カテゴリー: 映画

『濡れ髪三度笠』を観た

濡れ髪三度笠

ちょいと端折って改変したあらすじ

幼少より岡崎藩にあずけられ、居候的な生活を送っていた、家斉の若君長之助(本郷功次郎)は、甲州鷹取藩の城主に封ぜられることになった。老中堀尾備前守は自分の娘が生んだ家斉の若君を鷹取藩主にするため、長之助殺害を企む。かつて、岡崎で長之助を救ったことのある旅鴉濡れ髪の半次郎(市川雷蔵)は、お蔦(淡路恵子)との道中で、江戸に向う長之助主従と再会し、長之助の警護を頼まれる。半次郎は同じ宿で、年貢の金の為に身売り先へ旅するおさき(中村玉緒)と知りあった。

非常にベタというか王道的展開の娯楽映画だったけど面白かった(・∀・)
半次郎が長之助を叱り飛ばすシーン(何度かあるw)、関所のシーン、
家斉の前での長之助辺りが特に良かったw

市川雷蔵より本郷功次郎の方が美形のように思えた。
でも役柄的に半次郎の方が圧倒的にかっこ良かった(*´・ω・)

淡路恵子と言えば、こないだ亡くなったドラクエおばあちゃんか。
亡くなってしまって何だかちょっぴり寂しい(´・ω・`)

本郷功次郎をぐぐったらデヴィ夫人との不倫がどうたらという検索結果が
あったが、デヴィ夫人て淡路恵子の葬式で一悶着を起こしてたなw
まあ何にせよ、この年代の頃のつながりなのかな。

おさきは中村玉緒かΣ(゚∀゚;)
何か似てると思ったらw

多分飴売りをやっていたのが楠トシエと言う人なんだろうけど、
この人、黄桜のCMで歌ってる人か(・∀・) カッパッパ- ノンジャッタ♪
なぜか神津カンナだと思っていたのは内緒。

弥次喜多をやっていたのは中田ダイマル・ラケット。
中田カウス・ボタンが孫弟子に当たるのか。
物語が岡崎から江戸へ向かう旅程だったからか
大阪から江戸へと向かっていたな。大阪出身って言ってた?


シリーズ物らしいので他の作品も観てみたい(・∀・)
単純明快痛快な娯楽作品こそが正義だな。

『風速40米』を観た

風速40米

いつもの石原裕次郎映画でした。おわり(・∀・)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
というだけの感想で十分なような気がしないでもないがもう少し書くか(´・ω・`)
 


後の裕次郎はともかくも、この頃は本当に下手だなw
後世の人達が今のキムタクや船越英一郎のドラマを観て
同じような感覚に襲われるのだろうか。

その辺はともかく、あらすじというか冒頭は

北アルプスの山小屋で、滝今日子(北原三枝)は滝颯夫(石原裕次郎)と知り合った。不良学生に襲われたのを、彼が救ってくれたのだ。颯夫は工科の大学生で、父は羽根田工務店の技師長だった。彼は父の会社に就職したかったが、父は何故か敵会社の和泉建設をすすめた。羽根田工務店の士門技師が墜落死した。父が結婚し、相手の連れ子が今日子だった。

という感じ。山岳映画かと思ったら関係無かったw 凄いセットだったw
そういえば上半身下着シーンがあったよ(*´・ω・)

この当時も登山ブームとかあったのかなと思ってぐぐったら、

1950年代、ヒマラヤで、1950年(昭和25年)のアンナプルナ、1953年(昭和28年)のエベレスト、1956年(昭和31年)のマナスルの初登頂など、8000メートル峰(14座ある)の初登頂ラッシュ[21]が続き、これを受け再び登山ブームが起きた。このブームの特徴は、大学や高校の山岳部に代わって、社会人山岳会の活動が活発になったことである。

登山-日本

公開年の1958年は昭和33年だから二年後か。
そんなに長くブームが続くものなのかと思ったが、他に娯楽が少なかった所為か、
はたまた社会人山岳会が頑張って色んな山の登頂に成功したからか、少なくとも
昭和35年くらいまではブームが続いていたみたい。見方によって昭和40年以降まで
続いていたようだが、それはもうブームというよりかは趣味の一つとして確立された
と言う感じか。まあ何にしても流行りネタを冒頭に組み込んだんだのかねぇ?

