カテゴリー: 感想

『大洗にも星はふるなり』を観た

大洗にも星はふるなり

原作は舞台かなと思ったらやっぱりそうだった。
舞台劇原作のありがちなやり取りやスケールの小ささ、なんとなく
展開がわかってしまうところが嫌でなければ楽しめるかな。

ホームラン級や必殺ブロー的な代物ではないがシングルヒットや
綺麗に入ったジャブくらいの作品かなぁ(・∀・)?


監督はヨシヒコシリーズの福田雄一。2009年の段階で山田孝之、ムロツヨシ、
佐藤二朗という面子と出会っていたんだな。

山田孝之が演じた杉本のキャラが濃すぎて笑ったw
佐藤二朗はいつもの佐藤二朗役。ムロツヨシもいつものムロツヨシ風。
山本裕典と小柳友もまあ普通。
安田顕の弁護士は中々渋くて面白いキャラだった。

林役の白石隼也はなんか演技も顔もいまいちだなぁと思っていたが、
この人、仮面ライダーウイザードの操真晴人なのかw
ウイザードの時も微妙だなと思って観てたが。俺氏はビーストさん派。
ビーストさんは偽生田斗真系の顔立ちだったな。
wikipediaの項目を眺めていて気づいたが、「制服サバイガール」の
仲村みうの相手役じゃねぇかw あの時はあまりに映画の内容が酷くて
II に関してはほとんど調べなかったので気付かなかったがw

マドンナの戸田恵梨香は普通。「新参者」の原田美枝子同様、
こういう回想シーンにしか出て来ないキーとなるポジションは美味しいと思う。
可愛い新人女優等を売り出すのに向いてるポジションだな。


スピンオフDVDが出ているらしいのでちょっと観てみたいけど、
これはテレビでやらないよなぁ。

全然関係ないけど、「33分探偵」を他のテレビ局で山田孝之を
六郎にしてリメイクしないかなとふと思った(・∀・)

『青春放課後』を観た

青春放課後

『青春放課後』(せいしゅんほうかご)は、NHKで1963年(昭和38年)3月21日に放送された単発ドラマ。放送時間は88分。里見弴と小津安二郎の共同脚本。翌1964年(昭和39年)3月23日に再放送されている。既に映像は現存しないとされていたが、2013年(平成25年)にNHK内部からキネコ映像が見つかり、デジタル化された上で、同年10月14日にNHK BSプレミアムの「プレミアムアーカイブス」で約50年ぶりに放映された。

ただのドラマと侮ってながら観してたが、真面目に観なかったのが悔やまれる(´・ω・`)

いわゆるいつもの小津調で、大きいドラマティックな出来事なんて
起きないんだけれども結構面白かった(・∀・)

キネコ映像ってビデオテープが開発されるまでテレビ映像を録画する方法がなかったから、
画面映像をフィルムカメラで撮影したもの?全然方向性は違うけど昔は映画泥棒みたいな
手法しかなかったんだな。

あらすじはなんと表現すればいいかと悩んだが、凄く端折った的確なものがあったw

適齢期を過ぎようとする娘とその周囲の人々の姿を描く。

NHKネットクラブ 番組詳細 プレミアムアーカイブス ドラマ「青春放課後」


小林千登勢演ずる主人公の女性の名前は千鶴だと思っていたけど、
wikipediaだと"佐々木千島"になっているような…(´・ω・`)?
小林千登勢って10年も前に亡くなってるんか。
どうも脳内の生死情報がアップデートされないのか
毎回驚いてるような気がしないでもないw
基本的に「ヒントでピント」の"おっかさん"というイメージしかない。

イケメン役の佐田啓二や手厳しすぎる杉村春子、
宮口精二、環三千世、北竜二等々が出演してた。

ローガン役のマイク・ダニーンをぐぐってみたら色々出てたw
「恐怖女子高校」ってどんな映画なんだろう、凄く気になるw


北竜二が"放課後"で表現し、千鶴が適齢期の現状を
子供の頃の"隠れんぼの最後"と重ねあわせた部分、佐田啓二が
同棲状態を例えた部分がこの「青春放課後」というタイトルを
構成しているのか(・∀・)

