カテゴリー: 日野日出志

無料配信漫画等々をいろいろ読んだ(・∀・)-83 日野日出志系③

雷鳴轟く夜、生まれ落ちた双子のうち怪物のごとく奇怪な片方の赤ん坊は、ゴミ捨て場の一角に死んだまま捨てられた。しかし、怨念の鬼火が再びその女児に命を与え、復活させる。そこからおぞましくも悲しいその子の運命の物語が始まった。
あまりにも残酷で怪奇溢れる仕打ちの中に人間の存在を問い直す、「蔵六の奇病」にも通ずる隠れた名作。ラストは涙なしでは読めない。1985年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!

呪われた赤ん坊が…(地獄少女)(ひばり書房、1981年7月16日)

呪われた赤ん坊が…
生まれた時から牙のような歯が生えたいた悪魔のように醜い赤ん坊は、彼女を恐れた実の父に捨てられた。ゴミ捨て場で死んだ赤ん坊は、そこで鬼火の塊から謎の光を受けた赤ん坊は命を吹き返し、町に出て人を襲い出す。

ただ、ただ可哀想(´・ω・`)

日野日出志作品のいつものパティーンな終わり方。

 


腐乱犬酒多飲(ふらんけんしゅたいん)博士によって海から引き上げられ生命を得たモンスターは生みの親の博士の命を奪い、一人街に出る。そこから恐怖のストーリーが始まる。街を破壊し、人々を恐怖に陥れながらさまようモンスター。その運命は!
表題の他、「ゆん手」「鶴が翔んだ日」「山鬼ごんごろ」などのユニークな佳作を収録。1980年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!

恐怖のモンスター(怪物の子守唄 恐怖のモンスター)(ひばり書房、1983年7月6日)

恐怖のモンスター
腐乱犬酒多飲博士によって拾われた、どろどろに腐った深海魚の肉塊は、稲妻を受け、超新細胞へと変化した。腐乱犬酒多飲博士はそれを使って人造人間を作り出した。

いつものパティーンでいつもの終わり方です、はい(・∀・)

 

ゆん手(で):
ふしぎなふしぎな左手のお話。
 

どっちつかずのパティーンの曖昧オチ。

 

鶴が翔んだ日:
雪国に住む、難病で寝たきりの鶴好き少女の物語。

"感動の叙情ファンタジー 降りしきる雪の中で少女は鶴になった!!"という煽り文句。

なんで鶴たち死んでしまったん(´・ω・`)?

 

山鬼ごんごろ:
下界に降りた山鬼ごんごろの哀しい物語。

オチは分かっていたけれど…・゚・(つД`)・゚・ゴンゴロ

 


これは血の匂いとその美に魅入られて地獄に落ちたある無名絵師の狂気と戦慄に満ちた恐るべき告白の物語である。(冒頭の言葉)
作者自身を投影した絵師の独白で綴られる本作は、筆舌に耐え難い残酷な表現で埋めつくされ、まさに日野日出志の「狂気」が見事に圧縮された怪作である。ここでは作者の死、苦、血、狂、女全ての表現において、アートとしての完成形を見ることができる。
(中略)必読の一作!
1982年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。オリジナル表紙でコレクションしよう!

これもなんでネタバレしてんだろ(´・ω・`)

地獄変(ひばり書房、1984年10月16日)
"血の匂いとその美に魅入られて地獄に落ちたある無名絵師の恐怖と戦慄に満ちた恐るべき告白の物語"

『地獄の子守唄』に似た感じの独白系物。
あれほどではないけども、子供は怖がるかもしれないw


まだらの卵(ひばり書房、1985年1月6日)

ウロコのない魚:
工場の悪臭近くの漁港に住む、魚屋の息子・しげ男は、暑い夏、毎晩、恐ろしい夢をみていたが、どうしてもその内容を思い出すことができずにいた。

暑いとねぇ…(・∀・)ヒヒヒ

 

セミの森:
慎一とその姉は毎年、親の別荘でプールとテニスをして日々を過ごしていた。今年も同じように。ただ今までと違うことが一つだけあった。今年の夏は異様にセミが多かったのだ…

