年: 2013年

『マスター・オブ・サンダー 決戦!!封魔龍虎伝』を観た

マスター・オブ・サンダー 決戦!!封魔龍虎伝

かつて、黄泉と現世の征服をたくらむ悪霊、小野篁(松村雄基)を封印した三徳和尚(倉田保昭)と源流和尚(J.J Sonny chiba/千葉真一)。いまは山奥で静かな生活を送っていた2人を、現世によみがえった悪霊たちが襲い始めた。彼らとともに、悪霊を退治するため三徳和尚の弟子・アユミ(木下あゆ美)をはじめ、7人の若者が集結した!

えーと…結論から言うと映画としてはあれですわ(・∀・) アレデス、アレ


ストーリーのことはさておき見どころはやはりアクションシーンかな。
冒頭の150人組手は凄いと言えば凄いけど、長すぎて飽きた(・∀・)

どうもアクションシーンはほとんど早回しらしく、それに対して厳しい評価を下す人も居るけど
ながら観だったのであんまり気にならなかった。ワイヤーはどうかなと思ったけどw
なんだかんだ言っても倉田保昭と千葉真一の対決シーンはそれなりに盛り上がった。
数珠かっこええ(・∀・)


主人公アユミ役の木下あゆ美がえらく若く見えた。
デカレンジャーを観たことがなく、「怨み屋本舗」以降しか知らないが
「怨み屋本舗」もこの映画も2006年の作品なのに、化粧の違いか全然違う。
アゴはどっちでも相変わらずではあるが。この人は声が綺麗だな(・∀・)
そういえば今この人、キョウリュウジャーでのっさんの妹役で出てるな。

アポロ役のアドゴニー・ロロって何の人かと思ったらからくりTVかなんかの面白外人なのか。
全く観てないのでわからんかった(ノ∀`) 「Youは何しに日本へ?」のベナン大統領の回で
出てたのはこの人だったのか。

秋山莉奈もちょこっと出ていたらしいが気付かなかったw
メイド喫茶で写真を攝られていたメイドさんらしいが。

ながら見だったのでイサム(杉原勇武)が何なのか分からなかったw
兄弟子か。見直したら冒頭の悪鬼シーンとかで出てた。
他に何に出てるのかなと思ったら「臨死!!江古田ちゃん」のイケメン役…
あんまり覚えてないなw


ストーリー部分に少しだけ触れると…
七人集める必要なかったよね(´・ω・`)?

かろうじてアンナ(永田杏奈)とアユミは頑張ったけど…あああとミカ(芳賀優里亜)と
コースケ(平中功治)は戦ったか。トオル(椿隆之)とカオリ(小松彩夏)は子供たちと
遊んでるだけだし、アポロに到っては全く出て来なかったw
修行の意味もなかったな(ノ∀`)


この映画を観るまで知らなかったが小野篁って

また、妹と恋仲になったと言う話も有名である。 その異母妹との交渉を中心とした歌物語風の『篁物語』(小野篁集)があるが、後世の人の創作である(作者・成立時期不詳)。

という感じだったんだねぇ。

ながら観だったので見落としていたが、源流(千葉真一)と美央(長谷部瞳)って
異父兄妹だったのかΣ(゚∀゚;) ただの三角関係だと思ってた(ノ∀`)
だから「俺の執着が篁を呼び寄せた」みたいなことを言っていたのか。
そういう意味ではあのラストは納得がいくな。
アユミからしたらとんでもないことさせられたわけだけどもw

関係ないけど、篁が使用していた冥界への井戸はもうちょい金をかけて欲しかったなw


五重塔、悪鬼の仮面、敵の子供たち、鞭キョンシーシスターズとかって全部、
香港映画へのオマージュなんだろうか。そういえばエンドロールは香港映画のように
NGシーン流してたしなぁ。

映画紹介サイトで尼僧であるべきところが尼層になっていて、『あれれ(・∀・)』と思ったが、
これは大本の日活のサイトで間違えてるからだなw
goji

『男はつらいよ 柴又慕情』を観た

男はつらいよ 柴又慕情

おいちゃんが違う人だよ…(´・ω・`)
決して松村達雄が悪いということではなくて森川信が良すぎたんだな。
『うたととらこさん』という言い間違いを継承してたな。

オープニングの時代劇の話は今作の家絡みとも思えるし、前作の
「寅次郎恋歌」の貴子の店の騒動絡みとも思える。

序盤の貸間騒動で帰ってきたと思ったらすぐに旅に出て
今作のヒロインと出会う寅次郎、色々と慌ただしい展開だ。

考えてみると不動産屋は一ヶ月の家賃を手数料を取ると
言ったのだから、結果的には0円なんじゃなかろうかと
思ったり思わなかったり。


今回のヒロイン・歌子を演じているのは吉永小百合。
わかった、やっぱり俺氏は吉永小百合の顔が好みじゃないんだなw
可愛いっちゃ可愛いのかもしれないが、全然惹かれないな(´・ω・`)

