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悪の華 愛蔵版 / 柳沢きみお

麻薬取引の黒幕をしていたタレントの身代わりとして、すべての罪をかぶって麻薬取締法違反で逮捕された大手芸能プロ・マネージャーの津島研一郎。しかし出所するまえにフィアンセは他の男と結婚。その男はタレントの身代わりで津島を刑務所に送った張本人のマルAプロ社長・花山だった―――。罠にハメられ愛する人を奪われた津島は、花山に勝つためあらゆる手段を使って芸能界に立ち向かう!

全12巻。0円+10円x11=110円で購入。

最初の方の巻では上記の紹介文のような感じで面白くなるのかな(・∀・)とwktkして読み進められたが、途中からなんか全然違う感じになるw

基本パターンや構成要素は、

  • 津島が女と出会う・助ける -> せっくる -> (タレントデビュー) -> 姿を消したり死んだり -> (最初に戻る)
  • 男をスカウトする -> なんやかんやあって消える。
  • 特にそそられる部分がないせっくるシーン
  • 相変わらずの喧嘩シーン
  • あとは芸能界批判的発言w
    THE大市民』より酷い感じでひたすら文句言ってたw
    この傾向は片源の登場以降に一層激しくなるw

最後の方の展開は正直、工エエェェ(´д`)ェェエエ工とならざるを得なかった。リアルに変な笑いが漏れたw


連載時期はいつくらいだったんだろう?
この電子書籍版は発行日は2014年2月7日だけれども、復刊ドットコムのリクエストは2001年3月。 片源が登場して作中で小室哲哉とSPEEDについて揶揄するような台詞があることを考えると、その時点で1995年以降……片源の登場巻は6巻だから……
うーむ、わからん(・∀・)

この電子書籍版の発行日は実際の漫画連載時とは関係ないしなぁ…
取り敢えず6巻は2016年1月22日である。仮に実書籍と同じ間隔で発行していたならば2年くらい前の1993年くらいの連載かな?
でも"一人はまだ小学生"とあるから、最年少の島袋寛子(1984年4月7日)が12歳とした場合の1996年から2年引いた1994年くらいかな?

まあどうでもいいか(・∀・)

取り敢えず、アサヒ芸能で連載してたみたいだ。


俺氏的には結構酷い漫画だなと思いながら読んでいたが、こんな感じの内容でも熱烈なファンは居るわけで、2001年くらいに復刊ドットコムで依頼は有った模様。ここのリクエストではかなり絶賛されている。電子書籍としての発行はあったけれども、この復刊ドットコムのリクエストとは別口で電子書籍化されたんだろうな。

まあ全巻通してつまらないということはないかなぁ……でもやっぱり途中の話は「内容がないよう…(´;ω;`)」と読んでて泣きたくなるような回が多いんだよなぁw

「それら全部合わせて、愛すべき柳沢きみお節じゃろがいヽ(Д´)ノ」と言われればそんな気もしてくる。加えて言えば20年近く前の作品を今の感覚で読んで、あんまりとやかく言うべきではないな(ノ∀)

今回は登場人物紹介のところにそのままネタバレの内容を埋め込んだ。こんなに一生懸命にやるほどこの漫画を愛していないし、誰も必要とはしてないんだろうなぁと思いつつ、ついつい頑張ってしまうのが俺氏の駄目なところ(ノ∀`)モットユウイギナコトヲシナイトナァ


登場人物 津島プロ系
津島研一郎37歳。元大手芸能プロ社員。麻薬取締法違反で懲役2年の実刑をくらう。模範囚として1年半で仮出所した。左が出所後、右が収監前。

柳沢きみお漫画なので色んな女性と関係を持ち、その体に溺れるが、なんやかんやで心の中ではずっと順子を追い求める模様。

出所後は外見も行動もヤクザみたいになったw でもディーノみたいに昔から空手をやっていて、自己鍛錬を欠かさないならまだしも、なんで津島はあんなに強くなったんだろうかw?