ふーん…( ゜σ・゚)ホジホジですね。

 

マネキンの部屋:
大都会のビルの谷間にある、薄汚れた小さなマネキン工房。そこには少年がマネキン作りの名人の父と共に暮らしていた。
ある日、少年は父が入ることを嫌がって居た部屋にあったマネキン人形を倒してしまう。

ふー(ry
まあ黒猫の木彫りの話をちょっと思い出すところはあったかな。

 

地獄へのエレベーター:
マンモス団地の最上階に住む野球少年・森本重光は、今日の試合に遅れないよう、急いで朝食をかきこんでいた。応援に行きたい妹と来てほしくないは些細な口喧嘩をしてしまう…

途中に出てきた連中はなんなんだよ感あるw

最後のページでフルネームって珍しいかも。

 

がま:
仲の良い兄弟が学校の帰り道、大きながまがえると出会う。大きいがまがえるが急に足に飛びついた為に驚いた兄ががまがえるを木の枝で殺してしまう。がまがえるは死んだが、兄の頬にはがまがえるの返り血が飛んでいた…

ふーん…いや、ないやろ(・∀・) まあ他の短編にも同じツッコミになるわけだけどもw

 

ともだち:
幼い頃から仲の良かったマコトとサチコ。ある日のこと、サチコの顔におできができた。そのおできは治らず、段々とサチコの顔を侵食していった…

つーか、元のおできは何よ(・∀・)?

 

おかしな宿:
男女一人ずつ持つ夫婦が民宿のチラシを見て、旅行に行くが…

なんぞこれw
特に何もなくスプラッタしたかっただけかw

 

まだらの卵:
公害の酷い工場地帯で育った少年は学校から帰ると、ペットのポチと共にドブ川で遊ぶのが常だった。ある日、川で見つけたまだらの卵を家に持ち帰る。

これ、母親とか祖父の設定はなんだったんだw

日野日出志作品に多い気がするんだけども、公害風刺のテーマとかあんのかね(´・ω・`)?

無料配信漫画等々をいろいろ読んだ(・∀・)-82 日野日出志系②

日野日出志の代表作とも言える「蔵六の奇病」。体中が吹き出物だらけになる不思議な奇病にかかり、住んでいる村から追い出されてしまった主人公の蔵六。森の外れに隔離された蔵六は、自らの体から吹き出る7色の膿を使って絵を描き始める。果たして蔵六の描く絵とは?そして読者を待ち受ける壮絶なストーリーとは?39ページの作品を1年かけて何度も描き直し、納得のいったところで再デビューを果たした最高傑作。

蔵六の奇病(ひばり書房、1976年7月15日)
死期のせまった動物があつまるふしぎな沼の近くに住む蔵六という百姓が奇病にかかる。

まあ話はしっかりとした感じですけど、いつものパティーンですわ…( ゜σ・゚)ホジホジ
って程度に単純に読み流していたが、どうも作者自身にとって最高傑作らしい。

16年前の5ちゃんのスレのレスで

912 :愛蔵版名無しさん:2006/06/11(日) 22:53:02 ID:???
蔵六って亀の別名でしょ

913 :目が飛び出る:2006/06/11(日) 23:17:08 ID:T7zAGqIa
↑そういえば千葉に蔵六餅とかいう亀の形した最中があるな。
するとあれは印旛沼か?
村田蔵六も無関係じゃないのか?
2ちゃんねるでこんなに高尚な話をしていいのか?
日野日出志について語るスレ

というのがあって、ググってみて、蔵六が亀の別名と初めて知ったわ(・∀・)

無理のある解釈ではあるだろうけれども、才能はあるが周りにいる一般の人々には認められず、創作に心を奪われ普通の労働につこうともせず、胡散臭い、或いは鼻につく言葉のみを吐き続けた芸術家が次第に社会から孤立し、最後には憎まれて放逐されてしまう話のように考えられないこともないなぁと思ったり。そしてその芸術家とは他ならぬ日野日出志自身を指しているとか。