歌子が寅に結婚を決意したことを告げるシーンが良かったな。
何故かセットだけだったけど。あの間というか溜めが何とも言えない。
歌子と寅が反対の方向を向いて流れ星の話をするカットが非常に良い。
源公が邪魔だったけどw

なんか今回は登のシーンが多かったな。
とらやはペプシ派なのか。

『男はつらいよ 寅次郎恋歌』を観た

男はつらいよ 寅次郎恋歌

なんとなく第一作くらいの傍若無人の酷い寅次郎が復活した気がするw

大空小百合役の岡本茉莉ってこの後も何度か出てくるけど、
マドンナ回は志穂美悦子に変わるのか。なんでや(´・ω・`)

折角おいちゃん達が気をつかって優しくしてくれたら、
それはそれで切れる寅さんww 面倒くせえw

森川信のおいちゃんが今作で最後(´・ω・`)
「まくら、さくら取ってくれ」も聞き納めか。


博の母の葬式に何故か訪れた寅。最初は殊勝な感じであったけれども、
だんだん崩れていってコップとお菓子で丁半博打の壺振りを真似たり、
写真撮影でも一悶着起こしたり(ノ∀`)

『はい、泣いてー』は吹き出さざるを得ないw

博の父・飃一郎のりんどうの話を聞いてすぐに感化される寅さんw
受け売りをそのままとらやで打つけれども反応は薄い。
それもそのはずおいちゃん達にしても博達にしても、無意識のうちに
それを体現しちゃってるから。りんどうの話に感銘を受けるのは
寅のような流れ者や家族を顧みなかった飃一郎のような類のみだろう。


今回のマドンナは子持ちのきっちゃ店店主の六波羅貴子。
演じている池内淳子の名前は知っているけど、今まで観た映画には
出てきたことがないな。「喜劇駅前」シリーズや「社長~記」シリーズは
ほとんど観たことないし。テレビドラマの方で有名なのか。

貴子の苦境を救わんと頑張るも『色男、金と力はなかりけり』と
うまくいかず、せいぜいりんどうの花が関の山(´・ω・`)

今作では振られるわけではないので失恋はしていないとも言えるし、
落ち着いた定住を望む寅と刺激的な旅を望む貴子というすれ違いに
寅が恋を諦めたというか恋心を失ったという意味では失恋したとも言える。

隣家のりんどうは我が家のよりも色鮮やかに見えるということに
気づいてしまったのだろうか(´・ω・`) リンドウノハナハチリニケリ

この後のさくらが「一度は交代してお兄ちゃんに心配させたい」みたいな
ことを言うんだけどもこれがまた・゚・(つД`)・゚・

まあでも今作は少しだけ心が軽くなるようなラストで救われるよね(´・ω・`)

『八日目の蝉』を観た

八日目の蝉

これって身勝手で馬鹿な女が不倫妊娠堕胎の挙句に相手男性の子供を
誘拐して家庭を崩壊させ、子供にとって大事な乳幼児期に誤った認識を
植えつけてその人生を台無しにしちゃったっていう物語だよね(・∀・)?


もう冒頭の裁判シーンからして受け付けられなかったw
まだ話の大筋がわからないところであったが、永作博美演ずる野々宮希和子の発言シーンを観て『永作博美、またキチガイ役かよ (ヽ'ω`)』と思ってしまったw

森口瑤子演じる恵津子がヒステリックだから旦那の丈博(田中哲司)が浮気したのか丈博が浮気したから恵津子がおかしくなったのかよくわからんが希和子は頭がおかしいw

被害者である恵津子を悪者にする為の印象操作としてか希和子を酷い言葉で罵るシーンがあるけど、そもそも不倫を継続していなかったらそんなことを言われることもなかったわけで。

一回きりの関係ならば騙されたと言う免罪符もあるが、『いずれ離婚するから』という言葉を信じて不倫を継続していたならば、その間は相手の婚姻関係というか家庭を侵害しているわけであり、罵られるのに十分に値する(・∀・)
その上、衝動的とはいえ相手の赤ちゃんを誘拐するなんてキチガイ以外の何者でもない。

それとは関係ないけど、施錠云々はともかく幼児を置いたまま外出したりするんだろうか?
まだ寝返り出来ないからうつ伏せ寝による危険はないということなんだろうか。
寝返りは早い子だと生後2ヶ月くらいでするみたいだけども、まあ何にしても生後数ヶ月くらいの子を放置していくなんて有り得るんだろうか?


