カテゴリー: 感想

鴨川ホルモー

前に観た「鴨川ホルモー」の原作を読んだ。
特に読むつもりもなかったが角川の電子書籍が50%OFFの時になんとなく買った。

文体があんまり好きじゃないかな。苦痛とまでは言わないが何処かで目にしたことが
あるような表現の羅列に近く、文章としてこなれてないというかそれらを自分のモノに
していない感じだった。本文を他所から借りてきた表現で着飾らせたような印象を受けた。

最後まで読んだら新人賞受賞作品とあったので、これはデビュー作だからこんな風に
文章にごつごつ感があるのかなと思った。


映画版と比較してどちらが良いかというと…どっちもどっちかなぁ(・∀・)
原作自体が根本的に内容が深くない、軽いノリの青春小説みたいなものなので、
さほど映画との差がないような気がする。
こういうのがライトノベルとか言うジャンルなのか(´・ω・`)?

映画の方は"オニ"の映像化に特化した感じ。
まあ”映画”だから視覚的な要素を強調するのは当たり前かw

映画終盤の凡ちゃん無双が好きだったので、そのシーンが原作になかったのは残念だが、
代わりに”吉田の諸葛孔明”があるので、その辺は五分五分か。

十七条発議への流れは映画の方が妥当な気がするが、全体的な話のまとまりとしては
やはり原作の方が良いか。ペナルティも含めて座りが良いというか。

十七条や後出しの弱点はなんか都合が良すぎちゃってどうかなと思った。
逆に好きな部分は安倍が早良京子と芦屋のことを知った後の「一人芝居夢芝居」のくだり。
「後悔の順列組合せ」とかはわかるわー、俺よくわかるわー(ノ∀`)

映画版の安倍役を演じていた山田孝之は問題なく良かったが、原作を読んでいて
余り想起することはなかった。これは小説版はより安倍の一人称視点が強いからかな。
逆に高村は濱田岳の顔がひたすらちらついたw スガさんも荒川良々というイメージから
逃れられなかったなw

そう言えば代替わりの終わりのところも最後が違ったか。


評価的には難しい所だな。つまらなくもないけど、薦めるほどの面白さは感じなかったな…
イメージで言うと愛読してる漫画雑誌に載っていた、まぁまぁな読み切り漫画みたいな感じ。

作者の意図はどうかわからないけれども、読んだ感じでは京都を舞台にホルモーという
謎の競技に関わっていく大学生・安倍の青春小説だったよ(・∀・)

『男はつらいよ 葛飾立志篇』を観た

男はつらいよ 葛飾立志篇

見逃していた回を借りれたので観てみた。

今回のアチャラカ?は西部劇。
タイガーキッドかっこいい(・∀・)
タコのやられ顔が無駄に面白いw


いきなり順子役の桜田淳子が出て来たΣ(゚∀゚;)
と思ったら、メインじゃなくて冒頭と途中でちょろっと登場するだけだった。
このパターンも定着して来たのか。

桜田淳子は未だに統一教会なのかな。
辞めてたら記事になってそうだけど、見当たらないな。

母を亡くした順子に寅さんは優しいな(・∀・)
さくらの「兄はお金持ち」発言も良い。・゚・(ノД`)・゚・。

雪さんの話でしんみりしたのに、タコの悪乗りで台無し。
売り言葉に買い言葉で言わなくていいことを言って寅さん出奔(´・ω・`)


行き先は雪さんのお墓のある寒河江かΣ(゚∀゚;)
お坊さんの大滝秀治の講釈を受けて神妙な面持ちだけど、
きっと長くは続くまい(・∀・)

とらやでは今回のマドンナ・筧礼子(樫山文枝)が下宿人に。
御前様の親戚ってどんだけ居るんだろうとふと思ったw
樫山文枝って人知らないなぁと思ったらNHKの朝ドラ「おはなはん」の
主役だった人なのか。観たことないけど、確かに人気があったはず。
単純に比較は出来ないけど、数十年前の能年玲奈みたいな感じか。

キッチャテンでのファーストコンタクト。
地元であっても綺麗な女の人にはコーシーを奢るええかっこしーだな。
考えてみると今回はファーストコンタクトからそのまま話が進行してるな。
寒河江の方で尺を取り過ぎたからかな?

