カテゴリー: 漫画

暴行 / 佐藤まさあき

(22x8)+(33x7)=407円で購入。Kindleで買えるのは15巻までだが本当は全18巻らしい。
これまたずっと前に読了していたが、エントリ化せず数年経ってしまったので、もう一度読み直した(ヽ'ω`)ツカレタ

タイトルが暴行レイプで実際に収録作品内でもそういった話は多いが、復讐話や実は…でした的話、実際にあった事件をベースにした話、人情物っぽい話、文学の香りがちょっとする話なども収録されている。

パターンがある程度決まっていて「このオチでいいの(´・ω・`)?」と言いたくなるような投げっぱなしジャーマンな話もかなり多いw

尚、『実録昭和猟奇事件』と同様にマンガ図書館Zで無料公開している模様。


以下に各巻の収録作品と欄外や扉絵に書かれていた煽り文句または適当にまとめた冒頭の流れを記す。そんなことをして誰得なのかは不明だがw

1巻
海原に獣が吠える
"孤島に拉致された三人の美女! 獣欲に猛った熱い視線が肌を噛む!"
クルーザーで海に出た金持ちのボンボンとその恋人達が漂流者の乗ったボートを見つけ、仏心を出して自分達の船に乗せてやるが…

蒼いラブレッスン
"ある日突然、獣に変身した家庭教師--青い果実をトリコにする課外授業とは!?"
家庭教師の国崎昭二が生徒の大谷信子に手を出そうとするが…

引き裂かれた夜
OL真弓が帰宅時に暴漢に襲われ、そのことで恋人の晴男との関係が悪化し、そこに元恋人の早坂啓二が再び接近してくる。

避けたウエディング
"純白のベールに包まれた美しい花嫁をジャック--屈折した男の憎しみの炎!!"
出世コースに乗った同僚の秀原春彦を妬んだ小見山は秀原の結婚式当日に花嫁を誘拐する。

乱れる女
団地妻・和恵が、夫の同僚の妻である隣にすむ主婦金子にマウントを取られ、娘にもピアノをねだられ、主婦売春に身を落とす。

2巻
陵辱
おそらく首都圏女性連続殺人事件をモデルにした作品。小野悦男って冤罪だったとして釈放されたけど、その5年後に足立区首なし殺人事件を起こして捕まってるやんけヽ(`Д´)ノ

1991年に無罪が確定した小野は代用監獄や自白偏重捜査を批判する冤罪のヒーロー[13]として冤罪被害の集会などで講演をしていたが、1992年に窃盗を働いたため2年間服役した。出所後の1996年に足立区首なし女性焼殺事件で41歳女性を殺した殺人犯として逮捕された。松戸事件とは違い決定的な証拠を警察から突きつけられたため、小野は犯行を認め、1999年に裁判で無期懲役が確定した。

本人は首都圏女性連続殺人事件は関与してないと言っていたみたいだけど、怪しい限りだな(´・ω・`)

不倫の供述
"不倫の事実を隠ぺいしようとする女--偽りの供述から意外な展開が!?"
石井光江は不倫の露見を恐れ、嘘を付き、警察のモンタージュで偽の犯人をでっちあげるが…

肌を裂く狂獣
"OL二人の楽しいはずの京都旅行に思いがけない悪魔の牙が!"
華奈子と信子の京都旅行。信子は華奈子の元彼氏と出来てしまい独身最後の旅であった。

女の断崖
暇を持て余していた主婦・志保は偶然パチンコ屋で知り合った広瀬と関係を結んでしまう。広瀬はもと暴力団員で次第に志保は金をゆすられるようになる。

悪夢の診断室
"その患者があまりにも清純な少女だったことがこの事件の始まりだった!"
平野医院の医師・平野宏三は診察に来た少女が余りにも清純だったので、邪な心を抱き、診察と称して猥褻な触診を行う。後日、平野の行為を告発するビラが街角に貼り出された。

3巻
淫獣魔
"処女・人妻を問わず百十数人を毒牙にかけた淫獣の正体は? 被害者数、百十数名…この猟奇的な強姦事件の結末は!!"
 
