カテゴリー: 感想

『伊賀忍法帖』を観た

伊賀忍法帖

主君・三好義興の妻 右京大夫(渡辺典子)に横恋慕する松永弾正(中尾彬)を果心居士が
唆して悪事を行わせようとするけどなんやかんやで伊賀忍者に阻止されるお話…?

もうちょい詳しく言うとそれを達成する為に惚れ薬を作らなくてはいけなくて
それを作る為に右京大夫と同じ血筋の生娘の涙を集めて平蜘蛛茶釜で
精製だかなんかしないといけない。 

果心居士はそれを実行する為に弾正に弟子である5人の妖術僧を貸し出す。
それで標的にされたのが伊賀のくノ一である篝火(渡辺典子)。
篝火を奪われ、弾正の企みを知った伊賀忍者の城太郎(真田広之)は
妖術僧達への復讐と企みの阻止に向かう…みたいな感じ。


最後まで観た感想は…うーむ(;^ω^)

前半はちょいグロややエロとアクション、後半はアクションと千葉真一と言った感じ。
取り敢えず美保純のおっぱいと風祭ユキと凄く太った女性(かわいのどか?)の
おっぱいが観れたよ(*´・ω・)

あの当時の青少年にとっては貴重なおっぱい摂取用映画だったんだろうか。
でもこの頃ならテレビでも普通におっぱい出てたかw

1982年公開だから32年前の作品か。まあそんな前の作品なのでグロシーンや
ワイヤーアクション部分はしょぼいかもしれない。通常のアクションシーンは
JACなので別に問題はないかな。

大仏殿焼失シーンは中々迫力がある。現代だったらCGでやっちゃうのかな。
費用がそれほど変わらないなら、実際に作った方がいいな。
環境には優しくないかもしれないがw


松永弾正役の中尾彬の悪役っぷりも果心居士役の成田三樹夫も良い。
何故かこの成田三樹夫を観ていて保阪尚希を思い出したw

先生こと福本清三や源公こと佐藤蛾次郎が妖術僧だったのでちょっと笑ったw
ストロング金剛は元々はストロング小林という名前だったのをこの映画で
金剛坊役をやってからストロング金剛にしたのか。
破軍坊(浜田晃)って誰だっけって観直してみたけど、ストロング金剛じゃない
もう一人の坊主頭で頬に火傷みたいな傷がある妖術僧か。盲目の針使い?

渡辺典子も第一回主演作らしく初々しくて可愛い。
いきなり一人三役というのも大変だなw

まあしかしなんだ、千葉真一の美味しいところかっさらい感が酷かったw
かっこいいけどねw


あれ、結局、果心居士って何がしたかったん(´・ω・`)?
城太郎と右京太夫の愛を試したかったの?
天下の簒奪なんて興味なさそうだし…
最後、自分で火を消したよね。
城太郎の摩利支天真言は別に関係ないようだし。

実はインドの仙人みたいに自分が右京大夫に惚れてた…?
でもそれだったら城太郎をわざわざ呼ばなくてもいいしな。
何度か最後の方を観直したがよくわからなかった(ノ∀`)

何にしても篝火が可哀想な話だったなw

『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』の第一話を観たけれど…他

SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜

ケイゾク」を観たので、その辺も続編も観てみるかと思い、一話だけ観てみたが、
なんかクォリティが低くね(´・ω・`)?前シリーズは数分観ただけでドラマ世界に
引き込まれるというか、あたかもずっと前から存在していたかのようなドラマの
ように感じられたのにこれにはそれがない。


主演である戸田恵梨香は比較的上手い方だと思っていたがこのドラマだといまいち(´・ω・`)
戸田恵梨香が演じている当麻紗綾のキャラ設定が変なのと、微妙に柴田をなぞろうと
しているのかなぞらせようとされているような感じが原因かと思ったが、それだけ
じゃないことに思い当たった。そういえば戸田恵梨香って「コード・ブルー」の緋山や
「BOSS」の鑑識みたいなクールキャラはイマイチだったような記憶がw 

