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家政夫パタリロ! / 魔夜峰央

家政夫パタリロ!シリーズ

『パタリロ!』のキャラクターを借用し、オリジナルの物語を展開したスピンオフ作品。白泉社の『Silky』に連載された。

バブル経済期に事業に失敗した父が借金(百億円)を残して他界したため、それを返済するべく家政夫として働く主人公・越後屋波多利郎の派遣先でのドタバタギャグを描いたシリーズ作品である。

BOOK☆WALKERでポイント50%バックキャンペーンだかの時に何となく買い揃えた。

このシリーズは各巻に「家政夫パタリロ! (n)」という風にナンバリングしていないから、どれがシリーズかどうか、どういう順番かがわからなくて非常に不親切な感じで今までずっと手に取りにくかったわ(´・ω・`)

出版社側もそんなに売る気がないシリーズなんだろうか。

一応、全5巻で完結。

  1. 家政夫パタリロ!
  2. 奥様はパタリロ!
  3. ビストロ温泉パタリロ!
  4. 出もどり家政夫パタリロ!
  5. 仁義なき家政夫パタリロ!

各巻のタイトルには”パタリロ"とあり、メインキャラクターもパタリロ(正確には波多利郎)ではあるが、本質的に別物と思った方が良い。何話か守銭奴的性格を出すこともあるが、基本的に守銭奴的性格の担い手は相棒であるオカマのおクマさんで、パタリロは基本的に人情味あふれる、仕事に真面目に取り組む少年である。家政夫物なので、パタリロの尋常ならざる銭への執着を残したままだと話が上手く行かないから分離されたんだろうか。

これは俺氏にとって第一の物足りなさになった。"パタリロ"を名乗りながらも、その中身は薄い感じがした(´・ω・`) 

第二の物足りなさは1つの物語の短さ。基本的に話が続くことがない短編集(大枠では続いてはいるが)であり、ほとんどの話が何か何処かで聞いたような見たような話が1つ放り込まれているだけであっという間に大したひねりもなく終わってしまう。「妖怪始末人トラウマ!!」ですら薄味に感じてしまう俺氏には非常に物足りなかった(´・ω・`) まあこれは掲載時のページ数の問題もあるんだろうな。

まあ逆に言えば、ライトなお話をさらっと読みたい層にはいいのかなぁ…?



シリーズ一作目「家政夫パタリロ!」はスタンダード?な家政夫物で、問題を抱える家庭に行った波多利郎が時に真面目に時に悪どく解決し、謝礼を受取り、それを借金返済に回すような感じの話が主。どちらかと言えば人情系メイン。


シリーズ二作目「奥様はパタリロ!」は来日していたアメリカ人実業家・ビンセントの失踪した妻・マシュマロに成り済ましてくれという依頼から始まる。この依頼というか事件は呆気なく終了するのだが、ビンセントの話を聞いた昔の友達から、そんなに似ているのなら会ってみたいとオファーが殺到し(マシュマロはかつてビンセントの通っていた大学のマドンナ的存在であった。)、お金に目が眩んだおクマさんに連れられて一路アメリカへと向かうことになる。途中でオファーが途切れお金がなくなり、美人局やったりメイド喫茶をやったり。主にスパイ系の話が多いかなぁ?

おクマさん。今シリーズで守銭奴キャラを担う。色々と謎が多い人物。元は「パタリロ」本編のオカマバー編?で出ていたキャラかな?

ちなみに「家政夫パタリロ!」に出て来たおクマさんはこんな感じだった。まだ設定が固まっていなかったのかねぇ。


シリーズ3作目「ビストロ温泉パタリロ!」はアメリカでの経験を元にビストロを作って大儲けをしようとするお話。広尾のど真ん中に店を構えるもそこには……

新キャラ・怪奇班第一調査室主席調査官・山坂転太(やまさか ころんだ)を加えた三人で右往左往する妖怪系なお話が多い。



シリーズ4作目「出もどり家政夫パタリロ!」はその名の通り、再び普通の家政夫物……と言いたいところであるが、やや過去3シリーズのごった煮のような感じかな。最初の方に出て来た"ギフト"の話は何処へ行ってしまったのだろうか…(´・ω・`)ミホチャンアンケンカ