作品内では「下関の小平」と呼ばれたりしているので、色々とぐぐってみたが該当する事件はなかった(´・ω・`)
 
よくよく見たら欄外に"この物語は、史実に基づいたノンフィクション的フィクションである。"とあった(ノ∀`)

聖女転落
"米兵に襲われた平和な家庭・美しい少女が野獣の血祭りに"
 
「昭和28年蒼樹社より発行された"日本の貞操" 永野浩編 をベースにした作品」ということらしい。
 
不死鳥は飛ばず (実録昭和猟奇事件6の作品と同じ)
"貴族の令嬢が敗戦を境いにたどった波乱の人生"

4巻
燃えつきた狼
強姦殺人犯・久須本の死刑が決定される。真犯人の武藤は良心の呵責に耐えかね、担当検事の元で全てを話す。  
原稿というかカットの使いまわしっぽい箇所があった。P21-22 =>『陵辱』P83-84
p25 => p81 の燃えるアパートも?

愛情契約
アルバイトで写真モデルをしている女子大生の美杉亜紀。 先進的な彼女は"男女平等/デートは週一回/20歳になったら別れる"といった条件が記された愛情契約を恋人のタカと結ぶ。
  
なんだこりゃって感じの話だったw
 
檻の中の果実
"美しい獲物を監禁した孤独な猟犬--おのれの女に飼いならす陵辱ゲーム!!"
太宰治の『朝』とすれ違い物を混ぜたような読後感w 

女獣の館
"清純な娘の身体を有閑マダムは翻弄するのだった!?"
 
( ゚Д゚)ポカーン
若干、『堕靡泥の星』感あるw
 
涙化粧
温泉街の賭場で大負けし、金を払えなくて詰められる男、大勝ちして賭場から去る客に近寄る美女…
 
猛吹雪・山小屋レイプ
"吹雪の山で遭難しかけた若いカップルーー助けられたはずの山小屋で新たな危機が!!"
女の人って怖いわ…って思ったけど、男の方もクズだし…
いやでもあの状況じゃ混乱状態か…うーん(´・ω・`)

5巻
猟色殺人鬼
"衝撃のドキュメント劇画!"
 
栗田源蔵のおせんころがし殺人事件を漫画化したもの。 こいつもクズ野郎( ゚д゚)、ペッ
 
買われた星
人気タレント・美馬ケイコの過去の枕営業。
 
この夏律子に何が起ったか
田舎での暮らしに辟易していた西尾律子は、先に上京して垢抜けた浅井美樹を頼って東京へ。
なんかこの回はやけに絵柄が違うというか、目が違う?
佐藤まさあきは女の人の絵が描けなかったというが、この回のアシスタントがいつもと違うとかそういうことなんだろうか?
 
覗きのターゲット
公園の覗き魔が、ある痴態を晒した女性に魅入ってしまい…
6巻
連姦反応
"強姦シーンを目撃した担任教師 動揺する心の奥底に、男としての獣性が!!"
相変わらずのなんだそれ感漂う作品w
  
白昼の密戯
バスに乗り遅れた未亡人・美奈子は近所に住むテレビディレクターの高瀬の車に乗せてもらう。車中で高瀬にワイドショーのエキストラとして出演して欲しいと頼まれ、承諾するが…
  
野獣の棲む顔
"美しい人妻に魅せられた一人の男--穏和な顔の裏で蠢くもう一つの顔とは!?"
  
なんだこれ感凄いw
  
女の展示館パビリオン
大阪万博の展示館建設をめぐる、バー"おかる"のマダム中津銀子とデザイナー・久能衆平の暗躍。
  
狂気のヒッチハイク
"車が事故った、さっき俺をあざ笑った女があられもない姿でそこにいる……!"
7巻
姦殺の死角
"幸せそうなカップルに嫉妬し、野獣と化した男ーーゆきずりの犯行に意外な死角が!!"