がっつり観ていなかったのでちょっと勘違いしてるかもしれないけど、
このドラマの肝はやはりその部分の感覚や考えなのかねぇ。
これはおそらくリアルタイムで観ていたとしても単純に首肯出来るというか
共感出来る経験と心情の表現であり、味わい深き面白い部分だから
多分そうなのかなぁ。

そういった肝の部分そのものを除いたとしても、50年前に既に存在していた
こういった感覚や考えを真空パックにして損なうことなく現代においてでも
味わえる形にしてる点だけでも十分に鑑賞に堪える作品かもねぇ。

もっと小津安二郎のドラマを観たかったけどもうこれを書いてる段階で
胃がん闘病中だったのか(´・ω・`) (青春放課後)


まあ小津安二郎が嫌いじゃない人なら楽しめるかな(・∀・)

『新参者』を観た

新参者

これバリバリの刑事物と見せかけて、刑事物の皮をかぶった人情モノやないかヽ(`Д´)ノ
まあメインというか核となるストーリーは殺人事件の捜査ではあるけれどw

トータルではまぁ良かったかな(・∀・)


音楽自体は悪くないが多用しすぎな気がしないでもない。第一話は特にうるさかった。

三浦友和はあのドラマで犯人だったから違うなと思い、話の流れというかパターンから、
半分くらい観たらあの人が真犯人だなと予想がついたw

第一話の冒頭のツダカン、麻生祐未、内海桂子を持ってくるのは汚いw
すぐに作品世界に入り込めたのは確かだが、あれだけで終わるのは勿体無いw

なんだかんだで一番好きな回は市原悦子と杏と香川照之が出てた第一話かな。
"あまあま"好きが「あまちゃん」の後で朝ドラをやるなんて(・∀・)

第二話は内容的にはそうでもないけど、夏川結衣だったのでなんだかニヤニヤ
しながら観てしまったw

第四話には芳雄ちゃんが…。・゚・(ノД`)・゚・。
芳雄ちゃんの娘役は波瑠だったのか。気が付かなかったな。


阿部寛は好きだが、ちょっと変な笑顔があったような。
ストーリー上の演出なのかわからないが佐藤隆太や佐々木蔵之介のように
TBSで主演した辺りから染み付いてる気持ち悪い作り笑顔ぽかったので、
その辺はいまいち。役としての加賀恭一郎はまぁまぁ好き(・∀・)

ムカイリと黒木メイサは微妙だったな。事務所が売り出したいのはわかるけど、
もうちょい上手い人を出してくれれば、もっとこのドラマの評価も上がったろうに。

泉谷しげるはまた泉谷しげる役だなw 最終回で手榴弾持ってなかったな(´・ω・`)
溝端淳平は相変わらず味噌っかすキャラだったw

木村祐一が出てるので本放送は観なかったが、それほどは出てないんだな。
まあでも観たくない顔ではある。恵俊彰とかもやめて欲しかった。
あとみのもんたも(´・ω・`) TBS絡みだからしょうがないのか。

考えてみるとこういうのって死人役の方が良く出るなw
原田美枝子は出ずっぱりやないか(・∀・)
「彼女が死んじゃった」の木村佳乃みたい。

その他にも倍賞美津子、オリーブオイリーもこみち、紺野まひる、笹野高史、
谷原章介、松本じゅん、綾戸智絵、寺島進等がちょい役やゲストで出てた。


各回のゲストはそれなり名前の知られた俳優を起用してる反面、
お店の女の子達はそんなに有名じゃない子達を起用したのかな?

工芸店「ほおづき屋」の店員役の小泉深雪って全く知らないけど
モデルで濱田岳の奥さんなのか。

宮本祐理役の人を観ていて「あれ?香椎由宇ってもっと整ったというか、
左右対称な顔してなかったっけ?あれ(´・ω・`)?」と思って最後まで
観ていたが、マイコという全くの別人だった件…_| ̄|○ コエガニテタカラ…

鯛焼き屋の娘役の沢木ルカという子も知らない。「13歳のハローワーク」は
観ていたけど、子役の方はあんまり覚えてないな。


まあトータルでは面白かったかなとは思うけど、回が進むほどに
「どうせこれも良い話につながるだけの疑惑なんでしょ(´・ω・`)?」
という身も蓋もない鑑賞態度になっていってしまうので、半分くらい
観たら飽きてしまう人も居るかもなぁ。