この後のとらやの面々の会話、特に寅さんとおばちゃんのやり取りが
面白かったw


眼鏡男子・寅さんもなんか気色悪くて笑えたw
祝い?の品も方々から集まって来るし、寅さんはどういう存在なんだw

田所教授(小林桂樹)が現れた辺りから話の展開が早過ぎるような。
やはり寒河江シーンの影響か。

東大生のコスプレの寅さんと源公で吹いたw
無理があり過ぎるw

今回も「寅次郎子守唄」みたいなパターンかと思いきや、
どちらかと言えば「寅次郎夢枕」っぽい感じなのかな?
早とちりしやがって…(´・ω・`)

寅さんの勘違いを知って追いかけたさくらの諦め切れない
感じが切ない…(´・ω・`)

早とちり 知らぬは寅の 馬鹿りなり(´・ω・`)

ラストは爽やかと言えば爽やかかなw

『悪夢探偵』を観た

悪夢探偵

久しぶりに、というほどでもないが酷い映画を観た(ノ∀`)
まあでも、完全にながら観にはなったものの、最後まで観られたから
マシな方の部類のような気もするw

多少グロいけど、まあでも、お上品グロかな?
ゼロが迫ってくるシーンを観ていて
「もしかしてテケテケとコラボ(・∀・)?」と
期待したが、そんなことは当然なかったw


ストーリー自体もどうかなと思わぬことはないが、何が酷いって
霧島慶子刑事役のhitomiが酷いw
棒読みが多くて酷かったが、もう演技することを放棄したかのような能面状態も
多くて途中で流し見モードになったw 台詞が言えてないシーンも多かったな。
やけに脚を強調したカットが多かったような気がする(*´・ω・)

「そんなに上手いってほどじゃないけど、佐田真由美ってこんなに下手だったっけ?」
って最後まで思いながら観ていたのは内緒(´・ω・`)

悪夢探偵・影沼京一役の松田龍平はそんなに悪くもなかったかな。
うなされて「母さんっ」とか言うシーンは駄目だったけどw
ヘタレっぽいキャラだけど意外と松田龍平に合っていたような気がした。

霧島の部下の若宮刑事は、若手っぽいのに結構役に馴染んでるなと思って
いたら安藤政信だった(ノ∀`) 映画デビューしてから10年以上経ってるなw
「バトルロイヤル」の時の桐山はほとんど演技とか関係ない存在だったので、
初めてまともに安藤政信の演技を観たのかもしれない。

関谷刑事役の大杉漣が珍しく”大杉漣”っぽくなかった。
まあ後半になるといつもの”大杉漣”になっていったがw

序盤の依頼人・大石恵三が芳雄ちゃんという、なんと贅沢な(・∀・)
大石恵三と聞くと、観たことがない昔あったコント番組?の存在を
思い出すな。

監督の塚本晋也自身も俳優として頑張っていたけど…
根本的にインパクトも迫力もあるわけではないので、
今ひとつ狂気が伝わって来なかった。


ゼロにしても京一にしても過去の経験に基づいた自殺願望と
その能力の発現みたいだけども、なんか「ふーん(・∀・)」って
感じで流してしまったので、余り作品世界に入り込めなかったな。
というよりも作品世界の設定にほころびがあり過ぎる故に世界に入り込めず
「ふーん(・∀・)」って感じに流してしまったというべきかも
しれないw

この映画のことよりも、安藤政信の項目にあった、

2013年3月よりディケイドに所属したが、同年9月30日付で退社している。なお、現在は南極にいる。

という記述の方がインパクトがあったw

なんで南極に居るんだw
高倉健と渡瀬恒彦が迎えに行くぞ(・∀・)

※2021/08/09 追記 嘘ん子情報だったらしい(ノ∀`)
安藤政信、“南極にいる”ウィキペディア情報を否定「ない、ない」

『百万円と苦虫女』を観た

百万円と苦虫女

『百万円と苦虫女』(ひゃくまんえんとにがむしおんな)は、2008年7月19日公開の日本映画。蒼井優が演じる主人公の鈴子がひょんなことから前科持ちになってしまい、実家を離れて各地を転々としながら生活していく姿を描いた青春ロードムービー。

絶対にないとは言わないけど、こういうケースでの器物損壊罪で逮捕なんてあるんか?
書類送検(在宅送致)で済むんじゃね(´・ω・`)?

ぐぐったら同じように思った人も居るみたいw
微罪での留置について

判決も「被害者の心情云々」みたいなことを言っていたけどなんか変だったな。
そもそもの同居に至った経緯や例え一日に満たないにしても飼おうとしていた子猫を
捨てたことも器物損壊罪に当たることを考えたら、相殺までは行かなくても示談に
なったりしそうなもんだけどどうなんだろう?

武の主張した100万は認められたんだろうか?認められないとしたら、器物損壊罪での
逮捕はますますもっておかしいし、もしも認められたとしたら、民事裁判も起こして返済を
求めてくると思うんだけども、その辺はどうなったんだろう?

