カテゴリー: 漫画

MASTERキートン

今更紹介するまでもないけど、読んでないなら読んでみたらシリーズ。
作者は「YAWARA!」「20世紀少年」の作者の浦沢直樹氏。全18巻。
現在は絶版問題により新品は入手しにくいかも。

2011年10月現在 上記の問題が一応解決したらしく「MASTERキートン 完全版」の刊行がされている模様。

キートン動物記とかいう外伝もあったような気がするけど、あれは読んだ記憶がない。

主人公は平賀・キートン・太一は考古学者→SASロイズの保険調査員という経歴。
依頼された仕事を軍隊で培った技術や考古学の知識等で解決していくストーリー。
探偵・便利屋物の類でハードボイルドではなくてハーフボイルドな空気の作品
爽快な話や楽しい話も多いが、やるせない話や物悲しい話も少なくない。
1話完結、たまに前後編、3話以上の回はそれほどなかったような。

冒険野郎マクガイバー特攻野郎Aチームのコングの工作タイムが好きだったら結構合うかも。
あとは歴史物、軍事物が好きな人向け…かな?

最終回に関しては好意的な評価ではない人も居るようだけれども、キートンの考古学への思いや
別れた妻への想いがうまい具合に昇華されてめでたしめでたしな終わり方だと個人的には思う。

軍事ネタ主体の「パイナップルアーミー」より好きだ(・∀・)

うしおととら

今更紹介するまでもないけど、読んでないなら読んでみたらシリーズ。
絵柄等で好き嫌いは別れると思うが、ストーリーはかなり良いと思う。
全33巻+外伝1巻+画集?2冊が出版されている。
今はワイド版や文庫版が出てるはず。本屋で見掛けた記憶がある。


・蒼月潮…普段はおちゃらけているけれど、芯は理不尽なこと、曲がったことの嫌いな熱血中学生。
       寺の息子で父と二人暮らし。ストーリーが進むに従って、母が居なかった心の葛藤を
       解決していく。太陽のような存在の為かなんやかんやで男にも女にもモテモテ(・∀・) 

・とら……潮の家である恩施山覇風寺・芙玄院の地下に「獣の槍」によって封印されている妖怪。
      「白面の者」と浅からぬ因縁を持つ。非常に利己的で妖怪退治に毎回非協力であるが
      「獣の槍」で脅されたり、自分のプライドを傷つけられて怒ったりでなんやかんやで毎回
       潮に協力して妖怪を倒す。「獣の槍」で自分を脅す潮を常々疎ましく思っており、いつか
       喰らってやろうと企む。最終回でその宿願を果たす。ぶっきらぼうだが芯は通っている
       のでやっぱりなんやかんやでモテモテ(・∀・)

・白面の者…世界が誕生する時に集まった邪な気が意識を持ったもの。後に体を有し、
        人間・妖怪問わず全ての生命体を恐怖を与えることを存在意義とし、
        同時に自らに恐怖を植えつけた「獣の槍」を破壊しようとする。
        九尾の狐がモデルだが、たまにガンバのノロイに見えなくもない(・∀・)

・獣の槍…白面の者に祖国を滅ぼされた鍛冶職人が打った、白面の者を滅ぼせる唯一無二の武器。
        同時に妖怪達にも絶大な力を持つ為、妖怪達に恐れ忌み嫌われている。

その他、魅力的な登場人物が沢山出てくるけれど、書ききれないから略す。


単純に妖怪退治物として読んでも楽しめると思う。個人的にはその底辺に流れる悲しさ、
優しさ、暖かい温もり、熱血などが感じられ、毎回通読するたびに。゚(゚´Д`゚)゚。状態に。
ってこれを書くために原画集を見ながら既に涙目になってる俺は一体(  ;´ω;`)

一応三巻までは独立した話で四巻辺りから本当の話が動き出す感じ。
シリーズによって当たり外れというか好き嫌いは出そう。
散りばめられた光のかけらというか、潮ととらによって光り輝きだしたかけらたちが、
白面の者という世界を覆おうとする絶対的な闇を打ち晴らそうと収束し太陽にも
劣らない光をもって見事にそれを成し遂げる展開は読んでいて興奮する(`・ω・´)

