カテゴリー: 感想

『男はつらいよ 寅次郎紙風船』を観た

が…最初の30分程を見逃した…_| ̄|○

というわけで夢アチャラカもOPも観てないし、最初の流れもわからない(´・ω・`)


サブマドンナ・愛子役の岸本加世子がえらく若くて可愛かったな(*´・ω・)
こんな頃もあったのか…
愛子のサクラが酷くてワラタw

マドンナ役の光枝(音無美紀子)との出会い辺りから真面目に見始めたので、
てっきり愛子がマドンナで光枝がサブマドンナかとずっと勘違いしてた(ノ∀`)

光枝の夫であり、旧知の仲である常三郎(小沢昭一)の見舞いに訪れる寅。
自らの余命を知ってか知らずか常三郎は自分が死んだ後の光枝のことを寅に託す。
去り際に常三郎の命が長くないことを光枝より明かされる寅。
帰途にて神妙な面持ちで色々と思いに耽る。

宿に戻り、脳天気な愛子と痛飲した翌朝、愛子に手紙を残して寅は一人で出立する。
置いて行かれたことに怒り泣く愛子。


とらやに戻り、何度目かの改心をし、それを宣言する寅。
久しぶりのとらやの茶の間での寅の独演会。
珍しくおばちゃんが寅の言葉に傷ついて怒って泣く展開w
そんなところに愛子が再登場。話はgdgdになって収束。

このまま愛子が同居して話が続くのかと思いきや、
翌日には兄貴(地井武男)が迎えに来て退場してしまう。
ちぃちぃが若い…(´・ω・`)
しかし冷凍マグロをまるごともらっても処理に困るだろw
メロンみたいに切り分けてそのままいただくわけにいかんしな。

この後どうなんのよと思って観ていたら、光枝から手紙が届く。
どうやら東京の方に出て来て働いているらしい。
さっそく訪ねに行って近況を知り、次に会う約束を取り付ける。
なんてこまめな男なんだろうか。

とらやに戻り「所帯を持つかもしれない」と爆弾発言。
寅の独りよがりの妄想というか暴走が始まる。
まさか就職面接を受けるなんて……(´・ω・`) ウラギリモノメ


なんというかあっけない幕切れ(´・ω・`)
面接の結果もお祈り…
やる気と希望を吹き込んだ紙風船はパンッと割れた。

寅が所帯を持とうと思ったのに、就職しようと思ったのに、
世の中はそんなにうまくいかないものだ( ´・ω・)

まあでも光枝の質問に対して、もっと真面目に答えていたら
結果はもっと違っていたのかもしれない。

ラストは愛子の地元へ行き、ちょうど兄貴が遠洋漁業に出るシーン。


今回の作品は途中から観たからかもしれないが、なんとなくぶつ切りな
作品に思えた。あんまり光枝に寅が惹かれる理由がわからない。
常三郎への義理みたいなものから恋愛感情に発展したんだろうか。

寅はその生育過程ゆえに愛を知らず、情を愛と錯覚するのだろうか(´・ω・`)

『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』を観た

夢アチャラカは浦島寅次郎が竜宮城での饗宴の後、地上に帰る。以前とは違う
故郷の姿に愕然としつつ、偶然出会った自分の妹の女孫(又姪、姪孫)である
さくらとの会話により、地上では50年もの歳月が流れた事を知る。

呆然としながらも乙姫様がくれた玉手箱を開く。立ち込める白煙をかぶったのは
何故か亀の源公。怨嗟の声を上げながらアチャラカは終了w
なんだこのオチはw

今回はマドンナがアチャラカに出て来てたけど、今までにそんなのあったっけ?
タコ社長絡みで本編の話にも出て来たのも結構珍しいような。

OPコントはサイクリングを楽しむ男二人と女一人の三角関係。
寅さん自体はそんなに関係してなかったな。


さくらがバイク乗ってるΣ(゚∀゚;)
この頃ってノーヘルでもOKだったんかな?
まあ後の方のシーンではヘルメットかぶってたけども。

仕事の受注の少なさに悶える社長と呑気な寅が夢アチャラカの話で一悶着。

夜が更けても一向に戻って来ない社長を心配する博達。
おいちゃんの言葉で社長が身投げでもしたのではないかと早合点する寅。
源公を引き連れて江戸川沿いをひた走る。

更に時が経ち23時、ひょっこりと酔っ払った社長が帰って来る。
遠方の友人からの仕事を受け、ついでにその友人の誘いで一杯引っ掛けて
いたらしい。そこに疲れ果てて帰って来る寅と源公。

