カテゴリー: 感想

『ブロウ』を観た

ブロウ (映画)

ある一人の物語である。幼い頃、父親は社長なのにお金がなく貧乏な両親の姿を見て育ったジョージ・ユング(ジョニー・デップ)は、年頃の時、マサチューセッツと言う田舎から、カリフォルニアという流行の最先端の町へツレと引っ越すのだった。やがて一人の女と出逢い、自分の理想の家族を築くため、裏社会に飛びこんでいった。

という風にあらすじには綺麗事が書かれているが、ただの薬の売人の栄光と転落というだけの話だと思うw

1970年代に伝説のドラッグ・ディーラーとなったジョージ・ユングの半生を、家族や恋人との愛と葛藤を織り込み描いている。テッド・デミ監督の遺作となった。ちなみにBlowとはコカインの俗語である。

ともあり、実話を基にした感動モノにしたかったんだろうか。なぜジョージがこんな風に育ってしまったかについては両親の不仲、母親の異常性を見せることで説明は出来ているものの、ドラッグを流通させて多くの人間に害悪を垂れ流した奴に共感出来るわけもなく、「ふーん(´・ω・`)」って感じで話が進む。

実際のジョージ・ユングの半生とも結構違うな。

まあ序盤の描き方とラストの描写を考えると、監督はある種の悲哀を表現したかったのだろうかと思わないこともないが、そんなに心に響いて来ない自業自得感満載の話のような気がする。いくらでも立ち直る機会はあったしな。


ジョージ・ユング役のジョニー・デップは知ってる(・∀・)
「パイレーツ・オブ・カビリアン」の人や。「シザー・ハンズ」と「アリス・イン・ワンダーランド」は見たな。「チャーリーとチョコレート工場」も観たような気がする。ああ、あと「ダーク・シャドウ」もな…(ヽ'ω`)

関係ないけど、ジョニー・デップって元はミュージシャンだったのか。

ジョージの妻・マーサ役のペネロペ・クルスは綺麗だったが、吹き替えの辺見えみりが酷すぎだった…全てをぶち壊すくらいの吹き替えだった(ヽ'ω`)
娘のクリスティーナの吹き替えもなんか下手だったが、あれは誰だったんだろう。

バーバラ役のフランカ・ポテンテは「チェ 28歳の革命」の諜報員?タニアか。

幼馴染のトゥナ役のイーサン・サプリーは「コールドマウンテン」でパングル役だったらしい……パングルって誰やと思ったら、山の中で出会った音楽演奏の親子の息子の方? 居たのは記憶してるが顔は覚えてないな(ノ∀`)


今月出てくるのか(´・ω・`)

ユングは2014年12月27日に72歳で釈放される予定である。尚、釈放後も8年間は仮出獄期間となる。

※2021/8/11追記 wikipediaの項目によれば、

2016年12月6日、仮釈放違反にて自宅で逮捕され、2017年6月に釈放された。2021年5月5日、ウェイマスのホスピスにて78年の生涯を終えた。

ということらしい…

おひとりさまの更年期―あなたを救う心と体の処方箋

田中 奈保美 (著)

基本的に閉経後の女性に訪れるものなので俺氏には無縁とも言える更年期ではあるが、昨今では男性にも更年期があるとかないとか言われているようなので、ちょっとだけ目を通すつもりで本を開いた。


序盤でかなりホルモン補充療法(HRT)推しなので、これはHRTを普及させることを目的な怪しい本なのかと邪推してしまった(ノ∀`)
(※)ブックパスの無料読み放題本は結構怪しい内容の物があるw

HRTでぐぐってみると、わずかではあるがその危険性について指摘しているページがあったので「ますますもって怪しい、これは読み進めるのは時間の無駄か( ・´ω・`)?」と思いつつも中年期のアイデンティティの危機について言及している部分に興味があったので、取り敢えず読み進めた。

そうしたら94ページからHRTに関する危険性について書かれた記事とその説明があり、後のページでもHRTが万能のものではなく、抗鬱剤や漢方薬等々、その人の症状と環境に合わせたものを選択・併用すべきであるという旨のことが書かれていたので、ここに来てようやく猜疑心の強い俺氏も本書は怪しくないであろうと判断した(・∀・)


読んだ感じでは、更年期障害というものは、中年期において湧き上がる今までの人生に対してのある種の迷い、身体能力の低下や親族や友人の死によって想起することを余儀なくされる生命や未来に対する不安、会社での重責による仕事のストレスに起因する精神的動揺と閉経というホルモンバランスの急激な崩壊によって引き起こされるモノのように思えた。