日野日出志作品のパターンの一つに、ある日、奇病にかかったり、謎の変異に襲われて人外の存在になったものが、最後、社会での居場所の無さ、人間からの攻撃によって海や闇に帰るというか消えていくというのがあるけれども、案外、同じように上のような捉え方もできなくもないかなぁ… 表層的にはただの醜悪な絵の、残忍なお話だけども(・∀・)

そういや、"七色"も好きだよね、日野日出志って(・∀・)

※別のことを調べようとして、インタビューをぐぐっていたら、なんかあった。
全部は読んでないけども、色々と興味深い。他の部分はともかく"蔵六=日野日出志"というのは当たりらしい。

猫蔵による日野日出志氏へのインタビュー
猫蔵による日野日出志氏へのインタビュー(2)

蔵六に関するやり取り
  • 猫蔵 『蔵六』に関する質問なんですが、作品中、モノローグ部分の声の主は、いったい誰として、先生は意識されたんでしょうか。僕の場合、主人公・蔵六を、過去の自分になぞらえて読んだのですが、その際、モノローグの部分は、過去の自分を見つめている、現在の自分の、内心の声のようにも思えたんですが。
  • 日野 蔵六とは、僕なんですよ。だけど、蔵六という名前で、あの時代の民話風にやっている限りにおいては、日野日出志ではない。でも、間違いなく自分の分身。自分の心象風景を描いた作品なんです。当然、「私は」という一人称にはなれない。蔵六は、当然、言葉をしゃべれないから、彼が言っているわけでもない。余りにも言葉をしゃべらないので、蔵六の心を、誰かが説明してあげるしかなかった。絵を描きたいんだよ、色を使いたいんだよ、って。
  • 猫蔵 その不思議な語り手が、効果として、厚みをもたせたと思うんです。
  • 日野 読み手が、どう受け取るかだよね。『蔵六』のラストシーンについて、蔵六が化け物になって、村人に復讐すべきだった、という意見があるけど、僕は違う。それをやってしまったら、蔵六は創作者ではなくなってしまうから。彼は、そういうエネルギーは一切ないんです。社会を恨むとかね。ただひたすら絵を描きたい。それだけを、僕は表現したかった。亀に変身するというのは、そういう蔵六の想いに対する、せめてもの神の救い。死にゆく蔵六の、創作への想いを、七色の亀というかたちに変えさせてくれた。そして、蔵六は眠り沼に入り、永遠の安らぎをえる。僕はそうしたかったね。今の自分が、『蔵六』を描いたらどうなるんだろ?ふっ、とそういう誘惑に駆られることはあるね。ただ、描いた当時の、自分の心象風景が、いまあるかと聞かれれば、全然ないね。あれは、自分がプロ漫画家として生きるかどうか、っていう瀬戸際の時だから。自分の過去をなぞってもしょうがない。技術的には今のほうが上をいっているだろうけど。亀になるって発想、『蔵六の奇病』ってタイトルにヒントがあるの。蔵六って、古語で亀のことなんだ。両手、両足、首、しっぽが、甲羅の中に納まるっていう意味らしい。実は、蔵六が亀に変身するアイディア、最初はなかったの。最初に名前ありきなの。白土三平の『忍者武芸帖』のなかに、蔵六って忍者がでてくるの。危機が近づくと、手足をひっこめたりする。蔵六っていう、言葉の響きが好きでね。亀だという意味は知らなかった。そのとき考えていた作品のアイディアとして、温めておいた。そして、先に、『蔵六の奇病』っていうタイトルをつけた。その後、なんとなく気になって、辞書調べたら、載ってるのよ(笑)そこからね、亀に変身というアイディアが生まれたの。それまでは、ラストも決まっていなかったし。いくつかの偶然が重なって。

 

白い世界: 『地獄の子守唄』収録。

百貫目:
野盗に父母を殺された十人兄弟が自らも野盗となり、飢えに苦しみながらも生き抜く物語。

うーん、これは珍しいオチかもしれないw
良い話とは思わないけど良い話エンド…?