かんな
19歳。男に捨てられそうになり、別れ話で揉めているところに偶然出くわした津島の気まぐれからスカウトされる。3ヶ月のダイエットと顔の整形、豊胸、枕営業をしてデビューする。説明の必要はないような気もするが、左が整形前、右が整形後の画像。

関川
マルAプロの売れない俳優。花山に命じられ、月30万の報酬で津島プロへスパイとして移籍する。 あんまり出て来ないというか、ほぼモブに近いかもしれないw
ネタバレ
最終的に花山にスパイをやめることを告げるが、そのために暴力団員に焼きを入れられ、物語からは退場する。

井草秀人
津島が立ち寄ったラーメン屋のバイト店員。津島にスカウトされる。

ネタバレ
津島への妨害工作として、マルAプロに引き抜かれる。そのまま最後まで出てこなかったはず。

美川陽子
28歳。日朝テレビで一番の人気アナ。フリー宣言後、マルAプロを始めとする大手芸能プロからスカウトを受ける。津島もマルAプロの圧力から逃れる為の切り札として彼女を引き入れようと画策する。

ネタバレ
津島のせっくるに惚れ込み、恋人のような関係になるも、カマプロに入る。順子と似たマリとの関係を知り、津島と別れる。最終的にエリートの医者と結婚する。

宮沢秋菜親子
酒で身を持ち崩した元アイドルとそのステージママ。酒浸りの拒食症的状態で、ガリガリに痩せて、以前のような声量も美貌もない。宮沢りえと中森明菜をニコイチにしたんだろうか…
まあ中森明菜は酒で身を持ち崩したわけではないけども。名前だけ借用したんかな。

ネタバレ
津島の誠意あるアドバイス等により秋菜は心と体の健康を取り戻すが、何の脈絡もなく突然死するw 物語としては可哀想なんだけども、余りにも唐突過ぎて笑わざるを得ないw

マリ
津島がスカウトした美少女中学生。順子に似ている。美しいが無表情のため、当初津島はアイスドールと心の中で呼んでいた。
二年前に親を事故で亡くし叔父の家に引き取られていた。

ネタバレ
預けられてすぐに叔父にレイプされた。一人暮らしをする為に、歌舞伎町のピンクサロン「スターピンク」でグリーンという名前で働いている。

ピンサロをやめさせる為に津島が口だけの愛人契約を結ぶが、なし崩し的に懇ろな仲になる。次第に心を開き、一緒に住むことを求めるくらいに津島に執着するようになったが、美川との関係を知り、自殺してしまう。


登場人物 マルAプロ系
花山吾郎
業界トップクラスの芸能プロであるマルAプロダクション社長。稼ぎ頭のミュージシャン・永沢光三が起こした麻薬事件の身代わりとして津島が刑務所に行くことを提示し、報償金として2億円を支払った。

ネタバレ
元々、順子の持つ魔性の魅力の虜になっていた模様。麻薬事件を利用して津島を刑務所に送り、順子を我がものとする。クスリを常用し心臓が弱っていた為か、順子との言い争いの最中に心筋梗塞を起こし、死亡する。

順子
魔性の女(´・ω・`)?

柳沢きみおの画力的問題か、俺氏の美的感覚の問題か、なぜ順子がモテるのかがわからない(ノ∀`)

取り敢えず最初の方はまともな感じだったんだけどねぇ…

ネタバレ
花山の子供を身籠るも、クスリの影響を考えて堕胎しようとする。そこで子供を産んで欲しい花山と口論となり、花山は心筋梗塞で倒れる。

花山の死後、マルAプロの社長となる。津島と縒りを戻すわけでもなく、冷徹な別れの言葉を放つも、津島が幸せになることは許さず、天海組を利用してその邪魔をする。その件の結末で順子は流産してしまう。

その後、海山プロの社長・木嶋とのクスリ&せっくるの最中に死亡する。

が、ネタがなくなったのか方針変更したのか、実は生きていて、精神は壊れた状態でフィクサーの慰み者となっていたという謎の展開になるw


川合ジョージ
32歳。マルAプロの社員。花山社長にスカウトされたが、芸能人やモデルになることを好まず、そのまま社員になった。アメリカ軍人と日本人女性との間に生まれた私生児。ハーフゆえのその容姿で女性タレントスカウトでは芸能界一の能力を持つ。 色々な女性と関係を持ち、小遣いを貰っている。"ジゴロ川合"の異名を持つ。

設定では凄くハンサムな魅力的なキャラなんだろうけれども、この絵を見る限りではケツアゴの小汚い髭面の男にしか見えないw

ネタバレ
登場当初は美川陽子を口説くライバル風であったが、津島を慕っており、比較的良いキャラw 独立関連等々で何度も襲われ、行方不明になったり記憶喪失になったりしているw
何気にこの作品のラストページは川合の台詞で終わるw

