感じさせてBABY / 大島岳詩 全8巻

都立原宿高校に通う、ヤリたい盛りのスケベ少年・加藤和友が、高IQ理系女教師・原真知が研究開発した薬品「EZ-P2」を飲んでしまったことから始まる、ドタバタHコメディ

1986年から1990年くらいまで『ヤングマガジン』で連載していた作品。まあ、エロコメディ漫画ですわ(・∀・)
ぼちぼち面白かったかな。

4巻の途中くらいまでは高校メインの話だったが、それ以降は「ストロボ人間&ベガーパンツ」、「集気の儀」、「神の目」といった違う舞台(?)へと話が展開していく。確認したわけではないので断言できないが、PROLOGUEは読み切りだったのかなと思った。

特に物語に明確な節目というものはないが、便宜上、「都立原宿高校」「集気の儀」「神の目」の三編とし、それぞれの登場人物を分けた。


都立原宿高校 編
原 真知
高IQとナイスバディを併せ持つ主人公。教育実習生として都立原宿高校に来た際に、自らのDNAを利用して作った「EZ-P2」を和友に飲まれてしまい、騒動に巻き込まれる。大学卒業後、米国の研究所へ行く予定だったが、高校からの強い要請により、自分用の研究所を作ってもらうことを条件に教員となる。

一応真面目で清楚系だが、人並みの性欲や惚れっぽさを持つ女性。


加藤和友
女好きのスーパースケベボーイ。精子量が普通の人間の十倍あるらしいw
エッチのためなら何でもする。こちらも主人公格ではあるが、ただの狂言回しのような気がしないでもないw
「EZ-P2」の副作用で真知そっくりになってしまったり、女性化してしまったりする。


洋子
和友のガールフレンド。清里のペンションで和友が初体験を果たそうとしたが、乱暴だったために拒絶した。色々と酷い目(?)に遭ってしまうキャラ。舞台が変わってしまった為か、5巻以降では出てこなくなった。

雄二
和友の友達。モテモテのナンパ男。洋子同様、5巻以降では出てこなくなった。

森 健児
体育教師。真知に惚れていて隙あらば何かしようと仕掛けてくる。覗きとかもしてる、ただの性犯罪者と言えなくもない。

マリリン・ベガ
米国のある製薬会社から派遣された産業スパイM-78。都立原宿高校に留学生に化けて潜入した。スパイの割に感情的になりがち。3巻のスキー場の事件以降、アメリカに帰ったとして出てこなくなった。

蘭・Micky・スー
中国系アメリカ人。マリリンと同じ組織の産業スパイC-101。校医として潜入。組織工作員秘密養成所の月の裏ダーク・サイド・オブ・ザ・ムーンでマリリンと一緒だった。冷酷。マリリン同様に3巻で退場する。

岡田 光一
スキーの課外授業で訪れたスキー場のインストラクター。ハーバード出で東大の学院生。イケメンで良い人だったのだが…

森野ゆかり
アイドル志望の転校生。惚れ薬のせいで和友に惚れてしまう。痴女のような振る舞いで和友に行為を迫る。4巻の1エピソードでのみの登場。

集気の儀 編
小泉晴子
真知のかつての学友で、EZ-P2の共同研究者。EZ-P2の危険性を除去する為に真知が呼び寄せた。かなりのマッドサイエンティスト気質。4巻で登場し、「ベガーパンツ」のところで微妙に原宿高校のメンツとも絡むが、「集気の儀」の方でも出続けるので、こちらに分類した。7巻の中盤で退場する。

池亀好男博士
5巻 精力剤の世界的権威で"スッポン大名"の異名をとる。かつて真知がEZ-P2の製法の鍵となる知識を教わった。絶倫。ある目的の為に真知を利用しようとする。

果夜子
池亀好男の孫娘。100万人に一人いるかどうかの素晴らしい素質を持つ。生まれて一度も屋敷の外へ出たことがない。洋子の代替のような気がしないでもないw

ハッピー前田
自称・映像の吟遊詩人。色々とわけわからないアマチュアみたいな監督。温泉で出会った真知を主人公に映画を撮ろうとする。6巻で登場。ラッキー池田がモデルだろうか。

吾作
イケメンのマタギ。巨根だが真面目で純情。7巻で登場。岡田光一の焼き直しのような気がしないでもないw

神の目 編
ルビー
ブラジルで和友の荷物をひったくろうとした。真知とともに金鉱採掘の組織にさらわれる。7巻で登場。この子も洋子の代替のような気がするw

中園研二
植物学者 食虫植物ヘラフォンフェラの群生地を探している。その費用を地元の権力者に借りたが、探検に失敗して返せず、借金取りに追われている。

フロッグ・メン
 マフィアに雇われたヘビ使い。中園を脅して神の目のダイヤを持ち帰らせるように命じられる。

ネタバレ
Vと名乗る謎の怪人。意識高い系ラスボス。化石燃料や核エネルギーの代替クリーンエネルギーとして"エクスタシーエネルギー"に着目、其の為に真知が完成させた「EZ-P2」の製法を狙い続けた。

正直のところ、最後の話(神の目編)の展開は(´・ω・`)?って感じだったような気がする。打ち切りみたいな感じだったのだろうか?


後半はなんだかなって感じの部分が多々あったけれども、それなりには楽しめたので、まあ絵柄が好きそうなら読んでみたらという感じで(・∀・)