酔っ払って機嫌の良い社長と早合点と言えども心配して必死に駆けまわって
いた寅が出逢えば、衝突が起こるのは必然。いつもの大喧嘩に。
今回は主な舞台が大阪でとらやの茶の間シーンが少ないからか、ここで
寅の名調子が披露されてた。そういや満男が吉岡秀隆だ(・∀・)

さすがに深夜なのですぐには出立しなかったが翌朝早くに旅立つ寅。
「社長は幸せだ、心配してくれる人が大勢いるから」みたいなことを
言い残して行ったが、これが今回のテーマのようなもんか。


旅先で今回のマドンナである浜田ふみ(松坂慶子)とファーストコンタクト。
えらい積極的にアプローチするな、今回は。松坂慶子もこの頃はまだ綺麗で
演技も普通だったのに、なんで今あーなってるんだ(´・ω・`)
関西弁としては駄目らしいが、その辺はよくわからない。

ここでは余所行きのかっこつけ寅なので、名前を聞く程度で終了。
関係ないけど瀬戸内海の風景はいいのぅ(・∀・)
島が間近に見えて良い。


所変わって大阪で宿の支払いを溜め込んで、渋々働く寅だけれども、いつもと
勝手が違うのか、寄り付く客も居やしない。愛の水中花って松坂慶子の歌じゃないかw

なんやかんやで二人は再会Σ(゚∀゚;)
もっと間に何かしら挟むのかと思ったら、もう再会かw
結構速い展開だな。

ふみの姐さん役の正司照江と花江ってかしまし娘なのかΣ(゚∀゚;)
関係ないけど、かしまし娘の項目で出て来たミスワカナの話も興味深いな。
ミヤコ蝶々も多少関係してたりして。

普通に恋愛話だけで展開していくのかと思っていたが、
突如、ふみの弟の話になって話は全然違う方向へ…( ´・ω・)

据え膳だったんでしょうか、どうなんでしょうか(´・ω・`)


今回の話のベースというか大枠は「寅次郎ハイビスカスの花」と同じかな。
あれの沖縄と同じように異郷である大阪という竜宮城での出来事が
今回のお話か。最終的にふみは他の男と結婚しちゃうけど、やっぱり
寅に惚れてたんだろうな、きっと(´・ω・`)

ふみの旦那になる男を斉藤洋介がちょろっと演じてるけど、斉藤洋介って
こんな頃から出てたんだな。昔は映画やドラマを全然観なかったから、
スマップxスマップ?で始めて認識した人だったw

何となく既視感のあるような設定と、「( ´・ω・)エ?」っていう唐突な展開が
ミックスされた感じの作品であった。ぼちぼちでんな(・∀・)

『男はつらいよ 寅次郎かもめ歌』を観た

あれ(´・ω・`)?

これもなんか前に観たことがあるな…あれ?
最初はなんかの特別番組等でダイジェストで観たことがあるだけかと思いつつ
眺めていたが、ラストシーンまで観て「やっぱこれ観たことがあるΣ(゚∀゚;)」と
確信に至った。ただ非常にところどころの記憶がないので、前年の一挙放送の時に
テレビをつけていたが、ながら観だったか、寝ぼけ眼で観ていたのではないかと
思われる。


夢アチャラカは昔話ベースの時代劇?
この話のベースである、生贄の要求→旅の者が入れ替わって倒すという流れは
昔話にはよくあるパターンだが、いつから"その要求をするモノが実は怪物
ではなくて悪い人間"という改変が生まれたのだろうか。もしかすると、
そもそもが"悪い人間、蛮族等"の人身御供の要求というような伝説や史実から、
怪物の生贄の要求という形に変わって流布し、それが先祖返りしただけなのかな?

OPコントはよそ見をしていて見逃した(ノ∀`)


博・さくら夫妻が家を買ってるΣ(゚∀゚;)

国勢調査用紙の回収のごたごたに紛らせて寅の帰還。
いつもより凄くあっさりしてるw 
こんなにも簡単に寅の帰還をおいちゃんが受容したことってあったっけ?