登場人物 KTプロ系
片山源
津島が宿泊した宿の主。30年程前のテレビ草創期にナベプロに匹敵する片山プロを経営していた。

堕ちた日本の芸能界を更に徹底的に破壊するために再び芸能プロを設立しようと津島と組む。 これまでにもあったが、片源の登場後、大市民みたいな感じで芸能界腐しが増えるw 
「Kはだいぶ前のある男と俺はだぶるんだよ。あのときの音楽シーンともな。」「覚えているだろ、夕方に放映していた若者向け番組で現役女子高生のシロートをどんどんアイドルに粗製乱造させそれがアイドル歌手の存在を逆に絶滅させてしまったAという作詞家を。」などという台詞を吐かせたり。

ネタバレ
途中からネタ切れになったのか、木嶋との確執やら胃がんやらの設定をぶっこんできたが、大してストーリーの盛り上がりには寄与しなかった気がするw 津島も片源への詫びを心でつぶやくも毎日ユミとせっくるするだけという展開がw

畔菜
片源と新プロダクションを立ち上げた後にスカウトした女の子。親が毒親ぽかったり、歌のレッスンの先生に襲われたりと中々不幸な子だったが、健気に歌のレッスンを続け上達する。まあでも結局デビューには至らなかった模様w 

しばしば出てきては津島が「本当にうまくなった」と心の中で称賛するんだけども、最後は投げっぱなしジャーマンといった感じである。まあ売りだそうとしていたグループの他の二人には名前すらなかったような気がするから、まだマシな方なのかなw


アサミ
19歳。夜の街でヒモに追われていたところを津島に助けられ、良い仲になる。なんかこういうパターンばっかりだなw

ネタバレ
父親が沢田。一応、津島の最後の女…ということになるのかな?
或る意味では捨てられたとも言えるか…
川合の台詞同様にちょっと切なくなった。

ヒデオ
津島がスカウトした絶世の美青年。

ネタバレ
ホモやで(・∀・)
深夜バラエティでデビューするも元彼の畑田に顔に大きな傷をつけられて消えていった。

登場人物 津島のタレント以外の女性関係
ユミちゃん
高校2年生。17歳。夜の街で出会った津島に援交を持ちかける。
関係後、津島はユミを木嶋をはめる餌にすることを思いつくが、それは実行されず。ただひたすらに関係を繰り返すw
尚、途中の巻では津島-ユミと順子-宇佐美のせっくるシーンが交互に繰り返され、大して話が進展しなくなる期間があるw
一時的に津島が東京を離れた後はどうなったかわからない。

後に堀井社長と援交している女子高生(右画像)が出てくるが、ユミに似てるけど、同一人物かは不明。着てる制服が違うけど、ただの堀井の趣味かもしれないし…作者の描き分け能力の問題だなw


バーで知り合った女
津島の行きつけのバーで知り合った女。外見はともかく体は凄い良いらしい。既婚者らしく、関係後、夫と思われる人物からの津島に対しての嫌がらせ行為が度々起こるようになる。

ネタバレ
実は事故で不能になった夫の公認の浮気というオチ。津島で4人目らしい。公認ではあるものの、嫉妬心や自らの不能に対する怒りはあるので、それを晴らす為に浮気相手に対して嫌がらせを繰り返していた模様w

美絵子
28歳。B型。宇佐美との確執の結果、東京を離れた津島が宿泊していた旅館の中居。津島と良い仲になる。訳ありな女性。

ネタバレ
かつてアル中のDV夫をベランダで介抱していた時に夫が転落死してしまった模様。死亡した夫の弟に居場所を知られて色々と揉めた結果、置き手紙を残して津島の元から去った。

佐伯美奈
津島が畔菜達、中学生アイドルグループの写真集の撮影で行ったサイパンで出会った女性。清楚な感じの地味な女性。津島と恋仲となる。

ネタバレ
津島との幸せな日々を送っていたが、順子の依頼を受けた天海組の組員に拉致監禁シャブ漬け調教されてしまう。津島が救いに行き、乱闘になった際に外に逃げ出すが、自殺してしまう。