画像は口うるさいアラファト家政婦派遣協会の番頭。ドケチ。



シリーズ最終作「仁義なき家政夫パタリロ!」は、アラファト家政婦派遣協会に対抗する新しい家政婦派遣会社・CHMとの仁義なき戦いのお話。一応最後の方は連続物っぽくなってそれなりに盛り上がって終わる(・∀・)ボチボチデンナ

画像はアラファト家政婦派遣協会会長・荒川歩安太郎(あらかわ ふあんたろう)
戦中、波多利郎の祖父・越後屋平八郎に命を助けられたことを恩に感じていて、百億の借金を抱え、途方に暮れていた波多利郎を預かった。


まあ、魔夜峰央が好きで、薄味というかあっさりめのものでも良いから読みたいって人向けかなぁ(・∀・)

堕靡泥の星 / 佐藤まさあき

堕靡泥の星

風雨激しく雷鳴轟く或る夜、由緒正しき資産家・神納家に招かれざる客が一人訪れた。脱獄囚の蜷川源平である。包丁を携えた蜷川は神納家現当主である神納康久とその妻・とき江に衣服と金を要求する。大人しく要求に従った二人だったが、蜷川は行き掛けの駄賃とばかりに美しきとき江に襲いかかった。

時が経ち、神納家に一人の赤ん坊が産まれた。この物語の主人公・神納達也である。何も知らず、すくすくと育つ達也とは裏腹に神納夫妻の仲は時が経つほどに壊れていった。検査の結果、達也が自らの子供ではないと知った康久は妻や達也に対する精神的肉体的虐待を繰り返すようになった。その仕打ちに耐えられなくなったとき江は或る日達也と遊園地に行き、玩具を買い与えた後、自害した。

更に十年の時が経った。達也は15才になった。大学教授という職業柄、そして名家の跡取りとして康久は対外的には良き父を装っていたが、その実、達也への冷たい仕打ちは続いていた。

或る日、達也はナチスのアウシュヴィッツ強制収容所について書かれた本「夜と霧」を手にした。「達也はそのすさまじい残虐な殺戮の記録を読むうちにおのれの内部にたぎるどす黒い血の騒ぎをおぼえた」。

一方、蜷川は未だ捕まらず、婦女暴行殺人を繰り返していた。居間のテレビでその報を観ていた達也に気づいた康久は、尋常ならざる勢いで達也を張り飛ばし、部屋の外へと追い出そうとする。余りにも唐突な仕打ちに日頃の恨みつらみも合わせて激昂した達也は食い下がった。そして口論の末に達也は自分が蜷川の子であることを知ってしまう。

達也の中で何かが壊れた。

全19巻。一冊55円の時に買ったので全部で1,045円だった(・∀・)
冒頭のあらすじを書こうと思って改めて最初の方を読み直してみたけど、
結構雑な展開だな、おい(・∀・)

なんかもうちょっと心理描写的なものがあっても良さそうなんだけども、端折りすぎなような気がするw 文字に起こしてみると長い感じになったが、ページ数にして69ページ、アウシュヴィッツや蜷川の連続婦女暴行のシーン等を除くと、大体32ページくらいだからしょうがないか。

えーとまぁ、内容について簡単に言ってしまうと全編的に拉致→監禁→強姦→殺人か強姦→殺人か監禁→強姦かゆきずりの強姦が基本的な話の流れです(´・ω・`) 時折「影男」ばりのカーアクションや銃撃戦、格闘があったりするけど。あと達也が常に強者の立場じゃなくて窮地に追い込まれる話もあったりして、読者を飽きさせないようにさせたりもしている。

まあ何にしてもメインの流れはそういう感じなんで読む人を選ぶ。一応同じピカレスクロマンのジャンルに類別されるであろう「美悪の華」などとは一線を画し、ひたすらに犯罪系な感じ。しかも昭和的な。「殺人全書」とか猟奇事件とかが好きな人向けですねぇ…

