月: 2014年2月

『その男、凶暴につき』を観た

その男、凶暴につき

観了後の感想は「で(・∀・)?」っていう感じ。
古いからか予算が少なかったのか全体的にしょぼい。

ストーリー物はその作品世界に入り込めないと何も特に感想が出て来ないなw
なんつーか凶暴ってほど凶暴じゃないし、gdgdやってるうちに終わった感じ。

余白が多いと何故か評価が高くなっちゃう現象って、なんか名前があるのかな?


取り敢えず、ビートたけし(我妻諒介)、遠藤憲一(柄本)、平泉成(岩城刑事)、
岸部一徳(仁藤)が若くて凄く痩せてたw 途中から流しモードになっていたので
寺島進(織田)には気が付かなかった。

wikipediaで平泉征になっていたから誤字かなと思ったけど、旧芸名なのか。

白竜(清弘)は名前は知ってるけど出ている作品は知らない。Vシネマの人か。
こいつも別に凶暴っていうほどの感じではなかったな。残忍というべきか。
捕まった時も吾妻が殺しに来るのを知った時もかっこよくないからなぁ。
銃で撃たれた時、ねーよ、ゾンビかよと思ったw

川上麻衣子(灯)もなんか微妙だった。お上品すぎるヤク中だなと思った。
川上麻衣子に限らずビートたけしとかもそうだけど緊迫したシーンでも
瞬きしちゃってて、なんだかなぁ感が出てしまう。

最後、吾妻が妹を殺しちゃうのは予測出来てたからあんまり驚かず。
切り離したいけど切り離せない、不具合のある身体の一部のような
感じの扱いだったし。吾妻の暴力性って根本的な凶暴と言うよりも、
灯という切り離すことの出来ない不具合を抱えつつ生きるということの
不満を、正義の名や刑事の身分を利用して犯罪者にぶつけてるだけ
のような気がするんだよね(´・ω・`)

芦川誠(菊地刑事)って他で観たことないな。最初観た時は
「尾美としのりにしては若すぎるような…(´・ω・`)」と思った。
菊池刑事ってラストのくだりがなかったら本当に必要のないキャラだったなw
あのくだりも伏線も説明もなかったな。岩城のアレもそうだけどw


吾妻も清弘も仁藤もなんかしょぼくて迫力がなかったから盛り上がりにかけたのかな(´・ω・`)

駄目だ、もう書くことがない(ノ∀`)

『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』を観た

男はつらいよ 寅次郎純情詩集

寅さんにマドンナが亡くなってしまう回があるなんて…。・゚・(ノД`)・゚・。
昨今の安易な死ぬ死ぬ泣け泣け映画とは違って、しんみりとした切ない物語だった。
多分、中高年が観ることが多いであろう「男はつらいよ」シリーズにはある種適した
内容であったかな。"死"が徐々に身近になってくる年頃だからね(´・ω・`)


小芝居は「アラビアのロレンス」のパロディなのかな?
OPドタバタ劇は荒川河川敷かなんかで映画を撮ってる一団を見物してて
邪魔しちゃう流れ(ノ∀`) サイレント喜劇でも面白いのは寅さんのキャラを
説明するのに言葉は要らないということだろうかw

今回はマドンナとのファーストコンタクトが冒頭からかと思ったけど、
産休教諭の柳生雅子(檀ふみ)はマドンナじゃなかった(ノ∀`)
マドンナである柳生綾(京マチ子)の娘だった。

いつもの寅さんの悪い癖で、家庭訪問に来た雅子の前で良い格好をしようと
ないことないことを吹きまくり博を筆頭にとらやの面々を怒らせる(´・ω・`)
皆に無視されて下手に出ていたが、結局逆ギレ→喧嘩→出て行くの連続コンボw

旅先で大空小百合一座?と再会してどんちゃん騒ぎ。支払うお金がなくて警察に
軽く身柄を拘束されつつ、さくらに精算と迎えに来てもらうことに(ノ∀`)
こうやって展開を書いてみるといつも通りに寅さんは酷いやつだなw


とらやに帰って来た時の「俺もあの時は若かったから…」ってアドリブなんだろうか?
少なからず、そのリアクションとして"笑う"というのはなかったらしいけど。
アドリブだったら確かに吹いちゃうかもしれないw でもそうだとしたら元の台詞は
何だったんだろう?「馬鹿だったから」だと寅さんにしては殊勝すぎるような気もするし。

