバレ
千億高校所属で八卦見の部下。見てわかる通り、テレパス能力を持つ女の子。
見てわかる通り由比京介の双子の弟。通貫超骨法の使い手。鼻がへ(ry
総評としては…
昔の漫画によくあった行き当たりばったりなところを、この漫画でも感じたw
勝手にそう感じてしまっただけなので、実際のところはわからないが、色んな漫画の影響を受けているようにも感じた。
あんまり財閥設定も学ラン絡みの話も広がりを見せるものではなかったな。
最後は…まあ、あれはあれでいいんじゃないでしょうかねぇ…w
意外と殺す時はあっさりとキャラを殺してたイメージがある。
まあ、それほど重要でもないキャラだったからってのもあるんだろうけれども。
もしかして『魁!!男塾』に対するアンチテーゼなのだろうかw?
「コスモ十気」とかは唐突に思えたw
まあ気功拳自体、大した説明もなく奥義みたいなのを出しまくってたからいいかw
改めて考えてみると、色々とトンデモ展開だったなw
この漫画のことなのかわからないけれども、アシスタントを務めていた『マップス』の長谷川祐一のインタビューで、
僕の師匠は松田一輝先生です。硬派な漫画を描く人ですが、人柄はおおらかで、違うジャンルだからといって排除せず、僕がSF好きなら、作品の中で生かせる方法を考えるような人でした。硬派漫画の中に超能力者の敵を出して、「お前こういう背景は得意だろう」という具合に、僕に手伝わせてくれたのです。大切なのは「面白い」こと
とあったから、そんな感じでストーリーを作っていたのかな?
まあなんだかんだいってそれなりに楽しめたわ(・∀・)
途中で疲れてしまい、なんだか手抜きな感じになってしまった…(ヽ'ω`)
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