よくこんな漫画が連載出来たものだと思うw 
昨今のエロ漫画雑誌にも鬼畜系漫画はあるにはあるけども、あれは歪んだ嗜好であるにせよ、性的にヌかせる為の漫画でちょっと違う。こちらは異常な内容と言えどもヌき用漫画ではなく一般的なストーリー漫画であった。まあ掲載誌と言う観点では"漫画専門誌というよりも、漫画を柱としてヌードグラビアや記事を掲載した雑誌であり、「低俗週刊誌」と呼ばれ"た漫画天国という雑誌だったから、似たようなもんと言えば似たようなもんだけどもw

wikipediaの堕靡泥の星の項目には、

本作は、アウシュビッツ展に展示されているユダヤ人虐殺写真の残酷さに胸が潰れる思いをしながらも、自分の中のサディズムの血が燃え始めたのを感じ取った作者が、「人間が人間を物のように扱える戦争の狂気、そして勝者の権力というものへの憧れ」に心が疼き、そこから執筆したという。また、当時は強姦願望があり、その思いを作品にぶつけたと告白している。

とあるが、まさしくそんな感じの内容であった。ナチス以外に南京大虐殺というか三光作戦やらキリシタン弾圧の話を絡めた回もあった。作品内で色々と持論的なモノを展開しているが、内容的に深いかと言われるとそうでもないような気がしないでもないw

ちなみに「堕靡泥の星」は19巻で終了しているが、続編の「新・堕靡泥の星」があるらしい。こっちはなんかちょっと変な感じらしい。影男が出て来るとかどうとか。いつか読んでみたい。 読んだ新・堕靡泥の星 / 佐藤 まさあき



神納 達也
主人公。連続婦女暴行殺人犯・蜷川源平と神納とき江の子。悪魔のような男ではあるが、そういった人間となる原因は蜷川のDNAというよりも、母・とき江の自死と父である康久の酷い仕打ちを受けて育ったことだと思わなくもない。まあ物語上では蜷川のDNAを強調してる感じは受けるが。女性を陵辱し支配することに重きを置いているところが現実の猟奇殺人犯や強姦犯達と非常に似通っている。或る意味でリアルか。そう言えばトロフィーを持たぬタイプだったな。



蜷川 源平
達也の生物学上での父。こいつが全ての元凶と言えば元凶か。wikipediaだと名前が何故か蛭川源平になっているような気がする。


神納 康久
達也の父。名家である神納家の現当主であり、大学教授。被害者であり加害者。達也を凶悪な悪魔に育て上げたのはこいつだよなぁ(´・ω・`)


神納 とき江
達也の母。ひたすらに不幸だった人。津和野編で後付設定話が出て来るが、あれは必要だったのであろうか。


加納 由美子
康久の友人である大学教授の娘。登場当初は汚れを知らない初なねんねで達也を慕っていたが…


田代 千春
達也の遠縁の女性。親戚一同が神納家の財産を狙って達也と結婚させようと画策し近付けた。達也とは関係ないところで不幸な目に遭う。達也のことを心から思いやった心優しき人であった。


友人
中学・高校・大学まで一緒だった友人。名前があるかもしれないが調べるのが面倒なのでこれでw 大学のシーンと達也というか佐藤まさあきの持論を話させる為の一般人キャラ。大学卒業後は出て来なかったような…


他にも登場人物は沢山居るが、その多くは被害者であり故人が多いので端折る(´・ω・`)
以下はストーリーの一部で問題なさそうなシーンや思わず読んでいて突っ込みたくなったシーンとかを適当に。

もう完全におかしくなってる(´・ω・`)

親戚たちもクズどもばかり。悪逆非道な達也なんだけど、達也が他の悪い奴等によって窮地に立たされると、達也を応援したくなってしまうのはなぜなんだぜ(´・ω・`)?

