エルフ・17 / 山本貴嗣

舞台は銀河帝国。個人が携帯可能な武器なら何でもアリという銀河大武術トーナメントで決勝戦が行われていた。そこにエルフの女の子が乱入して選手をあっさり倒してしまったから、さぁ大変。決勝戦に参加していたメカニック男のK・Kが食い下がって事態は思わぬ方向に。山本貴嗣のSFコミックが新たな描き下ろしの表紙で登場(全8巻)。

10円x8巻=80円で購入。
数年前に読了したがエントリ化していなかったが為に再読した。面白いは面白い(・∀・)
今の若い人に受けるかどうかはわからないが、昭和~平成初期辺りの人ならこういうノリは好きな人は多そう。

若干、ストーリーというかギャグのノリが高橋留美子っぽく、キャラの中に高橋留美子やゆうきまさみの漫画に出てきそうなのが居た。

作者の山本貴嗣は小池一夫の劇画村塾一期生で高橋留美子と同期であり、その手伝いをしたり、遊びに来た高橋留美子にモブとかを描いてもらったりしていることがあるのでそういう絡みでの影響はあったのかもしれない。


マスカット・タイラーというキャラも高橋留美子やゆうきまさみの漫画にも出てきそうなキャラだと思ったが、

呆れた表情をするとき、「カクン」と音を立てて口を大きくカパッと開ける癖がある。また、「と」という字の入った扇子を持って「よいよい、よいではないか」と発言することもあるが、これは『エルフ・17』(山本貴嗣)のキャラ「マスカット・タイラー」(OVAのCVが同じ神谷明)の影響。

光画部の鳥坂先輩の項目

とあったので、これに関してはこちらが影響元なのかな?
こっちの方が連載開始は少し早いようだし。

取り敢えず作者とゆうきまさみはTwitterでちょこちょこ絡んだりする程度の知己ではある模様。かなり昔からの知り合いなのかな?

独自性として上記の二人よりもSF要素が比較的強いのでその辺にそそられる人にはいいかな? 自分の友人やアシスタントやその友人達のアイデアを取り入れたりしている模様。

この漫画、面白いは面白いのだけれども、掲載誌の休刊だか廃刊で途中で話が終わってしまっている(ノ∀`)

ちなみにマンガ図書館Zで読める模様。 エルフ・17


ルウ
賞品の銀河一周旅行に惹かれ、銀河大武術トーナメントへ乱入した。
光の翅を持ち、空を飛べる光翅族エルフ。翅は水に弱く、また、カナズチらしい。

この世界のエルフは猫族に由来するらしく、猫目。無敵と言える程の頑強な肉体を持つがマタタビと除虫菊のエキスから作ったMJガスに弱い。


K・K・メカニカルディヴァイス からみ 凶介
悪夢のワンマン・アーミー、歩く兵器廠、一人ハルマゲドンの異名を持つ。色々な武器を内蔵した強化服パワード・スーツを着用している。

銀河大武術トーナメントの決勝戦でハンマーマン・ザ・デストロイヤーと戦うはずだったが、飛び入りしたルウにハンマーマン共々倒され、ルウに優勝の座をかっさらわれる。


マスカットタイラー
銀河帝国 第108皇子。諸星行脚の隠密旅行を思いたち、その供を選ぶために武術大会を開催した。帝国始まって以来の大奇人で"ワンマン・マルクス・ブラザーズ"や"御祭プリンス"と呼ばれ、周りからは関わりにならないように恐れられている。

感情と思考が読めないキャラw


その他の登場人物
カリマ
サングラスに天パのボディガード。狩撫麻礼かw
自由気ままに銀河を旅するマスカットをナカムラと共に追い続け、しばしばルウとK・Kと戦闘する。

どうも茶羽顔八を作った梅雄会館の狩魔無礼の子孫らしいw


ナカヒラ
wikipediaには"モデルは江口寿史の元担当編集者N"。
カリマと共にマスカット一行を追い続ける。

特筆すべきことはないw


カーサ
黒い破壊者ブラック・デストロイヤーの異名を持つ。ルウと共に昇齢試験を受けた一人。ルウをライバル視している模様。

紹介時にクァールと言われたので何かと思ったら、

クァール(英語: Coeurl)とは、A・E・ヴァン・ヴォークトの古典SF小説『宇宙船ビーグル号の冒険』の1章から6章、および短編として発表された『黒い破壊者(Black Destroyer)』に登場する架空の生物。

という元ネタがあるようだ。

結構優しい。


ジムラ先生
ルウとカーサの師匠。若干、セクハラ爺。
耳の形からすると一応エルフなんだろうなぁ…
見た目はただのおじさんだけども。

エルフ族の昇齢試験の試験官でもある模様。


茶羽十三郎
最終教師・茶羽顔八の子孫で対問題児戦用重機動教師の名門 茶羽家十三代目として生まれる。

惑星アカデメイアの銀河中央情操高校に赴任し、教師の言うことを聞かない生徒を厳しく取り締まる。


アレクサンドル=タイラー
第109皇子。マスカットの弟にあたる。自分の待遇の悪さからマスカットを逆恨みしている。クモスケン人の茂助をフリードリヒと呼んでこき使っている。

作者が猫好きだからか、猫キャラやおまけページで猫ネタが散見された(・∀・)

鍋島裔子之丞なべしまえいすのじょう 亜児丸あにまる(左)
惑星ゲンロック領主 ロープグッド・ナ・べシーマ公の元に居る裁きの猫。

理事長の猫(右)
惑星アカデメイアの理事長の巨大怪猫。


もう結構な年齢というのもあるだろうけれども、せめてディッシュランド編の続きだけでも描いて完結させたりしないのかしらと思いつつも、現在はイラストを描いてヤフオクだったかwebサイトで売っている感じだから、時間がないか(´・ω・`)

本当はもっと続きが読んでみたい(・∀・)

どうでもいいが"脈絡"ではなかろうか。