あさりよしとお短編集 毒入り<カプセル篇> あさりよしとお
2010年2月に待望の「アステロイド・マイナーズ」1巻が発売されたあさりよしとお先生の未収録短篇や未刊行エッセイマンガを集めた短編集。
人間に取り憑き変質させる謎の生命体の一体・ヒルンに寄生された、魔法少女に憧れる、ちょっと頭のイかれてる女子高生・胞衣と奴らが狙う秘宝を守る為に戦い続ける一族の少女のお話 『メッチェンファウスト』を4話収録。こう書くと『寄生獣』みたいなお話のように思えてくるが、ヒルン自体は乗っ取りに失敗しているので、どちらかというと『デビルマン』みたいに能力だけが胞衣に残った感じ。特に明確な終わりもなく終わってるので打切りとか雑誌休刊とかだったのかな?
その他に「フランダースの犬」「狼と七匹の子山羊」「ちびくろさんぼ」「赤毛のアン」を毒入り(?)で描いた『世界冥作劇場』、戦車による「イニシャルD」と言える『プロジェクトT』、山上たつひこ風味の鬼畜系人体模型の『それゆけ内田くん』2話を収録。
「電車でD」という同人漫画は知っていたが、あさりよしとおもこんなの描いてたんだね
ドリル園児 おおひなたごう
園児は小粒でピリリと辛い!! 幼稚園GAG!
マメピンの通う幼稚園は園児も先生もどっか変!! 今日もゆゆしき問題勃発!?
スイーツ幼稚園に通うマメピンこと豆田一太郎がミントちゃん、ナベブタ、風車くん達がこの世のゆゆしき問題を解いていくギャグ漫画…として始まったが、いつの間にかにその辺の設定はなくなった。正直、最初の方は小ネタはともかく、あんまり面白いとは思えず、途中で読むのをやめようか悩んだ。ただ12話目からはいつものおおひなたごうのギャグ漫画の路線になり、十分楽しめた(・∀・)
途中のコラムで2006年に子供が産まれたとあったから、今年高校3年生くらいなのか。
最終回で根本尚の名前が出てきて、なんだろうと思ったけど、どっちも週刊少年チャンピオンに連載していたから、知己だったんかな?
全然関係ないがワラタ(・∀・)
面識がないのに岡本倫先生からおおひなたごう先生にマトリョーシカが贈られる→10年越しに真相が判明しショック「これを機に縁を繋いでみては」
砂の金字塔 佐藤まさあき 全6巻
年の暮れ、場末の酒場の男の視線の先には、毎年恒例の歌謡界の音楽賞の発表会を映すテレビ。ちょうど今年のグランプリが岬あゆかに決まったところだった。岬あゆか…それはこの男、瀬尾俊太郎が3年前までマネージャーを務め全身全霊を込めて育てていた歌手だった――。3年前のある事件を契機に、マネージャーとしての立場も何もかもを失った瀬尾は、いまではごみ溜をうろつくハイエナのような暮らしにおちぶれていた。だが、この時にはまだ、自分に新たなる闘いの日々が訪れることなど瀬尾には知る由もなかった…。ドロップアウトした元敏腕マネージャー、落ち目の元人気作曲家、そして芸能界に命を懸けた少女の決死の成り上がり計画の行方は!? 芸能界の暗黒面を活写した傑作長編ドラマ!
「なんじゃこりゃ(´・ω・`)」って思えるくらい、なんかいまいちな内容だったわw
『若い貴族たち』はそれなり引き込まれる感じの読ませる要素があったけど、これはそういうのが全くなかったw
これなら柳沢きみおの『悪の華』の方が面白かったわ。
あれもマネージャーが一回刑務所に行って、そこから這い上がろうとする物語だったけど、意外とこの漫画の影響とかあるんかな。芸能界物ってなんか似ちゃうということだけなのだろうか?
まんが極道/まんが家総進撃 唐沢なをき 全7巻/全4巻
生きていく上で必要なことを、すべて漫画から学んだ者たちと、生きていく上で全然必要でないことまで、すべて漫画から学んだ者たち。漫画に生き、漫画に死ぬ人々の悲劇、喜劇、その他もろもろを描いて描いて描きまくった漫画業界志望者、必読の書!!
タイトルは違うけれど、地続きの同じ内容の作品。『まんが家総進撃』1巻の最後の話「タイトル変更」でメタ的(?)に変わるw
内容は相変わらずのエログロというか色々と酷いw
面白いことは面白かったが、11冊連続で読んだので、途中からちょっと飽きてしまった(ノ∀`)
『まんが家総進撃』の第10話「死ぬ」に出てくる痒痒先生って日野日出志なんじゃないかと勝手に思ってるけど、どうなんだろうw 話の〆方もなんか日野日出志風味を感じた。
漫画内に出てきた漫画は唐沢なをきの漫画なのか、アシスタント達の手によるものなのか、或いは両方か?
まあなんにしても、色々とクスッとくる作品ではあるが、やっぱり色々と酷い回ばっかりであったw
松苗あけみの少女まんが道(2) 結 松苗あけみ
自身の半生をつづった前作『松苗あけみの少女まんが道』の続編が登場!
前作では描き切れなかった主に30~40代の出来事を中心に、包み隠さず描いた今作。
バブル期に購入した約1億5千万円の自宅のローン返済や、専属契約を辞め締め切りに追われつづけたフリー時代、数々の美しいイラストの作画テクニック、そして現在まで、自身の漫画家人生を大公開!
さらには美麗なカラーイラストも解説付きで多数収録。
デビュー時の未公開イラストもあり、読み応えたっぷりの永久保存版です!
紹介文にある通り、赤裸々にローン返済とか仕事量や単価、発行部数の減少、自分の作品について等々描いてあって、中々興味深い内容であった。
他の漫画家達も、マイまんが道というか自伝やこういう内容の漫画を残していって欲しいねぇ(・∀・)
作中で触れられていたけれど、そういえば吉野朔実は亡くなってるんだよなぁ…(´・ω・`)
なんだかしんみりしちゃったわ…
ラフ
おじいさんの時代から商売敵という家に生まれた二人、大和圭介と二ノ宮亜美。偶然同じ高校の水泳部に所属しますが、圭介は初対面の亜美からいきなり、「人殺し」という言葉を投げつけられます…
ラフ[rough]とは、おおざっぱ・粗雑・未完成…つまり下描きのようなもの。そんな下描き時代の圭介たちがおりなす、甘くて切ない青春ストーリー。
昔読んだ時も思ったが、あだち充漫画の中だとこれか『虹色とうがらし』が一番好きかも(・∀・)
まあ打切りかなんかで終わりの方はあれだったけども。『KATSU』もこんな感じの話のまとめ方だったな…
緒方とか関という脇役達のキャラが立っていたのと、最初は反発していた圭介と亜美の距離が徐々に近づいていくのが良かったかな。やはり最初からラブラブだと盛り上がりにちょっと欠けるなと乙女心を持つおっさんは思う(`・ω・´)
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