いやいや、お前はもうそういうレベルの人間じゃないから(´・ω・`)
(※ちちくびは自粛しました(*´・ω・))

言ってることがよくわからない(´・ω・`) つーか自分の標的じゃないと優しくなるところがちょっと変だと思う。

やかましいわヽ(`Д´)ノ

17巻~18巻の淫殺行編で出て来るアメリカの頭のイカれた連中。

そのボスのラルソン。ちなみに17巻~18巻はこいつらに対する復讐がメインの為、ちょっと影男というかアクションシーン多めの内容になっていて16巻までの流れとは異なる。作品内でも3年が経過しているんだったかな?


佐藤まさあきでぐぐると色々とイカれてる逸話がヒットして、中々興味深いw
女性キャラが描けなくてアシスタント達に一任していたが、そのことにより力関係が逆転してしまったというのが特に面白かったw そのアシスタントは松森正という人らしいのだが、知らない名前だったのでぐぐってみたら、「湯けむりスナイパー」の人だった(ノ∀`)

佐藤まさあき
貸し本漫画劇画の時代⑤ 佐藤まさあき氏の悲劇篇-2
「劇画の星」をめざして CC

1998年10月に「『堕靡泥の星』の遺書」という自伝を出したそうだが、その内容が酷いw 佐藤まさあきが交際してきた女性の実名と写真が載っていたらしい。 さすがにそれはまずかったらしく、その辺をマイルドにした改定本「プレイボーイ千人斬り」を改めて出したらしい。 で、まぁその本についてのamazonのレビューを読むと

ガールハント目的で文通の会の広告を雑誌に出して、会員申し込みの同封写真の中から可愛い女の子は自分が拾い、他は男の会員に回すという一種の犯罪まがいのことから、アシスタントを募集してその中からヤリたい女を選んで採用、誘惑しても見向きもしない女は辞めさせ、ヤラせる女をはべらかしてハーレムにしたことも告白している。 プレイボーイ千人斬り | 佐藤 まさあき |本 | 通販 | Amazon

腐れ外道じゃねぇか(・∀・)

自伝を読んでみたいがプレミアついてるみたいだしなぁ……図書館とかで探すべきか。
→ 読んだ。 『堕靡泥の星』の遺書―さらば愛しき女たち / 佐藤まさあき


まあ何はともあれ、昭和的な、猟奇的な、イカれた漫画が好きな人なら読んでもいいのかもしれない。でも良い子は読んじゃ駄目だよ(・∀・)

このエントリを書くのになんかむっちゃ疲れた…(ヽ'ω`)

ブラック・エンジェルズ / 平松 伸二

全20巻。¥11セールの時に購入したので全部¥220だった…はず(・∀・)
昔読んだことがあったから要らないかなと思ったが安かったので買うたった。

古い作品であり、ネット上で数多のレビューや平松伸二関連スレでこの作品については語り尽くされているので、あんまり書くことがない(ノ∀`) 皆、同じ事を考えているんだなぁと思ったり。

今作を大きく分けると

  1. 雪籐が日本中を巡りながら、腐れ外道の悪党どもを地獄に堕とす"現代の必殺仕置人"編
  2. M計画を阻止するために本格的に竜牙会の殺し屋達、切人一派と戦う"M計画"編または"ジュディさらわれちゃったよ(´・ω・`)"編
  3. 関東が大災害によって壊滅し、日本から隔離されるという、「おいそれ、バイオレンスジャックじゃね(´・ω・`)?」って突っ込みを入れたくなる"関東破滅地帯"編または"ジュディと再会したけどまたさらわれちゃったよ、いい加減にしろよ(´・ω・`)"編
  4. 日本支配を目論む超能力集団と戦う"ホワイトエンジェル"編または"今回はジュディはさらわれなかったけど、ただのお色気サービス要員だったよね(*´・ω・)"編
  5. 何となく打ち切り臭い感じのする迷走した"この漫画どうしてこうなっちゃったんだろうね(´・ω・`)?"編または"おいおいNTRかよ、なんだよ、このビッチヽ(`Д´)ノ でも健全な男女が三年くらい一緒に暮らしていたら、そうなっちゃうのも仕方ないよね(・∀・)"編