DSの「押忍!闘え!応援団」の最終ステージが好きな人なら、合うかも。

エピソードとしてはカマイタチ、サトリ、ナマハゲ、?、キリオ、ハマー機関が良かった。・゚・(ノД`)・゚・。
何気に一番好きなのは、とらと真由子のエピソードだったりもする(w
あとキジムナーの回も好きだな。

シャガクシャや白面の者、流などを心理学的精神分析的に眺めるとまた違った面白さも
出てきそうな気がする。


作者の藤田和日郎氏は他に「からくりサーカス」を描いており、今は「月光条例」を連載中らしい。
「からくりサーカス」はあんまり合わなかったなぁ(´・ω・`)

おそらく原案であろう短編集の「からくりの君」は好きだった。
短編集の朔夜シリーズはやんないのかな。猟奇的な事件ばっかになりそうだけど(w

「月光条例」は面白いのかな?機会があったら読みたい(・∀・)

まじかるストロベリィ / まつもと 剛志

ヤングアニマル、その他ヤングアニマルの増刊系で連載されていたほのぼの四コマ漫画。
全10巻。作者のまつもと 剛志氏は新連載を始めた模様。


植物好きの光太が或る日拾った苺の鉢植えはただの鉢植えではなかった。
光太と魔法苺の妖精・いちことその仲間たちが繰り広げるほのぼの四コマ漫画。

植物好きで植物学科専攻の主人公・日下部光太は或る日公園で苺の鉢植えを拾う。
その鉢植えの苺はただの苺ではなく、妖精の宿る魔法苺(マジカルストロベリィ)だった。
マジカルストロベリィは愛情をもって育てることによって願い事を一つだけをかなえる魔法の実を成らせることができる。但しその実で願い事を適えると妖精たちはそこから居なくなってしまうのだが…


・温厚で植物好きの朴念仁・光太と甘えん坊のちょっとおませないちこ
・巨乳おっとり眼鏡っ子の日向としっかり者で女装の似合うニコ(マジカルブルーベリーの精)
・大酒呑みで人をからかうことが大好きな太刀花先生とその娘・謎の力を秘めた無口キャラのさえ
・ギャンブル狂いの貧乏人の前坊と外見とは裏腹に守銭奴キャラのスージー(マラジカルラズベリーの精)

という4本のキャラコンビ軸、さえを含んだ妖精たち視点のこども世界、光太たちの心の葛藤やラブコメ、ほのぼのしたギャグ、そして植物ネタなどで構成されている作品である。


全編を通して作品世界を照らす穏やか陽光が感じられ、読んでいて優しい気分になれる。
『三月のライオン』のほのぼのパートが好きな人なら結構気に入るのではないかと思う。
ギャグも個人的にはツボだったのでたくさん笑わせてもらった(・∀・)

二コマの漫画も懸賞ページだったか漫画募集ページに載っていたが、あれも面白かった。

ここ数年はほぼ漫画を買わなくなっていたが、この漫画は好きだったので買っていた。
お金ないから7巻までだが…_| ̄|○


ヤングアニマルは『ベルセルク』、『エアマスター』、『ホーリーランド』などの格闘・戦闘系、『ふたりエッチ』、『ユリア100式』などのエッチ系、『ああ探偵事務所』や『DMC』などのコメディ系、『藍より青し』以降の萌え系?などで名が知れているように思うが、自分は四コマ漫画が面白かったのでよく買っていた(w

『戦え!アナウンサー』、『のの美捜査中!』『ももいろシスターズ』が好きだった。
あと1ページコラムの『B級グルメ冒険記』も何気に好きだった。

鼻兎

今は亡き、ヤングマガジンアッパーズにて連載されていた不条理系漫画。
作者・小林賢太郎氏が組んでいるラーメンズのコントについてはよく知らないが、
この漫画は気に入って購読していた。


優しいんだか酷いやつなんだかよくわからない鼻兎、
鼻兎の意地悪されるもなんだかんだでいつも一緒に居る犬の「いぬ」、
元はお金持ちに飼われていた物売りの猫の「ニニコ」、
その他の鼻兎を取り巻く人々の日常が描かれている。

正直、凄く笑えて面白いかと言えば、そうでもない。
お誕生日の話とかニニコの過去の話などなんかもの哀しいような回が好きだった。

ヤングマガジンアッパーズ休刊に伴ない、終わってしまった。また何処かでやりそうな感じの
最終回だったので期待して待っていたが、未だに再開はしていないようだ。