つい最近これの新作SPやったのか…_| ̄|○ ミノガシタゼ

『男はつらいよ 寅次郎子守唄』を観た

男はつらいよ 寅次郎子守唄

今回も凄い変化球回だったような(・∀・)

夢はもう何が何だかよくわからないw まあよくよく考えてみたら
赤ん坊が出てくるからその辺を予知した夢だったのかもしれない。

OPはいつもと違って旅先。相変わらずの駄目っぷりが良いw

本編冒頭のさくらの慌てっぷりというかちょっと乱暴な感じで珍しいなと
観ていたら、とらやに到着、中へ入ると知らないじーちゃんが居るΣ(゚∀゚;)

って

この作品からおいちゃんが松村達雄から下條正巳に変わっている。以後48作まで、おいちゃんは下條正巳が演じた。

今回からおいちゃん役が変わったのか(´・ω・`) この時59歳か。

2004年 すい臓がんで死去。享年88。元女優の田上嘉子は妻、俳優の下條アトムは長男である。

下條アトムのお父さんか。下條アトムって名前は知ってるけどなんだっけ?
俳優だっけ?とwikipediaを見たら俳優・声優となっていた。

アトムという名前は本名であり、父・正巳が第二次世界大戦後間もなく生まれた息子を、将来は日本でもアメリカのように名前・苗字の順に呼ぶようになり、ローマ字の順に名簿も作られるだろうと考え、ならばアルファベットのAで始まる名前なら最初に呼ばれるという理由で、さらに「今後の原子力は戦争ではなく発電など平和のために使われるはずである」という願いを込めて、原子を意味する英語atomから名付けた。

へー(・∀・)
この後に書いてあった手塚治虫と賀来ウランのエピソードでちょっと笑ったw


今回は寅さんが思わぬことから赤ん坊を押し付けられて、とらやに連れて帰ってくることから
第二の騒動が始まるのだけれども、赤ん坊はマドンナとのファーストコンタクトの時くらい
しか寅とは関わらない。一応ダシにしてマドンナに会いに行こうとはするけれども、
最終的にはどうでも良くなってたしw ファーストコンタクト時の寅さんはかなり酷いw
いつも酷いと言えば酷いけど、今回のは輪にかけて酷いw 醜いと言ってもいいw
セカンドコンタクトを取りに行こうとする時も非常に面倒臭くて酷かったw

あんまり子供は好きじゃない設定なのかな。下町人情物の主人公なら、いつの間にかに
愛着がわいて引取りに来た親に激怒して返さないとか言って一悶着になるのが通常の
パターンなんだけども。そこまでベタにするよりは多少鬼畜さ成分が残ってた方が
キャラとしては面白いからいいといえばいいか。

まあ何にしてもその役割はおばちゃんが担ったということだな。
赤ん坊が居なくなった後のおばちゃんカワイソス( ´・ω・)

タコ社長は今作でもちょっと株をあげたな(・∀・)
御前様はもうとらや通いキャラになってしまってるな。
源公を見ると「伊賀忍法帖」の怪僧を思い出してしまっていけない(ノ∀`)


|ω・`)。oO(春川ますみを藤田弓子だと思っていたのはミンナニハナイショダヨ)

春川ますみって「男はつらいよ フーテンの寅」にも駒子役で出ていたらしい。
駒子って誰だったっけと思ってぐぐってみたら、寅さんのお見合い相手で
元々寅さんの知り合いの亭主持ちの人か(・∀・)

大川弥太郎役の上條恒彦という人は全然知らない。

丸大食品のウインナー、フランクフルト商品のCMソングを1980年代に担当していたこともあり、その名を知らずとも歌声を記憶している者は多い。

うーむ…(´・ω・`)

マドンナである木谷京子(十朱幸代)はあんまりマドンナらしくない。
寅さんとも色恋云々となるほど関わってない。寅さんというよりもとらやの
人たちと仲良くなりに来ている感じだし。一応今回も失恋したという体で
柴又を去るけれどもそれほど痛手だったんだろうか。他の回に比べると
まだ本腰ってレベルでもないように見えたんだけどなぁ。

今回は郵便貯金通帳と寅さんとタコ社長との喧嘩と終盤のやり取りが良かった。
後は博が寅さんが何故独身か振られた時の回答も笑ったw
でもなんか「男はつらいよ」としてはちょっと番外編っぽい気がした。