20万の罰金は、食卓で弟に責められた時に「自分で払った」と母親が言っているので
事前に持っていた金で払ったんだろう。武が請求してるとすれば、更に100万が必要。
加えて、家賃9万の部屋を借りる際にかかる費用を敷礼2ずつ+手数料+初回家賃と
最も高く算定すると54万、折半で27万、3分割でも18万、引越し費用等も考えると
20万~30万くらいは行くだろうから、総額150万くらいを貯金から払ったんだろうか。
その残りに清掃バイトやコールセンターで働いた稼いだ金を足して100万にしてから
旅に出たのか?


鈴子の母(キムラ緑子)、バイト仲間・リコ(平岩紙)、海の家のおかみさん(安藤玉恵)、
桃農家の絹さん(佐々木すみ江)、長男(ピエール瀧)、喫茶店のマスター(笹野高史)、
仕事先の小暮主任(堀部圭亮)とまあボチボチと知った顔がちょこちょこ出てた。

佐々木すみ江という人は声としゃべり方に聞き覚えがある気がしたけれども、
何に出ていたのかさっぱり思い出せない。出演作を見てみたら「図鑑に載ってない虫」の
海の家のおばさんとあった。あのリンゴの皮云々で突然怒ったりする人かw
色んな作品でおばあちゃん役をやっている人のような気がする。

堀部圭亮のネチネチ主任は本当に観ててイライラしたw

ホームセンターの新入り・宮本ともよ役の悠城早矢という人はこの年(2008年)で
引退したのかな?

蒼井優と中島亮平(森山未來)は良かった(・∀・)
というか見所はその辺だけのような気がする。


佐藤鈴子(蒼井優)の状況を極限っぽく描く為なのだろうけれど、最初の部分と
山あいの村の部分に無理がありすぎる感じがして全体的にお話としては微妙だった。
あとお金を借りた理由も、中年独身男性である俺氏の胸を一瞬きゅんとさせたが(*´・ω・)
よくよく考えてみるとお茶してる時の追い借り?は明らかにおかしい気がするので
あの辺もやっぱり微妙な気がしないでもないw

観る前は100万円がよく簡単に貯まるなーと思っていたが、転居残金+バイト代で
100万なんだなw そうじゃないと海辺の町編は1年くらい居て冬は別の仕事をして
二年目じゃないと100万円には絶対到達しないし。

話自体の組み立ては弟との関係というか、鈴子と弟の状況の対比と相互作用が軸で、
転々とする部分は全然重要じゃない気がしたw その部分以外全部雑と言ってもいいw
だから観ていて色々と「あれ(´・ω・`)?」って感じになってしまった。
大筋では鈴子が傷つくことを恐れずに現実の自分とそれを取り巻く環境と対峙するように
成長するお話という感じかのぅ。とは言え元の街で一回切れてるから、何か鈴子の
キャラクターに一貫性を感じないんだよねぇ。これは「前科者を告白する」
「借金の理由を問い詰める」という我慢の末の行動と違うんだよね。
「同居人の荷物を捨てる」とは似てる傾向ではあるけれども。
まあでもこれがないと拓也の変化が発生しないし…
その地を離れることを前提とした「暴発的行為」は以前からしていたが、
拓也の目にはこの一件が「英雄的抵抗」として映り、拓也は行動し、その地に
居残り続けることにした。そしてその拓也の行為はそのまま鈴子の心にに
「英雄的抵抗」として響いた。故に鈴子は決意した、というのであれば
納得出来なくもないかなぁ。

手作りのカーテンに何か意味はあったのだろうか?鈴子なりの外界との境界を
示していたのだろうか?でもそれなら置いて行くような気もするしな。
関係ないけど、カーテンは汚れが結構酷いから、ビニールに入れてパッキンすべきだな。

手紙を出してないのになんで拓也は手紙を送って来れたんだろうと思ったが、
保証人欄を弟の拓也の名前にしたからか。あれで不動産屋からの確認があって
拓也は鈴子の現住所を知ったのか。

拓也の手紙を読む前にこの地を離れる準備に入ってないと、手紙を読んで得た決意と
反するような気がするんだけども、どうなんだろうか。

鈴子は主任から亮平と同棲するのって話を聞かれた時には亮平の真意には
気づいてないよね、明らかに視聴者と同じような感じにミスリードされてる筈。
そうでないとその後の涙の理由が余りにも高度で複雑な意味を持ってしまうw
金を返された時も気づいてはいない風に見える。後ろ髪引かれてる感じだけども。

ラストは…まあこれでいいのかなと思ったw
そのまま普通の展開でも良かったけども。
まあ何にしても俺氏好みの清々しい感じの終わりだったw


まあなんやかんや言ったけど、蒼井優と森山未來の絡みの辺りが良いので、
この二人のどちらかが好きなら観てもいいんじゃないかな(・∀・)

あと蒼井優の腋もフルオープンなので腋好きな人向けかも(*´・ω・) ダガシカシヒンニュウ