カテゴリー: 映画

『わたし出すわ』を観た

わたし出すわ

主演が小雪だし、あんまり期待せずに観た。
途中まで観て「微妙だな、これいつになったら面白くなるのかな(´・ω・`)」と思いつつ、
取り敢えず、wikipediaのページだけでも開いておくかとタイトルでぐぐった。

検索結果を見て、なぜ微妙に感じていたか納得した。監督が森田芳光だった(ノ∀`)
じゃあしょうがないなと思いながら最後まで観た。やっぱり合わなかったw

そんなに面白くもなく、あんまり書きたいこともないので
ネタバレを大量に含みつつ各要素を無理矢理考察していこう(´・ω・`)
もしかするとちょっと勘違いしてる部分もあると思うw


(※)は摩耶の同級生

山吹摩耶(小雪)
お金を沢山持っている。居住地は東京で、一時的に地元である札幌に帰って来ている。
言葉を選ぶのに時間がかかり、会話が苦手だった高校時代に声をかけ友達になってくれた
人々の持つ夢や悩みを解消するための資金提供を申し出る。母が植物人間状態の模様。
株関連で儲けてる?

天草大二郎に関する情報を話している男の正体は不明。
空港で川上の母への電話の際に流れる摩耶の言葉は誰との会話なのか不明。
後の保利からの東京行きの報告を考えると保利との会話ではない。
この二点から推測すると株関連の組織に所属している?
それが真っ当な頭脳派な組織なのか仕手株を仕掛けるような893な組織かは不明。

摩耶の母:天光眞弓
寝たきり。最後、意識を取戻す。

魚住サキ(黒谷友香)(※)
高校時代に美人コンテストかなんかで摩耶に負けて以来、摩耶をライバル視していた。
ホステスか何かをしていて知り合った地元の食品会社社長と結婚していて、最初は
摩耶から資金を受け取るどころか、逆にプレゼントをした。その後、横領事件の対応に
疲弊した夫が死亡。会社も倒産したのか元のホステスに戻り、摩耶から金のインゴットを
受け取る。にも関わらず再び玉の輿に乗ろうと焦り、摩耶の制止も聞かず、結果的に
殺人事件の被害者となる。

道上保(井坂俊哉)(※)
路面電車の運転手。世界中の路面電車を巡る夢を持つ。一度はその為の資金を摩耶から
受け取るが、妻のかえでに使い込まれる。再び摩耶から資金提供を打診されるが断る。
最終的には自分の退職金を前借りして旅立つ。

道上かえで(小山田サユリ)
保の妻。最初は家計の足りない部分を補う為に摩耶から受け取った金に手をつけただけ
だったが、それが止まらなくなりホスト狂いに。金を使い果たした後も消費者金融に
手を出す。おそらく離婚という結果になったのであろう、逆恨みから摩耶宅へ包丁を
持って乱入するも別件で居合わせた刑事たちに取り押さえられる。

川上孝(山中崇)(※)
実業団の陸上選手。練習中に故障し、治療手術とリハビリの為に大金が必要。
手術も成功し、自分の夢を走り続ける。

川上たみ(藤田弓子)
孝の母。陽気な性格。株式投資もやっているが、自分のへそくりで
社長がイケメンの企業の株をちょっと買うだけw
最後、摩耶に太平洋フーズの株を買うように勧められる。

保利満(小澤征悦)(※)
魚類系の研究所所員? 研究費用を摩耶から受け取るがサキが殺害された後、
研究をやめ、お金を返すことを摩耶に告げる。最終的には自分の能力を
活かしてくれる企業(太平洋フーズ?)にヘッドハントされて東京へ向かう。
このヘッドハントも摩耶の差金?

平場さくら(小池栄子)(※)
安い小型冷蔵庫を買ってもらい、その後、夫まさるに嘆願され、まさるが
箱庭協会会長になるための資金を摩耶に頼む。最後に明かされるが実は
ゴールドバーばら巻き事件の犯人。
福引の3000円→宝くじで1億円ということらしいw
初見時はそれほど気にならなかったが、まさるからゴールドバー事件の
ことを振られた時の反応を見返してみると、ちょっと面白い。
確かに微妙に挙動がおかしいw

分相応の幸せというものを理解しており、有り余る富は不要
という考えらしい。いまひとつ設定に納得がいかないキャラw

平場まさる(ピエール瀧)
金融会社勤務。箱庭が趣味。

溝口雅也(仲村トオル)
保利満を狙っていたヘッドハンター?よくわからないw
多分要らない役だけど、事務所かなんかがねじこんだのかな?

