『男はつらいよ 寅次郎 紅の花』を観た

夢アチャラカはなし。

寅を探す尋ね人広告が載っている新聞を読んで、そのことについて読んでいる駅員さん?達のところに寅が顔を出し、ちょっとしたやり取りの後にオープニング。コントではなくポンシュウとお酒を飲んでなんやかんやした感じ。
一応これがオープニングコントだったのかな。


寅次郎役の渥美清が癌に侵された身体を押して出演したことやそのことを踏まえた上での演出等々、そして結果的にこれが最終作になったという点を考えれば、評価を高くしたいところではあるけれども、その辺のことを加味しないとやっぱり平々凡々とした回…
見ようによっては駄作かな(´・ω・`)

阪神大震災の被災地の人達にとっては良かったのかもしれないが、無理矢理な感じで宮川夫妻が挿入されて、ラストを韓国の民族舞踊かなんかで〆ちゃって、このシリーズを最後の最後で台無しにするような終わり方に思えた。

あと村山富市の視察映像に合成してるシーンも少し寒い感じがした。
初期作品の頃にあった大晦日だか正月のインタビューシーンは面白かったんだが。

泉と満男のことはどうでも良いw
そういえば前作の菜穂(牧瀬里穂)とはどうなったんだろうか。

タクシーの中でのリリーとの会話くらいだったか、良かったところは。


こんなことを言うと、身も蓋もないけれど、「男はつらいよ」はもっと早めに終了させるべきだったんじゃね(´・ω・`)? ボロボロになった渥美清が演じる寅とその状態でも撮影をするためにボロボロになった話の構成で良い映画なぞ撮れるはずもない。

何作も前からだけども渥美清以外の演者も年老いてしまっていて何とも物哀しい絵面になっていたのも観ていて辛かった。コメディ系のものはやめ時を見極めないと駄目だな。

この後に「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」をやっていたが、やっぱり、「ハイビスカスの花」を真の最終回と思う方が良いな(・∀・)