会社員の娯楽シーンとしてハイキングを組み込んでいた小津安二郎の「早春」は
1956年1月29日公開でマナスル初登頂が同年5月初旬ということなので、もしも
「早春」の製作開始時期が6月以降だったら、ハイキングの代わりに低山登山に
なっていたりしたんだろうか。あのシーンは江ノ島から茅ヶ崎方面だったから
山に行くと言ってもせいぜい代替となるのは鎌倉の衣張山か大磯の高麗山辺り
くらいだろうけれども。


宇野重吉演じる、颯夫の父・滝敬次郎のキャラクターが珍しく感じた。
大体主人公の父親って真面目で誠実な感じか、頑固で支配的な感じが多いけれど、
この敬次郎は真面目で誠実そうな感じに見えて、会社の自分に対する評価に
不満を抱き、ライバル会社の和泉建設と通じているという小物っぷりw
ある種リアルなんだろうけどもw

颯夫の友達・根津四郎役の川地民夫ってどっかで名前を観たなと思ったら、
映画版の「必殺仕掛人」の孫八という悪役をやっていた人じゃないか(・∀・)

大学在学中、逗子の家の隣に石原裕次郎が住んでいたのが縁で、日活に入社する。

そんなんでいいのかw

四郎の姉・根津踏絵役の渡辺美佐子って知らんなぁと思ってぐぐったら、
現在81歳で去年もドラマとかに出てたΣ(゚∀゚;) ゲンキダナ

和泉建設の社長・早田勇造を演じているのは金子信雄。
相変わらずの悪役っぷり(・∀・) 渡り鳥シリーズでもそうだっけ?

インターネットTVガイドかなんかの番組表で出演者として
"北原三枝 石原まき子"ってあって「( ´・ω・)エ? 別人なの?」と思って
ぐぐってみたら同一人物…ほわい?


なんやかんやでラストはビル建設を邪魔する為に悪い連中が台風の中、
乗り込んで来て、裕次郎の腕っぷしで勝つという、なんともわかりやすい終わりw

『男はつらいよ 寅次郎と殿様』を観た

男はつらいよ 寅次郎と殿様

あれれ…今作はあんまり合わなかったな(´・ω・`) ビミョウダッタ

OPの夢お芝居は鞍馬天狗のパロディ。鞍寅天狗と言うべきか(・∀・)
藤堂宗清(殿様)役の嵐寛寿郎が鞍馬天狗をやっていたからかな?
タコ社長の偽按摩と源公の掛け声にワラタw

今回のヒロインの名前がマリコだからじゃないが、夢お芝居内の倍賞千恵子を観て
やっぱりテレ東の大江麻理子アナは"さくら"に似てるんだなと思った。
倍賞千恵子似ではなくて"さくら"に似てる。まあどうでもいいんだけどw

OPコントはカメラマンネタ。ヤバイと気づいて逃げる寅さんの様子が面白かったけど、
前回の映画ネタと似てたような。


今回は冒頭からすぐ帰って来てこいのぼりで一悶着。ちょっと前にあった
ミニピアノネタと同じく満男への気遣いがまた仇となったか(ノ∀`)
必死でこいのぼりを下ろそうとする博とそれを気づかせまいとする
とらやの面々の努力虚しくバレてしまうのだけれども、すぐには旅に出ず。

何とかこのままとらやで話が展開するかと思いきや、犬の"トラ"の件で
また一悶着。この件に関しては寅さんは悪くはないと思うのだけれども、
売り言葉に買い言葉でおいちゃんの口から酷い罵詈雑言が放たれて、
あえなく寅さんはまた旅に(´・ω・`) ソレヲイッチャーオシメーヨ

旅先の宿でマドンナである堤鞠子(真野響子)とほんのちょっと関わる。
でも別段恋に落ちたからという風ではなくて、親切心とカッコつけからの行動だったな。

その後、殿様と出会って、執事の吉田六郎太(三木のり平)が出て来たり、
"マリコ"探しで右往左往したり、御前様(笠智衆)も結構出て来たりで場面場面の
面白さはあったので、その辺は良かったのだけれども、メインのストーリーが
どうもいまいちだったような。


子供の結婚に反対して駆け落ちされた感じで喧嘩別れし、その後子供が死亡して
その伴侶に会いたくなるという展開は映画でも漫画でもよくあるので、まあいい。
今まで興信所を利用せずに、突然、寅さんに頼んだというのも、車寅次郎という
人物を見込んだ、東京の人間だ、ということでこれもいい。

でもどんなに殿様が浮世離れしていたとしても人探しを依頼する際に下の名前だけで
探させようとすることはさすがに有り得ない気がするw 暗愚にも程があるw
後々の手紙や訪問時の服装、やりとり等を踏まえれば一定以上の知能があることは
わかるので、その部分の不整合は今ひとつ納得がいかない。殿様だからというより、
加齢により痴呆が進んでいるというのであれば多少は納得出来ないこともないが
それだと殿様設定は要らなくなってしまうので、おそらくそれはないだろう。