ネット上の多くの意見と同様に”M計画”の話で綺麗に終わらせておいても良かったんじゃねぇかな(´・ω・`)

あるいはその後は関東破滅地帯での新秩序の中で勧善懲悪を繰り返していけば良かった。まあそれだと今度はやや北斗の拳とも被って来てしまう部分が出て来るので駄目だったんだろうけどw

今回読んで改めて疑問に感じたのは関東破滅地帯での8人の王達の軍の格好。迷彩服とかは判るんだけども、東西を問わずあの鎧や兜は何処から調達したんだろうかw あとニ年間でよくああも芝居がかった人間になったり、関東をぐるりと取り囲む壁を作れたな。

バイオレンスジャックの場合は地割れで隔離されたって設定だったと思うので余り気にならなかったけれども。


実際のところはわからないけれども、なんとなくアンケートはがきと編集者に翻弄された漫画だったのかなぁと思ったりしてる。特に関東破滅地帯編以降は。

関東破滅地帯編からホワイトエンジェル編への展開の速さは異常過ぎる。アンケート結果が良くなかったから、ささっと路線変更したのかなぁ? そうでなかったとしたら、作者の根気がなさすぎると思うw あんだけの舞台設定をして投げっぱなしは酷いw 超能力戦もどっかで見たことあるような感じだったなぁ…風魔の小次郎とかその辺かなぁ。

飛鳥そっくりの紅林雄とその妹の紅林嵐を出して来たところを見ると、アンケート結果が良かったらもう少し引き伸ばす気だったのかなぁ? それともキリの良い20巻で終わらせる為に頑張って引き伸ばし続けたんだろうか( ・´ω・`)?



雪藤洋士
いつの間にかに世界を救うメシアになっていた人。胸の十字架の傷は万能だ(・∀・)

続編で松田が蘇生したことに驚いていたが、お前もなんで何事もなかったように生きてるんや(´・ω・`)と思ったり。まあメシアならば3日目くらいに蘇るからいいのか。



松田鏡二
雪藤の次に大事なキャラクターというか、第二の主人公と言っても良い。キャラクターのモデルは言わずもがなではあるが「なんじゃこりゃあ」の人。続編での「いんだよ 細けえことは」は非常に有名な台詞として人々の記憶に残ることになった。


ジュディ
お前、何回さらわれたら気が済むねん、ピーチ姫かヽ(`Д´)ノ
という足手まといキャラ。ちなみにジュディは父の元戦友の仲間にもさらわれているので作中で計3回さらわれているのかな。電気屋詐欺の時はさらわれたわけではないから、あれは違うな。まあお色気要員だったね(・∀・)


麗羅
竜牙会の殺し屋。ナイフの使い手。あんまり強くない。
最初の頃はややお色気要員だったね。ちょっと可哀想だったね(´・ω・`)


水鵬
いやー、多分、ブラック・エンジェルズ読者の中で彼を嫌いな人はいないんじゃないですかねぇ…なんというか無私というか愛というか義に生きた感じがするキャラ。報われなかった人とも言う。

彼に瑕疵があるとするならば、後の超能力バトルへ突入するきっかけにもなったと言えるくらいのとんでもない超人的な技を持っていたことだなw 彼の技は物語の終盤近くまで活躍することになる。




初期のブラック・エンジェルズメンバー
亜里沙 羽死夢 鷹沢神父
あ、エルスの画像忘れた(ノ∀`)

亜里沙と羽死夢は可哀想だったな(´・ω・`)
鷹沢神父はなんだかなぁ感満載なので、まあほっとくとしよう。
亜里沙の催眠術、羽死夢の玉潰し、鷹沢神父のロザリオのチェーンを使った絞殺…どれも弱いのぉ……どう考えても竜牙会に対抗出来ないなw



魔木
竜牙会の殺し屋。ワイヤーの使い手。多くの人が言っているが、

お前、それは逆恨みだろう(´・ω・`)



切人
竜牙会の偉い人。刀の使い手。でもゲス(・∀・)


