年: 2017年

美悪の華 / 檜垣憲朗・倉科遼

「美悪」、それは江戸時代初期、園芸家の水野勝元が品種改良の末に産み出した幻の菊。美しきその花容は大層珍重され、将軍家へも献上されるほどであった。しかし佳人薄命と言うが如く、「美悪」は大変弱い品種であり、江戸時代中期に日本各地で蔓延した病害によって絶滅してしまった。アメリカで最先端の遺伝子工学と品種改良技術を学んだ主人公・氷室聖人は「美悪」の花を再び日本で咲かせるために成田空港へと降り立った…

彼はこの日本の地に再び大輪の美悪の花を咲かせることが出来るだろうか…?

というような園芸漫画ではございません(・∀・)

本当のあらすじはこんな感じ。

恍惚の顔で果てたスチュワーデスを飛行機のトイレに残し、成田空港へ降り立った絶世の美男子・氷室聖人。彼の帰国には二つの目的があった。一つは大事な人を奪った者達、自らをどん底に突き落とす発端となった者達への復讐。そしてもう一つは世の中を金と暴力で支配する美悪の王になること。彼は天才的頭脳と冷酷な心を以て、他者を利用し、使い捨て、権力の玉座へと駆け上って行く。

彼は美しくも毒々しい、血と性と金に塗れた大輪の美悪の華を咲かせることが出来るだろうか…?

全18巻。¥11セールの時に購入したので全部¥198だった(・∀・)
kindle unlimited対象作品かな。
原作の倉科遼は有名なので放っておくとして作画担当の檜垣憲朗という人知らんと思ってぐぐってみたら「ジ・ゴ・ロ」の人か。何年か前に無料配信で1巻をゲットしたが未だに読んでない(ノ∀`)

この人の絵柄は誰かの絵柄に似ているんだけども思い出せない…里見桂……じゃないか…誰かのに似てるんだよなぁ(´・ω・`)


単行本の表紙には「超絶ピカレスクロマン」なんて銘打ってあった。ピカレスクって悪漢とかいう意味で悪いヤツが主人公の物語だっけ(´・ω・`)?と思いつつ色々とぐぐる。( ゚Д゚)ハッ

ロマンてフランス語で"小説"って意味なのかΣ(゚∀゚;)
だからピカレスク小説とか悪漢小説って言うんか。
英語ではPicaresque novel - Wikipedia

でもこれって漫画であって小説じゃないよ(´・ω・`)?

と思ってロマンスでぐぐると小説以外にも物語みたいな意味を持つらしいので良いのか。
ちなみにロマンティックになると急に恋愛的な感じのニュアンスになるんだな。

海外の悪漢小説とかを読んだことがないので何をもってピカレスクロマンとするのかよくわからないが、少なからず日本の場合では法を無視しあるいは利用し、自分の野望を成し遂げる物語が多いのかな…? もしそうだとするとこの漫画は紛れもなく王道を行っている感じがする。

絵が綺麗な感じなので、アレなシーンも余り生々しくはない。まあでもそういうの嫌いな人は読まない方が良い。

やばい、登場人物を適当にキャプチャして貼り付けたら、凄く一杯になった(´・ω・`) コレデモシボッタホウナンヤ



氷室 聖人
主人公。超絶した"美"男子であり、天才的な"悪"の頭脳の持ち主。この二つの力と冷酷な心で、復讐を遂行し"美悪の華"を咲かせようとする。おちんちんも大きくて、せっくるが上手なのも彼の武器(・∀・)

凄惨な過去を持つ。


神林 理沙
神林組組長の馬鹿娘。3ヶ月ほどアメリカで遊び、その帰りの飛行機で聖人と知り合い、そのままホテルへ。愚かでビッチ(・∀・)



北脇
神林組組員。若頭の下くらい。武闘派じゃなくて頭脳派。
初めは聖人を利用しようと思って、近づいたが…


三崎 淳子
エステサロンチェーン・ミサキビューティセンターの女社長。裏ではホストや少年アイドルを性欲の解消相手に使っている。高慢でビッチ(・∀・)

聖人の最初のターゲット。


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三崎 麗奈
淳子の娘。清楚で純真な子(・∀・)