さすがに子沢山すぎましたね(´・ω・`)

 

山鬼ごんごろ:『恐怖のモンスター』収録。

 

かわいい少女:
いい写真を撮ろうと山深い小さな村に訪れた写真家が一晩の宿を求めて入る。家に居たのは猫と小さな女の子。親が帰るまでと彼女が語った伝説とは…

これ、前に買ったやつに収録されてた話だな…
まあ嫌いではないw

安心して読んで欲しい(・∀・)

 

おーいナマズくん:
町の小学校に転校した鯰太郎は心身共に弱い少年で、毎日のように悪ガキ達にいじめられていた。そんなある日、ナマズの神様が棲むというナマズ沼に訪れて、心身共に強くなるように願う。

まあいい話っちゃいい話w
これも別のやつに収録されてた話。

ナマズだけにじしんがつく展開(・∀・)

 

人魚:
鯉好きの城主の命を受けて、人魚を捕らえに行った陣内という侍の話。

この陣内って他の漫画にも出てきた九鬼陣内かな。まあ別キャラ扱いなんだろうけど。
これも別のやつに収録されてた話。

正直最後は、わっけ、わっからん(・∀・)♬

 


私の名は日野日出志。怪奇と恐怖にとりつかれたまんが家である、、、から始まる作者の告白的作品。自伝とも夢想とも言える形式の中で怪奇と猟奇が集約された傑作。(中略)
その他「蝶の家」「七色の毒蜘蛛」「白い世界」「博士の地下室」「どろ人形」などの傑作揃いの1冊。1971年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!

地獄の子守唄(ひばり書房、1977年6月30日)
 
amazonの説明文、めっちゃネタバレしてるんだけど、どんな馬鹿が書いたんだろうか(´・ω・`) この手の漫画再販をやっている会社の外注とかなんだろうか…?
 

蝶の家:
蝶が大好きな少年・一男は、船長である父が海外から持ち帰る蝶のお土産をいつも心待ちにしていた。

本当かどうか知らないけど、5chのスレでなんか日野日出志は母親との確執(母親への憎悪(?))みたいなのがあったとかどうとか書いてあったような気がするんだけど、作品の多くで、なんか母親への愛着と憎悪みたいなのを感じたりする気がする。これもそのパティーンかな?
※尚、“幻の作家”日野日出志氏 恐ろしい作品世界描くその素顔とはという記事では

取材では、ここ20年画業をセーブしていた理由も聞いた。さまざまな思いが絡み合ってのことだったが、印象的なのはホラー漫画を描く苦悩。最愛の母ら親族の死が続き「描くことに疲れていた」という。「母親は漫画の中で死なせていますしね」と、代表作の1つ「地獄の子守唄」で描いたフィクションが心に引っ掛かっているようでもあった。

ともあるのでどうなんだろうか。何はともあれ、日野日出志自体の実際はともかく、作品内で母へ強い思慕を抱いたり、愛に飢えているキャラは男女問わず多い。

なんかまぁ、いつものパティーンですわ…

 

七色の毒蜘蛛:
最近、背中がチクチクと痛む漫画家が自分や家族についての記憶の糸を手繰る…

蜘蛛は何を表してるんだろうか、そのものを囚えて離さない悲しみや憎しみやトラウマなんじゃろうか(´・ω・`)

 

 

博士の地下室:
美しい動物の新種を作る研究に没頭する博士と出産を控えた美しい妻の話。

主役でも脇役でも色んな動物を飼うのは醜い男が多いな。

 

泥人形:
さまざまな公害によって障害を負った少年少女達は工場に囲まれた空き地で泥人形を作り、自らの怒りをぶつける…

"怨念の漫画家が現代の悪を告発する!"という煽り文句があるように、やはり日野日出志作品の根底に公害風刺の感じもあったのかな? それともただ単に当時の風潮に乗っかっただけなんだろうか?