そもそも観たことのある戸田恵梨香出演作で良かったのって「ライアーゲーム」と
「流星の絆」で、後者はクドカン脚本に依存する部分が大きく、「ライアーゲーム」も
瑕疵なき演技であったかといえばそうでもないなという気がしてきて、なんだか
俺氏の中で戸田恵梨香株が大暴落(ノ∀`)
「書店員ミチル身の上話」の時は普通だったかな。でもあれは話が酷かったなw

瀬文役は誰だか分からなかったが、結構役になりきっているというか、存在を受容出来た。
って、これ加瀬亮なのかw 「ありふれた奇跡」や「永遠の僕たち」くらいでしか
観たことなかったので俳優としての力量はあまり良くわからなかったけど、結構良さ気。
加瀬亮って「ハチミツとクローバー」映画版の真山役だったのか…覚えてない…
あれは堺雅人が煙草持って(・∀・)ニヤニヤしてたのしか覚えてないw
オム先生/ノーコン・キッドの浜野謙太も出てたのか。

竜雷太の野々村光太郎は相変わらず。雅と結婚したけど、別の雅と不倫中?
ただのJKマニアなのか(・∀・) 今回の雅って若春子こと有村架純か。


第一話の被害者が五木谷春樹という名前で実在の色んな人を混ぜあわせたように
匂わせてるけど、どう考えても楽天の三木谷を馬鹿にする為の設定だろうな。
TBSの買収で対立してたし。楽天とか三木谷は嫌いだけど、テレビ局がこういう形で
個人を攻撃するのはどうなんだろうか?TBSは坂本堤弁護士一家殺害事件を
引き起こしたり、不二家を捏造情報で叩いたりするような企業だから平然と私怨で
こんな設定をドラマでやっちゃうんだろうな(・∀・)


不必要なまでに時事ネタというかその当時の流行ったフレーズや一発ギャグを
入れてて観ていて寒いのも入り込めない原因かもしれない。

能力者の話自体は面白そうだし回が進めばもう少しマシになるかもしれないから
続きを観てみてもいいかなぁとも思ったが、根本的に堤幸彦演出に飽きてるのと
ドラマ全体から漂う微妙感から、取り敢えず他のを優先して観ようという結論に(ノ∀`)


「風雲!たけし城スペシャル たけし軍世界最強の総攻撃」

たけし城が谷隼人に落とされてそれを奪還する体の回。肖像権とかの問題で
一般人回は出せないのかな?でも海外では放映とかしてるんだよな、確か。

挑戦者はお化けや三銃士に扮装した芸能人や怪獣の着ぐるみ達が各ステージに
挑戦するんだけれども、これはクリアとか関係なくて各ステージをみんなで
チャレンジして面白かったものだけを編集で集めたような感じ。

ビートたけしが無茶苦茶若い。事故前か。爆笑問題の太田光のトークや芸風は
事故前のたけしの劣化コピーなんだなとふと思った。そのまんま東時代の東国原や
4人時代のダチョウ倶楽部や大川興業が出てた。江頭2:50も居たような気がするが
確証はないな。清水クーコという人が出ていて、知らない人だなと思って
ぐぐってみたら、清水国明の元嫁で38歳で亡くなってたわ…(´・ω・`)
豚の格好をしていた女の子は誰だったんだろう?
そういえばストロング金剛が出てた(・∀・)

懐かしくもあり、まぁまぁ面白かった。


「TRICK 新作スペシャル3」

つまらなくはなかったけど、薄味で何か凄い違和感を覚えながら観てた。
物語自体や堤幸彦演出に飽きているからかと思っていたが、実況のあるレスの
指摘を見て本当の理由を理解した。