聖人にコロッと籠絡される。



田代
悪徳刑事。ミサキビューティセンターと繋がっていて、聖人の過去を探る。お金大好き(・∀・)

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辰未
辰未組組長。ミサキビューティセンターと繋がっていて、聖人への襲撃を指示する。武闘派。


水野 真樹
辰未の愛人で辰未組の資金源である芸能プロダクション、"マキ・エンタープライズ"の女社長。無理矢理愛人にさせられ搾取され続けることに恨みと不満を抱いている。

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甘粕 政臣
警視庁、組織暴力対策本部長。登場したての頃は悪を憎み正義を愛する好人物のように思えるが、実は出世欲の塊であり、結構ろくでもない性格の持ち主w

聖人を執拗に追い続けるが…



山崎 梓
麗奈の友人。山崎財閥の娘。麗奈の友人ではあるが、内心、成り上がり者の娘として麗奈を侮蔑している高慢ちきちきのこんちくしょうな女。頭が切れて、冷酷。色々と怖い(´・ω・`)


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徳田 純
徳田組三代目組長。ばりばりの武闘派。切れると誰にも止められない。赤ちゃんプレイが好き(・∀・)


里美
場末のスナック・不夜城のホステス。大して美人でもないのだけれど、彼女の顔を見て、聖人は愕然とする…?

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照喜名神父
新宿歌舞伎町で教会を開く物好きな神父。かつて里美が自殺しようとしたところを助ける。信者達に慕われている。名字が…


九鬼義達
亜細亜グループ総帥。モデルは西部グループなのかな?でも創業場所や事業的には京成電鉄だな。まあその辺のミックスか。

68才の現在はどうなのかわからないが、とりあえず若い頃は好色な乱暴者。


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九鬼義和
義達の三男。梓の婚約者。愚鈍(´・ω・`)

義達には他に優秀な義明、義信の二人の子が居る。この兄達と常に比較され馬鹿にされている。



阿部幸蔵
ギャンブルと女が大好きな大物政治家。まぁ、ハマコーがモデルだろうな。

何気に一番旨い汁吸い続けたキャラのような気がしないでもない。



麗蘭
香港編に出て来る、マフィアの殺し屋。暗い過去を持つ。

ちなみにこれカツラです(・∀・)

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まあ最後はそうなるよねー(´・ω・`)って思いながら読んでいたので、特にその辺に関して言うことはないw

凄くお勧めというわけではないけれども、主人公の設定やら展開が王道路線なのでさくっと読めるので、まあ暇があったら読んでみたら程度で(・∀・)

御都合主義的展開とかなくもないけど、そんなには気にならなかったかなぁ。

バラの戦士 2-4巻 / 望月三起也

バラの戦士

(バラの戦士 1巻 / 望月三起也)

望月三起也作品が大安売りしていた時に1冊13円で買った(`・ω・´)

将平は最後の最後までいいトコがなかったような気がしないでもない。鉄心、権介、部長辺りがええのぅ。鉄心が主役と考えてもいいのかもなぁ。

上記のリンクの公式ファンサイトのエントリにはこの作品は"忠臣蔵"であるとあったが、なるほど、確かにそういう感じはあった。主君の仇という感じは弱かったけれども。


おやおや呑気にゴルフですか(・∀・)

相変わらず青い将平

乱暴な運転の送迎バス

美しい蝶には棘がある(`・ω・´) ← チガウ,ソレハバラ

紅の戦士達を幾度となく窮地へと追いやる、スカイコンツェルンの用心棒・青鬼

時代なのか作者の好みなのか、よくヘリが出て来る。

アル・ジャポネへと向かう紅の戦士達。ところが選んだ空路にハイジャッカーがヽ(`Д´)ノ

豚に囲まれる大砲。こんな古いの使えるの(´・ω・`)?