白い肌と赤いバラ
ヌードカメラマン・ショウのもとへ訪れた、上品な美女・美奈月楓。彼女は弟が事故を起こした為に必要となった100万で自分を一ヶ月買って欲しいと申し込んで来た。『涙化粧』の翻案?

のり子という女
"のり子ーーそれは男が自尊心を傷つけられた過去のただ一つの汚点だった その女から ある日 電話がかかってきたのだ……"
ある深夜、プレイボーイのイラストレーター・高林裕二はの元に仁科のり子と名乗る女性からの電話が入る。 
高林は一年前、のり子に迫ったが、手酷く拒絶され、いたくプライドを傷つけられていた。
 
さくら心中
芸者の小菊は大和開発の若社長・鈴木宏一と身を重ねるが、宏一は近々結婚するという話を聞いてしまう。
小菊は困らせない代わりに桜を観にドライブに行きたいと宏一にねだる。
 
夜光虫
三井堂印刷株式会社の専務・峰島隆一は社長の峰島三郎の息子で既婚者であったが、毎朝、自分の机に綺麗な花を飾ってくれる女性社員の津坂容子に惹かれつつあった。
 
偽りのサディスト
"ほとばしる野獣の血! 街中で遭遇した美人に魅せられてサディストへと豹変する男の追跡ゲーム!!"
喫茶店で無職のチンピラに見初められ、跡をつけられるOL・黛今日子。

8巻
奪われた女
フィアンセとの結婚を控えた幸江はある晩、レイプされ、その後も犯人に脅迫される。
 
華麗なる終焉
"現代の倒錯した世界を鋭くえぐる異色作!!"
赤貧家庭で育った、不幸な生い立ちを持つ星名真樹は長年の夢であった舞台劇を成功させ、万雷の拍手をその身に受ける。

毒蛾メス
パトロンを騙して引き出した金で、新天地で店を出したマキはバーテンダーの鉄男と関係を持ち、公私ともに順風満帆かと思いきや…
 
虎の檻のなかに 
社内恋愛に明け暮れる東和銀行員の男女・佐藤と中村。ある日、銀行強盗に襲撃され、佐藤が中村の前に手を出していた児玉と共に大金庫の中へと連れ去られてしまう。
  
気の所為か、中村が児玉のことを中村さんって言ってるような気がしないでもないw
女の人怖いお(´・ω・`)

9巻
裂かれた夜
"突如、破られた眠り 凶悪な侵入者の犯行に復讐の怒りが……!!"
堕靡泥の星と同じような始まりだけど、オチは違うねぇ。

危険な曲がり角
"近づきがたい社内一の美人OLに意外な事実が隠されていた!!その秘密のベールとは!?"
やっぱり女の人は怖いお(´・ω・`)

おんな舞い
日本舞踊の師匠・清美と若いツバメ・慎一の話。
知り合った場所がある宗教団体の座談会ってどういうことだよ(´・ω・`)
 
夜に棲む蟲たち
時には力ずく、時には手練手管で女を籠絡し、熱海の街に沈める女衒・伊沼恭。かつては国を憂い学生運動に身を投じていた男であったが…
  
なんかキャラの描き分けが出来てないので、ちょっと混乱するかもしれないw

10巻
白昼の密猟者
成人式後の公民館に残っていた八人の若い女性を人質に銃を持った男が立て籠もる。
途中は違うが『虎の檻のなかに』と同じようなオチ。
  
混血タレント
大人気混血ハーフタレント・赤石ナナと日本調歌手の京町みどり(岩井美奈)の話。
『聖女転落』と似てる部分がある。

背徳の装い
椎名奈津江(奈美江の箇所もある?)は同棲していた高津宏と別れて香屋電機の跡取り・悠二と結婚した。10年後、偶然再会した二人に焼けぼっくいに火がつくが…