ちなみにこの作品はほぼ同じ内容の『どろ人形』のリメイクらしい。

 

地獄の子守唄:
日野日出志本人が自分の過去を語る…

これは子供の頃に読んでいたら、怖くて、結構なトラウマになってたかもしれないw
語ってる過去が本当かどうか知らないけど、色々な漫画に散りばめられているパーツは実は実体験に基づくものなんか(´・ω・`)?

ネタバレを含んでしまうが、

伝説の怪奇漫画家が歩んできた退屈しない人生

「両親を『最悪の人間だ』と描写したうえで、惨殺してますからね。

『お前はなんてこと描くんだい!! わたしが満州から苦労して連れて帰って来たのは、こんな漫画を描かせるためじゃないよ!!』っておふくろに怒られました。親戚一同にも散々文句を言われましたね。

のインタビューで、この作品の公開当時の話が読めるw

現代だとこれを無理矢理子供に読ませたら、虐待扱いされそうな気がするw

 


友達ふたりと田舎のおじいちゃんのところへ遊びに行った秀一は、帰りの列車で奇妙な体験をする。トンネルに入ると突然電灯が消え、真っ暗になった中でものすごい騒音がしたのだ。トンネルを抜けると座席に黒い羽が落ちていて、周りの乗客がまるでゾンビのように恐ろしい顔になっていた。
帰宅すると、出迎えた両親の様子がおかしく、奇怪な出来事が秀一を襲い始めるのだった。しかし、それは恐ろしいドラマの序章でしかなった。
表題の「恐怖列車」を始め、思わずのけぞる展開で描く短編の数々。1976年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!

恐怖列車(地獄から来た恐怖列車)(ひばり書房、1985年7月16日)

恐怖列車
友達のユキちゃんとブーちゃんと共に田舎のおじいちゃんの家に行った秀一は、帰途の列車で謎の怪異と遭遇する。

なんか楳図かずお漫画風な印象ある(´・ω・`)

 

竹藪地獄怨絵草紙:
飢饉に苦しんでいた上州のある村の者は通りがかった旅人を襲って、金品や食料を奪って食いつないでいた。ある日、江戸から越後へ向かって絵師の一家を襲い、夫と子は殺したが、手籠にされて気が狂った妻はそのまま放置した。狂った妻は夫と子供の死体をひきずり、竹藪の奥へと消えていった…

村人達が糞すぎるだろヽ(`Д´)ノ ホロビロ

 

狂人時代:
ギャグ漫画(?)

うーん、なんとも言えないw

 

奇病時代:
これも『狂人時代』と同じテンションのギャグ漫画(?)
なんだろう、糞みたいな作品が金になり…みたいな風刺が込められているのだろうか?

 

或る剣豪の最期:
剣を通して己を高めたいと望む室戸一平は、山中で隠遁してた九鬼陣内を偶然見つけ、立ち会いを願う。

ふーん…( ゜σ・゚)ホジホジといった感じ。

無料配信漫画等々をいろいろ読んだ(・∀・)-81 日野日出志系①

太陽伝 (ひばり書房、1976年6月25日)

残酷でグロテスクな恐怖マンガの作家として有名な日野日出志。
しかし、そうではない作品も存在する。
それが、この「太陽伝」である。
額に十字の星をもったボボが仲間たちと共に
理想の国づくりの為の壮大な旅と冒険を描いた物語。

日野日出志の本領は、見た人が嫌悪感を抱くような醜い気持ち悪い絵やスプラッタな恐怖展開ではなく、微かに含まれた"ブンガク"の香りなのだと思っているのだが、これはホラー物でもないし、"ブンガク"の香りもしない、結構アレな漫画(ノ∀`)

でも謎の人の存在とか面白くなくもない部分もあったので、もっと続いていたら、確変あったのかなぁ…? それともやっぱり、ただの不良漫画の改変みたいな感じのまま、終わっていたかw

拳で語り合ってる場合か(・∀・)

 


怪奇作家梅木は、妊娠中の妻にトカゲの赤ちゃんが生まれたらすごいと冗談を言って、困らせていた。しかしそれは現実のものとなり、トカゲの赤ちゃんが生まれてしまう。恐れおののいた梅木は,始末しようするが、妻はなんと育てると言い張った。そこから不幸で奇怪な物語が始まる。
表題のほか名作「赤い花」「水の中」も収録した、傑作作品集。1975年初版時の表紙を可能な限り再現した記念版です。初版本の表紙でコレクションしよう!