卑弥子
未来を見通す能力を持つ薬師丸ひろ子。でもよくよく考えてみると"サトリ"って人の心を読むだけで未来は見えないよね(´・ω・`)



元刑事。松田の後継キャラだったが、大してキャラが立ってなかったのでどうでも良いと言えばどうでも良い。どうぞお幸せに(・∀・)


飛鳥
牙の元同僚。トランプの使い手。でも別に国境に壁は作らない。珍しくと言ってはいけないが当たりキャラだったような気がする。だけど紅林雄は蛇足過ぎた(´・ω・`)


ホワイトエンジェルズ
まあまあこの超能力バトルは人気があったようだけれども、元々の勧善懲悪路線からかなり離れてしまったので、そこを嫌う人も多数。個人的には神霊士の落ちぶれっぷりが余りにも酷くて哀しくなった…(´・ω・`)



勇気
とてつもない超能力を秘めた少年。オカリナって鬼太郎とリンクくらいしか吹いてるところを見たことないな(´・ω・`)

まあ関東破滅地帯編の前、13巻の途中までは読んでもいいかも(・∀・)
それ以降は……まあ…人それぞれってことで。

今はマンガ図書館Zで読めるみたいヽ( ・∀・)ノ
ブラック・エンジェルズ

美悪の華 / 檜垣憲朗・倉科遼

「美悪」、それは江戸時代初期、園芸家の水野勝元が品種改良の末に産み出した幻の菊。美しきその花容は大層珍重され、将軍家へも献上されるほどであった。しかし佳人薄命と言うが如く、「美悪」は大変弱い品種であり、江戸時代中期に日本各地で蔓延した病害によって絶滅してしまった。アメリカで最先端の遺伝子工学と品種改良技術を学んだ主人公・氷室聖人は「美悪」の花を再び日本で咲かせるために成田空港へと降り立った…

彼はこの日本の地に再び大輪の美悪の花を咲かせることが出来るだろうか…?

というような園芸漫画ではございません(・∀・)

本当のあらすじはこんな感じ。

恍惚の顔で果てたスチュワーデスを飛行機のトイレに残し、成田空港へ降り立った絶世の美男子・氷室聖人。彼の帰国には二つの目的があった。一つは大事な人を奪った者達、自らをどん底に突き落とす発端となった者達への復讐。そしてもう一つは世の中を金と暴力で支配する美悪の王になること。彼は天才的頭脳と冷酷な心を以て、他者を利用し、使い捨て、権力の玉座へと駆け上って行く。

彼は美しくも毒々しい、血と性と金に塗れた大輪の美悪の華を咲かせることが出来るだろうか…?

全18巻。¥11セールの時に購入したので全部¥198だった(・∀・)
kindle unlimited対象作品かな。
原作の倉科遼は有名なので放っておくとして作画担当の檜垣憲朗という人知らんと思ってぐぐってみたら「ジ・ゴ・ロ」の人か。何年か前に無料配信で1巻をゲットしたが未だに読んでない(ノ∀`)

この人の絵柄は誰かの絵柄に似ているんだけども思い出せない…里見桂……じゃないか…誰かのに似てるんだよなぁ(´・ω・`)


単行本の表紙には「超絶ピカレスクロマン」なんて銘打ってあった。ピカレスクって悪漢とかいう意味で悪いヤツが主人公の物語だっけ(´・ω・`)?と思いつつ色々とぐぐる。( ゚Д゚)ハッ

ロマンてフランス語で"小説"って意味なのかΣ(゚∀゚;)
だからピカレスク小説とか悪漢小説って言うんか。
英語ではPicaresque novel - Wikipedia

でもこれって漫画であって小説じゃないよ(´・ω・`)?