可愛すぎる女
"こんな女に出会ったらどんな男でも溺れてしまう可愛い女の正体は?"
純真爛漫なホステスの理沙にどんどんはまっていく部長の話。

肉欲のアクシデント
"結婚を目前にした男 一瞬の出来事から淫獣と化して暴走!!"
恋人との初めての一夜へと急ぐ男はスピードを出しすぎてカーブを曲がり、そこに居合わせていた女性をはねてしまい、病院へと運ぼうとするが…

11巻
少女誘拐魔
"誘拐された少女が最後にもらしたひと言は? 性犯罪者の心のプロセスを描破!!"
『実録昭和猟奇事件』の6巻に収録されているものと一緒。

「"描破"なんて言葉聞いたことなーい、"喝破"からの造語(・∀・)?」となんて小馬鹿にした感じでぐぐったら、

びょう‐は〔ベウ‐〕【描破】 の解説
[名](スル)すべてを描きつくすこと。「真相を描破している作品」
goo辞書

とあり、自分の浅薄な知識と増上慢を恥じる、うららかな、或る春の午後(*´・ω・)ハズカチィ

悦楽心中
"情交中のマンションの一室が一大音響と共に爆発した!! 無理心中ーーだが事件は意外な方向へ!?"
  
私はコールガール
製薬会社の研究室に勤める夫を持っていた根岸峰子。産業スパイの斉木の罠に落ち、紆余曲折の果てに熱海の売春婦へ身を落とす。
  
はごろも
"その昔、三保の松原に舞いおりた天女の羽衣伝説と、おなじ運命を辿った悲しい女と男のドラマ!!"
扉絵には"ファンタジー・コミック"とあるけど…うーんw

凌辱の復讐
"女の二面性につけ込んだ悪に女は恐るべき計画を立てた…が…"
両親を亡くした後も保育所を営み続ける地主の娘は、近所でも評判の良い女性だった。

12巻
姦のボディチェック
貧乳好きのレイプ犯、その行動の理由は?的お話。
エロ劇画系にありがちなオチだな(´・ω・`)ヒドイ

女のゆきどまり
ヤクザにかどわかされ、売春婦として暮らす少女。或る時、この境遇から逃れられそうな時が来た。
  
竹の花の咲くときに
祇園の置屋に売られた小夜と先輩芸者の竹実の話。

銀粉の仮面
"命を賭けて愛した男に裏切られた女の宿命を、切々と謳い上げる社会派さとうまさあきの最高傑作!!"
『さくら心中』と似てる感じ。
  
女の赤い血
刑事・梶本の家に殺人事件の一報が入る。愛人と本妻の争いの末の事件らしいが…
なんだかなぁってオチだったw

ボディリクエスト
ラジオの人気DJ今はるかのブースにナイフを持った男が乱入する。

13巻
秘密のレイプジャック
広告代理店に勤めるOL・大津容子が銭湯から自分のアパートへ帰ると、同じアパートに住む坂井が郵便物が混ざっていたと訪ねて来る。レイプ事件における真っ向から対立する男女の主張。

悪女の日記
全く目の出ない小説家志望の夫を持つ保険のセールス・石島千香子は毎日の仕事に慣れずに居た。契約を取れない千香子はある時、契約と引き換えに体を求められ…
  
疑惑
父が急死し、長い間離れていた故郷に戻る大徳広司。バーの女であった義母・初江に対して若い頃から嫌悪していた広司は父の死因に疑念を持つ。
  
赤い深海魚
不良少年グループで粋がるカツミは仲間に退屈しのぎに殺人ゲームを持ちかけ、実行する。少年院から戻ったカツミは平凡なOLからディスコギャルに転身した水奈理沙と出会い、体の関係を持つ。
  
姦殺①(大久保清事件の再録)
63ページ分くらい。

14巻
女の最前線
化粧品のセールスレディの西本理世は体を使ってセールスを伸ばしていた。
   
夜は血のにおい
刑事の結城がかつて逮捕した凶悪犯の鬼村光二が脱獄した。鬼村を追う結城だが…
   
ある日突然に
瀬戸内海の小島にある観光旅館中原屋の一人娘・中原裕美は高校卒業後に婚約者の山形昇と結婚することになっていた。裕美は帰り道、旅行客と思われる男に道を尋ねられ…
   