胎児異変わたしの赤ちゃん(ひばり書房、1975年7月15日)
これ、amazonのレビューにも書いてあるけど、『水の中』は収録されてないよね(´・ω・`)?

胎児異変わたしの赤ちゃん
グロテスクなトカゲの赤ちゃんが生まれてしまった夫婦の地獄の日々を描く。
夫の方は『ドグラ・マグラ』を読んでるけど、こういう進化がうんぬんという話が載ってるんかね?

うーん、じゃあ、ハッピーエンドってことでいいのかな(´・ω・`)?

 

赤い花
美しい花を咲かせる、東京の郊外にある美花園という花作りの家の話。
まあよくあるような話ですわ(・∀・)

うーん、まあ、おっぱいは出てきたよ(・∀・)

 

まりつき少女:
今では幽霊村と呼ばれる廃村に住んでいた、まりつき童女のまりを拾った少女の話。

ダムで沈むとかってなんだったんだろうね(´・ω・`)
特に意味なかったんか。

どうでもいいけど、表紙の"鬼才日野日出志が描く詩情あふれる怪奇ドラマ!!"っていう煽りはどうだろうかかと思ったw

 

元日の朝:
元日の朝、誰もいなくなった町に一人取り残された少年の話。

後の『恐怖! 四次元の町』の元ネタになったんかな?

竜魔の風魔死鏡剣を食らったのかと思ったわ(´・ω・`)

 

おかしなおかしなプロダクション:
漫画家・血野血出死の漫画プロダクションに原稿を取りに来た編集者の話。

これって赤塚不二夫の『天才バカボン』とか古谷三敏の『ダメおやじ』っぽいな。

既視感を拭えない…

 

水色の部屋:
堕胎した、貧乏な若い夫婦の話。

なんか胎児ネタ多いなぁ、日野日出志作品は。

どうしようもないダメンズですね(´・ω・`)

 


主人公の名は日の本三平。「何をやらしてもだめな子供だった」と言われ、クラスメートからは嫌われ、いじめられ、家族からも冷ややかな眼で見られているが、全ての生き物を愛する心優しい少年。
ところが春休みに入る前日、突然吐き気に襲われた三平少年は自分のゲロの中に真っ赤なイモ虫のようなものを発見します。それを指でつまみ上げたところ、指をトゲで刺されてしまうのです。翌日から三平少年の全身が腐って溶けはじめて…。怪奇と叙情的な世界を独特のタッチで表現する、ホラー漫画家の重鎮日野日出志が描く「毒虫小僧」。

毒虫小僧(怪奇! 毒虫小僧)(ひばり書房、1975年7月15日)
病弱で何をやらせても駄目な少年・日の本三平はある日、自分の吐瀉物の中にいた赤虫に刺され、奇病に襲われる。

日野日出志作品や他のホラー作品同様に、理不尽とも言える展開が三平少年を襲うw
虫や動物を隠れて飼ってたこと自体もあんまりストーリーに関係していないw
元の家族達が酷いので、なんだか可哀想な終わり方である… 日野日出志作品に多い〆方ではあるけれど。

ずっと隠れていれば良かったのに…(´・ω・`)

 

はつかねずみ:
ある町に越して来た少年はいつも寄っていた小さなうすよごれたペット屋ではつかねずみをもらう。彼は個人タクシー運転手の父と妊娠中の母と妹と四人暮らしの新居で、そのはつかねずみを飼い始めるが…

その展開にはならんやろ(・∀・)と言いたくなる部分がないわけでもないw

最初に出てきたペット屋も特に意味はなかったんだなw

無料配信漫画等々をいろいろ読んだ(・∀・)-73

1日外出録ハンチョウ(1) 上原求/新井和也/福本伸行/萩原天晴

地の獄…! 底の底…! 帝愛地下労働施設…! 劣悪な環境である地下にいながら「1日外出券」を使い、地上で贅の限りを尽くす男がいた…! その名は大槻…! E班・班長にして、1日を楽しみ尽くす匠…! 飲んで食って大満喫…! のたり楽しむ大槻を描く、飯テロ・スピンオフ第1巻‥!