引っ越し屋(富川一人)
摩耶から貰ったチップ10万円を使ってタイ旅行をし、タイ人女性と結婚。
所長にも昇進。1万円をもらったもう一人はどうなったんだろうか。
鈴木亮平だったか。サキの引っ越しもこの二人?

天草大二郎(袴田吉彦)
アラビアなんたらの日本支社長。玉の輿に乗ろうと焦っていたサキに
猛烈なモーションをかけられていた。

マックス(一太郎)
道上かえでが貢いだホスト


大金を手にしつつも、"母が意識を取り戻す"という自らの願いが叶わぬ摩耶が
金で叶うであろう願い、解決する問題を持つ友人たちに資金を提供し、代替的
宿願成就によって心を安んじたかったのか、それとも施しによって徳を得て
自らの宿願が成就して欲しいという、藁をもつかむ思いでの行動だったのだろうか?

刑事が摩耶の部屋を訪ねて来て、道上かえでが乱入して来た時に映っていた絵画は
アンドリュー・ワイエスの「クリスティーナの世界」(´・ω・`)?
美術に疎いけど、この絵は「あしたの、喜多善男」にも出てきたから分かった。

代表作「クリスティーナの世界」に登場するクリスティーナは、ワイエスの別荘の近くに住んでいたオルソン家の女性である。生来病弱で孤独に育ったワイエスは、この、ポリオで足が不自由な女性が、何もかも自分の力でやってのける生命力に感動し、出会いの時からその死まで30年に亘ってこの女性を描き続けた。

はてとさて、この絵は何を指し示していたんだろうねぇ(´・ω・`)
それとも映画世界とは関係ないのかな?アンドリュー・ワイエスは2009年1月16日に
亡くなっていて、この映画は2009年10月31日公開だから、単純に追悼的意味合いとか。
でもそれなりの秒数映してるから、何らかの意図があったんだろうな。


冒頭の名言?格言?

できるだけ儲けて
できるだけ貯めて
できるだけ与えなさい
ジョン・ウェスレー

ジョン・ウェスレーって人はメソジスト派というプロテスタント教会の
元になった運動の指導者らしい。プロテスタント的と言えばプロテスタント的?

富は海の水に似ている
それを飲めば飲むほど
のどが渇いてくる
アルトゥル・ショーペンハウアー

ドイツの哲学者の言葉。


全然関係ないけど、「図鑑に載ってない虫」を観たばっかりだったので
リンゴの皮を剥いてるシーンで、ちょっと怒鳴るお婆ちゃんを思い出したw

サキを殺したのってマックス(´・ω・`)?なんか髪型が似ていたけど。
もしそうだとすれば、摩耶のお金で破滅したのは放蕩や濁った我欲の為に
使ったかえで、サキ、マックス(かえで経由)という形で納得出来なくもないが、
サキとマックスのつながりがないか。飲食店従業員といっていたから、
サキの勤めていたクラブの従業員の横恋慕というのもあり得なくないが
その辺の描写はなかったはず…

森田芳光と言えば「メインテーマ」→「メインテーマ」は大幅にカットされてた→
→( ゚Д゚)ハッ これもカットされてて話がわけわからないんじゃ…

まああくまでも勝手な推測だけど。


まぁ…黒谷友香のちょっと露出の多いホステス衣装が観たかったり、
小池栄子やピエール瀧が好きだったら観てみてもいいかなぁ…
そうでもないかなぁって感じ。そういえば入江雅人が1シーン出てた。

多分世間の評価と真逆だと思うが「武士の家計簿」よりはマシな気がした。
あくまでもマシってだけだけど(ノ∀`)

