カテゴリー: 本・雑誌等

クワイエットルームにようこそ / 松尾スズキ

別段、映画版を凄く気に入って読もうと思ったわけではなく、ブックオフで『時をかける少女』を買った時にたまたまあったので110円で購入した。131ページくらい。

映画よりも良い出来という言い方はおかしいが、こちらの方が好きかな。
映画の方も松尾スズキ本人が脚本と監督をしているので、内容はほぼ同じであるはずなのだけれども。

何とも言えない悲哀感は原作の方があったかなぁ…(´・ω・`)

序盤は書き始めのせいか、はたまた明日香の意識が混濁しているのを表しているのか、非常に読みづらく苦痛だった(ヽ’ω`)


映画だと水原さんと輪島愛が居ないのかな。
水原さんはどうでもいいキャラだが、輪島愛はキャラが分割されて、ピアニスト要素が玉木サエに、そういう理由で居続けたのかどうかはわからないが、居続けた理由がミキに移譲されていたような気がする。


非常に短い作品なので、余り語ることがない(ノ∀`)
まあでも、またいつか映画を見直してみようかなという気にはなったw

時をかける少女 / 筒井康隆

ここ最近、通常放映と追悼放映で『時をかける少女』を目にする機会があり、「そう言えば原作読んだことないのぅ…(´・ω・`)」と思い、BOOKOFFで110円で購入。

収録作品は表題作の『時をかける少女』、『悪夢の真相』、『果てしなき多元宇宙』。解説込みで238ページ。

この短編集の収録作品の内訳(?)は、

「中三コース」1965年11月号~「高一コース」1966年5月号に連載された中篇「時をかける少女」は、筒井作品で最も有名な作品といえばこれ、というくらい有名な作品で、何度も映像化されている。「悪夢の真相」は「中二コース」1964年9月号~12月号に連載された短篇。「果てしなき多元宇宙」はこの単行本のための書き下ろし短篇。
筒井康隆たぶん全部 1960年代

ということらしい。

中高生向けの作品であったが為か、非常に平易な文章で、いい歳したおっさんが読むには若干物足りない筆致であった。

また同時に50年以上前の作品であるが故、正確には筒井康隆の影響を受けたであろう筒井康隆チルドレン、グランドサン、グランドドーター達の作品群を俺氏が読んだり観たりしているが故、全体的に現代では陳腐な感じがしてしまった(´・ω・`)ツマラナイワケデハナイガ


時をかける少女

原作は110ページ弱の短編なので、あんまり特筆すべきことはない(´・ω・`)
映画との違いを書き出そうと思ったが、それもそんなにないかな? ←正確には映画の内容をあんまり覚えていない(ノ∀`)

映画との違い
  • 浅倉吾朗と幼馴染ではない。
  • それ故に「吾朗ちゃん」ではなく「朝倉さん」呼び。深町も同様に「深町さん」。
  • 吾朗ちゃんの家は醤油蔵ではなく、荒物屋。
  • つーか、吾朗ちゃんは映画よりもモブに近い脇役。
  • タイム・リープするのは「暴走トラックに轢かれそうになった時」と「福島先生の引っ掛け 及び その後の部屋への帰還時」。
  • 立花尚子(担任)が居なかったり、弓道部設定はない。
  • 深町一夫というかケン・ソゴルは、何か凄い目的の為にこの時代に来たのではなく、瞬間移動+時間跳躍の実験をしていて、うっかり帰還時用の薬を持たずにタイム・リープしてしまった(ノ∀`)
  • ケン・ソゴルは睡眠教育を受けた11歳児。
  • 物語の最後に芳山くんが起き出して歌を歌ったりしない(´・ω・`)

映画版との違いを列挙していてふと思ったが、現代だと男女のポジションを逆にしたやつを作ってもそれなりに支持されそうな気がしないでもない。

エロ漫画とかでもいけそうだよね。年齢の部分を踏まえると「lo」とかに載る感じだろうか…(*´・ω・)


悪夢の真相


怖がりな弟・芳夫を持つ昌子が、腐れ縁の森本文一と共に自らに潜む恐怖の謎を解き明かすミステリー(?)っぽい、70ページ強の短編。

大まかなオチは途中で判ってしまうのだけれども、まあまあ面白かった。
内容的にも悪くなかったが、それ以上に国語の教科書に載るような、スッキリとした話の構成というか、ラストの文学っぽさが良かったかな(・∀・)

「中二コース」に掲載されていたらしいけれども、まさしくもって中高生向けの作品であった。


果てしなき多元宇宙


現実世界に不満というか嫌悪すべきことがある暢子のぶこが、他次元で起きたヴェラトロンの大爆発事故によって他の世界の同時存在と入れ替わってしまう話。40ページ弱の超短編。

うーん、これはちょっと…(・∀・)

つまらなくはないけれども、現代の人間が読むと
「なんじゃこれ、この短編集を出すための書き下ろしだからって、筒井康隆、手を抜きすぎだろヽ(`Д´)ノ」
って思ってしまうくらいに在り来たりの作品に思えてしまうかもしれない(ノ∀`)

そのくらい他の作品で読んだり観たりしたことのある展開w


つまらないってことはないけれども、中高生向けに書かれた古典レベルの作品群なので、特にお薦めはしないかなぁ(・∀・)?