登場人物 ヤクザ系
天海伸助
天海組組長。58歳。花山と昵懇の中であった。順子から裏の仕事依頼を受け、順子もろともマルAプロを手中に収めようと目論む。

ネタバレ
呆気なく順子の体に溺れ、忠実な下僕へと成り下がる。
美奈の事件の復讐として、津島に金属バットで頭をかち割られる。

宇佐美
天海組二代目組長。順子の体に溺れる。

ネタバレ
順子が死亡した原因が木嶋だと知り、その生命を狙うが、木嶋が泣きついた、より大きい暴力団の刺客によって刺殺される。

沢田
沢田組組長。終盤の荒事を片付ける為に登場してきたキャラのように思えなくもないw

ネタバレ
アサミの父ではあるが、関係を持ってしまい執着していた。川合をさらい、津島を脅すも、最終的には津島を認める。後に銃で撃たれ、入院先で死亡。

登場人物 その他
勝錦次
カツキンの愛称で親しまれる大物俳優。モデルは勝新太郎だろうなぁw

ネタバレ
美奈の事件の時の便利屋として出てくる"ミスターK"らしい。でも活躍したのはそれっきりで、病気かなんかで死んでしまった模様。なんだったんだろうw

木嶋
海山プロ社長。順子に惚れ込み、猛アタックをかける。
女好きで相手を覚醒剤漬けにして弄ぶ。クズ野郎。

ネタバレ
クズ野郎はクズ野郎なんだけれども、順子死亡以降は『DINO』の榊社長のようにアクが大幅に消えてしまう。『THE大市民』同様に作者の老いに対する思いも混じっていたのだろうか?

畑田
スナックゴローのバーテンダー。ヒデオの元彼で執拗にヒデオを追いかける。

ネタバレ
一旦は暴力団員の脅しに屈して手切れ金を受け取ったが、その後、ナイフでヒデオの顔に治療できないレベルの傷を与える。

事務所一覧
凄くどうでもいい話だが、この時はジャニーズなどの実際の名前を出していたけれど、後の方では"ジャミーズ"とかになっていたw クレームではないにしてもそういう対策で変えたのだろうか。

それはともかく、この一覧にある"シャリシャリズム"って聞いたこともない芸能事務所だなと思ってぐぐってみたら、

ファーストアルバム『シャリ・シャリズム』(SHARI-SHARITHM)は、米米CLUBの活動のために立ち上げた個人事務所の名称(SHARISHARISM)でもあり
全盛期

ということらしい。1997年の米米CLUB解散時に無くなった事務所なんかな?


市川

マルAプロ同様にトップクラスの芸能事務所・カマプロダクションの部長。フリーになろうとしている美川陽子獲得に動く。

別段、ストーリーに大きく関わっては来ないが、カマプロでピーコ似だったのでw


結末

フィクサー・本多が順子を囲ってるホテルの最上階に津島が突入。二人のボディガードを倒すも、三人目には歯が立たず。万事休すかと思われた時、生ける人形と化している順子が部屋からふらふらと出て来た。ボディガードが部屋を調べに行くと本多はバイアグラの飲みすぎか、息絶えていた。満身創痍の津島は廃人とも言える順子を連れ、三日月の照らす海中へと消えて行った。

まあ、順子の魔性の魅力が全ての原因っていうまとめでいいですかねぇ( ゜σ・゚)ホジホジ ← エントリ化に疲れて無茶苦茶どうでもよくなってる模様

IKENAI! いんびテーション〔完全版〕/ こしばてつや

無邪気な「まい」、純情な「ゆーこ」、クールな「リエ」。トラブルに巻き込まれても巻き起こしても、無敵トリオの友情パワーで全部解決! めちゃくちゃな三人娘が繰り広げる男子禁制・秘密の花園、最強・女子高生コメディ第1巻!! 著者監修による完全版!!

全12巻。
6巻まで0円。以降、7+9+10+11+12+13=62円で購入。

古い作品なのとヤンマガはそれほど読んでなかったのであんまり記憶になかったが、なんとなく「エッチな漫画かな(*´・ω・)?」とドキドキワクテカしながら読み始めてみたが、
 
 
 
 
 
 
  
正直言って内容はかなり酷いw
amazonのレビューでブチ切れてる人が居るのもわからんでもないw

少なからず6巻くらいまでは、ほぼほぼつまらないお下劣な下ネタのオンパレードというかちんぴくすることもない裸の羅列に近い回が多い。たまにストーリーのある普通の回もあるけれども、それも余り良い出来ではない(ノ∀`)
6巻まで0円配信だったのはそういう内容を鑑みてのことだろうか?

わたべ淳の『レモンエンジェル』と遊人の『校内写生』を足して師匠の小林まこと要素を振りかけて5くらいで割ったものが今作品ではなかろうかと思ったw

薄すぎるカルピスがまずいように、薄い内容を読み進めるのはかなりの苦行であった…(ヽ'ω`)


まあ7巻くらいからは、面白いかどうかはともかく、また、好きか嫌いかはともかくも、一応継続的な展開のある回が増えてくるので、前よりは読んでて辛いという感じは減って来る。

具体的に何が変わるのかというと、近藤むぅという転校生が来てから徐々に女ヤンキー物路線回が増えていく。理絵の姉・ゆかりが再登場した辺りから、その路線の回は少しはあったのだけれども、夢が出てきてからはその度合が大きく増える。依然として6巻以前の悪ふざけのような回はあるのだけれど。

作者はこの作品の後、『天然少女 萬』を描いてるから、作者自体も女ヤンキー系が描きたかったのだろうか?