『図鑑に載ってない虫』を観た

図鑑に載ってない虫
根本的なストーリーはともかく、劇中のギャグややり取りにセンスがなくてつまらない。
つまらないのに加えて俳優陣がそれを上手く消化できずにやっている感じも酷い(´・ω・`)

余りにもつまらなすぎて観るのを止めようかと何度も思ったけど頑張って最後まで観た…
猿の手の絡みや終わり方はまあ嫌いではないんだけども。

観了後に監督の名前を見て納得したw 
監督の三木聡って「時効警察」や「インスタント沼」の人か。
「インスタント沼」の時もそうだが、本当にこの人のセンスとは合わないんだなと痛感したw


伊勢谷友介は「探偵物語」の工藤ちゃんぽい感じ。
松尾スズキは外見的にもノリ的にもさま~ず大竹がやるボケキャラの劣化コピーみたい。
松尾スズキって元々演技が上手くないけど、この映画だと更に酷い。
逆に伊勢谷友介が上手く見えるw 冷静に観ると頑張ってるなってところだけど。
十三人の刺客」の山の人役よりは良かったかな。

笹野高史と松重豊は無駄遣いだったなw
片桐はいりのSMの女王はワラタw

そういえばおっぱい出てたな(*´・ω・)
高田郁恵って人かな。
SEIYUの『みなさまのお墨付き「食べる女性」』というCMに出てる人?

水野美紀がなんだか色っぽい編集長役をやってた(*´・ω・)

そう言えば黒幕役の人が小人症の人だったので
TERUって人かなと思ったらマメ山田という人だった。
昔AVに出たり、ゆずの「雨のち晴レルヤ」のPVにも出たりしてるけど、
本業はマジシャンなのか。


これつまらないギャグの部分を全部取っ払えばもっとまともな作品になるような
気がするけど、この監督を好きな人にとってはそこが肝なんだろうしなぁw

やっぱりこの監督の作品は合わないなぁという結論にしかならなかった(ノ∀`)
 
あれ…そういえばあの黒幕とかって結局何だったんだっけ(´・ω・`)?
途中から「早く終わんないかなぁ」と思って観てたから見逃したか?
まああいいかw

『大洗にも星はふるなり』を観た

大洗にも星はふるなり

原作は舞台かなと思ったらやっぱりそうだった。
舞台劇原作のありがちなやり取りやスケールの小ささ、なんとなく
展開がわかってしまうところが嫌でなければ楽しめるかな。

ホームラン級や必殺ブロー的な代物ではないがシングルヒットや
綺麗に入ったジャブくらいの作品かなぁ(・∀・)?


監督はヨシヒコシリーズの福田雄一。2009年の段階で山田孝之、ムロツヨシ、
佐藤二朗という面子と出会っていたんだな。

山田孝之が演じた杉本のキャラが濃すぎて笑ったw
佐藤二朗はいつもの佐藤二朗役。ムロツヨシもいつものムロツヨシ風。
山本裕典と小柳友もまあ普通。
安田顕の弁護士は中々渋くて面白いキャラだった。

林役の白石隼也はなんか演技も顔もいまいちだなぁと思っていたが、
この人、仮面ライダーウイザードの操真晴人なのかw
ウイザードの時も微妙だなと思って観てたが。俺氏はビーストさん派。
ビーストさんは偽生田斗真系の顔立ちだったな。
wikipediaの項目を眺めていて気づいたが、「制服サバイガール」の
仲村みうの相手役じゃねぇかw あの時はあまりに映画の内容が酷くて
II に関してはほとんど調べなかったので気付かなかったがw

マドンナの戸田恵梨香は普通。「新参者」の原田美枝子同様、
こういう回想シーンにしか出て来ないキーとなるポジションは美味しいと思う。
可愛い新人女優等を売り出すのに向いてるポジションだな。


スピンオフDVDが出ているらしいのでちょっと観てみたいけど、
これはテレビでやらないよなぁ。

全然関係ないけど、「33分探偵」を他のテレビ局で山田孝之を
六郎にしてリメイクしないかなとふと思った(・∀・)

『男はつらいよ 寅次郎子守唄』を観た

男はつらいよ 寅次郎子守唄

今回も凄い変化球回だったような(・∀・)

