カテゴリー: 漫画

レッド 1969~1972 / 山本直樹

レッドを読んだ。

『レッド』は、山本直樹による日本の漫画作品。1969年から1972年の日本を舞台に、革命を起こすことを目指した若者達の青春群像劇。連合赤軍およびその母体となった2つの新左翼団体をモデルにしている。2006年より講談社の漫画雑誌『イブニング』にて連載を開始。

大分前に途中まで買って2巻くらいまで読んで放置していたが、8巻で完結したようだったので、最後まで読んでみた。

取り敢えず、まぁ、なんというか…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
話が完結してねぇ…( ;・´ω・`)ゴクリッ ダマサレタヽ(`Д´)ノ


登場人物が異常に多いw
最初のうちは区別がいまいちつかないと思うw
主要人物はナンバリングはされているが、常にあるわけではないし。

分類的には群像劇になるのかもしれないが、一応、"赤色軍の岩木"と"革命者連盟の赤城"がメインと思って読んでいくのが妥当か。

まあ何時の世も頭が良いだけで世界を自分の頭で"認識"というか"定義"出来ない人たちは居るわけだけども、そういう人たちが"共産主義"という妄想というかシューキョーというかビョーキに罹って、社会から一層孤立し、自滅していくお話といった感じ。

ただの犯罪者集団だなw オウム真理教となんら変わらない。
オウム真理教と違うところがあるとすれば、教祖的絶対者はその場に居ない毛沢東等であり、常に自分が上位に立とうとして無駄なディベート闘争に終始しているところか。
そういう集団における狂気はある意味で笑えて面白いw

ちなみに山本直樹作品ではあるが、エロシーンはほとんどない。エロシーンと言えるのはせいぜい5箇所くらいかなぁ。まあ、エロ漫画じゃないからしょうがないけどw

8巻で浅間山荘事件まで行くのかと思って読み進めていたが、そんなことはなかった…(ヽ'ω`)
続編である『レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ』を買わにゃあならぬ。


山本直樹って静かな狂気系に合う絵柄だから、オウム真理教みたいな新新興宗教辺りのネタや昭和~平成の殺人事件漫画とかを描いてもいけそうな気がした。でもそんなの描いてたら病みそうだな(´・ω・`)

今連載してる山本直樹作品は『分校の人たち』くらいか。『あさってDANCE』とか『極めてかもしだ』みたいなコメディ作品を読みたいけど、もう無理か…(´・ω・`)

邪神伝説シリーズ

矢野健太郎(著)

毛野楊太郎名義で鬼畜系H漫画を書いていたり「アオイホノオ」にも変なキャラで登場した
矢野健太郎の書いたクトゥルフ神話を題材にした漫画。

むかーし、友達がH・P・ラブクラフトのクトゥルフ神話が好きで小説やら
このシリーズの1巻の「ラミア」を貸してくれた。ファンタジーな神話が
好きなお子様な俺氏はクトゥルフ神話自体には大して興味を持たなかったが、
「ラミア」の方は面白かったのでいつか続きを読みたいと思っていたが、
いつの間にか忘れていた(ノ∀`)

ブックパスで無料読み放題をあさっていた時にあったので最後まで読んだ。


基本的には星間渚が主人公で、単身又はその相棒であるケイン・ムラサメと
組んでクトゥルフ案件を片付けていく感じ。渚が主人公ではない短編も
ちらほらとあった。

1988年辺りの作品で、やけに反原発な放射脳的なお話が多いなぁと思って
読んでいたが、チェルノブイリ事故やそれを扱った本に強く影響されていたらしい。
電子書籍化にあたり、この当時の回顧や現時点での作者の考えやその変遷が追加
されていて、それはそれで「ああ、なるほど」と思った。あえて黒歴史として
内容を改変しないというのは男らしいと言えば男らしい。

そうか、最後、ああいう落ちになるんかと思いつつ、
内容を完全には理解出来てない気がする(ノ∀`)

「CALL of CTHULHU」はワラタw


五冊あるので中々読み応えがあった(・∀・) ハイヨルコントン

ショート・アラベスク

手塚治虫の短編漫画集。

アラベスクってなんだっけと思ってぐぐったら

1.アラビア風意匠,(アラビア風の)唐草模様,アラベスク.
2.アラベスク 《バレエのポーズの一つ》.
3. a【音楽】 アラベスク 《アラビア(模様)風の装飾的な楽曲》.
b (文学で)きわめて手の込んだ表現上の技法(の型).
arabesqueの意味

アラベスク(arabesque)は、モスクの壁面装飾に通常見られるイスラム美術の一様式で、幾何学的文様(しばしば植物や動物の形をもととする)を反復して作られている。
アラベスク

ということらしい。
まあ3-bの意味か短編を幾何学的文様の一つとしてなぞらえてる感じ?


