カテゴリー: 映画

『クイール』を観た

クイール

『きな子』の後に「警察犬の次は盲導犬かよ…(´・ω・`)」と思って期待せずに
観たからか、そんなに悪くはなかったかな。糞映画にありがちな感動させよう、
感動させようと安易な感動を押し付けて来る部分が比較的少なかったというのもある。
でも生き死にを扱ってるからあざとい感じはあったかw
まあ生き死にの部分を取り除くと話の起伏がほとんどないから必須なんだろうけど。

パピーウォーカーの部分はもっと端折っても良かったんじゃないかな。
特に最後の部分は蛇足に近い。あそこでかなり萎えた(´・ω・`)
もっと淡々とナレーションだけで終わらせてくれる方が良かった。
あと香川照之はともかく寺島しのぶはやめて欲しかった。


監督が崔洋一だったので、クイールが食べられちゃったり、無残な死を
遂げるようなバイオレンス展開があるかもと思いながら観てたが
そんなことはなかったw でも崔洋一作品ってそういう系統のイメージだな。
この作品だけラインナップから浮いてるようなと思っていたけど、
これ原作があるんだな。つーか崔洋一って基本的に原作・原案が
あるものを映画化してるだけでオリジナル作品はほとんど撮ってないのか?

大した作品もないのに日本映画監督協会理事長になったのはそういう力が
働いたからか((((;゚Д゚))) どう考えても小津安二郎、大島渚、深作欣二、
山田洋次と並ぶような監督じゃないしな。

村田実、溝口健二、五所平之助は古すぎて知らないな。小津安二郎も
古い時代の人だけれども評価が高くて、今も尚手軽に作品が観れるから
年代と知名度の比例が崩れてるんだな。


これはクイールと椎名桔平と小林薫がメインの映画かな。
残りの人はほぼ完全な脇役。

葬式のシーンで戸田恵子(…だと思ったが詳しくは覚えていない)が
バーっと明るく喋った後に急に爆発するかのように感情を露わに
するシーンはさすがに上手いなと思った。あれは自分かあるいは
身近な人のその様を見た経験がないと出来ない演技かもしれない。

原作はどんなんだろうと思ってぐぐったら、これって実話を元にしてたのか。
盲導犬クイール - 公益財団法人 関西盲導犬協会


まあしかし警察犬にしても盲導犬にしても或いは映画やテレビに出される
動物はもっと敬意と愛情をもって扱われるべきだなと思った。どんなに
綺麗に取り繕ってもその動物の一生を利用して生命を搾取してるという
事実は変わらないし。ブリーダーやペットプロダクション辺りの職業も
厳格な免許制にして違反したら罰金なり実刑なり課せられるようにしないと
駄目だろうなと全く映画のあらすじと関係ない結論に達した(ノ∀`)

『きな子〜見習い警察犬の物語〜』を観た

きな子〜見習い警察犬の物語〜

出来は良くなかったけど、最初から全く期待しないで観たので
なんというかどーでもいーです的観了感です(・∀・)

全体的なストーリーや出来が映画レベルじゃなくてTVでやるような
スペシャルドラマレベルのような感じがした。料理はレシピに則って
作ると美味しく出来るけど、映画とかってお約束通りに作っても
つまらなくなってしまうもんだなと改めて思った。まあ子供向けなら
こんなんでもいいということだな、きっと。


寺脇康文は何やっても舞台臭い寺脇康文にしかならないということを
再認識したw まあそれでもうどん屋シーンは役的には良かったかな。

戸田菜穂もえらい下手だったな。

夏帆は頑張ってる感はあったけど、まあそれだけというか。
着ている衣装の所為かちょっと胴長に見えた。

板東英二が出てるから地上波放送は難しいな。そもそも
全国ネットではやりそうもないけど。やるほどの価値もないし。

蛭子さんがまたチョイ役で出てたw

原史奈がレポーター役で出てたけど、こないだもなんかで
レポーター役を観たような気がするんだけどあまちゃんかな?

後々の物語の感動ポイントとして浅田美代子と大野百花を
ちょっと嫌な感じにしてたけど、ただただひたすらに
嫌な感じしか残らなかったw


本当のきな子ってどうしてるんだろうと思ってぐぐってみたら、
今も元気にやってる模様。でもブログがamebaというところが
なんかアレな感じがした(ノ∀`)


続けて「グーグーだって猫である」を観ようと思ったが、森三中が出てきたので、
そっと停止して他の映画に切り替えた。これ上野樹里や加瀬亮とか小池里奈が
出ているのか…まあ観て不快になる人間が出ているんじゃスキップせざるを得ないな(ノ∀`)

『伊賀忍法帖』を観た

伊賀忍法帖

主君・三好義興の妻 右京大夫(渡辺典子)に横恋慕する松永弾正(中尾彬)を果心居士が
唆して悪事を行わせようとするけどなんやかんやで伊賀忍者に阻止されるお話…?

