広告会社勤務の今日子とフリーのイラストレーターである次郎は、同じデザインスクールの同期であった。ある春の日、二人は一間のアパートで同棲を始める。自由であり、不安定でもある二人の暮らしは愛と性の間で揺れ続け、今日子の精神状態は次第に崩れていく。そして、妊娠に気がついた今日子は、ある決断を下す。
映画版「同棲時代 今日子と次郎」を観たことがあったので読んでみた。
amazonのレビューに愛蔵版は完全版でないというような投稿があったがどうなんだろう。
まあでも結末は変わらないのであればそれは大した問題ではないな。とにもかくにも凄く長かった…(ヽ'ω`)
同じような話の繰り返しであったような気もするが、それは"同棲"という明確な出口のない迷宮のような日々を表していたのかと思えなくもなかったが、
当初は10回程度の連載を終了する予定であった。しかし、人気が出て80回の長期連載となり、「同棲」は流行語にもなり社会現象ともなった。
ということなので単純に行き当たりばったりで延長していただけかもしれないw
序盤は妙に愛だ愛だと騒いで結婚を否定し、青姦ばかりをしていたw
映画はこの辺りの話を実写化したようだ。
映画でよくわからんシーンが沢山あったが結構原作に忠実なような気がした。
原作も文芸作品風でよくわからないエピソード等がいくつもあったw
同棲→病院→再同棲→帰郷を経た後に物語は結末を迎える。
この漫画が連載されていた40年前くらいの頃では同棲は後ろ指を指される行為であったかもしれないが現在では結構普通のことなのでそういった点においては共感を得難い部分が多いかもしれない。
ただ男女の仲におけるいさかいや愛憎、若者の不安や焦りと言った物は何時の世も不変であるので、そういった部分に着目すればそれなりに読めないことはないかもしれない。同棲している人、特に女性が読んだら色々と共感する部分はあるのかなぁ?
本編の終わり方でも良かったかなと思ったが、やはり番外編の終わり方のほうがスッキリすると言えばスッキリするかな。次郎は自業自得のような気もするし。
本編のストーリー展開とは関係ないエピソードが多いので長く感じるが、その辺を端折ったら、もっとコンパクトな漫画になったかもしれない。
とにかく読破するには気力が必要だ(ヽ'ω`)