思いの外に家の購入に肯定的な寅。ところどころ、ケチをつけようと思えば
いくらでもつけられる家であり、いつもの寅ならやっかみ半分で噛みつき
まくりそうな家なのに、その全てを褒めてるのが何だか不思議な感じだった。
二人きりの兄妹故に心底喜んだのか。

用意されていた寅の為の部屋。・゚・(ノД`)・゚・。
その気持ちに報いるが為に大枚を祝い袋に入れる寅。
但し、源公から借りた?金。つーか源公金持ちヽ(`Д´)ノ

非常に良い雰囲気だったが、この後必ず来るであろう喧嘩を予期していたので
非常に心苦しい気持ちで観ていた(´・ω・`)


お決まりの喧嘩の後に寅の出立。旅先でテキヤ仲間の死を知り、墓参りへと奥尻島へ。
テキヤ仲間の娘にして今回のマドンナである水島すみれ(伊藤蘭)とご対面。
なんやかんやで東京で働いて学校に行きたいというすみれを連れて柴又へ。
米倉斉加年演じる警官と一悶着。 どう見ても寅を見て描いたような似顔絵w

今作のメインは定時制高校の部分らしく、そのシーンは多い。
どこかで聞いたことのある声だと思ったら、先生役に二代目のおいちゃん(・∀・)
すみれの入学試験での寅が買収しようとするところはワラタw

すみれのおかーちゃんの話があったり、定時制高校に勝手に馴染む寅の話などが
あった後にすみれの元カレが登場し、すみれは結婚することに。

帰って来ないすみれを心配していた寅はそれを聞いて激怒。すぐさま旅支度をして
出立する。泣いて謝るすみれを許すけど、出立は取り止めない。

あれ(´・ω・`)?

今回って恋の話なし? すみれに抱いていたのは恋心というより親心?


「男はつらいよ」は真のマドンナはさくらであり、その代替を求めての
恋の話が展開されるというような説を提唱したりする人も居て、それは
それで一理あるのかなと思っているが、今回の話などを観ると、さらに
一歩進んで、恋愛要素のみではなく、親や兄として庇護すべき対象である
さくらの代替をも寅は希求しているかのように思えてしょうがない。

冒頭の持ち家の購入はさくらの完全な安定、庇護を必要としない完全な存在への
進化を意味し、それが今回のマドンナへの親・兄代わりとしての寅の奮闘へと
繋がり、マドンナが結婚という寅よりもステージが上の存在になり、寅の庇護を
必要としなくなった時にその関係が終わるのは、いつもの恋愛パターンを
庇護パターンへ翻訳したもののように思える。
(この場合の"完全"、"ステージが上"というのはフーテンの寅から見たもの)

すみれのことでさくらと言い合いになった時に「相手の男をみて確かめれば
いいじゃない」みたいなことを言われたら「オレが会ったら、何するかわからない」
みたいなことを答えていたのが印象的で、これがいつもの恋心ならこんな言葉は
出て来ないんじゃないかなぁと思った。いつもの恋の話でライバルの存在に
気づいたら、寅は張り合うようなことをせず、すっと身を引くはず。
庇護していた対象を見ず知らずの男(実際にはあっちの方が縁が深いがw)に
持っていかれる立場(娘を嫁にやる父や兄)の心境ゆえの言葉ではなかろうか。

後半はこういうパターンが増えるのだろうか?
噂では満男の話が多くなるらしいけど。


つまらんヽ(`Д´)ノというほど怒る感じでもなく、すみれ酷いヽ(`Д´)ノとも思わず、
「ふーん」と言った感じ。後の「学校」へと発展したと言われる定時制高校シーンは
悪くはなかったけれども、寅さんである必要はあんまりなかったし。

なんだかんだでお百度参りしてあげるおばちゃんは優しい(・∀・)
密かに定時制に入学しようとしていた寅は物哀しい(´・ω・`)
 
 
 
 
 
そして2万円が返って来ない源公はきっともっと悲しい(・∀・)

『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』を観た

夢アチャラカはねずみ小僧・寅吉w
寅小僧じゃないんだなw
渥美清の時代劇も観てみたいけど、あるのかな?

関係ないが、この日のチャンネルトウェルビでやっていた「泣いてたまるか」でも
屋根の上に登っていたようなw

タイトルバックは長椅子ひっくり返り。実際の長椅子であんなことは起きるのだろうか?