本書は閉経におけるホルモンバランスの変化自体を軽視しているわけではなく、今まで軽視され、見向きもされなかった精神的動揺にも注意を払うべきであると主張しているようだったが、多分それは正しいのかなぁと思った。

更年期障害というものの詳しい定義は知らないけれども、何にしてもそれは単にある年代の人達が訴えることの多い症状をおおまかにカテゴライズしてまとめた枠であり、必ずしもその中のモノ全てが単純かつ明確に1対1の原因と結果として対応はしているわけではない。そうした場合に、病気即ち身体的不調やホルモンのみが原因とするのは早計であり、他の原因要素との複合を疑うべきだろう。

多くの人は精神と肉体は全く別のもののように捉えているようだけれども、精神や思考は肉体上で発生している化学変化の集まりであり、肉体と相互に強く影響しあう。正確に言うならば精神は肉体の延長線上に存在するというか、脳の進化の結果として産まれて来た、あるいは自覚されたモノである。そうしたことを踏まえた場合にわかりやすいホルモンバランスの変化のみに注目していてもきっと更年期障害の問題は解決しないだろう。


素人考えではあるけれども、更年期障害と呼ばれる一連の事象において、本当に注目しなければならないことはホルモンバランスの変化よりも中年期におけるアイデンティの再構成の方なんじゃないのかなと思ったりもした。

男性には閉経はないし、ホルモンバランスの変化はあるとしてもそれほど大きいインパクトはないか、それによって不調を訴える人の数は少ない。

目に見えるほどの不調をもたらす大きいホルモンバランスの変化は必ずしも全ての人には訪れない。男女を問わず、より多くの人が体験するのは中年期のアイデンティティの再構成の方であろう。

そうしたことを踏まえると更年期障害と呼ばれる一連の事象は、実は青年期的若さの喪失またはその自覚、忍び寄る死への不安等によって生じる精神的動揺のトリガーであったり、危険信号の発報なんじゃなかろうかと言う風に思った。女性の場合は閉経という身体へのインパクトの大きいイベントを抱えてるが為にこれが生じやすく、その身体的不調に注目が集まっているだけで。


なんやかんやで色々と興味深い内容だった。症例の話はまあ「へぇ(・∀・)」というくらいの感想しかないけどw 中年期のアイデンティティ絡みの本を読みたくなった(`・ω・´)

まあしかしこの辺のこともきちんと考えた上で女性登用を進めないと、高齢の女性に対して”SHINE”は「輝け」じゃなくて「しね」ってことにもなりかねないよね。
無職の俺氏が昨今の政策に疑問を呈するのもなんだが(ノ∀`)

彡 ⌒ ミ
( ・∀・)< 夢は正SHINEになること!
              頭はSHINEしてるじゃん>(・ω・` )

『フリー・ウィリー』を観た

フリー・ウィリー

母親に捨てられた少年と母親から引き離されたシャチ。互いに孤独な境遇の両者が交流を深め、成長していく姿を美しい自然描写の中に描いた感動作。続編『フリー・ウィリー2』、『フリー・ウィリー3』、さらにオリジナルビデオ『フリー・ウィリー 自由への旅立ち』も制作された。

続編が2作もあるくらいだから人気があった模様。
でもあんまり合わなかったw
IMDbの評価が全てではないが、5.8と結構低い。
子供向けにヒットした感じなのかな?

あらすじというか冒頭の展開はちょっといじって

孤児院暮らしのジェシー(ジェイソン・ジェームズ・リクター)は、脱走してストリートチルドレンとなっていた。ある夜、パトカーに追われて、さびれた水族館に逃げ込んだジェシーはシャチのウィリーと出会う。孤児院に連れ戻されたジェシーは子供のいない里親に引き取られるが、母親が迎えに来ると信じるジェシーは心を開かない。水族館でした落書きを消す作業を命じられたジェシーはウィリーと再会。

みたいな感じ。

あんまり惹きつけられるところがなかったので、途中でながら観になってしまった(ノ∀`)
俺氏にハートウォーミングな動物モノは合わないということかもしれないw


ジェシー役のジェイソン・ジェームズ・リクターは「ネバーエンディング・ストーリー3」の
バスチアン役ということで、おお(・∀・)と思ったが「ネバーエンディング・ストーリー」は
1までしか観てなかった(ノ∀`) バスチアンって誰だっけ?
少年が読んでいた本の中の主人公だっけ?