これTRICKなのに霊能者が出てきていない…( ;・´ω・`)ゴクリッ

だからなんかライトな感じで物足りなかったんだな(ノ∀`)
或る意味でこれTRICKじゃなかったなw ストーリーの骨格は犬神家のパロディだし。

まあでもこのくらいのクォリティで土ワイ落ちして続けて行っても良さそうだけどな。
上田教授役の阿部寛は忙しいだろうから仲間由紀恵と生瀬勝久のコンビで
普通の事件を解決していく形で。矢部謙三の一期をもうちょい2サス寄りの
真面目な感じにして。

ずぶん先輩こと福士蒼汰が今でしょポーズで頑張っていたが、役としては藤崎千佳子
を演じていた朝倉あきの方が美味しかったな(・∀・) 色々と笑ったw
飯島直子を久しぶりに観た気がする。

映画は水原希子なんか出さなかったら観に行ったんだけども、テレビ放映まで
観なくていいや(ノ∀`) 基本的に俺氏の中では「しすらな」の下り坂でTRICKは
完結してるし(・∀・)

『ホテル・ハイビスカス』を観た

ホテル・ハイビスカス

「ちゅらさん」や「深呼吸の必要」があんまり合わなかったこともあり、沖縄系映画だから
これも合わないかなと思って観たが、結構良かった(・∀・) まあ短編のつなぎ合わせ
みたいな感じなので純粋な映画と呼ぶにはどうかとは思うけど。加えて言えばこれは
映画じゃなくて「野田ともうします。」みたいに短編ドラマシリーズにした方が良かった
ような気がする。


美恵子役のテンションが高すぎてうるさかったり、何言ってるかわからないシーンもあり、
阿藤快風のなんだかなぁモードになりかけたが、観ているうちに徐々に引きこまれていった。
それなりに歳を取っている人が観ると「ああ、子供の頃、こんな意味不明な感じの生き物
だったような気がする(ノ∀`)」と懐かしさや気恥ずかしさが渾然一体となった不思議な
気持ちに襲われるかもしれないw

子供三人でキジムナー探しに行く途中の砂浜で大声で言葉遊びをしているシーンや
家族三人で歌を歌いながらタライで洗濯してるシーン、大抽選会シーンを観ていたら
なんだか自然と笑みがこぼれた(・∀・)

「お盆どぅーい」でしんみりしたり(´・ω・`) こういう表現の方がわざとらしく反戦を
前面に押し出した押し付けがましい映画よりも遥かに心に染み入るような気がする。


あまちゃんでGMT5の喜屋武ちゃん役をやっていた蔵下穂波が出ているということだったが、
意外とちょい役であんまり出て来なかったなぁ…と最後まで思っていた。そして観了後に
Wikipediaの項目を眺めていて、ようやく主人公の美恵子こそが蔵下穂波だったということに
気づいたのは内緒( ;・´ω・`)ゴクリッ

ずっと亀島奈津樹演ずるお姉さんのサチコねぇねぇが蔵下穂波だと思っていた(ノ∀`)サーセン

まろうどとして物語のキーを握ったりするのかと思っていた能登島(和田聰宏)が
大抽選会以外で全く活躍しなくてワラタw

お父さん役の人は役者が本業じゃなくて音楽演奏が本業なのかと
ぼけっと眺めていてあることに気づく。

長年師と仰いだ故照屋林助の父林山師に弟子入りし、古典音楽を学ぶ。
後に人間国宝の島袋正雄師にあずけられる。
また民謡の方は登川誠仁師に師事。
照屋政雄詳細 | 三線販売と沖縄三線教室

「美恵子の大冒険」で出てきたキジムナータンメーは本業が民謡歌手だったのか。
って去年亡くなっているのか(´・ω・`)


これは原作が漫画らしいけど、ちょっと読んでみたくなった(・∀・)
電子書籍では出てないのかな?