性のない旅路
父が蒸発し、水商売の母に育てられた美緒子は高校卒業時に体を許していた恋人・邦彦から別れを告げられる。男に対する根源的な不信感を持つも、家を出て水商売に従事しながら大学に通う。美緒子はその店でターさんと呼ばれる会社社長と出会い、旅行に誘われる。
   
姦殺②(大久保清事件の再録)
35ページ分くらい。
15巻
闇からのブルーボイス
"受話器の向こうから突如襲った男の声ーー忍びよる恐怖の魔手!!"
21歳のOL・御園洋子は突然かかって来るようになった猥褻な内容の電話に悩ませられる。
  
となりの花
夜はディスコで知り合った男、昼はクリーニング屋の男と、若い人妻ノブ子は奔放な日々を送り、近所の主婦の噂の的となっていた。
   
蒼き狼の咆哮
訪れた一流ホテルで咎められた少年・田島勝利は持っていた拳銃でガードマンを撃ち殺す。刑事の露口裕一は射殺魔を追う。
   
狙われた花
デパートに入社した春野千晶は、"歓迎会"と称する男性社員達の毒牙にかかってしまう。
  
姦殺③(大久保清事件の再録)
38ページ分くらい

なんか疲れた(ヽ'ω`)
なんで16巻以降はkindleで出てないのかな?

まあその辺はともかく、佐藤まさあきやケン月影等々のエロ劇画を読んでいて不思議なのは、或るパターンが存在するのだけれども、これらの祖となる作品はなんなんだろ? この頃の作品が起源なのだろうか? 或いはカストリ雑誌とかに載っていたポルノ小説とかなのかな?

具体的に言うとレイプ犯とかが最終的に死んだり酷い目に遭うとかそういった因果応報みたいなパターン。これは現代のエロ漫画にも継承されているパターンなんだけれども、ではその起源は何なのか? 仏教説話と艶話の融合の結果なのだろうか、はたまた性犯罪、或いは内容に対するクレームの抑止の為に生まれた手法なんだろうか?


そもそも艶話ってどのくらいまで遡れるのだろう。
江戸時代くらいになると落語とかであったみたいだが。
絵としての春画はあったけれども、官能小説みたいに艶話だけを集めた草紙とかもあったんだろうか?

更に江戸時代以前の艶話とかってどうだっただろうかともふと思いを馳せてしまう。人類というものに男女という性差がくんずほぐれつして世代を重ねてきたことを思えば、言葉が出来てから艶話がなかった時代などはあるはずがないだろうし…

書籍として残っているのは『和泉式部日記』くらいなんかね?

『和泉式部日記』には「その夜よりわが身の上にはしらねればすずろにあらぬ旅寝をぞする」と牛車の中で契った歌が詠まれており、日本文学史上において初めてカーセックスを取り上げたものとされている。

モルカーならぬ、モーカーでせっくるしちゃうなんて(*´・ω・)

口伝では残っていないのか、或いは他の昔話や仏教説話の中に呑み込まれたというか巧妙に隠されていったんかねぇ?


あと現代のAVやエロ漫画の原型の多くはこのエロ劇画の頃に確立されたものなんかねぇ?
細かい要素に絞って遡ろうと思えばもっと遡れるだろうけれども、一般家庭が車や電話を得た時代、団地という居住空間が定着した時代ということを踏まえると、やはり現代のAVやエロ漫画の原型はエロ劇画やこの時代の官能小説なのかな?