レイ役のロリ・ペティもレン役のマイケル・マドセンは両方とも知らないな(´・ω・`)
マイケル・マドセンは結構聞いたことのある名前の映画に出ているみたいだが。


シャチのケイコ(1998年12月)
本作でウィリーを演じたシャチのケイコは、メキシコの遊園地で劣悪な環境の中で飼育されていたのをプロデューサーに見つけられて撮影に使用された後、再びこの遊園地に戻されていたため病状が悪化していった。
そこへ本作の大ヒットで世界中の子供たちから「ウィリーは解放されたのに、なぜケイコは解放されないのか」という声が上がり、基金が集められた結果、アース・アイランド研究所を主体に「フリー・ウィリー・ケイコ基金」が設立され、1996年、オレゴン州ニューポートに建設された専用プールに移されて自然に帰るための特訓と病気の治療を受けた後、1998年、故郷のアイスランドに帰された。
ケイコは2003年12月12日、ノルウェーで27歳で死亡した。

プロデューサー酷いなw
まあどうしようもないといえばどうしようもなかったのかもしれないがw

更に
ケイコ (シャチ)
には色々と詳しく書いてあって色々と興味深い。

一連の野生復帰運動に反対する意見も多くあった[5]。長年にわたって人間の飼育下にあったシャチが、野生に帰ることはできない。野生へ帰さず、人間のそばにいさせることがケイコを幸せにする。また、1頭のシャチにかけたばく大な費用についての批判などである。

無理に野生に帰す必要はなかったのではないかとは思うものの、

ノルウェーの政治家で捕鯨支持者のスタイナー・バステセンは、新聞のインタビューにおいて、野生復帰のための活動は「常軌を逸した金の無駄遣い」であり、「ケイコの肉を60000個のミートボールにしてスーダンの飢えた子どもたちに送ったほうが有益だろう」と意見した。

は言い過ぎだろw

他にもぐぐったら色々とページやエントリがヒットした。
結構有名なんだろうか。
ケイコ~水族館から生まれ故郷の海に戻されたオルカ

非常に長いけど色々と詳しくケイコについて書いてあった(・∀・)
なぜかケイコ(Keiko)という日本の女性名を持つオスのシャチ 世界一有名になったシャチの生涯と謎を追ってみた


映画そのものより、ケイコの数奇な一生の方が面白いな。
面白いと言ってしまっていいのかわからないが(´・ω・`)

『フレッシュマン若大将』を観た

フレッシュマン若大将

『フレッシュマン若大将』(フレッシュマンわかだいしょう)は、加山雄三主演の日本映画。若大将シリーズの第13弾。若大将シリーズ社会人編の第1作。

OPの「フレッシュマン若大将」は歌詞が変だったが意外と好きw
まあ若大将(加山雄三)も青大将(田中邦衛)も全然フレッシュではなかったがw

ヒロインが澄子(星由里子)から節子(酒井和歌子)に変更になっていた。
そのせいか知らないがいつものレイプ未遂がなくて

就職希望先の日東自動車の面接に向かった若大将は、偶然同じタクシーに乗り合わせた祖母を連れた節子(酒井)にタクシーを譲った。

という形で恋愛ポイントを取得していた。
関係ないが祖母じゃなくて祖父じゃなかったっけ?


今回はりき婆ちゃん(飯田蝶子)と久太郎(有島一郎)の出番が多くて俺歓喜(・∀・)
江口(江原達怡)と照子(中真千子)のバカップルぶりも笑ったが、りきお婆ちゃんの呼び方で思わず声が出たw

めぐみ役の草笛光子が若過ぎて最初誰だかわからなかった(ノ∀`)
節子役の酒井和歌子は若くて可愛かった。山田淳子(高橋紀子)、大島昌子(岡田可愛)も中々可愛かった。

青大将の女好きも拍車が掛かっていたような気がした。社会人だからか。
青大将と藤原課長(藤岡琢也)の絡みは今後のシリーズでもあるんだろうか。

「びっこの仔犬」 という挿入歌があるらしいが、自主規制かなんかでカットになっているらしい。カットされていたような気もするがあんまりよく覚えていない(ノ∀`) 全体的にロマンティックな歌はなかったような気がする。

一応スケートは出て来たが、大学生物ではないのでスポーツ要素は少なく、ドラマ的には以前の物より今作の方が飽きなくて良かった。但し、最後のスポーツ観戦がないので終盤のりき婆ちゃんと久太郎の出番がなくてちょっと寂しい(´・ω・`)