と思ってロマンスでぐぐると小説以外にも物語みたいな意味を持つらしいので良いのか。
ちなみにロマンティックになると急に恋愛的な感じのニュアンスになるんだな。

海外の悪漢小説とかを読んだことがないので何をもってピカレスクロマンとするのかよくわからないが、少なからず日本の場合では法を無視しあるいは利用し、自分の野望を成し遂げる物語が多いのかな…? もしそうだとするとこの漫画は紛れもなく王道を行っている感じがする。

絵が綺麗な感じなので、アレなシーンも余り生々しくはない。まあでもそういうの嫌いな人は読まない方が良い。

やばい、登場人物を適当にキャプチャして貼り付けたら、凄く一杯になった(´・ω・`) コレデモシボッタホウナンヤ



氷室 聖人
主人公。超絶した"美"男子であり、天才的な"悪"の頭脳の持ち主。この二つの力と冷酷な心で、復讐を遂行し"美悪の華"を咲かせようとする。おちんちんも大きくて、せっくるが上手なのも彼の武器(・∀・)

凄惨な過去を持つ。


神林 理沙
神林組組長の馬鹿娘。3ヶ月ほどアメリカで遊び、その帰りの飛行機で聖人と知り合い、そのままホテルへ。愚かでビッチ(・∀・)



北脇
神林組組員。若頭の下くらい。武闘派じゃなくて頭脳派。
初めは聖人を利用しようと思って、近づいたが…


三崎 淳子
エステサロンチェーン・ミサキビューティセンターの女社長。裏ではホストや少年アイドルを性欲の解消相手に使っている。高慢でビッチ(・∀・)

聖人の最初のターゲット。



三崎 麗奈
淳子の娘。清楚で純真な子(・∀・)

聖人にコロッと籠絡される。



田代
悪徳刑事。ミサキビューティセンターと繋がっていて、聖人の過去を探る。お金大好き(・∀・)


辰未
辰未組組長。ミサキビューティセンターと繋がっていて、聖人への襲撃を指示する。武闘派。


水野 真樹
辰未の愛人で辰未組の資金源である芸能プロダクション、"マキ・エンタープライズ"の女社長。無理矢理愛人にさせられ搾取され続けることに恨みと不満を抱いている。


甘粕 政臣
警視庁、組織暴力対策本部長。登場したての頃は悪を憎み正義を愛する好人物のように思えるが、実は出世欲の塊であり、結構ろくでもない性格の持ち主w

聖人を執拗に追い続けるが…



山崎 梓
麗奈の友人。山崎財閥の娘。麗奈の友人ではあるが、内心、成り上がり者の娘として麗奈を侮蔑している高慢ちきちきのこんちくしょうな女。頭が切れて、冷酷。色々と怖い(´・ω・`)



徳田 純
徳田組三代目組長。ばりばりの武闘派。切れると誰にも止められない。赤ちゃんプレイが好き(・∀・)


里美
場末のスナック・不夜城のホステス。大して美人でもないのだけれど、彼女の顔を見て、聖人は愕然とする…?


照喜名神父
新宿歌舞伎町で教会を開く物好きな神父。かつて里美が自殺しようとしたところを助ける。信者達に慕われている。名字が…


九鬼義達
亜細亜グループ総帥。モデルは西部グループなのかな?でも創業場所や事業的には京成電鉄だな。まあその辺のミックスか。

68才の現在はどうなのかわからないが、とりあえず若い頃は好色な乱暴者。



九鬼義和
義達の三男。梓の婚約者。愚鈍(´・ω・`)

義達には他に優秀な義明、義信の二人の子が居る。この兄達と常に比較され馬鹿にされている。



阿部幸蔵
ギャンブルと女が大好きな大物政治家。まぁ、ハマコーがモデルだろうな。

何気に一番旨い汁吸い続けたキャラのような気がしないでもない。



麗蘭
香港編に出て来る、マフィアの殺し屋。暗い過去を持つ。

ちなみにこれカツラです(・∀・)


まあ最後はそうなるよねー(´・ω・`)って思いながら読んでいたので、特にその辺に関して言うことはないw

凄くお勧めというわけではないけれども、主人公の設定やら展開が王道路線なのでさくっと読めるので、まあ暇があったら読んでみたら程度で(・∀・)

御都合主義的展開とかなくもないけど、そんなには気にならなかったかなぁ。