今回も「寅次郎わが道をゆく」のSKD映像と同様に沖縄の映像を結構長く流し続ける。
まあ貴重な昔の沖縄映像というばそうなんだけどもお話的にはちょっと不要か。

そのせいと言うわけでもないのだけれども、この辺りの作品の話の構成でよくあった
寅さんの柱とサブキャラの柱の二本構成ではなく、寅さんとマドンナの話だけで尺が
埋められている。沖縄の方で話が展開するということもあってかとらやシーンも
比較的少なかった感じ。

物語は、男はつらいよの真のマドンナと目されるリリーと博の再会に始まり、花見に
絡んだすったもんだで早々に寅の出立気分を高めて、そこに病気になったリリーからの
速達を投入する形で、ノルマを果たした寅を沖縄へと向かわせる。

花見に絡むやり取りはちょっと無理筋な感じがしないでもなかった。
沖縄への経路や飛行機に乗ることへの抵抗とその解決の流れはワラタw


「ハイサイおじさん」は元ネタを知ってから、聞く度に凄く微妙な気分になる(´・ω・`)
今回寅からの手紙が寅ナレで流れて珍しい気がしたけど、今までにもあったっけか?

到着直後は甲斐甲斐しくも、日が経つ毎にいつもの酷い言行に戻る寅。
偶然知り合った水族館のイルカ調教師・かおり(新垣すずこ)にちょっかいを出し始める。
リリーが居るのにこれはいけませんねぇ(´・ω・`) 今までも寅が酷かったことは何度も
あるけど今回の寅は今までにない酷さかもw 

今までの寅は常に一途であり、同時に二人の女性を相手にするようなことはなかった筈。
リリーはもう釣った魚ということだったんだろうか。

寅と所帯を持ちたいリリーとそれを知ってか知らずかかわす寅、金と愛想が尽き果てて
リリーは単身本土へ帰り、寅は慌てて追いかける。

これは寅がかおりにうつつを抜かしたりせず、所帯を持つことに前向きだったらリリーは
寅に養われることも厭いはしなかったわけだから、やっぱり夢から醒めるきっかけは
嫉妬だったのかな。このシーンで邪推して高志へと喧嘩を吹っかける寅も最悪やで。

遠くから帰って来る時は行き倒れるのはパターンなのかw
まあ昔は遠距離移動が大変だったということもあるけども。

関係ないけど、かおり役の新垣すずこって他に何に出てるのかと思ってぐぐってみたら
"78年度のミス那覇に選ばれ現在は旅行社に勤務。"みたいなチラシの記述があった。
へー(・∀・)

富子(金城富美江)やかおりの同僚(比嘉美也子)も現地の人らしい。
病院シーンで出て来た知念医師はタイトルバックのコントとかに出てる津嘉山正種
という人なのかΣ(゚∀゚;) 何故か布施明かと思って観ていた(ノ∀`)

高志役の江藤潤は南極物語戦国自衛隊に出ていたようだがあんまり覚えていない。


現実であるとらやで語られるリリーの台詞の通りだなと思った。
遠く離れた沖縄でリリーと寅が共に見た束の間の真夏の夢。
これがこの作品の全てと言えなくもない。
思わず口を出た寅のプロポーズも冗談として打ち消される。
寅次郎相合い傘のパターンの逆か。

沖縄からリリーが去った後の時点で「時間も余ってるし、これどういう風にオチを
つけるんだろう(´・ω・`)?」と思い、このとらやの後にもやっぱり同様のことを
重ねて思ったのだけれども、最後まで観て納得した。
 
  
 
  
 
 
 
これは男はつらいよの最終回だわ(・∀・)


まあ実際にはこの後もシリーズは続き、48作目でまたリリーと再会するみたいだけど、
いや、これは最終回だ、間違いない(・∀・) イロンハミトメルワケニハイカナイ

所帯を持つことも出来ず、互いに自分を変えられないのであれば、
この形が正しいのだろう。現実的には暗い末路が待つとしても、
夢の世界であるならば、そのことを気にしてはいけいない。

映画にしても漫画にしても、完結できるかどうかわからないシリーズ物は、
こういった形での一区切りというか、有り得た最終回を用意すべきだなと思った。

このエントリを書く際にぐぐったが、この作品の特別編というものがあることを
知った。リリー四部作のうちの前二本の一部とこの作品をくっつけて、それを
満男の回想シーンとして展開するものらしい。ということを考えるとやっぱり
これは男はつらいよの有り得た最終回の一つとして考えても良さそうな気がする。


何はともあれこれは観て良かったかな(・∀・)
途中はいまいちなところが多かったけど