これだけだったら、これは後の"マリコ"探しをよりドタバタにするようにする為の
多少の無理筋かなと思えたけど、その後に都合が良すぎる感じで鞠子がとらやに
来たところで、あまりにも雑なご都合主義的な話だなぁと思ってしまった。
鞠子が旅先のお礼に来るということ自体はなくもないけど、ほとんど寅さんと
関わったわけでもないのでちょっと不自然な気がする。今までのマドンナ達の
ように談笑したり心の交流があったのであれば、まだ説明はつくけれども。

無理筋が一つ~一つ半ならまだ流せるけど二つ以上あると、お話としては
雑なご都合主義な物に成り下がってしまって観る気が失せてくる (ヽ'ω`)

殿様と鞠子の和解が描きたかっただけで、そのために雑な話になったんだろうか。

殿様との交流も悪くはなかったけど、その路線なら「寅次郎夕焼け小焼け」の
池ノ内青観との方が良かったので、どうしても見劣りしてしまう。
マドンナとのことも取ってつけたおまけのようでいまいち合わなかった。

"民主主義"云々もなんか的外れのようだったけれども、あれは意味もわからずに
「革命だ革命だ」と騒いだ阿Qを模したのかとも思ったけれども、博もなんか
言ってたしな。なんか変な使い方だった。


まあ、たまには合わない話もあるよね(・∀・)

『オズの魔法使』を観た

オズの魔法使 - Wikipedia

"い"が抜けてるぞヽ(`Д´)ノ

この映画の題名を『オズの魔法使い』と表現する場合があるが、正式な邦題には送り仮名が存在しない。

なんだ、そういうことなのか(*´・ω・)
 

エムおばさん、ヘンリーおじさんとともにカンザスの農場に住む少女ドロシー・ゲイルは「虹の彼方のどこかに(Somewhere Over The Rainbow)」よりよい場所があると夢見ている。彼女はトルネードに襲われて気を失った後、愛犬のトトや自分の家とともに魔法の国オズへ運ばれてしまう。

何となくストーリーは知っていたけど、楽しめた(・∀・)
ちょっと歌が多くて長いかなとも思ったけど、ミュージカル映画なので仕方がないか。

虹の彼方に(Over The Rainbow)
オズの魔法使いに会いに行こう(You're Off To See The Wizard)
これがオズの笑い方(The Merry Old Land Of Oz)
辺りは結構良かった。

魔法の靴は赤かったな。この映画によって赤い靴というのが一般的になったのかな?
原作だと銀色らしいけど。原作を読んでみようかなと思ったけど、続編まで合わせると
全部で14冊Σ(゚∀゚;) ナンヤテ
一巻だけ読んだ


日本でアレンジリメイクするならライオンは古田新太だなと何となく思った。
ブリキ男は篠井英介辺りで。カカシは…特に思い浮かばない。クドカン脚本なら
長瀬とかでもいいな(・∀・) でもどうせドロシー役は剛力彩芽とかAKBみたいなのが
ゴリ押しされて観る気なくなるんだろうな(´・ω・`)と勝手に残念な気分になったw
 

ブリキ男のメーキャップに使用されたアルミ粉が原因でバディは重篤なアレルギー症状を起こし降板した。

こええ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

背景やセットはしょぼいけどしょぼく見えない感じ(・∀・)フシギ
炎が出るシーンや魔女が消えるシーン等は下手なCGよりも良い。
1939年でもこんな作品が撮られていたんだな(・∀・)


ドロシー役のジュディ・ガーランドってなんか不幸な一生だったんだな(´・ω・`)

ところが、キャスティング・カウチ(セックスをした相手に役や契約を回すこと)で悪名高かったフリードは、当時13歳のジュディと性的関係をもっていたため、間違ったふりをして、ディアナではなくジュディと契約を結んだ。

枕営業だったのか、単純に食い物にされていたのか、どっちかわからないな(´・ω・`)

『オズの魔法使』を含む、すべてのMGMミュージカルでジュディは元気一杯で歌い踊っているように見えるが、ビリー・ホリデイがアヘンやコカインで、ジャニス・ジョプリンがヘロインで陶酔して歌っているのと同様に、実は覚醒剤の使用により「ハイ」の状態で歌っていた。

時代が時代だからなぁ(ノ∀`)(1939年公開)
日本も戦後間もない頃はヒロポンが流通していたみたいだし。
サザエさんだったか忘れたけど長谷川町子の漫画でも出てきたような。

結婚離婚を繰り返し、覚醒剤や睡眠薬に溺れる日々だったらしく、

1969年に睡眠薬の過剰服用により死亡した。

47歳で亡くなったのか(´・ω・`)

ジュディには

「お家が一番だわ(There's no place like home.)」

と言える場所があったのかな


まあ、主役の不幸な一生はともかくも、この映画自体はいつまでも色褪せない、
と思いたい(´・ω・`)