何はともあれ、12巻まで続いていたことや33年前の作品であることを考えたら、当時ではそれなりにエロい作品で人気もあったんかねぇ? 一応これも白塗り修正が入っていて、当時は成人コミック指定になったみたいだし。実写映画化もされてるみたい。

俺氏にはあんまり合わなかったので、がっつりエントリ化するつもりはなかったが、wikipediaの項目はおろか紹介しているページも見当たらず、不憫に思えて来たので取り敢えずエントリ化した(´・ω・`)

一回こっきりのキャラとかも敢えてキャプチャした。
多分載ってないのはメインキャラの父兄とかデンちゃん、由美と黒鳥麗の手下と石山先輩くらいかな? あと夢の名前を馬鹿にする二人とか万引中学生二人とかもキャプチャしてないか。

何やってるんだろうな、俺…( ´・ω・)


登場人物
剣野まい
七里ヶ浜女子高校の二年生。
控えめに言って天然の変態?
性に対して好奇心旺盛と言うのも何か違う気がする。
父の理作と兄の工作こさくはこの道20年のダッチワイフ職人。 母もなんかおかしいw 

実家は大人のおもちゃ屋「ラブリートーイ」。初期の頃は実家ではなく、まいがバイトを始めた店という設定だった。

キャラクター名はよくよく考えてみると"剣の舞"かw


高崎裕子
まいのクラスメート。
三人の中では真面目キャラ。貧乳を気にしている。いつもまいや理絵や一子に振り回されてる。

父親と兄貴が変態とまでは言わないが糞セクハラ野郎w


木原理絵
まいのクラスメート。
巨乳。中学生の頃は姉のゆかりと共にバリバリのヤンキーだった。本牧在住?

伊達先生に憧れている。


近藤むぅ
七巻の途中に転校してくる。自分のフルネームにコンプレックスを持っている。登場当初は寡黙な美少女風であったが、どんどん壊れていくw

誰が後の展開・容貌を予測出来たであろうかw
なんやかんやで後輩達がファンとなったりしてるがw


石渡真由美
まいのクラスメート。
"ノンビリ屋で気が小さい割に積極的なところもある。"
何故か、まいに憧れていて、まいのようになりたいと思っている。

谷内奈々
まいのクラスメート。
"短期でアマノジャクなうえ、平気で嘘をつく。つまり手のつけられない性格。"
何かと意地を張ったり他人を利用しようとしてトラブルを起こす。

木原ゆかり
22歳。理絵の姉。一児の母。元ヤンキーでギャンブル狂い。 幼児を抱えたまま喫煙したり、子供を預けてパチンコ行ったり、現代の感覚から言うとかなりの糞女w

加瀬一子
裕子の中学時代の友達。底辺校に行き、ヤンキーになった。元々いい加減でお調子者な性格な模様。色々とトラブルを引き起こす。

森山担人たんにん
39歳 まい達の担任。教師生活15年。独身。追浜在住。数学教師? 単行本では"独身生活が長いせいか、日に日に変態に近づきつつあるが"とあるが、普通に変態です(・∀・)

最終巻の新聞記事によればストリッパーのマチルダ(42)と共に駆け落ちし、秘宝館で働いているらしい。


大川里香
26歳。 競馬と生徒いびりが趣味の女性体育教師。 教師1年目は比較的優しかったようだが、甘い顔をしていると生徒がつけ上がると悟り、路線を変更した模様。まあ読者から体罰しまくる性格の悪い教師にしか見えないw

伊達先生
リエが憧れているダンディーな先生。国語教師。まい達が三年進級時に森山が失踪したためにクラス担任となる。

菊一文字
一回だけ出て来た美術教師。定年をとうに過ぎているのに何故か出勤している。76歳。女生徒からは親しみを込めて"死神博士"と呼ばれている。

山田先生
生徒の三浦と関係を持った髭面の美術教師。

変態くん
前半の頃に数回出てくる露出狂の変態キャラ。ほぼほぼ、まいの変態さの前に敗北してる気がしないでもないw

少年
前半の頃に数回出てくる少年。毎回、まいと遭遇してラッキースケベを体験し、まいに恋心を抱く。

頼朝
一回だけ出てきた少年…
なんとなくちばてつやの絵に似ているのは、作者のペンネームの由来と関係しているのだろうか。

ポーラ・アブジュルドゥ
一回だけ出て来た外国人転校生。何故一回だけしか出なかったんだろうかw? 描くのが大変だったとかなんだろうか?