『時をかける少女』が大好きだったり、原作と映画の違い、つまりは映画化した人々の工夫や手法・改変を知ることが好きな人なら読んでもいいのかも知れないが。

フォレスト・ガンプ / ウィンストン・グルーム


トイレに行きたい(・∀・)!!

映画『フォレスト・ガンプ』がまあまあ良かったので、いつか読もうと思いつつ入手できずにいたが、ちょっと前にBOOKOFFで300円くらいで(σ・∀・)σゲッツ!!してきた。電子書籍化はされておらず、新品もないみたい。

原作は映画版と異なり、荒唐無稽なファンタジーというかコメディ的内容ではあるものの、これはこれで楽しめた(・∀・)

つーか、よくこの内容をあの映画版に昇華させたなと思ったw

本編は330ページだったが、ある種内容が薄いというか明るく軽い筆致なので読むのに時間はそれほどかからなかった。


ネタバレを含むヽ(`Д´)ノ

主な原作と映画の違い

  • フォレストはそんなに純真無垢ではない。
  • 初めての相手は下宿人のミス・フレンチ。
  • 結構捕まる||Φ(|´|・|ω|・|`|)Φ||
  • お母さんは死なない。映画版ほど信念のある人でもない。プロテスタントの男と駆け落ちしたりするw
  • ジェニーも死なない。最終的に良い人と出会い、リトル・フォレストと三人で幸せに暮らしている。ジェニーの親は普通の人で虐待とかしない。
  • ダン中尉は最初こそ哲学的な高潔な人だが、後々アル中の下衆な男になったりもするw
  • ハーモニカ演奏が上手くなる。つーかそれ以外の楽器も簡単にマスターしていく。
  • ジェニーとは幸せな生活を二度送る。
  • マリファナにハマる
  • Idiot Savant(サヴァン症候群)で理解は出来ていないが理数系ではコンピュータ並の計算能力がある(但し当時の)。
  • 卓球が上手くなり、親善試合で中国に行き、溺れた毛沢東を助ける。
  • 精神病院に入れられる。
  • 宇宙に行く。
  • オラウータンのスーと仲良くなり、友達となる。
  • 未開の部族に捕まり、何故か米国留学経験のある族長とチェスを毎日やり、強くなる。
  • プロレスラーになる。
  • アメリカ大陸横断のマラソンはしない。
  • 上院議員選に立候補する。
  • 最後はスーとダンと放浪の旅に出て終わる。


疑問やら何やら

  • 「20世紀最高のグラマー」と呼ばれた実在の女優・ラクエル・ウェルチが出て来て、フォレストと一緒に騒動を起こすのだが、これって本人に許可を得ていたんだろうかw (ちなみに『ショーシャンクの空に』でリタ・ヘイワース、マリリン・モンローに続く三枚目のポスターの人らしい。)
  • 毛沢東が溺れたり、色々言われたりするんだけど、中国人からクレームとか来なかったんだろうかw
  • 第12章~第16章の辺りの展開(精神病院~宇宙飛行士~未開の部族~2度目のホワイトハウス)は明らかに異常w 第9章の中国への卓球親善試合に行くのもアレだが、宇宙飛行士以降の展開に比べたら、まだまだかわいいレベルである。
  • クワッケンブッシュ教授の「世界の文学における道化の役割」の辺りは非常にメタ的な感じ。話の設定上、フォレストは知能が低いはずだが、その世界認識等々、どう見ても頭がいいw 自作品に対する著者の言い訳だろうかw
  • フリッチ少佐と本物のスーって結局どうなったんだろうな…(´・ω・`)
  • 作中に登場する二人の大統領は誰がモデルなんだろう? 「ビバリーヒルズ白書」って1990年放送開始だしなぁ……腕時計好きかディーラーだった大統領とかって居たのかな?
  • 凄いご都合主義のオンパレードだったけど、面白かったから、これはこれで良いかなと思ったw でも企業的に成功した後に出会った人達の多く(全て?)を自社に招き寄せるくだりは蛇足感半端ないような気がしたw

  • 決して映画版のような感動モノを期待せず、荒唐無稽なストーリーを気楽に読み進めることが出来る人ならば、それなりに楽しめると思う。

    続編として「フォレスト・ガンプ2」があるらしい。
    読んでみたい気はするものの、出版数が少なかったろうから、古本屋巡っても入手は難しそう(´・ω・`)

    ゴールデンボーイ / スティーヴン・キング

    これまた一年くらい前に読んだ本なので、仔細は覚えていない(ノ∀`)