そういや劇画かどうかにこだわらず、日本のエロ漫画の始祖とかその辺の作品はなんだろうね?
貸本時代の作品かな…
でもよくよく考えてみるとそれ借りるの嫌だなw


性犯罪物なので、女性向きではない。そういうフィクションに対する寛容さがあるというか前提を理解している人、そういうのが好きな人なら読んでもいいかもしれないが。男性でもこの手の物は嫌う人はいるし。

つーかフィクションよりもノンフィクションに近い話の方が反吐が出るような酷さがあったりする…(ヽ'ω`)

エロ目的で実用的または有用か問われると、「人に依る」としか答えられない。単純な漫画として面白いかと問われても「人に依る」としか答えられない(ノ∀`)

たまに読み応えある作品もあるんだけども、上述の通り、多くは投げっぱなしジャーマンだったり、「そんなオチでいいのかよヽ(`Д´)ノ」という感じで終わるので、手放しで人に勧めることは出来ないな。

まあ無料で読めるので、興味がある人は一冊くらい読んでみたらくらいかな。でもなんでこれ18禁じゃないんだろう? 判定基準がよくわからない(´・ω・`)

ようやく佐藤まさあき作品を2つやっつけた…_| ̄|○ ツカレタ

実録昭和猟奇事件 / 佐藤まさあき

昭和に起こった数々の凶悪事件、その中でも一際異質な事件を作者自身が関係者に直接取材し、さらに警察資料から犯人の足取りや逃走経路を自らの足で追体験した完全ノンフィクション・ドキュメンタリー・コミック!彼らは何故罪を犯し、そして被害者たちの命を奪ったのか――。取材を通して語られる凶悪事件の犯人達の人間性とは…? そしてヒトはいったいどこまで堕ちることができるのか……。『連続強姦殺人事件・大久保清編』、『吉展ちゃん誘拐事件』、『帝銀事件』など、衝撃の事件を全6巻でコミック化!

33円x6冊=198円で購入。ずっと前に読了していたが、エントリ化せず数年経ってしまったので、もう一度読み直した(ヽ'ω`)ツカレタ

上記の宣伝文句では”完全ノンフィクション・ドキュメンタリー・コミック”とあるが、実際には結構フィクションの部分がある。特に6巻はフィクション部分が多く、実際の事件をベースにした完全な創作物と言える。

1~3巻が「姦殺」("連続強姦殺人事件・大久保清編")
4巻が"吉展ちゃん誘拐事件"
5巻が"帝銀事件"
6巻が「少女誘拐魔」("令嬢誘拐事件")、「不死鳥は飛ばず」("もく星号墜落事故")

尚、6巻の「不死鳥は飛ばず」は『暴行レイプ』の3巻に、「少女誘拐魔」は『暴行』の11巻に収録されている。"連続強姦殺人事件・大久保清編"は『暴行』の13巻以降に「姦殺」のタイトルで収録されているが、現在Kindleで入手出来る『暴行』は15巻までなので、あちらで読めるのはこの作品の2巻冒頭までである。

尚、マンガ図書館Zで無料公開している模様。


1巻から4巻までの大久保清吉展ちゃん誘拐殺人事件帝銀事件はWikipediaの内容とほぼ一緒。

6巻の「少女誘拐魔」のベースとなった事件は明確ではないけれども、住友令嬢誘拐事件辺りなのかな? 昭和21年の事件らしいし。

もく星号墜落事故は事故自体はwikipediaの内容とほぼ一緒。


1~5巻の各事件はなんとなく知ってはいたので、「ふーん( ゜σ・゚)ホジホジ」って感じで読み進め、6巻の事件は「へー、こんな事件や事故があったんだねぇ(・∀・)」くらいの感想を持つだけで終わった(ノ∀`)