「刑事もどき」はなんとなく石ノ森章太郎の「佐武と市捕物控」を彷彿とさせた。
まあ段袋が佐武ほど優秀じゃないので全然違うけどw

「苦情銀行」、「一族参上」、「角」、「ヒョーロク記」、「蛸の足」
「現地調査」、「声」、「反射」、「笑う男」、「ゲーム」、「紐」は
藤子不二雄が描いていたら違和感ないけど、手塚治虫作品と言われると
( ´・ω・)エ?って思ってしまうような感じの大人向けな短編。もしかすると
手塚治虫の方が先なんだろうか?1969~1974年の頃の作品のようだけど。

「夜の客」はオチがすぐわかってしまうので、ちょっと駄目だと思ったw

「成功のあまきかおり」はなんとなくオチはわかってしまうが、
内容的にくだらなすぎて、これはこれである種面白いw


凄く面白いというわけではないけれども、肩肘張らずに読み流せる
手塚治虫作品集としてみれば楽しめると思った(・∀・)

海月姫

海月姫

作者は 東村アキコ。二巻まで読んだ。

あらすじは一部削除して

イラストレーターを志して上京したクラゲオタクの月海(つきみ)が住むのは、風呂・トイレ共同、男子禁制の昭和レトロな外観のアパート「天水館(あまみずかん)」。住人は皆腐女子で、天水館に住む資格として「オシャレ人間は天敵」「人生に男を必要としない」などというモットーを立て更には自分達を“尼〜ず”と称し、外部との接触を避けてまったりと楽しいぬるま湯のような日々を送っていた。

みたいな感じ。

ぼちぼち面白かったけど、多分、人を選ぶと思うw
表紙の後の2ページ目で笑うか嫌になるかで大体決まりそうな気がする。
内容は全然違うが、何か「お父さんは心配症」を思い出す感じの動きを
する漫画のように思えた。

二巻までしか読んでいないので、内容を語るのはあれだが、
腐女子達の砦に月海と偶然知り合い助けてくれた”おしゃれ人間”という異物が
紛れ込み、月海と尼~ずに化学変化を起こしつつ、自らもまた変わっていくと
いう、異界者来訪譚的感じ。

関係ないけど異類婚姻譚や異界訪問譚って言葉はあるけど異界者来訪譚って
言葉はないんだな…( ;・´ω・`)ゴクリッ うちのブログしかヒットしない…
現代の漫画・ドラマ・映画はどっちかというと異界者来訪譚(異類来訪譚)の
パターンが多いと思うのだけれども、それを分類する言葉はないのかな?


二巻では天水館の地上げ問題が始まってちょっとやいのやいのしてる所で
終わったけど、今度上映される映画もそれの解決くらいまでの内容か。

月海を能年玲奈が演じるらしいが、興行収入はどうだろう。
「ホットロード」よりは幅広い層が見そうな気がするが、原作の売上は

10巻までの累計発行部数は220万部を突破している

で現在14巻まで出ているということなので、とんでもなく間違っている
であろうレベルの単純計算で220万部/10*14=308万部としても
4巻/700万部の「ホットロード」と比べると半分以下なので、これまた
とんでもないレベルの単純計算で24億/2.2=10.9億くらい行けば
いい感じか。まあ配給会社や宣伝費によるとしても10億行きゃあいい方か。
普通のスイーツ系映画でもそのくらいのが多いし。

蔵之介は菅田将暉ということなので、なんかちょっと違うような気が
するけど、平泉成の慶一郎もなんか違う気がするし、まあいいかw
そもそも能年玲奈自体、月海をやるには痩せすぎのような気もするし。
読んでる間は全く気が付かなかったが"クラ"之介なんだなw

他の面子はばんば(池脇千鶴)、ジジ(篠原ともえ)、まやや(太田莉菜)、
千絵子(アジアン 馬場園梓)ということらしい。太田莉菜って知らないけど
「ホットロード」で宏子役をやっていたらしい。別に能年玲奈と同じ
事務所ではないようだが…偶然の配役なんだろうか? 年齢的に合っているのか
わからないが稲荷翔子役が片瀬那奈というのは良い配役だと思った。
適役過ぎるw


決して本編がつまらなかったというわけではないが漫画の本編よりも、
作者のあとがき漫画の続きの方が気になるのは内緒(ノ∀`)