    刑務所のリタ・ヘイワース

    “『刑務所のリタ・ヘイワース』(けいむしょのリタ・ヘイワース、Rita Hayworth and Shawshank Redemption)は、1982年に出版されたスティーヴン・キングの中編小説。『恐怖の四季』 に春の物語として収められている。――春は希望の泉―― (Hope Springs Eternal) 浅倉久志訳。”
    (刑務所のリタ・ヘイワース)

    映画『ショーシャンクの空に』の原作。
    意見が分かれるところではあると思うけれども、トータルで言うと映画の方が好きかな。
    上手く話やキャラを集約して最後の爽快感を産み出しているという点で。

    wikipediaの項目で”原作との違い”で、ほとんどのことについて述べられているのであんまり書くことがないな(ノ∀`)

    強いて言うと、

    • 原作だとレッドがアイルランド系の男性で比較的若かったからか、過去にシスター達の襲撃を食らってる模様。
    • 映画だとレッドが自分の罪をなんと言っていたか忘れたが、原作だと姉さん女房に生命保険をかけて事故死させてる超クズ野郎(・∀・)
    • アンディは肛門から体内に500ドルくらいを入れて隠し持って入所していた。
    • アンディの脱獄は1975年(1948年で30歳だから57歳?)、映画だと1966年。
    • ノートンは最後死なずに引退。
    • なんとなくではあるが、映画版よりも”希望”という単語を強調しているような気がした。

    なんで刑務所内のかまほり連中をシスターとかキラー・クィーンと呼んだんだろうか。
    キラー・クィーンはクィーンの楽曲から来ているのだろうか?(「キラー・クィーン」は1974年発表、この作品が書き上げられたのは1979年らしい。)
    監獄スージーって呼び方も何処から来てるかわからない。

    どうでもいいけどスティーブン・キングのスティーブンのスペルってStephenなのかΣ(゚∀゚;)ステファンッテヨンジャウヨ
    関係ないがシスターのリーダー的存在だったBogs Diamondもボグズじゃなくてバグズなのか。

    原作と映画の邦題は『刑務所のリタ・ヘイワース』→『ショーシャンクの空に』だけど、原題だと『Rita Hayworth and Shawshank Redemption』→『The Shawshank Redemption』なので、実はそれほど大きくは違わないんだねぇ。(女優の売り込みにうんざりして”Rita Hayworth”部分を削ったという話。)

    これに関してはこれくらいかなぁ(´・ω・`)


    ゴールデンボーイ

    『ゴールデンボーイ』(原題:Apt Pupil)は、1982年に出版されたスティーヴン・キングの中篇小説集『恐怖の四季』に収められた小説。
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4

    『刑務所のリタ・ヘイワース』が162ページなのに対して『ゴールデンボーイ』は329ページなので二倍か。久しく小説を読んでなかったので非常に長く感じた(´・ω・`)

    とは言えど、内容的には引き込まれるものがあり、楽しく(?)読んだ。
    まあでも描写等々や話の展開を考えると万人向けのものではないなw
    作品内で発生する事象そのものはクリミナル・マインド案件と言うか。
    『快楽殺人の心理』等の犯罪物と同様に人によっては気持ち悪くなるかも。

    最後のまとめというか、テーマの提示部分では、「うーむ、なるほど(´・ω・`)」って言う感じで少し唸りつつも、あっさりと言葉でまとめにかかったので、いささか驚いたw
    『堕靡泥の星』をちょっと思い出した。

    これは映画化出来ないだろって思ったけど、既にされてるんだなw
    ラストはちょっと違うらしいけど。

    なんとなく自転車つながりで江川達也の『GOLDEN BOY』を思い出したが、あれは別に関係ないかw

    そういえばアンディがちょっとだけこの話に出て来て、ちょっとニヤッとしてしまったw

    —————————–

    いい歳して初めてスティーブン・キングの小説を読んだわ(ノ∀`)
    凄い筆致で引き込まれるが、内容が内容だけに結構疲れると思ったw
    まあいつか機会があったら、このシリーズの『スタンド・バイ・ミー』と『マンハッタンの奇譚クラブ』だけでも読んでみようかな。この四作品はスティーブン・キングが自由に書いた作品らしいし。

    スティーブン・キングの筆致もさることながら、翻訳者の腕も良いんだろうなと思って、翻訳者の浅倉久志でぐぐったら、もう亡くなっているんだね。
    って、SF小説翻訳の大御所だな、この人Σ(゚∀゚;)
    って、俺氏が読んだことのある数少ないSF小説の一つ、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を翻訳した人やんけヽ(`Д´)ノ
    SF小説もたまには読んでみようかな…(´・ω・`)

    全然関係ないが、スティーブン・キングってもっと昔の人だと思っていたら、まだ71歳で今も現役なんだねぇ(・∀・)