トネガワ同様に本編の『カイジ』では嫌なキャラだった大槻太郎が主人公だけど、このパロディ作品は面白いw

厳しいグルなび採点とかKPUとかジワジワ来るw
商売敵として台頭しつつある小田切に対して大槻が何か企んで動き出すところで1巻は終わってしまうので続きが気になるw

『中間管理録トネガワ』は全10巻で終了してるようだが、この作品は現在11巻まで出てる模様。まだまだ巻数は増えそうw 

最終回、大槻は借金を返済して地上の生活に戻るのだろうかw?


悪魔が町にやって来る 恐怖!!ブタの町 日野日出志

不気味な赤い満月の夜。
町は赤く染まった。
黒装束の馬に乗った男たちが、僕や家族、そして町中の人々を次々に
連れ去っていく。
どこへ、そして何のために!?
そして、僕らの町は忌まわしいブタの町になった。
怖さ際立つ一人称ホラーの世界。

11円で購入。
子供の頃に読んで恐怖した作品((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
でも今読み直してみるとわっけわっからん(・∀・)

豚にして働かせてるところをみると人間社会を揶揄した感じなんかねぇ?
一般的な社会人になって働くということに対するアンチテーゼ的何か?
でもどう考えても「何故けん一が…?」という疑問が解けないわw

ちょっとぐぐってみたら…工エエェェ(´д`)ェェエエ工

 「まんだらけZENBU創刊号」(1998年12月20日発行)に、日野日出志先生へのインタビュー記事がありまして、漫画家の谷口亜夢先生がこのマンガのラストがどういう意味なのか質問しております。
 それに対する日野先生の答えは「あれは私もよくわかりません」(p81)とのこと。
 続けて、「悪夢」だと考えればいいとか述べておりますが、ごまかしている印象が拭えないな~。
日野日出志「悪魔が町にやってくる 恐怖!!ブタの町」(1985年10月16日発行/青72)

オチが訳わからんことが尚更に子供心に恐怖を植え付けたんかもねぇ…


CLAYMORE 八木教広

古より人が「妖魔」に喰われる存在であったこの世界。人は長く妖魔に対抗する手段を持てずにいた…。だが背に大剣を背負い、妖魔と戦い続ける一人の戦士が現れ…。「クレイモア」と呼ばれる少女の戦いが始まる!!

ゼブラックで最後まで読んだ。全27巻分。結構な長さであった…(ヽ'ω`)

少年漫画の宿命とも言える「なん…だと……( ;・´ω・`)ゴクリッ」展開の繰り返しやキャラクターの判別が難しいところが若干きつかった。

まあ後者のキャラクターの判別が難しかったのは俺氏の顔判別能力の低さと一日最大2.5話分(チケット+CMx3+30pt)と小刻みにしか読めないが為に顔と名前を覚えきれなかったのが一因かも(ノ∀`)

でもなんかこの作者の漫画は白っぽい感じで何かキャラとして覚えにくかったな…
ってよくよく考えてみると、クレイモアの少女達は白い肌と白髪かそれに近い感じになるって言う設定があったな、そういえば。だから漫画が白っぽい感じがしたんだなw

内容に関しては上記の冗長さは否めない部分はあったが悪くはなかったし、特にその結末は文句のつけようがない出来であった(・∀・)

週刊少年ジャンプならあの後も無理に連載を続行させたかもしれないけども、あの終わり方でちょうど良かったような気がする(・∀・)

イースレイとリフルが何となく好きだったわ…
クラリスはなんか他人とは思えないわ…(´・ω・`)