ここでようやっとマドンナの綾とファーストコンタクト。まあ娘とのやり取りを
ファーストコンタクトと考えて、これは或る意味でセカンドコンタクトになるのかな。

今回は御前様の出番が多かったような。なんとなくいつもよりコミカルな感じで。
そういえばBSプレミアムの「男たちの旅路」に笠智衆が出てたな。あのドラマは
水谷豊が寅さん並に歪んだ人格障害風キャラで面白いw

満男が描いた似顔絵ワラタw 今のところ意思表示をするポジションではないけれども
寅さんのことが好きなのか。


綾の中の人の京マチ子って「羅生門」の女の人か。
失礼ながらもまだ御存命ということで驚いた。

壇ふみってクイズ番組かなんかの記憶しかないけど、色々と出ているんだな。
「あしたのジョー」の白木葉子役もこの人だったのか。「ねらわれた学園」の
看護婦役だったらしいけど、覚えてないな(´・ω・`)


今回の話の肝はとらやでの"お店"の話に沸くシーンかな。
それと終盤のとらとさくらが"お店"の話を駅でするシーンか(´・ω・`)

寅さんが綾に何故人は死ぬのかと問われて即興で答えるシーンも良かったな。
俯瞰ポジションで観ている視聴者達には笑えるも切ない回ですな、しかし。

芋の煮っ転がしを急かす寅さんと感情を抑え気味に対応するさくらのやり取りは
なんだか「となりのトトロ」のサツキとメイのやり取りのようであった(´・ω・`)
寅さんがメイの方だったけど。

前回同様にテーマは"色恋"ではなかった。強いていえば"愛"だけども
それは"恋愛"というよりも、人の存在の肯定という意味合いで付与される
"価値"の別名としてのものだろうな(´・ω・`)


やっぱり寅さんは中高年向けの娯楽作品だなと改めて思った作品であった(・∀・)
若い人が面白いと思って観ることも決して悪いことでもないけど、若い頃は
「寅さんつまらない、何が面白いかわからないヽ(`Д´)ノ」という感じで忌避しておく方が
良いのかもしれない。歳を食ってからの方が味わい深くなるような気がする。

『夜叉』を観た

夜叉

背中一面に彫られた刺青から“夜叉”と呼ばれた、大阪・ミナミの伝説の男、修治(高倉健)は、女の為にヤクザから足を洗い、日本海で漁師となって妻子と暮らしていた。ある冬のこと、ミナミから蛍子(田中裕子)という女が流れてきて小さな居酒屋を開く。蛍子の都会の刺激と香りに満ちた妖しい魅力に男の心が揺れ動く。しばらくして、蛍子のヒモでシャブ中のヤクザ、矢島(北野武)が現れる。矢島が漁師仲間たちを相手に覚醒剤を売っているのを知った時、修治の中の夜叉が再び蘇る…。

余り任侠物が好きではないからかもしないが、なんだこの映画(・∀・)
この映画の高倉健はあんまり格好良くないw
特に矢島が暴れた事件以降は。話自体もなんかそっち側に行っちゃうの?的展開でどうもいまいち。

そもそも修治って過去の犯罪の精算をしてないような…まああんだけやってたら死刑か無期懲役だろうけど。服役もせずに子供を作って15年間ものうのうと一般人に紛れて暮らして来たのかと思うとその精神構造の方が恐ろしいな。

そういう意味ではまだ矢島やトシオ(小林稔侍)の方が人間として理解できる。
よくよく考えてみると冬子(いしだあゆみ)も犯人蔵匿罪とかにならないのかな。
修治が犯人と目されて逮捕状が出てなければいいのか。まあ結局冬子も中身は蛍子と大差無いような気もするw

Movie Walkerの夜叉だと矢島が失島になってるw
こないだあったOCRミスみたいなのもここだったかな?
自社でデジタル化したのか外注したのか知らないけどチェックとかしてないんだろうなw


おしんMkIIIの乙羽信子とMKIIの田中裕子が出てた。小林綾子はさすがに居なかったw
田中裕子って正直パーツレベルで見ると全然可愛くも綺麗じゃないのになんか妙に仕草や表情が色っぽいというか魅力的な気がする(・∀・)フシギ

ちょっと違うけど蒼井優にも通ずる何かがあるような気がした。

ビートたけしに包丁は似合うなと思ったw 昔BVD事件か何かのドラマかパロディをやってなかったっけ?その時の記憶が脳にこびりついているのかもしれないw

いしだあゆみは痩せすぎなのであんまり綺麗とは思わないけど、それはおいておいてなんだこの話の展開はヽ(Д´)ノ あのオチでいいんか奥さんヽ(Д´)ノ

凄く気になっているのは、みんな"栄養剤"の禁断症状をどうやってやり過ごしたのか。
そこまで依存状態が進んでいなかったのかな?