もうちょい詳しく言うとそれを達成する為に惚れ薬を作らなくてはいけなくて
それを作る為に右京大夫と同じ血筋の生娘の涙を集めて平蜘蛛茶釜で
精製だかなんかしないといけない。 

果心居士はそれを実行する為に弾正に弟子である5人の妖術僧を貸し出す。
それで標的にされたのが伊賀のくノ一である篝火(渡辺典子)。
篝火を奪われ、弾正の企みを知った伊賀忍者の城太郎(真田広之)は
妖術僧達への復讐と企みの阻止に向かう…みたいな感じ。


最後まで観た感想は…うーむ(;^ω^)

前半はちょいグロややエロとアクション、後半はアクションと千葉真一と言った感じ。
取り敢えず美保純のおっぱいと風祭ユキと凄く太った女性(かわいのどか?)の
おっぱいが観れたよ(*´・ω・)

あの当時の青少年にとっては貴重なおっぱい摂取用映画だったんだろうか。
でもこの頃ならテレビでも普通におっぱい出てたかw

1982年公開だから32年前の作品か。まあそんな前の作品なのでグロシーンや
ワイヤーアクション部分はしょぼいかもしれない。通常のアクションシーンは
JACなので別に問題はないかな。

大仏殿焼失シーンは中々迫力がある。現代だったらCGでやっちゃうのかな。
費用がそれほど変わらないなら、実際に作った方がいいな。
環境には優しくないかもしれないがw


松永弾正役の中尾彬の悪役っぷりも果心居士役の成田三樹夫も良い。
何故かこの成田三樹夫を観ていて保阪尚希を思い出したw

先生こと福本清三や源公こと佐藤蛾次郎が妖術僧だったのでちょっと笑ったw
ストロング金剛は元々はストロング小林という名前だったのをこの映画で
金剛坊役をやってからストロング金剛にしたのか。
破軍坊(浜田晃)って誰だっけって観直してみたけど、ストロング金剛じゃない
もう一人の坊主頭で頬に火傷みたいな傷がある妖術僧か。盲目の針使い?

渡辺典子も第一回主演作らしく初々しくて可愛い。
いきなり一人三役というのも大変だなw

まあしかしなんだ、千葉真一の美味しいところかっさらい感が酷かったw
かっこいいけどねw


あれ、結局、果心居士って何がしたかったん(´・ω・`)?
城太郎と右京太夫の愛を試したかったの?
天下の簒奪なんて興味なさそうだし…
最後、自分で火を消したよね。
城太郎の摩利支天真言は別に関係ないようだし。

実はインドの仙人みたいに自分が右京大夫に惚れてた…?
でもそれだったら城太郎をわざわざ呼ばなくてもいいしな。
何度か最後の方を観直したがよくわからなかった(ノ∀`)

何にしても篝火が可哀想な話だったなw

『ホテル・ハイビスカス』を観た

ホテル・ハイビスカス

「ちゅらさん」や「深呼吸の必要」があんまり合わなかったこともあり、沖縄系映画だから
これも合わないかなと思って観たが、結構良かった(・∀・) まあ短編のつなぎ合わせ
みたいな感じなので純粋な映画と呼ぶにはどうかとは思うけど。加えて言えばこれは
映画じゃなくて「野田ともうします。」みたいに短編ドラマシリーズにした方が良かった
ような気がする。


美恵子役のテンションが高すぎてうるさかったり、何言ってるかわからないシーンもあり、
阿藤快風のなんだかなぁモードになりかけたが、観ているうちに徐々に引きこまれていった。
それなりに歳を取っている人が観ると「ああ、子供の頃、こんな意味不明な感じの生き物
だったような気がする(ノ∀`)」と懐かしさや気恥ずかしさが渾然一体となった不思議な
気持ちに襲われるかもしれないw

子供三人でキジムナー探しに行く途中の砂浜で大声で言葉遊びをしているシーンや
家族三人で歌を歌いながらタライで洗濯してるシーン、大抽選会シーンを観ていたら
なんだか自然と笑みがこぼれた(・∀・)

「お盆どぅーい」でしんみりしたり(´・ω・`) こういう表現の方がわざとらしく反戦を
前面に押し出した押し付けがましい映画よりも遥かに心に染み入るような気がする。


あまちゃんでGMT5の喜屋武ちゃん役をやっていた蔵下穂波が出ているということだったが、
意外とちょい役であんまり出て来なかったなぁ…と最後まで思っていた。そして観了後に
Wikipediaの項目を眺めていて、ようやく主人公の美恵子こそが蔵下穂波だったということに
気づいたのは内緒( ;・´ω・`)ゴクリッ

ずっと亀島奈津樹演ずるお姉さんのサチコねぇねぇが蔵下穂波だと思っていた(ノ∀`)サーセン

まろうどとして物語のキーを握ったりするのかと思っていた能登島(和田聰宏)が
大抽選会以外で全く活躍しなくてワラタw

お父さん役の人は役者が本業じゃなくて音楽演奏が本業なのかと
ぼけっと眺めていてあることに気づく。

長年師と仰いだ故照屋林助の父林山師に弟子入りし、古典音楽を学ぶ。
後に人間国宝の島袋正雄師にあずけられる。
また民謡の方は登川誠仁師に師事。
照屋政雄詳細 | 三線販売と沖縄三線教室

「美恵子の大冒険」で出てきたキジムナータンメーは本業が民謡歌手だったのか。
って去年亡くなっているのか(´・ω・`)


これは原作が漫画らしいけど、ちょっと読んでみたくなった(・∀・)
電子書籍では出てないのかな?