前田ヤスヒロ
偽りのロッカー。"ただダッチワイフを買うためだけにギターケースを購入した"若者。

高野広大
一回だけ出てきた教育実習生。水谷豊の熱中時代の役名をもじったんか?

尾崎くん
理絵の回想で一回だけ出て来たかませ犬のイケメン。

舘ひでし
理絵の元彼氏。焼けぼっくいに火がついたが…

スカウト
一回だけ出て来た、ヤクザと組んでAVを無理矢理撮影して女を食い物にしているクズ。

大川リカ
長浜女子の番長? 一回だけ出てきて、まいの変態さの前に敗れる。 よくよく考えてみると女性体育教師の大川と同じ名前のような…まぁいいか(´・ω・`)

和美
チーム『江流座』所属。 初回登場時はゆかりに絡まれる不幸なヤンキーだったが、二度目の登場時にはカツアゲをしていて、その報いを受けることになる。

由美
一子の先輩。実戦空手2段。何気にブサイクなことを気にしている?

黒鳥麗
まい達の一級上。ニューヨーク育ちで5歳で護身用のナイフ投げをマスターした。夢を付け狙う。

チーム『天邪鬼』
清純女学館のヤンキー達。
夢がヘッドのヒロコのパッソルを盗んだことから、マキとルミ子に襲撃される。なんやかんやで遺恨が残り、ヒロコや他の『天邪鬼』メンバーと乱闘することになる。

どういう人向けになるかなぁ…
コメディ…うーん、今読むと微妙だしなぁ…
ヤンキー物になるのは後半だし。

エロと言えばエロなんだろうけど、そんなにエロじゃないし…
ああでも、こしばてつやが描く女の子が好きなら、それはそれでいいのかな…
でもこれも途中までは絵が微妙だしな…

今はなき、鎌倉駅の森永LOVEが出て来たりするので、そういうのを見て懐かしがることが出来る人向け…?

それも無理があるな( ´・ω・)

電劇愚連隊 / 国友やすゆき

一流の映画人になる志を擁いて九州から上京した慎太郎。数々の困難、麗との出会い、と色々な経験をつみながら映画に青春をかけた慎太郎が立派な映画人になるまでのサクセスストーリーを国友やすゆきが描く珠玉の作品

全6巻。10円x6=60円で購入。
主人公の赤井慎太郎の小気味いい九州弁やキャラクターは嫌いじゃないけど、正直、全体的には微妙な感じだったな(´・ω・`)

一応エッチなシーンはあるけど『ジャンク・ボーイ』のようなそっちがメインの漫画ではないのでほどほどな感じ。

作者の国友やすゆきは2018年9月20日に65歳で亡くなったんだよねぇ…
若いと言えば若い死かな…

『ジャンク・ボーイ』や『幸せの時間』はヒットしたので、それなりに情報が残っているが、この漫画の情報ってWeb上だとなんか見つからないな(´・ω・`)

電子書籍の最終ページを見ると、1巻が1992/2/13に初版発行、6巻が1993/5/12初版発行ということなので連載期間は1年半くらいということになるのかな?

連載時期がよくわからない。

1985年から1989年に連載されていた『ジャンク・ボーイ』の1巻が1986/4/8初版発行とあるから、この間隔を当てはめると1991年から1993年くらいかな。『ジャンク・ボーイ』の連載開始も1985年の末くらいかな? 大体3ヶ月スパンで一冊出るペースだし。


登場人物
赤井 慎太郎
いつか大ファンの逸美麗の映画を撮るという夢を胸に九州から上京してきた。映画を愛している割にその知識や技術は低い気がしないでもないw 情熱とかセンスはあるって感じなのかな。

逸美麗
逸見厳岳の孫。高飛車な三流女優であったが、慎太郎との出会いを通じ、演技に目覚め始める。

江ノ本 欣造
教育ムービー社の子会社・えのきんカンパニィ社長。監督。助監からようやく一本立ちしたところに慎太郎が闖入して来て、色々と振り回されることに。

鈴木もも
えのきんカンパニィの社員。いつもニコニコして温和であるが、大事な局面において慎太郎達に適切なアドバイスやヒントをもたらす。

豪徳寺剛
パパラッチのようにマル秘シーンやプライベート・スキャンダルを隠し撮りし、それをレンタルビデオに流して儲けている、さすらいのカメラマン。35mmカメラを一人で担ぐ体力を持つ。