興味深かったの巻末についていた数ページの文章(コラム?)で

私は当初『堕靡泥の星』をそんなに続けるつもりはなかった。三部で終わるつもりであった。達也のやりたいことは三部で全部やり尽くしてしまったのである。私は終了を編集部に申し入れた。それを聞いた編集長は驚いて私の事務所に駆けつけた。
 「先生がもう描くことがないと言うのなら実は私のところで育てている原作者がいます。それにお手伝いをさせますからなんとかせめて10部までは続けていただけないでしょうか」と云うことである。
 あまり気乗りはしないが、それで『堕靡泥の星』は連載を継続することになった。
 その手伝いをしてくれたのが堂本龍策氏である。
 そのやり方は、まず私が「こういうものをやりたい」と堂本氏に話す。それをもとに堂本氏が10回分のシナリオにして私のもとに届けてくる。それをさらに私が脚色して原稿にするという型をとった。
 それにしても驚いたのは、私のサディズムの血をサッと理解してストーリィに仕上げてくる堂本氏の力量だ。氏のおかげでアイデアの枯渇した私がどれだけ助けてもらったか計り知れないものがある。
 ずいぶんあれから時が経ってしまったが、この機会にお礼を言っておきたい。
 本来ならもっと劇画の原作者として活躍してもいい才能の持ち主だと思うが、『堕靡泥の星』の陰の仕事だけで終わらせてしまったのが申し訳ないと思う。
「佐藤まさあき 劇画四十年の足跡 堕靡泥の星から劇画の星へ」

とあった。

『堕靡泥の星』って途中から原作者(原案者?)がおったんか Σ(゚∀゚;)
(この文章は面白かったけど、もしかすると『「劇画の星」をめざして - 誰も書かなかった「劇画内幕史」』の文章だったりするんだろうか?)

堂本龍策でぐぐると幾つかの漫画の原作・原案としてヒットするけど、その正体はどういう人だったんだろうねぇ?


まあ、犯罪系というかノンフィクション系が好きな人なら読んでもいいのかもしれないけれども、大久保清の事件は胸糞悪いし、吉展ちゃんの事件は警察何してんねんヽ(`Д´)ノという気分になってしまったりするんで、普通の人は読まない方がいいと思う(・∀・)

伊豆漫玉エレジー / 桜玉吉

年々こたえる夏の日差し、冬山の底冷え、そして忍び寄る新型ウイルスの脅威。それなのに、嗚呼、今月も〆切がやってきた!!
伊豆山中で自粛生活を送りながらも常に緊急事態宣言出っぱなし!!
ギャグ漫画家・桜玉吉による魂の哀歌!!

お金ないけど、玉吉の生存確認の為に968円で購入(`・ω・´)

内容は相変わらずで変わらず(・∀・)ダガソレガイイ


伊豆半島にもコロナ禍が…つーかあれは人災というべきなのかな?

お足は尽きても百足むかでは尽きず、読もう伊豆漫玉エレジー(・∀・)


みんな大好きムカデ子ちゃん(・∀・)

正直、もう歳だから、ちょっと心配になってくる…(´・ω・`)


相変わらずのムカデとの日々を綴った内容であったが、途中熱中症で倒れたりしていて、ちょっと心配なところもある(´・ω・`)

還暦も迎えた玉吉の伊豆の山奥での単身生活は大丈夫なんだろうか?
リモートですぐに連絡出来るような環境を構築しておいた方が良いのではなかろうか…

前前作の伊豆慢玉日記が2017/1/25
前作の伊豆慢玉ブルースが2019/1/12
今回が2021/4/12

本来なら二年スパンで1月に発売されるのがコロナ禍とかの影響があって遅れた?
次は2023/4~7くらいになるのかな?
それとも1月販売に戻るかな?

何にせよ、玉吉の生存は確認した(・∀・)ムカデコチャンモ

銀牙 -流れ星 銀- / 高橋よしひろ

銀牙 -流れ星 銀- 高橋よしひろ

結構前に『銀牙伝説WEED』(ウィード)の1-50巻をセールで購入してしまったが故に、前作を読んでから読もうとゼブラックで頑張る。

だがしかし、途中から有料だったので、2話分はジャンププラスで、残りは正月辺りにばらまかれた黄色コインを全部投入し、更にごっぐるアンケートで貯めたポイントを120円分使って最後まで読み終えた…(ヽ'ω`)

俺氏の記憶には、

熊犬としての熱い血を父親から受け継いだ銀。人間ですら歯が立たない凶暴な人食い熊・赤カブトに敗れた祖父シロと父リキの仇を討つため、銀はベン、クロスらとともに仲間となってくれる犬の「男」を探す旅に出る。