夢はもう何が何だかよくわからないw まあよくよく考えてみたら
赤ん坊が出てくるからその辺を予知した夢だったのかもしれない。

OPはいつもと違って旅先。相変わらずの駄目っぷりが良いw

本編冒頭のさくらの慌てっぷりというかちょっと乱暴な感じで珍しいなと
観ていたら、とらやに到着、中へ入ると知らないじーちゃんが居るΣ(゚∀゚;)

って

この作品からおいちゃんが松村達雄から下條正巳に変わっている。以後48作まで、おいちゃんは下條正巳が演じた。

今回からおいちゃん役が変わったのか(´・ω・`) この時59歳か。

2004年 すい臓がんで死去。享年88。元女優の田上嘉子は妻、俳優の下條アトムは長男である。

下條アトムのお父さんか。下條アトムって名前は知ってるけどなんだっけ?
俳優だっけ?とwikipediaを見たら俳優・声優となっていた。

アトムという名前は本名であり、父・正巳が第二次世界大戦後間もなく生まれた息子を、将来は日本でもアメリカのように名前・苗字の順に呼ぶようになり、ローマ字の順に名簿も作られるだろうと考え、ならばアルファベットのAで始まる名前なら最初に呼ばれるという理由で、さらに「今後の原子力は戦争ではなく発電など平和のために使われるはずである」という願いを込めて、原子を意味する英語atomから名付けた。

へー(・∀・)
この後に書いてあった手塚治虫と賀来ウランのエピソードでちょっと笑ったw


今回は寅さんが思わぬことから赤ん坊を押し付けられて、とらやに連れて帰ってくることから
第二の騒動が始まるのだけれども、赤ん坊はマドンナとのファーストコンタクトの時くらい
しか寅とは関わらない。一応ダシにしてマドンナに会いに行こうとはするけれども、
最終的にはどうでも良くなってたしw ファーストコンタクト時の寅さんはかなり酷いw
いつも酷いと言えば酷いけど、今回のは輪にかけて酷いw 醜いと言ってもいいw
セカンドコンタクトを取りに行こうとする時も非常に面倒臭くて酷かったw

あんまり子供は好きじゃない設定なのかな。下町人情物の主人公なら、いつの間にかに
愛着がわいて引取りに来た親に激怒して返さないとか言って一悶着になるのが通常の
パターンなんだけども。そこまでベタにするよりは多少鬼畜さ成分が残ってた方が
キャラとしては面白いからいいといえばいいか。

まあ何にしてもその役割はおばちゃんが担ったということだな。
赤ん坊が居なくなった後のおばちゃんカワイソス( ´・ω・)

タコ社長は今作でもちょっと株をあげたな(・∀・)
御前様はもうとらや通いキャラになってしまってるな。
源公を見ると「伊賀忍法帖」の怪僧を思い出してしまっていけない(ノ∀`)


|ω・`)。oO(春川ますみを藤田弓子だと思っていたのはミンナニハナイショダヨ)

春川ますみって「男はつらいよ フーテンの寅」にも駒子役で出ていたらしい。
駒子って誰だったっけと思ってぐぐってみたら、寅さんのお見合い相手で
元々寅さんの知り合いの亭主持ちの人か(・∀・)

大川弥太郎役の上條恒彦という人は全然知らない。

丸大食品のウインナー、フランクフルト商品のCMソングを1980年代に担当していたこともあり、その名を知らずとも歌声を記憶している者は多い。

うーむ…(´・ω・`)

マドンナである木谷京子(十朱幸代)はあんまりマドンナらしくない。
寅さんとも色恋云々となるほど関わってない。寅さんというよりもとらやの
人たちと仲良くなりに来ている感じだし。一応今回も失恋したという体で
柴又を去るけれどもそれほど痛手だったんだろうか。他の回に比べると
まだ本腰ってレベルでもないように見えたんだけどなぁ。

今回は郵便貯金通帳と寅さんとタコ社長との喧嘩と終盤のやり取りが良かった。
後は博が寅さんが何故独身か振られた時の回答も笑ったw
でもなんか「男はつらいよ」としてはちょっと番外編っぽい気がした。