天道 猛
ジャパンハリウッドのプロデューサー。麗のお目付け役。人を踏み台にして出世しようとする野心家だったが、後半はほぼ出番がないw

逸美厳岳
ジャパンハリウッド社の会長にして逸美グループの大会長。息子の連太郎を奪った映画を憎んでいる。孫の麗が女優として大成しないように飼い殺し状態にしている。

逸美連太郎
逸見厳岳の息子。映画監督の道を目指し、実業家として跡を継いで欲しい父と対立。家を出て、女優であった麗の母と出会う。麗が産まれた後、病死した。

おたか
逸美家のお手伝い。厳岳の命で麗を厳しく管理するが、連太郎やその忘れ形見の麗を深く愛している。

五味敏生ビンセイ
『天の大地』、『極道の息子たち』、『仮面の情事』などの有名作品を撮影した一流監督。 女優を映画に抜擢する代わりに枕営業を要求するクズ。

紀田範子
演技のうまさでは定評のある美人女優。かつてはヒロインポジションだったが、今は落ち目で脇役が多い。天道に遊ばれた過去がある。登場時は良い人キャラだったが、後々そうでもなくなっていったw

萩野あきみ
『トウキョウウエストサイドストーリー』の主演女優。美人で演技も上手いが、性格が頗る悪く、しばしば麗をいびる。

キャシィ=マリア・ディオン
スピルーカス監督の『宝島』をはじめ、数々の名作をプロデュースしたアメリカ映画界きっての女性プロデューサー。
ジャパンハリウッドの映画新人賞のプレゼンターとして招かれた。

チャック・エリス
渡米した慎太郎の初監督作品の主演俳優。高慢かつビジネスライクで初めの内は慎太郎を小馬鹿にし、言うことを聞こうとはしなかった。チャック・ノリスがモデル?

ジョニー・ロー

アカデミー賞受賞作『ラスト エンパイア』や『ワンス アポン ナタイム イン ドラゴン』等で世界的名誉を得た中国系アメリカ人俳優。『冥王の宴』の主演俳優として招かれる。一見魅力的で良い人に見えるが、ちょっと人格がおかしいw サイコパス的な感じ?


そらチャックじゃなくてもやらんやろと思ったw

寺井って誰やねん(・∀・)


短かったこともあり、あんまり言及することがない(ノ∀`)

厳密には映画物ではないかもしれんけど、映像絡みの漫画なら『冒険してもいい頃』(1987年~1989年)とか細野不二彦の『あどりぶシネ倶楽部』の方が好きかなぁ…

狐憑 / 中島敦 他

今回も芥川龍之介が多めかな。
ふと気づいたんだけども、なんでAmazonの芥川龍之介作品の紹介文は皆、"芥川之介"になってるんだろうか(´・ω・`)?


猫の広告文 夏目漱石

『吾輩は猫である』の広告文らしく、数行書いてあるだけだった(ノ∀`)


狐憑 中島敦

"後にギリシア人がスキュティア(スキタイ)人と呼んだ未開の部族のネウリ部落のシャクという青年に色々な霊が憑き、不思議な話を語り出したというお話。"

これは自分達文学作家の性分や人生というものをシャクに投影しているというかシャクを仮借として表現した内容と言っていいのかな? 聞き手だった青年や長老は読者やクレーマーなのかな…

その末路は文字通りか。
徹底的に消費され、飽きられ、そして打ち捨てられる(´・ω・`)

旧字体が多くてしばしばぐぐらんと読めなかったわ(ノ∀`)


あばばばば 芥川龍之介

大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の代表的な短編小説。初出は「中央公論」[1923(大正12)年]。初出時は副題に「―保吉の手帳の一部―」とある。初刊は「黄雀風」[新潮社、1924(大正13)年]で、収録時に副題が削除されている。「保吉」がいつも煙草を買いに行く店で若い女が店番をしている話。いわゆる〈保吉もの〉の作品であるが、同時代評は不評であった。

十円札』の主人公の保吉やんけ(・∀・)