幾度となく死線を乗り越えてきた鉄心も万事休す…(´・ω・`)

脇役の割りに男を見せる船長

運命を変えるカフスボタン

晴れやかな顔の鉄心のガッツポーズヽ( ・∀・)ノ


面白いと言えば面白かったけど、やっぱり全四巻という短さ故の物足りなさや駆け足っぽい展開にはやや不満が残るかも(´・ω・`)

蹴球七日 2~4巻 / 望月三起也

蹴球七日

(蹴球七日 望月三起也)

望月三起也作品が大安売りしていた時に1冊13円で買った(`・ω・´)

一巻と同様にテンポ良く話が進んでいくが、一巻ほどの爽快感はないかもしれない。成功はすれども、すぐに次の危機が訪れるような感じなので勝利の余韻は少ない話が多いような気がする。

ちなみに一巻に出て来たマドンナっぽい感じのキャラは出て来るけれども、英が面倒みていた高校のサッカー部自体は出て来ない模様。柄巣商事サッカー部に入部したのかな?


新キャラ、疫病神。良いヒップです(*´・ω・)

常にちゃらんぽらんな英が恐れている。かつての知り合いらしい。


順調に業績を上げ、新しいサッカーコートと新社屋を入手した柄巣商事。だが、その土地には隣村の滝の上村との境界問題が。柄巣商事を快く思っておらず、大規模開発に絡む収益を独り占めしたい滝の上村の村長は柄巣商事サッカー部に嫌がらせをする。結果、土地の権利を賭けてサッカーの試合をすることに。

疫病神のサービスシーン(*´・ω・)
よくわからないけれども疫病神って滝の上村に雇われた呪術師なの…?

村長の試合対策に気づき、急遽ルールを変更する英。

加えて、絆興業の未来野風から武闘派の助っ人を借りる。その勝敗は如何に?


なんやかんやでまた窮地に陥る柄巣商事。本社への栄転を英は受けるが…チョトカコイイ

東京の恋人が訪ねてきて現地妻と大揉めに…チョトカコワルイ

新しいファッションショーを立ち上げる柄巣商事。コレハエッチナシタギ(*´・ω・)


資金繰りに困る柄巣商事の助けとなるか待杉太。
gdgdaサッカー接待の結果は?

ネタバレになるけれども、これが最後のコマ(´・ω・`) ウチキリ?


唐突に終わってしまっているのが勿体無い(´・ω・`)
出来れば、もっと続きを読みたい漫画だったなぁ…これは。

Oh!刑事パイ 2~4巻 / 望月三起也

Oh!刑事パイ

(Oh!刑事パイ 1巻 / 望月三起也)

望月三起也作品が大安売りしていた時に1冊13円で買った(`・ω・´)

2巻まではそうでもないが、徐々に主人公の座が盃珠から署長に移っていったような気がしないでもないw 

ほとんどの回が自らの出世の為に珠を亡き者にしようとする署長、自らの出世の為に奮起奔走する署長、望まずして珠の天然にしてやられてしまう署長で占められており、珠の影がちょっと薄い。


新キャラ登場か(・∀・) と思いきや一話限りのキャラだったかな。

以下は署長コレクション。

毎回のように珠に意地悪をする署長。どう見ても悪役。

東北署三上署長とピアノ対決を繰り広げる署長。

派手なカーアクション、ガンアクションシーンに上機嫌な署長。

日頃は指一本動かすことも厭う署長も出世の為なら犬馬の労も厭わず。

でも結果につながらないことは一切無視。

珠抹殺計画…ではないが珠を捨て駒にしようとする署長。

自分大好きな署長。

活躍したいが為に捜査に出しゃばって来る署長。

最終回の署長…(´・ω・`)


第一巻と比べ、第二巻は珠の心情的なものが表れる回が多くて良かったが、三巻四巻は上記の通り、署長中心な感じになり、珠も一巻の頃のようにただの狂言回しに戻ってしまう(´・ω・`)

署長回以外では課長のサッカー絡みの回が数話あった。
甘口警部は何処行ったんやΣ(・ω・`≡´・ω・)
新規に加わった松橋登巡査はまぁまぁ出て来てたかな。

刑事モノと思って読むと、おそらく肩透かしを食らうと思うw
ほとんどの事件は未解決で終わってしまうのでw

現代様式の漫画に慣れた人には呆気なく、サクッと終わってしまうので物足りなさを感じるかもしれないが、気軽に読むならぼちぼち楽しめるかなぁ(・∀・)