戦士黎明編とかいう8ページの前日譚があるが単行本未収録らしい。
ぐぐって普通に0話としてあったから読んでみたけど、まああくまでも番外編といった感じだったな……

って、俺が見たサイト、違法サイトじゃねぇか( ;・´ω・`)ゴクリッ?
余りにも堂々とした感じだったから、マイナーな電子書籍サービスかと思っちゃったけど…

作者の八木教広は『エンジェル伝説』でデビューして、この作品が二作目なのか Σ(゚∀゚;)
『エンジェル伝説』って心優しい怖い顔の人が主人公のギャグ漫画だったっけか。全然方向性が違うなw

余り詳細に書くとネタバレになってしまうのでこの辺でやめておくが、ダーク・ファンタジーとしては中々良いんじゃないかなと思った。過去にアニメ化もされてるらしい。

まあ何はともあれ、
( `・ω・)o彡゜テ・レ・サ!テ・レ・サ!


もいちどワンスモア 矢野 健太郎

いい仲になってきてそろそろベッドインになりそうだったまなみにふられた仁悟郎。二日酔いで目覚めると隣には見知らぬ裸の女が眠っていた。なにがあったか思い出すことができない仁悟郎は、知らない女と肉体関係をもった結果、自分がAIDSにかかったのではとあせり始める。そこから始まるゆきずりの女とのちょっと大人なラブコメ漫画『もいちどワンスモア』とさまざまな男女の恋愛にまつわる悩みがコミカルにリレーされる『恋愛不全症候群』の2つの作品を収録。矢野健太郎の大人向けラブコメ漫画をお楽しみください。巻末に「電子版あとがき」を収録。

99円で購入。解説によれば『恋愛不全症候群』の方が先に描かれた作品で、矢野健太郎のエロコメディ系の嚆矢となった模様。この作品も『もいちどワンスモア』もエロシーンはあるにはあるが以降の作品に比べると控えめというかストーリーの方に重きが置かれた作品群と言えるかな。そっちの方の需要で買うと不完全燃焼な気分になるかもしれないw

少なからず『恋愛不全症候群』の方はつまらなくはない。『もいちどワンスモア』の方はなんか微妙。担当が全て悪いんかなw

いつものように掲載誌廃刊で突然終わってしまうパティーン(´・ω・`)


ドリーマー 矢野 健太郎

少年・達也が実在化させてしまった夢魔(ムマ)はセクシーなやんちゃ娘。ムマとくるみ、達也の兄・直人の4人で恋は複雑模様に。やがて、人間の間引きを画策する魔族が出現する、ラブコメ+邪神伝説シリーズな異色作『ドリーマー』。巻末には、衝撃的なオチが待ち受ける学園ギャグ漫画『ヒーロー野郎』と電子書籍版あとがきを収録。

99円で購入。色々と酷かったw
『Race Queen Angel』収録の『あたしのアニムス』系か。あいつと似たようなのも出てくるしw

雛子バリエーション』とも似た系統といえるか。

そういえばエントリに『Race Queen Angel』の感想がないのは何故だろう…
あれを読んだ頃は単発のエロコメディ漫画については言及してなかったんだっけかな?

一応、邪神伝説シリーズ…になるのか……(´・ω・`)? ← 絶対違うと思う(ノ∀`)


若殿はつらいよ! 大波瀾! 東海道編

ケン月影 (著), 鳴海丈
ケン月影特選時代劇。
剣は強いが女に弱い若殿・松平竜之介。
危険と美女が忍び寄る波乱万丈のひとり旅。
松平竜之介は、徳川御親藩の血をひく若殿である。
だが、ある事が原因で藩を旅立つ。
藩主である父のいる江戸を目指して。
その道中、宿場ごとに、悪党に遭遇し、妖しい美女たちに出会う。
竜之介は無事、江戸へ辿り着けるのか……。

1円で購入。
まあいつものお色気時代劇と言えばその通りなのだが、今作はお銀系と異なり、松平竜之介という経験浅き巨根男性が主人公だからか、こっちの方が読んでいて面白い感じがした。
道中物であるという点も良かったかな。機会があれば続きを読みたい(・∀・)

結構、うっかりさん