今作でも若干クズっぽいが、比較的読後感は爽やかであったので嫌いではない。つーか"保吉もの"なんていうシリーズがあったんだなw


おぎん 芥川龍之介

大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の短編小説。初出は「中央公論」[1922(大正11)年]。短編集「春服」[春陽堂、1923(大正12)年]に収録。元和もしくは寛永、「天主教」が弾圧されていた頃の「おぎん」という童女の話。「おぎん」は隠れ切支丹の養父から洗礼を受け「まりや」という名を与えられていたが、やがて責め苦を受ける運命になる。

切支丹物。最初の方の筆致からしてそういう落ちなのかと思って読んでいたら違った(ノ∀`) 

えらく釈迦をdisる下りがあって、そこに(ジアン・クラッセ)とあってどういうことかと頭をひねったが、フランスのジェスウイット(ジェスイット(イエズス会の修道士))がこんなこと言ってたよとジアン・クラッセ(ジャン・クラッセ)の『日本教会史』の第2版(翻訳版は『日本西教史』?)に書いてあったということなのかな?

ぱぶちずも=バプテスマ(洗礼)
ぜすす=イエス
さがらめんと=サクラメント(秘跡=キリスト教で、神の恩寵を信徒に与える主要な宗教的儀式。)
べれん=ベツレヘム
なたら=降誕祭クリスマス
はらいそ=天国
いんへるの=地獄

"はらいそ"と"いんへるの"はわかるけど、"なたら"とかはわからんなw
"なたら"と"はらいそ"だけ意味というか括弧書きで"降誕祭"や"天国"という日本語が付加されてたけど、"さがらめんと"と"べれん"もわからんがな(ノ∀`)

まあ"べれん"は地名だから別にわからなくても何となく推測出来るからいいのか。
"ぱぶちずも"や"ぜすす"は文脈等でわかった。

まあ何はともあれ嫌いではない展開であった(・∀・)


或旧友へ送る手記 芥川龍之介

大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の遺書。数年は未公開でとの芥川の意思に反して自殺直後の記者会見で公表され、同時に「東京日日新聞」[1927(昭和2)年]、「東京朝日新聞」[1927(昭和2)年]に掲載された。「芥川龍之介全集」第16巻に収録。有名な「唯ぼんやりした不安」という言葉は、大正文学の終焉との関わりで論じられることが多い。

これ一応遺書なんだね。
自殺の原因は何とも言えないけれども、案外、幼少期の母との別れや養子入りとかも遠因だったのかもねぇ。その辺の生育過程での歪みはその後の心の成長に大きな影響を与える、或る種の方程式というか思考パターンを生み出すから。

それ以外に

1927年(昭和2年)1月、義兄の西川豊(次姉の夫)が放火と保険金詐欺の嫌疑をかけられて鉄道自殺する。このため芥川は、西川の遺した借金や家族の面倒を見なければならなかった。

やら論争やら病気やら色んなことに疲弊した結果、「唯ぼんやりした不安」につながっていったんかねぇ…

これも結構関係しているのかもねぇ。

青山女学院英文科卒の吉田弥生という女性と親しくなり、結婚を考えるが、芥川家の猛反対で断念する。

本質的に自殺願望は、自分の存在が自分の中の取捨選択基準で捨てるべきものと判断された時、つまりは自分には存在価値がないと認識した時、または将来に明るい希望がなく現在よりも悪くなる、つまり生き続けることに価値がないと認識した時に沸き立つものだから、そういうことなんじゃないかなぁ。

手紙の中で色々と否定というか一部否定はしているものの、やっぱりその流れに陥ったのは極一般的な動機の積み重ねに押しつぶされたんじゃないかなぁと思ったり。

乃木希典の自刃(1912)を「前近代的行為」とした芥川龍之介は、その15年後にどんな気持ちで薬を飲んで命を断ったんだろうね? 1912年というと芥川龍之介がまだ20歳の頃か。そう言えばまだ『将軍』って読んでないな。乃木将軍を題材かなんかにした作品らしいが。

まあ自殺する人の気持ちなんて、正確には人の気持ちなんて他人が解るわけもなく、真相は藪の中なんだけども(´・ω・`)


斗南先生 中島敦

一族の変わり者で古風で狷介な伯父に対する甥・三造の心情の変化を描いた作品。
どうも中島敦の実際の伯父・端蔵をモデルにしているらしい。
(第65回 中島敦(なかじまあつし)の小説「斗南(となん)先生」)

作中に"右の一文は、昭和七年の頃、別に創作のつもりではなく、一つの私記として書かれたものである。"なんてあったりして、中島敦の私小説的な作品なんかなと思ったりもしたが、その辺は正直どうでもよく、ただ、或る青年と扱いが難しい伯父の死という物語として読むだけでも十分面白かった(・∀・)