『新幹線大爆破』を観た

新幹線大爆破

ある朝国鉄に、本日東京駅を出発した「ひかり109号」に爆弾を仕掛けたと、脅迫電話がかかってきた。犯人は今でいう「負け組」となった三名のグループで、新幹線に爆弾を仕掛け、誰も殺さず殺されずに巨額の身代金を得ようと完全犯罪を計画したのであった。終盤まで、犯人グループと警察当局・国鉄とのスリリングな駆け引き、そして乗客乗員らのパニックが続く。

色々としょぼかったり、突っ込みどころはあったけれども
期待せずに観たせいか俳優陣が良かったせいか結構楽しめた(・∀・)

1975年公開だから約40年前の作品。懐かしい日本の風景なども
観ることが出来て良かった。最近の車にしても何にしても
スタイリッシュというかカッコイイ路線過ぎて愛嬌がないな。
昔の車はダサいかもしれないけどなんか可愛い。
SLみたいにいつか0系新幹線が観光列車として復活しないかな。
( ゚Д゚)ハッ これが中年男性の懐古趣味というものなのか…


他の高倉健作品だともう少し高倉健に感情移入出来る部分があるんだけど、
この作品だとそうでもないw いつもより悪い人やで(・∀・)

高倉健が主役のようではあるが、宇津井健の方が印象に残るかもしれない。
千葉真一と千葉治郎が兄弟で新幹線の運転手をしててワラタw

あとは竜雷太や黒部進や藤田弓子が出てた。北大路欣也や丹波哲郎も出てた。
カメオ出演というのかチョイ役というのかそういう形での出演者も多かった。

途中で起きた火事で、こないだの有楽町火事を思い出したり。
あれは逆に新幹線が止まったんだけれどもw


作品にまつわる逸話が色々と面白いw

当初、東映は実際の新幹線車内や線路上での撮影の協力を当時の国鉄に申し込んだが『「新幹線大爆破」と言う映画のタイトルでは新幹線のイメージが悪くなるので「新幹線危機一髪」と言うタイトルへ変えるなら撮影に協力しても良い』と言う条件を提示され、東映側がこれを拒否。結局国鉄の撮影協力は得られず新幹線の実物大客車セットや模型を使って撮影が行われた。

結局爆破されないんだし、いいんじゃないかとも思うけど、駄目なんだろうか。
国鉄時代だったからかな?「新幹線危機一髪」だとなんか違うもんなぁ。
セットや爆破映像をこの作品で使用した後で他の作品で流用したというのは
やはり制作費の回収絡みということなんだろうか。確かに勿体無いんもんな。

本作は前述の日本国外パニック映画のヒットから製作されたが、日本ではヒットには及ばず、幻の名作として歴史の中に消えていったかに見えたが、日本国外で大ヒットし、特にフランスで大ヒットしたため、フランス語吹き替え版が逆輸入され日本で凱旋公開されることになる。但しフランス語版では、日本人でなければ理解しづらいと思われる犯人側のドラマはカットされ、沖田たちは単なるテロリストとして扱われた。

色々と酷い改変w まあでもそれで売れたならそれでもいいのか…な?
続きを読むと監督は不満そうだけどw


そう言えば最後の方は何で夜なんだと思ったけれども、スピードを落として走行してたからか。
劇中でどのくらいの速さで運行してたかは忘れたが東京-博多間は

区間は東京駅 - 博多駅で、総延長は1069.1km(営業キロは1174.9km)である。
東海道・山陽新幹線

ということなので100km/hでも10時間強かかるし、後の方で80km/hにして
もっとかかってるはずだから夜になっていても当然か。

そういえば何で「貨物5790列車」にのみ本物を仕掛けて、新幹線の方には
同重量の爆発しないダミー爆弾にしなかったのだろうか。

息子よ。・゚・(ノД`)・゚・。と思ったがラストはあれで良かったんだと思う。

ラストまでは良かったんだけど、エンディングテーマ?の音楽が
なんだか陽気な感じで「なんぞこれ(´・ω・`)?」という気分に
最後の最後でなったw

まあ何にしてもこれはこれでありだなと思った。