希和子が子供に優しくし楽しげに過ごしてる頃、実の両親、取り分け母親は胸が押しつぶされんばかりに心配し狂いそうになっているのを想像すると、後々の涙や発言に対して『何言ってやがんだこいつは(´・ω・`)』としか思えなかった。

一番の見せ場であろうと思われる逮捕時の台詞を言うところで待ってましたとばかりに
ばかじゃねーの( ^ω^)
とニヤニヤしながら、つぶやいてしまったw 

お前が誘拐してなければ、今頃両親の元で不自由なく飯くっとるわ(・∀・)

松雪泰子、芦田プロ、田中裕子がやっていた日テレのドラマ「mother」の場合だと尾野真千子演ずる毒親がネグレクト+恋人の折檻等の設定があったからまだ納得が出来たけれども、これは本当にただの誘拐という凶悪犯罪以外の何物でもないからなぁ。


物語的には恵理菜が希和子に愛されていたことを思い出して大団円みたいな感じになっているけど、この希和子の愛って偽りというか狂的な愛或いは所有物としての支配に過ぎないと思う。

四歳くらいだったからまだ可愛がっていたが、成長して"薫"が自分の玩具人形でないことに気づいた時にどうなるかわからない。

恵理菜は誘拐されなければマロンが希求しも得れられなかった"普通の生活"が得られたのに、それを根こそぎ奪われ、かつ選択出来ない状況で与えられた"モノ"を愛と勘違いすることは新たな毒親連鎖、歪んだ人格の連鎖の始まりになりそうな気がする。

なんとなく最近ニュースで見た病院の取り違え事件を思い出した。
あれは数十年も経過していてどうしようもないレベルになっていたな。


「容疑者Xの献身」では俺氏は泣いたんだけども、この「容疑者Xの献身」に対して『罪のない人間を殺しておいて何が愛だ献身だヽ(`Д´)ノバーヤ バーヤ』と言う人が多少居た。

その時は『何言ってんだか(・∀・)』と生暖かい目で眺めていたが、この作品を観てなんとなくその主張というか、その主張が根ざすところがちょっとだけわかったw

どう考えても肯定出来ない部分があると登場人物に対して感情移入が全く出来ないもんだなと痛感した(ノ∀`)

映画なんだから難しい事言わずにメインストリームである希和子の方に感情移入をし、
「誘拐犯だけど子供を愛していたよね・゚・(つД`)・゚・」って感じになるように
視聴すべきなんだろうとは思うけど、それは無理(・∀・)


劇団ひとりがコント演技なのは致し方ないとして、それなりに演技力のある小池栄子がなんか変な演技してんなぁと思ったけど、最後の方で納得した。

永作博美はいいっちゃいいけど…設定的な問題でどうでもいいかなと思ってしまった。
恵津子役の森口瑤子は鬼気迫る感じ良かったな。

そういえばカメラ揺らしがうざかったな。
今でもあの阿呆な手法をイケてると思って多用している馬鹿は居るんだろうか。

子役は台詞を言ってるだけって感じだけど、まああんなもんだろう。
芦田プロが異常に出来すぎるだけで(・∀・)


八日目の蝉ってタイトルもなんか内容と合致していないような。
このタイトルから連想出来るのは子供の話ではなくて、特攻隊の生き残ってしまった人や知り合いが皆死んでしまった寂しい老人などが『図らずも一人生き残ってしまった…

七日目に死ねなかった蝉は哀しい(´・ω・`)』という自嘲的な感じで八日目に見る景色はなんであろうか的な話だなぁ。

永作博美作品としては「人のセックスを笑うな」よりはまともでちゃんとした作品なんだけども、その根底にあるテーマというかロジックが変なんじゃねと思った。テレビドラマ版もちょっと違うようだけども原作も色々と違うのかな。

「曲げられない女」の永作博美は良かったんだけどな(・∀・) シネ、ビッグママ
でもよくよく考えてみるとあれも虚言癖持ちだったな…
まともな役の永作博美を観たことないかもしれないw