という赤カブト編しか残っていなかったが、実はその後に

赤カブト打倒の悲願を達成した銀とその仲間たちだったが、銀が赤カブトにトドメをさすときに用いた「絶・天狼抜刀牙」がなぜか富士山麓の樹海にいる謎の集団に伝わってしまう。そして銀を探しに出た謎の集団は四国のビル、九州のベムを一撃で倒し、白狼の前足を切り落とす。そして謎の集団とおぼしき狼たちが銀、クロス、ベンらの前に姿を現す。

という八犬士編があった。

赤カブト編が仲間を集めて相容れない強大な敵を倒す昔の不良・ヤクザ系漫画で、八犬士編は現代でもよくある、倒した敵を仲間にして進んで行くバトル系漫画といった感じ。


絶・天狼抜刀牙などの必殺技が出て来たり、忍犬やら八犬士やら魔界十人衆とか出て来る漫画とは思ってなかったので若干驚いたw

あと最初出てきていた大輔や竹田五兵衛(じっさま)や秀俊があっという間に脇役になって出て来なくなってワラタw
銀が突然喋りだしたり、赤カブトも喋れちゃうとこもワラタw

連載開始したけど人気低迷で路線をガワが犬であるだけの不良・ヤクザ系漫画に変えるように編集部に言われたんだろうか?
八犬士編でも他の漫画と同じような展開を繰り返していたので、編集部からの横槍も結構あったんかのぅ?

手放しで面白いかどうかというと……うーん(´・ω・`)と言った感じ。
上述の通り、ガワを犬にしただけのよくある不良・ヤクザ系漫画&バトル系漫画なので、その辺が好きかどうか、あとは単純に犬好きかどうかで評価は分かれるかもしれない。

そういえば、オリバーの活躍は犬漫画ならではであったかな。
ベンは人気があったのか、なんか優遇されてた感ある。
ジョンも何気に強キャラだったなw

正直なところ、あんまり銀には思い入れがない( ゜σ・゚)ホジホジ

ネタバレ込みの話

『聖闘士星矢』のかませ牛ことアルデバランさんのような存在の武痕牙さん

途中で死ぬのかなと思っていたが、最後まで生き残り、しかも目がまた見えるという救済があったベンさん

昔のジャンプ漫画でもあった、敵キャラのインフレ化というか雑魚化。これの繰り返しばっかや、この漫画w

天狼星八犬士って結局なんだったんだろうなw ピンクドラゴンってなんだよ(・∀・)

赤カブト編はともかく、八犬士編は編集部主導で人気取りの為に迷走したのかな?
魔界十人衆なんてあっという間に倒されて、しかも下級兵士とか言い出すしw
『キン肉マン』の悪魔超人じゃあるまいし。


何故か北欧で人気らしい。

どうもアニメ由来の人気の模様。
海外「親日家になったきっかけだ」 北欧でのみ爆発的な人気を誇る日本アニメが話題に
フィンランドで人気の意外な日本アニメ 現地ファンクラブから驚きの回答

向こうでミュージカルをやっていたようだが、日本でも舞台をやったらしいw
キャッツならぬドッグスといった感じなんだろうかw
犬(おとこ)たちの命を懸けた熱い闘い 舞台『銀牙 -流れ星 銀-』~牙城決戦編~ が開幕へ

WEEDのネタバレがありそうなのでがっつりと読んでないが、2002年の漫画スレと2020年のネタスレ(?)
どちらも書き込んでいる人とかも居るのかなw
18年の時を経てもおんなじような会話が繰り返されてたりするところが面白いw
銀牙―流れ星銀
週刊少年ジャンプ全盛期の漫画で「流れ星☆銀牙」だけ評価が低い意味が分からないんだが


まあ凄くお勧めする気はないが、ネタの一つとして目を通しておくのも悪くないかもねぇ(・∀・)