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」の後に観たのでレストランの主人?として大滝秀治、ミナミの組長として下條正巳が出ていたのでちょっと笑ってしまったw

丹古母鬼馬二の顔のインパクトが強烈過ぎて、なんか感動してしまった(・∀・)
もっと色んなドラマに出ればいいのにと思ったが、最近はあんまり出てないのか。

あき竹城の役名はとらか。おしんで同名で渡辺えりが出てたことを思い出した。
なんとなくイメージ的にこの二人がかぶってたけど、実際観てみると全然違うんだよなw
配役ポジションが似てるのかな。

時間経過がよくわからないけど、やっぱり最後のアレは矢島のではないよな。
失踪からどれくらいの期間が経過してるかで話が変わってくるけど。
金を取りに来た時は直近だったし。


そんなに数は観ていないが、個人的には今まで観た高倉健映画で一番高倉健が「ダセェ(・∀・)」と思えた映画だった。

夏子無駄死だったな(ノ∀`)

『ハワイの若大将』を観た

ハワイの若大将

第一作目だと観ていたら若大将シリーズの第四弾なのかΣ(゚∀゚;)

京南大学ヨット部のキャプテン・若大将こと田沼雄一(加山雄三)は、マネージャーの江口(二瓶正也)との練習航海中に中里澄子(星由里子)が運転するボートと衝突して、ヨットを大破させてしまった。ヨットの修理費を稼ぐためにパーティーを企画した若大将たちだったが、パーティー券は思ったほど売れずヨット部は危機に陥った。その時、ヨット部の危機を救ったのがヨット部に多額の寄付をして、大量のパーティー券を購入した青大将こと石山新次郎(田中邦衛)だった。

まあ主人公の田沼雄一が純粋培養の良い人キャラなのがつまらないけれども、
その分青大将が人間臭すぎて面白いからまあまあ楽しく観られた(・∀・)
まあ青大将は寅さんと一緒で傍から見る分にはいいけど近くには居たくない、
何らかの人格障害を持つようなキャラなので、観ていてイラつくところもなくはないが(ノ∀`)

最後の方のヨットレースシーンって一応話のクライマックスなんだろうけど、
イマイチ盛り上がらないというか観ていて飽きるw 合成がいけないのだろうか。 
ヨット物で最後盛り上がるのは「狂った果実」くらいなものだ(・∀・)ヒヒヒ


江口敏:二瓶正也※他のシリーズの作品では江口役に江原達怡がキャスティングされているが、江原本人が泳げないため、海に投げられるシーンやヨットから海に飛び込むシーンがある本作品のみ、江原に代わって二瓶正也がキャスティングされた。

すげぇ、そんな動的な配役をやったのかw
スタントマンとかでどうにかならなかったのだろうか。

お婆ちゃん役の飯田蝶子が凄く良いw

1922年(大正11年)、松竹蒲田撮影所に応募するが不美人という理由で採用されなかった。飯田は「女中などの脇役は美人がやると不自然で、自分のような不美人が脇役に合っている」と野村芳亭監督に説得し、野村はそれに共感した。野村から給料なしの見習い女優として撮影所に来るように言われた飯田は、栗島すみ子の付き人をするなど、積極的に撮影所に出かけた。ようやくそれを認められて、1923年(大正12年)、野村の『死に行く妻』で端役でデビューした。

中の人も肚が座ってる人なんだなw

加山雄三の父親・上原謙も出てた。何となく仲が悪いイメージがあったが
そうでもなかったのかな?大林雅美との結婚後に仲が悪くなったんだっけ?

星由里子は可愛いけど、あんまり観た記憶がないなと思ったら、

女優として人気絶頂期だった1969年に財界人で買収王で名を馳せた横井英樹の長男と結婚。だが、その長男とは性格が合わず80日余りで離婚。1975年に脚本家の花登筐と再婚するが1983年に花登と死別。その後1990年には会社役員と再々婚している。

2ヶ月半くらいで離婚てことは横井英樹の長男が余りにも異常だったんだろうか。

赤まむしこと赤塚役の堺左千夫って人知らないな。悪役系の人だったのかな?


渡り鳥シリーズよりは変化ありそうだけども、やっぱり毎回似たような話なんだろうか。
まあでもお婆ちゃんと青大将が面白いからこっちの方がいいかなぁ(・∀・)